101 / 105
エルミナ魔法王国編
第百一話:灼熱の砂漠と蜃気楼の先の都市
しおりを挟む
王都アルフォンスを後にしたアレンたち一行の新たな旅は、これまでのどの冒険とも比較にならないほど過酷なものであった。
目指す古代オアシス都市アークライトは、広大な「沈黙の砂漠」の奥深くに位置し、そこへ至る道は、地図上にかすかな線で記されているのみ。
生命の気配すら希薄な、見渡す限りの砂と岩の世界が、彼らの行く手を阻んでいた。
昼は、容赦なく照りつける太陽が大地を焦がし、陽炎(かげろう)が遠くの景色を歪ませる。
夜は、凍えるような寒さが砂漠を支配し、満天の星だけが、彼らの唯一の道しるべとなった。
水は、アレンが開発した携帯用浄水器と、ヴェネリアから提供された特殊な水筒(これもアレンのアイデアで、気化熱を利用して内部の水を冷却する機能を持つ)によって辛うじて確保できていたが、食料は日に日に乏しくなっていく。
「アレン、本当にこの方向で合ってるのか? 周りは砂ばかりで、どっちを向いても同じ景色だぜ……」
フィンは、乾いた唇を舐めながら、不安げにアレンに尋ねた。
彼の陽気な性格も、この過酷な環境の前では影を潜めがちである。
アレンは、額に浮かぶ汗を拭い、手に持った羊皮紙の地図と、太陽の位置、そして時折現れる奇妙な形状の岩山などを照らし合わせながら、慎重に進むべき方角を判断していた。
彼がミストラル村で改良した、砂漠地帯でも比較的正確に方角を示す特殊な日時計が、この旅では大きな助けとなっている。
「大丈夫だよ、フィン。
この星図と、ロレンツォさんから預かった古い隊商の記録によれば、あと数日で、大きな岩山が見えてくるはずだ。
その麓に、アークライトへと続く隠された道があると言われている」
アレンの言葉は、仲間たちにわずかながらも希望を与える。
レグルスやバルド、ハンスといった経験豊富な兵士たちも、この灼熱地獄の中、弱音一つ吐かずにアレンを信頼し、黙々と歩みを進めていた。
王立中央学院から同行した若き魔法使いや学者たちも、慣れない旅の厳しさに顔を歪めながらも、アレンの知恵とリーダーシップに支えられ、必死に食らいついてくる。
しかし、砂漠の脅威は、自然環境だけではなかった。
この無法地帯には、オアシスや交易路を縄張りとする、凶暴な砂漠の盗賊団がいくつも存在していたのだ。
ある日の夕暮れ時、一行が小さな岩陰で休息を取っていると、突如として、砂丘の向こうから鬨(とき)の声と共に、馬に乗った十数名の盗賊たちが姿を現した。
彼らは、顔を布で覆い、湾曲した独特の形状の剣を抜き放ち、アレンたちへと襲いかかってくる。
「来たか! 全員、馬車を囲んで防御陣形を組め!」
グレイグ隊長(今回の旅にも、彼はアレンの護衛と軍事顧問として同行していた)が、鋭く指示を飛ばす。
アルトリア王国の精鋭兵士たちは、即座に円陣を組み、盾を構えて盗賊たちの突撃に備えた。
アレンは、馬車の中から戦況を見守りつつ、冷静に敵の動きを分析する。
砂漠の盗賊たちは、馬を使った機動力と、地の利を活かした奇襲戦法に長けている。
まともにぶつかれば、こちらも無傷では済まないだろう。
「フィン、エリオットさん、あれを! 敵の馬の足元を狙ってください!」
アレンは、フィンとエリオットに、彼がこの旅のために新たに開発した「砂塵爆雷」を手渡した。
それは、着弾すると大きな音と共に大量の細かい砂塵を巻き上げ、馬の目を眩ませ、混乱させる効果を持つ。
フィンとエリオットは、アレンの指示通り、砂塵爆雷を盗賊たちの馬の足元へと正確に投げ込んだ。
パンッ、パンッという乾いた破裂音と共に、砂塵が舞い上がり、盗賊たちの馬は嘶きながら暴れだし、統制を失う。
「今だ! 騎馬隊は左右から回り込み、敵の退路を断て! 歩兵は中央を押し上げろ!」
グレイグ隊長の的確な指揮のもと、アルトリアの兵士たちが反撃に転じる。
バルドとハンスは、馬上で巧みに槍を操り、混乱する盗賊たちを次々と突き落としていく。
アレンもまた、仕掛け杖から衝撃波を放ち、馬車の側面に近づこうとする盗賊を吹き飛ばした。
戦闘は、アレンたちの見事な連携と、新しい発明品の活躍により、比較的短時間で終結した。
盗賊たちの多くは捕縛され、残りは砂漠の彼方へと逃げ去っていく。
幸い、アレンたちに大きな被害はなかった。
「アレン殿のあの『砂の爆弾』、実に効果的でしたな。
あれがなければ、もっと苦戦を強いられていたでしょう」
グレイグ隊長は、アレンの知恵に改めて感嘆の声を上げる。
捕らえた盗賊の一人から、アークライトに関する断片的な情報を聞き出すことにも成功した。
それによると、アークライトは、確かに古代のオアシス都市の跡地に存在するが、現在は「古き星の探求者」の導師によって完全に支配され、外部との接触を一切断っているという。
そして、その都市の中央にある巨大なピラミッドのような建造物で、導師は「星の揺り籠」を使った何らかの儀式を、昼夜を問わず行っているらしい。
「やはり、導師の目的は、アークライトで『星の種子』を完全に目覚めさせること……。
そして、そのための儀式が、最終段階に入りつつあるのかもしれない」
アレンの表情が、険しさを増す。
残された時間は、本当に少ない。
数日後、一行の目の前に、ついに巨大な岩山群が姿を現した。
そして、その岩山の一つの麓に、まるで蜃気楼のように、古代の石造りの建造物群が陽炎の中に揺らめいているのが見えた。
白い城壁、天を突く尖塔、そして中央に鎮座する、ピラミッド型の巨大な神殿。
あれが、古代オアシス都市アークライト。
そして、「古き星の探求者」の最後の砦。
しかし、その都市の周囲には、異様な光景が広がっていた。
砂漠の砂が、まるで生きているかのように蠢き、都市全体を覆い隠そうとしている。
そして、都市の上空には、以前「始まりの山脈」で見たものと同じ、暗紫色の不気味な渦が、ゆっくりと形成されつつあったのだ。
「間に合わなかったというのか……? いや、まだだ!」
アレンは、唇を噛み締め、仲間たちに最後の指示を出す。
「これより、我々はアークライトへ突入し、導師の儀式を阻止する! これは、世界の運命を賭けた戦いだ! 全員、覚悟はいいか!」
「「「応っ!!」」」
フィン、エリオット、バルド、ハンス、そして全ての兵士たちが、力強い雄叫びで応える。
彼らの瞳には、恐怖も、絶望もない。
ただ、アレンと共に戦い、未来を切り開くという、揺るぎない決意だけが燃えていた。
目指す古代オアシス都市アークライトは、広大な「沈黙の砂漠」の奥深くに位置し、そこへ至る道は、地図上にかすかな線で記されているのみ。
生命の気配すら希薄な、見渡す限りの砂と岩の世界が、彼らの行く手を阻んでいた。
昼は、容赦なく照りつける太陽が大地を焦がし、陽炎(かげろう)が遠くの景色を歪ませる。
夜は、凍えるような寒さが砂漠を支配し、満天の星だけが、彼らの唯一の道しるべとなった。
水は、アレンが開発した携帯用浄水器と、ヴェネリアから提供された特殊な水筒(これもアレンのアイデアで、気化熱を利用して内部の水を冷却する機能を持つ)によって辛うじて確保できていたが、食料は日に日に乏しくなっていく。
「アレン、本当にこの方向で合ってるのか? 周りは砂ばかりで、どっちを向いても同じ景色だぜ……」
フィンは、乾いた唇を舐めながら、不安げにアレンに尋ねた。
彼の陽気な性格も、この過酷な環境の前では影を潜めがちである。
アレンは、額に浮かぶ汗を拭い、手に持った羊皮紙の地図と、太陽の位置、そして時折現れる奇妙な形状の岩山などを照らし合わせながら、慎重に進むべき方角を判断していた。
彼がミストラル村で改良した、砂漠地帯でも比較的正確に方角を示す特殊な日時計が、この旅では大きな助けとなっている。
「大丈夫だよ、フィン。
この星図と、ロレンツォさんから預かった古い隊商の記録によれば、あと数日で、大きな岩山が見えてくるはずだ。
その麓に、アークライトへと続く隠された道があると言われている」
アレンの言葉は、仲間たちにわずかながらも希望を与える。
レグルスやバルド、ハンスといった経験豊富な兵士たちも、この灼熱地獄の中、弱音一つ吐かずにアレンを信頼し、黙々と歩みを進めていた。
王立中央学院から同行した若き魔法使いや学者たちも、慣れない旅の厳しさに顔を歪めながらも、アレンの知恵とリーダーシップに支えられ、必死に食らいついてくる。
しかし、砂漠の脅威は、自然環境だけではなかった。
この無法地帯には、オアシスや交易路を縄張りとする、凶暴な砂漠の盗賊団がいくつも存在していたのだ。
ある日の夕暮れ時、一行が小さな岩陰で休息を取っていると、突如として、砂丘の向こうから鬨(とき)の声と共に、馬に乗った十数名の盗賊たちが姿を現した。
彼らは、顔を布で覆い、湾曲した独特の形状の剣を抜き放ち、アレンたちへと襲いかかってくる。
「来たか! 全員、馬車を囲んで防御陣形を組め!」
グレイグ隊長(今回の旅にも、彼はアレンの護衛と軍事顧問として同行していた)が、鋭く指示を飛ばす。
アルトリア王国の精鋭兵士たちは、即座に円陣を組み、盾を構えて盗賊たちの突撃に備えた。
アレンは、馬車の中から戦況を見守りつつ、冷静に敵の動きを分析する。
砂漠の盗賊たちは、馬を使った機動力と、地の利を活かした奇襲戦法に長けている。
まともにぶつかれば、こちらも無傷では済まないだろう。
「フィン、エリオットさん、あれを! 敵の馬の足元を狙ってください!」
アレンは、フィンとエリオットに、彼がこの旅のために新たに開発した「砂塵爆雷」を手渡した。
それは、着弾すると大きな音と共に大量の細かい砂塵を巻き上げ、馬の目を眩ませ、混乱させる効果を持つ。
フィンとエリオットは、アレンの指示通り、砂塵爆雷を盗賊たちの馬の足元へと正確に投げ込んだ。
パンッ、パンッという乾いた破裂音と共に、砂塵が舞い上がり、盗賊たちの馬は嘶きながら暴れだし、統制を失う。
「今だ! 騎馬隊は左右から回り込み、敵の退路を断て! 歩兵は中央を押し上げろ!」
グレイグ隊長の的確な指揮のもと、アルトリアの兵士たちが反撃に転じる。
バルドとハンスは、馬上で巧みに槍を操り、混乱する盗賊たちを次々と突き落としていく。
アレンもまた、仕掛け杖から衝撃波を放ち、馬車の側面に近づこうとする盗賊を吹き飛ばした。
戦闘は、アレンたちの見事な連携と、新しい発明品の活躍により、比較的短時間で終結した。
盗賊たちの多くは捕縛され、残りは砂漠の彼方へと逃げ去っていく。
幸い、アレンたちに大きな被害はなかった。
「アレン殿のあの『砂の爆弾』、実に効果的でしたな。
あれがなければ、もっと苦戦を強いられていたでしょう」
グレイグ隊長は、アレンの知恵に改めて感嘆の声を上げる。
捕らえた盗賊の一人から、アークライトに関する断片的な情報を聞き出すことにも成功した。
それによると、アークライトは、確かに古代のオアシス都市の跡地に存在するが、現在は「古き星の探求者」の導師によって完全に支配され、外部との接触を一切断っているという。
そして、その都市の中央にある巨大なピラミッドのような建造物で、導師は「星の揺り籠」を使った何らかの儀式を、昼夜を問わず行っているらしい。
「やはり、導師の目的は、アークライトで『星の種子』を完全に目覚めさせること……。
そして、そのための儀式が、最終段階に入りつつあるのかもしれない」
アレンの表情が、険しさを増す。
残された時間は、本当に少ない。
数日後、一行の目の前に、ついに巨大な岩山群が姿を現した。
そして、その岩山の一つの麓に、まるで蜃気楼のように、古代の石造りの建造物群が陽炎の中に揺らめいているのが見えた。
白い城壁、天を突く尖塔、そして中央に鎮座する、ピラミッド型の巨大な神殿。
あれが、古代オアシス都市アークライト。
そして、「古き星の探求者」の最後の砦。
しかし、その都市の周囲には、異様な光景が広がっていた。
砂漠の砂が、まるで生きているかのように蠢き、都市全体を覆い隠そうとしている。
そして、都市の上空には、以前「始まりの山脈」で見たものと同じ、暗紫色の不気味な渦が、ゆっくりと形成されつつあったのだ。
「間に合わなかったというのか……? いや、まだだ!」
アレンは、唇を噛み締め、仲間たちに最後の指示を出す。
「これより、我々はアークライトへ突入し、導師の儀式を阻止する! これは、世界の運命を賭けた戦いだ! 全員、覚悟はいいか!」
「「「応っ!!」」」
フィン、エリオット、バルド、ハンス、そして全ての兵士たちが、力強い雄叫びで応える。
彼らの瞳には、恐怖も、絶望もない。
ただ、アレンと共に戦い、未来を切り開くという、揺るぎない決意だけが燃えていた。
73
あなたにおすすめの小説
【完結】異世界で魔道具チートでのんびり商売生活
シマセイ
ファンタジー
大学生・誠也は工事現場の穴に落ちて異世界へ。 物体に魔力を付与できるチートスキルを見つけ、 能力を隠しつつ魔道具を作って商業ギルドで商売開始。 のんびりスローライフを目指す毎日が幕を開ける!
セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~
空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。
もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。
【お知らせ】6/22 完結しました!
剣ぺろ伝説〜悪役貴族に転生してしまったが別にどうでもいい〜
みっちゃん
ファンタジー
俺こと「天城剣介」は22歳の日に交通事故で死んでしまった。
…しかし目を覚ますと、俺は知らない女性に抱っこされていた!
「元気に育ってねぇクロウ」
(…クロウ…ってまさか!?)
そうここは自分がやっていた恋愛RPGゲーム
「ラグナロク•オリジン」と言う学園と世界を舞台にした超大型シナリオゲームだ
そんな世界に転生して真っ先に気がついたのは"クロウ"と言う名前、そう彼こそ主人公の攻略対象の女性を付け狙う、ゲーム史上最も嫌われている悪役貴族、それが
「クロウ•チューリア」だ
ありとあらゆる人々のヘイトを貯める行動をして最後には全てに裏切られてザマァをされ、辺境に捨てられて惨めな日々を送る羽目になる、そう言う運命なのだが、彼は思う
運命を変えて仕舞えば物語は大きく変わる
"バタフライ効果"と言う事を思い出し彼は誓う
「ザマァされた後にのんびりスローライフを送ろう!」と!
その為に彼がまず行うのはこのゲーム唯一の「バグ技」…"剣ぺろ"だ
剣ぺろと言う「バグ技」は
"剣を舐めるとステータスのどれかが1上がるバグ"だ
この物語は
剣ぺろバグを使い優雅なスローライフを目指そうと奮闘する悪役貴族の物語
(自分は学園編のみ登場してそこからは全く登場しない、ならそれ以降はのんびりと暮らせば良いんだ!)
しかしこれがフラグになる事を彼はまだ知らない
【完結】腹ペコ貴族のスキルは「種」でした
シマセイ
ファンタジー
スキルが全てを決める世界。
下級貴族の少年アレンが授かったのは、植物の種しか生み出せない、役立たずの『種』スキルだった。
『種クズ』と周りから嘲笑されても、超がつくほど呑気で食いしん坊なアレンはどこ吹く風。
今日もスキルで出した木の実をおやつに、マイペースな学院生活を送る。
これは、誰もがクズスキルと笑うその力に、世界の常識を覆すほどの秘密が隠されているとは露ほども知らない、一人の少年が繰り広げる面白おかしい学院ファンタジー!
ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
[完結]前世引きこもりの私が異世界転生して異世界で新しく人生やり直します
mikadozero
ファンタジー
私は、鈴木凛21歳。自分で言うのはなんだが可愛い名前をしている。だがこんなに可愛い名前をしていても現実は甘くなかった。
中高と私はクラスの隅で一人ぼっちで生きてきた。だから、コミュニケーション家族以外とは話せない。
私は社会では生きていけないほどダメ人間になっていた。
そんな私はもう人生が嫌だと思い…私は命を絶った。
自分はこんな世界で良かったのだろうかと少し後悔したが遅かった。次に目が覚めた時は暗闇の世界だった。私は死後の世界かと思ったが違かった。
目の前に女神が現れて言う。
「あなたは命を絶ってしまった。まだ若いもう一度チャンスを与えましょう」
そう言われて私は首を傾げる。
「神様…私もう一回人生やり直してもまた同じですよ?」
そう言うが神は聞く耳を持たない。私は神に対して呆れた。
神は書類を提示させてきて言う。
「これに書いてくれ」と言われて私は書く。
「鈴木凛」と署名する。そして、神は書いた紙を見て言う。
「鈴木凛…次の名前はソフィとかどう?」
私は頷くと神は笑顔で言う。
「次の人生頑張ってください」とそう言われて私の視界は白い世界に包まれた。
ーーーーーーーーー
毎話1500文字程度目安に書きます。
たまに2000文字が出るかもです。
元外科医の俺が異世界で何が出来るだろうか?~現代医療の技術で異世界チート無双~
冒険者ギルド酒場 チューイ
ファンタジー
魔法は奇跡の力。そんな魔法と現在医療の知識と技術を持った俺が異世界でチートする。神奈川県の大和市にある冒険者ギルド酒場の冒険者タカミの話を小説にしてみました。
俺の名前は、加山タカミ。48歳独身。現在、救命救急の医師として現役バリバリ最前線で馬車馬のごとく働いている。俺の両親は、俺が幼いころバスの転落事故で俺をかばって亡くなった。その時の無念を糧に猛勉強して医師になった。俺を育ててくれた、ばーちゃんとじーちゃんも既に亡くなってしまっている。つまり、俺は天涯孤独なわけだ。職場でも患者第一主義で同僚との付き合いは仕事以外にほとんどなかった。しかし、医師としての技量は他の医師と比較しても評価は高い。別に自分以外の人が嫌いというわけでもない。つまり、ボッチ時間が長かったのである意味コミ障気味になっている。今日も相変わらず忙しい日常を過ごしている。
そんなある日、俺は一人の少女を庇って事故にあう。そして、気が付いてみれば・・・
「俺、死んでるじゃん・・・」
目の前に現れたのは結構”チャラ”そうな自称 創造神。彼とのやり取りで俺は異世界に転生する事になった。
新たな家族と仲間と出会い、翻弄しながら異世界での生活を始める。しかし、医療水準の低い異世界。俺の新たな運命が始まった。
元外科医の加山タカミが持つ医療知識と技術で本来持つ宿命を異世界で発揮する。自分の宿命とは何か翻弄しながら異世界でチート無双する様子の物語。冒険者ギルド酒場 大和支部の冒険者の英雄譚。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる