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第十八話:育つ力、深まる絆
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聖女様の追放という衝撃的な出来事から、数週間が過ぎた。
城の中の騒ぎは、表面的には少しずつ落ち着きを取り戻しつつあったけれど、どこか根本的な部分で、以前とは違う空気が流れているのを、私でも感じ取ることができた。
私の日常は、相変わらずカイさんによる魔力訓練が中心だった。
あの日、聖女様の追放を目の当たりにして、「心の強さ」の必要性を痛感した私は、以前にも増して真剣に訓練に取り組んでいた。
幸い、『魔力障壁』を形作ることは、少しずつ安定してできるようになってきていた。
「よし。次の段階へ進むぞ」
ある日の訓練中、カイさんが言った。
次の課題は、魔力の「操作性」を高めること。
「魔力を、ただ出すだけ、形作るだけでは足りん。
意のままに動かし、変化させることができて、初めて応用が可能になる」
カイさんは、そう説明すると、再び手のひらに淡い青色の光球を作り出した。
そして、その光球を、まるで生きているかのように、ゆっくりと宙で動かしてみせる。右へ、左へ、上へ、下へ。さらには、球の形を少しずつ楕円形に変えたりもしている。
「……まずは、この光球を作り、安定して維持することからだ。
そして、それをミリ単位でいい、正確に動かす練習をしろ」
「はい!」
これもまた、地道で根気のいる訓練だった。
光球を作ることはできても、それを思った通りに動かすのが、信じられないほど難しい。
少し動かそうとすると形が崩れたり、意図しない方向へ飛んで行ってしまったり。
「焦るな。力の流れを、もっと繊細にコントロールしろ。
腕力で動かすのではない。魔力の流れそのもので、誘導するんだ」
カイさんのアドバイスは、いつも的確だ。
彼の言葉を頼りに、私は何度も何度も、光球の操作に挑戦した。
訓練の合間には、カイさんと話す時間も、以前より少しだけ増えた気がする。
私が、図書室で読んだ本の内容について質問すると、彼は面倒くさそうな顔をしながらも、意外なほど丁寧に答えてくれた。
「カイ様は、どうしてそんなに魔法に詳しいのですか? 騎士団の方なのに……」
ある時、素朴な疑問をぶつけてみると、彼は少しだけ遠い目をして答えた。
「……騎士といえど、魔物や、時には敵対する魔法使いと戦うこともある。
己が魔法を使えずとも、相手の魔法を知ることは、生き残るために不可欠だ」
そして、彼は珍しく、ほんの少しだけ、自身の過去について触れた。
「……俺が若い頃、共に戦った仲間の中には、優れた魔法使いもいた。
彼らから学んだことも、多い……」
その声には、どこか寂しげな響きがあった。
彼にも、色々な過去があるのだろう。
もっと聞いてみたい気もしたけれど、それはまだ、踏み込んではいけない領域のような気がして、私はそれ以上尋ねることはしなかった。
それでも、そんな風に、彼が少しだけ心の内を見せてくれたことが、嬉しかった。
私たちの間には、ただの監視役と被監視者、あるいは師匠と弟子というだけではない、確かな信頼関係のようなものが、少しずつ育まれているのかもしれない。
リリアさんとの関係も、微妙に変化していた。
彼女は相変わらず無表情で口数は少ないけれど、私の訓練に必要なものを、先回りして用意してくれることが増えた。
例えば、集中力を高める効果があるというハーブティーや、魔力を回復させる効能があるという干し果実など。
「リリアさん、いつもありがとうございます」
お礼を言うと、彼女は「……当然のことを、しているまでです」とそっけなく答えながらも、ほんの少しだけ、耳が赤くなっているように見えた。
彼女のそんな不器用な優しさが、異世界での孤独な生活の中で、私の心を温めてくれていた。
一方で、城の外の世界では、聖女様追放の影響が、じわじわと現れ始めていた。
「最近、どうも街の空気が淀んでいる気がするんだよね……」
「ああ。原因不明の体調不良を訴える人も増えているらしい」
「やっぱり、聖女様がいなくなったからじゃないか……?」
図書室へ行く途中などで聞こえてくる兵士たちの会話や、リリアさんが時折漏らす情報から、王都の瘴気が濃くなり始めていることが窺えた。
浄化の儀式は行われたものの、聖女様が本来持っていたはずの力(あるいは、国が期待していたほどの力)が発揮されなかったのか、あるいは、追放されたことで、何らかの力のバランスが崩れたのかもしれない。
貴族や神官たちの間でも、聖女追放を決定した国王陛下や宰相への批判の声が、公然と上がり始めているという。
「エルンスト様の悪行も、次々と明るみに出ているらしいわよ。なんでも、他国の商人と組んで、不正な蓄財をしていたとか……」
「まあ! それで、聖女様を利用しようとしていたのね……!」
「宰相閣下も、ご自分の息子の監督不行き届きで、かなり立場が危ういそうよ」
侍女たちの噂話は、もはや格好のゴシップネタとなっていた。
まさに、「ざまぁ展開」が進行中、といったところだろうか。
自業自得だとは思うけれど、それで国が傾いてしまっては、元も子もない。
(……結局、誰も得しないじゃない……)
そんな状況を知るたびに、私は複雑な気持ちになった。
そして、改めて思うのだ。
この国も、そして私自身も、本当に変わらなければならないのかもしれない、と。
そんな思いを胸に、私は日々の訓練に打ち込んだ。
魔力の光球を、ミリ単位で動かす練習。
地味で、退屈で、気の遠くなるような作業。
でも、これを乗り越えなければ、先へは進めない。
そして、ある日の訓練中。
ついに、私は、手のひらの上に作り出した光球を、ほんの数センチだけ、ゆっくりと、思った通りに動かすことに成功した!
「……!」
思わず息を呑む。
カイさんも、私の手元をじっと見ていた。
「……悪くない」
彼が、静かに言った。
その声には、珍しく、抑揚のない平坦な響きではなく、確かな賞賛の色がこもっていた。
そして、彼の口元には、本当に微かだけれど、満足そうな笑みが浮かんでいるように見えた。
「!」
その、ほんの一瞬見せた穏やかな表情と言葉に、私の心は、春の日差しを浴びたように、ぽかぽかと温かくなった。
疲れも、悩みも、一瞬で吹き飛んでしまう。
(……もっと、頑張ろう)
カイさんに認められたい。
そして、私自身の力で、未来を切り開きたい。
三ヶ月後の双月食まで、あと二ヶ月と少し。
残された時間は少ないけれど、私の中の小さな光は、確実に、育ち始めている。
カイさんは、私の成功を見て、小さく頷くと、言った。
「……よし。基礎は、身についてきたようだな。
明日からは、もう少し、実践的な型を教えよう。
例えば……こういうものだ」
彼が、再び手のひらに魔力を集める。
今度は、光球ではなく、鋭い、小さな風の刃のようなものが形作られた。
「!?」
攻撃魔法……!?
私の新たな挑戦が、また始まろうとしていた。
城の中の騒ぎは、表面的には少しずつ落ち着きを取り戻しつつあったけれど、どこか根本的な部分で、以前とは違う空気が流れているのを、私でも感じ取ることができた。
私の日常は、相変わらずカイさんによる魔力訓練が中心だった。
あの日、聖女様の追放を目の当たりにして、「心の強さ」の必要性を痛感した私は、以前にも増して真剣に訓練に取り組んでいた。
幸い、『魔力障壁』を形作ることは、少しずつ安定してできるようになってきていた。
「よし。次の段階へ進むぞ」
ある日の訓練中、カイさんが言った。
次の課題は、魔力の「操作性」を高めること。
「魔力を、ただ出すだけ、形作るだけでは足りん。
意のままに動かし、変化させることができて、初めて応用が可能になる」
カイさんは、そう説明すると、再び手のひらに淡い青色の光球を作り出した。
そして、その光球を、まるで生きているかのように、ゆっくりと宙で動かしてみせる。右へ、左へ、上へ、下へ。さらには、球の形を少しずつ楕円形に変えたりもしている。
「……まずは、この光球を作り、安定して維持することからだ。
そして、それをミリ単位でいい、正確に動かす練習をしろ」
「はい!」
これもまた、地道で根気のいる訓練だった。
光球を作ることはできても、それを思った通りに動かすのが、信じられないほど難しい。
少し動かそうとすると形が崩れたり、意図しない方向へ飛んで行ってしまったり。
「焦るな。力の流れを、もっと繊細にコントロールしろ。
腕力で動かすのではない。魔力の流れそのもので、誘導するんだ」
カイさんのアドバイスは、いつも的確だ。
彼の言葉を頼りに、私は何度も何度も、光球の操作に挑戦した。
訓練の合間には、カイさんと話す時間も、以前より少しだけ増えた気がする。
私が、図書室で読んだ本の内容について質問すると、彼は面倒くさそうな顔をしながらも、意外なほど丁寧に答えてくれた。
「カイ様は、どうしてそんなに魔法に詳しいのですか? 騎士団の方なのに……」
ある時、素朴な疑問をぶつけてみると、彼は少しだけ遠い目をして答えた。
「……騎士といえど、魔物や、時には敵対する魔法使いと戦うこともある。
己が魔法を使えずとも、相手の魔法を知ることは、生き残るために不可欠だ」
そして、彼は珍しく、ほんの少しだけ、自身の過去について触れた。
「……俺が若い頃、共に戦った仲間の中には、優れた魔法使いもいた。
彼らから学んだことも、多い……」
その声には、どこか寂しげな響きがあった。
彼にも、色々な過去があるのだろう。
もっと聞いてみたい気もしたけれど、それはまだ、踏み込んではいけない領域のような気がして、私はそれ以上尋ねることはしなかった。
それでも、そんな風に、彼が少しだけ心の内を見せてくれたことが、嬉しかった。
私たちの間には、ただの監視役と被監視者、あるいは師匠と弟子というだけではない、確かな信頼関係のようなものが、少しずつ育まれているのかもしれない。
リリアさんとの関係も、微妙に変化していた。
彼女は相変わらず無表情で口数は少ないけれど、私の訓練に必要なものを、先回りして用意してくれることが増えた。
例えば、集中力を高める効果があるというハーブティーや、魔力を回復させる効能があるという干し果実など。
「リリアさん、いつもありがとうございます」
お礼を言うと、彼女は「……当然のことを、しているまでです」とそっけなく答えながらも、ほんの少しだけ、耳が赤くなっているように見えた。
彼女のそんな不器用な優しさが、異世界での孤独な生活の中で、私の心を温めてくれていた。
一方で、城の外の世界では、聖女様追放の影響が、じわじわと現れ始めていた。
「最近、どうも街の空気が淀んでいる気がするんだよね……」
「ああ。原因不明の体調不良を訴える人も増えているらしい」
「やっぱり、聖女様がいなくなったからじゃないか……?」
図書室へ行く途中などで聞こえてくる兵士たちの会話や、リリアさんが時折漏らす情報から、王都の瘴気が濃くなり始めていることが窺えた。
浄化の儀式は行われたものの、聖女様が本来持っていたはずの力(あるいは、国が期待していたほどの力)が発揮されなかったのか、あるいは、追放されたことで、何らかの力のバランスが崩れたのかもしれない。
貴族や神官たちの間でも、聖女追放を決定した国王陛下や宰相への批判の声が、公然と上がり始めているという。
「エルンスト様の悪行も、次々と明るみに出ているらしいわよ。なんでも、他国の商人と組んで、不正な蓄財をしていたとか……」
「まあ! それで、聖女様を利用しようとしていたのね……!」
「宰相閣下も、ご自分の息子の監督不行き届きで、かなり立場が危ういそうよ」
侍女たちの噂話は、もはや格好のゴシップネタとなっていた。
まさに、「ざまぁ展開」が進行中、といったところだろうか。
自業自得だとは思うけれど、それで国が傾いてしまっては、元も子もない。
(……結局、誰も得しないじゃない……)
そんな状況を知るたびに、私は複雑な気持ちになった。
そして、改めて思うのだ。
この国も、そして私自身も、本当に変わらなければならないのかもしれない、と。
そんな思いを胸に、私は日々の訓練に打ち込んだ。
魔力の光球を、ミリ単位で動かす練習。
地味で、退屈で、気の遠くなるような作業。
でも、これを乗り越えなければ、先へは進めない。
そして、ある日の訓練中。
ついに、私は、手のひらの上に作り出した光球を、ほんの数センチだけ、ゆっくりと、思った通りに動かすことに成功した!
「……!」
思わず息を呑む。
カイさんも、私の手元をじっと見ていた。
「……悪くない」
彼が、静かに言った。
その声には、珍しく、抑揚のない平坦な響きではなく、確かな賞賛の色がこもっていた。
そして、彼の口元には、本当に微かだけれど、満足そうな笑みが浮かんでいるように見えた。
「!」
その、ほんの一瞬見せた穏やかな表情と言葉に、私の心は、春の日差しを浴びたように、ぽかぽかと温かくなった。
疲れも、悩みも、一瞬で吹き飛んでしまう。
(……もっと、頑張ろう)
カイさんに認められたい。
そして、私自身の力で、未来を切り開きたい。
三ヶ月後の双月食まで、あと二ヶ月と少し。
残された時間は少ないけれど、私の中の小さな光は、確実に、育ち始めている。
カイさんは、私の成功を見て、小さく頷くと、言った。
「……よし。基礎は、身についてきたようだな。
明日からは、もう少し、実践的な型を教えよう。
例えば……こういうものだ」
彼が、再び手のひらに魔力を集める。
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