53 / 55
第52話:開かぬ扉
しおりを挟む
一方、その頃、東側通路を進むレオン一行はというと、地下へと続く階段を降っていた。
「今のところ、危険な様子はないが、慎重にに進んで行こう」
先頭を歩く兵士達に後続からレオンが声をかける。階段を降り、地下に降りた先には、重厚な扉が道を塞いでいる。見た感じは、金属製の無骨な造り。
「扉を開かなければ、先には進めない様だな。」
兵士が押し引きしても、扉はまったく開く様子はない。
「施錠されている様だ。仕方ない、一度ホールへ戻ろう」
レオンの指示で一行はホールへ引き返す事にした。
-----
しばらくして、ホールに、全員がそろう。
一度、各班の報告を聞き情報をまとめる事にした。
東側は居住区の様で、生活していた様子が見てとれた。特に気になる点は無かったのだが、最後の部屋に、違和感を感じたところ、隠し部屋を発見。古い文献と鍵をみつけた。
西側は一本道で部屋は無く、地下へ続く階段があった。降りた先には、金属製の扉で道が塞がっており、施錠されて先へは進めなかった。
…だとすれば子爵が、回収してきた鍵が扉の鍵なのではないか。
そして、羊皮紙を解読していたアリシアが、報告する。
「この羊皮紙に書かれているのは、たぶん日記ね。こう書いてあるわ」
『魔族にこの施設の存在が知られてしまったようだ。ここが悪用されれば、我が国のみならず他国までもが平和を脅かされる可能性が高い。そのため、ここを封印することを決めた。いつの日かこの施設が役立てられる時が来ることを願い、我が子孫にその未来を託す。- セオドア・モンクロワ -』
読み上げたアリシアは、続けて言った。
「おそらくだけど、私のご先祖さまの可能性が高い気がするわ。初代のグランディア国王と一緒に魔族と戦った、ご先祖さまの名前は、リサンドラ・モンクロアというの。我が家に、この施設の情報が伝わってなかったという事は、意図的に歴史に記さなかった可能性もあるわね」
「今ある情報だけでは、この施設が何なのか、分からないわ。地下の扉が、見つけた鍵で開くか、試してみましょう」
一部の人間をホールに残して、一団は地下の扉へ向かう事にした。
「今のところ、危険な様子はないが、慎重にに進んで行こう」
先頭を歩く兵士達に後続からレオンが声をかける。階段を降り、地下に降りた先には、重厚な扉が道を塞いでいる。見た感じは、金属製の無骨な造り。
「扉を開かなければ、先には進めない様だな。」
兵士が押し引きしても、扉はまったく開く様子はない。
「施錠されている様だ。仕方ない、一度ホールへ戻ろう」
レオンの指示で一行はホールへ引き返す事にした。
-----
しばらくして、ホールに、全員がそろう。
一度、各班の報告を聞き情報をまとめる事にした。
東側は居住区の様で、生活していた様子が見てとれた。特に気になる点は無かったのだが、最後の部屋に、違和感を感じたところ、隠し部屋を発見。古い文献と鍵をみつけた。
西側は一本道で部屋は無く、地下へ続く階段があった。降りた先には、金属製の扉で道が塞がっており、施錠されて先へは進めなかった。
…だとすれば子爵が、回収してきた鍵が扉の鍵なのではないか。
そして、羊皮紙を解読していたアリシアが、報告する。
「この羊皮紙に書かれているのは、たぶん日記ね。こう書いてあるわ」
『魔族にこの施設の存在が知られてしまったようだ。ここが悪用されれば、我が国のみならず他国までもが平和を脅かされる可能性が高い。そのため、ここを封印することを決めた。いつの日かこの施設が役立てられる時が来ることを願い、我が子孫にその未来を託す。- セオドア・モンクロワ -』
読み上げたアリシアは、続けて言った。
「おそらくだけど、私のご先祖さまの可能性が高い気がするわ。初代のグランディア国王と一緒に魔族と戦った、ご先祖さまの名前は、リサンドラ・モンクロアというの。我が家に、この施設の情報が伝わってなかったという事は、意図的に歴史に記さなかった可能性もあるわね」
「今ある情報だけでは、この施設が何なのか、分からないわ。地下の扉が、見つけた鍵で開くか、試してみましょう」
一部の人間をホールに残して、一団は地下の扉へ向かう事にした。
158
あなたにおすすめの小説
転生したみたいなので異世界生活を楽しみます
さっちさん
ファンタジー
又々、題名変更しました。
内容がどんどんかけ離れていくので…
沢山のコメントありがとうございます。対応出来なくてすいません。
誤字脱字申し訳ございません。気がついたら直していきます。
感傷的表現は無しでお願いしたいと思います😢
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
ありきたりな転生ものの予定です。
主人公は30代後半で病死した、天涯孤独の女性が幼女になって冒険する。
一応、転生特典でスキルは貰ったけど、大丈夫か。私。
まっ、なんとかなるっしょ。
今日からはじめる錬金生活〜家から追い出されたので王都の片隅で錬金術店はじめました〜
束原ミヤコ
ファンタジー
マユラは優秀な魔導師を輩出するレイクフィア家に生まれたが、魔導の才能に恵まれなかった。
そのため幼い頃から小間使いのように扱われ、十六になるとアルティナ公爵家に爵位と金を引き換えに嫁ぐことになった。
だが夫であるオルソンは、初夜の晩に現れない。
マユラはオルソンが義理の妹リンカと愛し合っているところを目撃する。
全てを諦めたマユラは、領地の立て直しにひたすら尽力し続けていた。
それから四年。リンカとの間に子ができたという理由で、マユラは離縁を言い渡される。
マユラは喜び勇んで家を出た。今日からはもう誰かのために働かなくていい。
自由だ。
魔法は苦手だが、物作りは好きだ。商才も少しはある。
マユラは王都の片隅で、錬金術店を営むことにした。
これは、マユラが偉大な錬金術師になるまでの、初めの一歩の話──。
異世界リナトリオン〜平凡な田舎娘だと思った私、実は転生者でした?!〜
青山喜太
ファンタジー
ある日、母が死んだ
孤独に暮らす少女、エイダは今日も1人分の食器を片付ける、1人で食べる朝食も慣れたものだ。
そしてそれは母が死んでからいつもと変わらない日常だった、ドアがノックされるその時までは。
これは1人の少女が世界を巻き込む巨大な秘密に立ち向かうお話。
小説家になろう様からの転載です!
1人生活なので自由な生き方を謳歌する
さっちさん
ファンタジー
大商会の娘。
出来損ないと家族から追い出された。
唯一の救いは祖父母が家族に内緒で譲ってくれた小さな町のお店だけ。
これからはひとりで生きていかなくては。
そんな少女も実は、、、
1人の方が気楽に出来るしラッキー
これ幸いと実家と絶縁。1人生活を満喫する。
実は家事万能な伯爵令嬢、婚約破棄されても全く問題ありません ~追放された先で洗濯した男は、伝説の天使様でした~
空色蜻蛉
恋愛
「令嬢であるお前は、身の周りのことは従者なしに何もできまい」
氷薔薇姫の異名で知られるネーヴェは、王子に婚約破棄され、辺境の地モンタルチーノに追放された。
「私が何も出来ない箱入り娘だと、勘違いしているのね。私から見れば、聖女様の方がよっぽど箱入りだけど」
ネーヴェは自分で屋敷を掃除したり美味しい料理を作ったり、自由な生活を満喫する。
成り行きで、葡萄畑作りで泥だらけになっている男と仲良くなるが、実は彼の正体は伝説の・・であった。
領主にならないとダメかなぁ。冒険者が良いんです本当は。
さっちさん
ファンタジー
アズベリー領のミーナはとある事情により両親と旅をしてきた。
しかし、事故で両親を亡くし、実は領主だった両親の意志を幼いながらに受け継ぐため、一人旅を続ける事に。
7歳になると同時に叔父様を通して王都を拠点に領地の事ととある事情の為に学園に通い、知識と情報を得る様に言われた。
ミーナも仕方なく、王都に向かい、コレからの事を叔父と話をしようと動き出したところから始まります。
★作品を読んでくださった方ありがとうございます。不定期投稿とはなりますが一生懸命進めていく予定です。
皆様応援よろしくお願いします
転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。
不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。
14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。
夢のテンプレ幼女転生、はじめました。 憧れののんびり冒険者生活を送ります
ういの
ファンタジー
旧題:テンプレ展開で幼女転生しました。憧れの冒険者になったので仲間たちとともにのんびり冒険したいとおもいます。
七瀬千那(ななせ ちな)28歳。トラックに轢かれ、気がついたら異世界の森の中でした。そこで出会った冒険者とともに森を抜け、最初の街で冒険者登録しました。新米冒険者(5歳)爆誕です!神様がくれた(と思われる)チート魔法を使ってお気楽冒険者生活のはじまりです!……ちょっと!神獣様!精霊王様!竜王様!私はのんびり冒険したいだけなので、目立つ行動はお控えください!!
初めての投稿で、完全に見切り発車です。自分が読みたい作品は読み切っちゃった!でももっと読みたい!じゃあ自分で書いちゃおう!っていうノリで書き始めました。
【5/22 書籍1巻発売中!】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる