7 / 40
第7話 お食事おいしいれす
しおりを挟む
ダリオが小枝を集めている間にモレイラが馬車から肉と野菜を出して、鉄製の台座を組み立てる。
続いて彼は台座に息子が集めてきた小枝に乾燥した藁を乗せ、火打石をカチカチとさせ火をつけた。パタパタと小さな扇で火種をあおいだら火が大きくなり、しっかりと小枝に火が移る。
慣れたもんだなあ。
感心してみている間にも彼が手際よく進めていく。
台座には網が乗せており、その上にモレイラがフライパンを置き牛脂? らしき油の塊を乗せ肉と野菜を炒める。岩塩を削り味を整え、コショウに見える黒い粉を振りかけた。
肉野菜炒めを大皿に乗せ、続いて鍋に火をかけ大麦の粥を作る。こちらにも琥珀色の粒々を入れている。鶏ガラか何かだろうか?
岩塩以外の調味料になじみがなくて、食べてみるまで何なのか分からないな。
モレイラの料理の様子を見て疑念が確認に変わる。きっとペネロペも同じ結論に至っているのではと思い、彼女の耳元で囁く。
「これって……」
「何をご想像されているのか説明してくださらないとわかりません」
「魔道具を一切使ってない」
「そのようですね。マスターのお聞きしたいことが推測できました」
ふむ、と形の良い顎を上にあげ、納得した様子のペネロペ。
「この場所って、天の大地のお迎え地点から東に僅か20キロの位置だった」
「CA歴2420年でしたか? 2420年の真偽がともかく、少なくとも時間軸か場所が異なっていることは明らかです」
彼女が空に目線を向ける。
晴天の青空。薄い雲がちらほらとあり、遠くに群れる鳥が飛ぶ姿が見える。よく見る空の景色だ。
俺だってさすがに気が付いていたさ。
そう、天の大地がない。空はただ晴天が広がるばかり。
たった20キロ離れただけで天の大地が見えないはずはないのだ。天の大地は空に浮いているため、100キロ離れていてもその威容を視界に捉えることができる。
捉えることができないとしたら、自分が高い山の麓に位置しているであれば山に遮られ見えない。
一方でこの場所は空の大地を遮るような遮蔽物はないのだ。
可能性としては地理観測器の観測結果が正確でないか、本当にCA歴2420年にいるかのどちらかになる。
「って、そこはさすがに俺も既に気が付いているって。地理観測機の故障か時代が違うか、のどちらかだろ」
「そうですね」
「時代が違う、で確信したんだよ。ほら」
「魔道具を使っていないから、ですか」
「早計かもしれないけど、馬車といい料理の様子といい引っかかるんだ」
「そうですね。娯楽で馬車を利用していたにしては、いざというときの備えもない。料理も回顧主義である可能性もありますが、それならそれで一言断りを入れてからとなりますね」
俺の住む王国内にも省マナの過激な組織がいるにはいた。
一切のマナの使用を否定し、魔道具も魔法も使わず生活していた集団だ。他にも貴族や富裕層の道楽として敢えて魔道具を使わない旅や食事を楽しむ「遊び」もあった。
もし彼が省マナの過激組織の人だったら、俺が魔法を使った時点でえらい剣幕になるか、自分が助かりはしたから怒りは出さずとも距離を取ろうとするだろう。
「遊び」だったら、そもそも雷獣を撃退している。
そこから導きだされる答えは、本当に「魔道具がない」「魔法がない」のではないかってことだ。
にわかに信じがたいが、2000年後の世界となればありえない話じゃあない。
「さ、できましたよ」
「ありがとうございます! あ、器には自分で」
笑顔のモレイラに対し、せめて各自の取り皿に分けることくらいはやらせてくれ、と申し出る。
うーん、取り分けているだけで肉と野菜のよい香りが漂ってきて、ぐうううと腹が悲鳴をあげた。
金欠で最近ろくなものを食べていなかったから、この香り、たまらんな。
しかし、俺は待てができる男……動物ではないのだ。
全員への配膳が整い、「いただきます」の瞬間を待っているとあぐらをかく膝の上に乗ってきたハリーがすんすんと鼻を上に向ける。
『たべないのかみゅ?』
「ハリーはこれでいいかな」
乾燥させた甲虫を床に置くとのそのそと俺の膝から移動するハリー。
『いただきまーす、みゅ』
かじかじと食べ始める彼の姿に目を細める。
さて、全員に水も行き渡ったようだ。
「いただきます!」
「大地の神に感謝を」
手を合わせる俺に対し、モレイラとダリオも両手を組み祈りを捧げる。
さっそく、肉野菜炒めからいただくとしよう。
かみしめた肉からはじゅわああっと肉汁があふれ、そいつが野菜のうまさを際立たせる。黒い粉はコショウだったようだな。
ぴりりと味にアクセントがついて更なる食欲を生む。
飽食の日本時代の俺ならただの野菜炒めじゃないか、と思っていたかもしれない。しかし、この世界に転生し劣悪な食事環境で暮らしてきた俺にとっては得難いおいしさだ。
粥の方もこれまたうまい。琥珀色の粒々は何だったのかはわからないけどうま味調味料的な何かであることは確か。
ただ大麦が入っているだけじゃなくて、ニンニクと唐辛子のようなものも入っているのも味をよくしている一因だな。
「とてもおいしいです!」
「まだまだありますから、ぜひ食べてください」
率直に感想を述べる俺に対し、モレイラが鍋と大皿をしめす。どちらもまだ半分くらいの量が残っている。
では遠慮なく、いただかせてもらおうっと。食べられるときに食べておかないと、次はいつになるやらだからな。
「ご馳走様でした。とても美味でした!」
上品にペコリと頭を下げるペネロペにモレイラがホッとした様子で「いえいえ」と返す。
彼女は食べている間も無表情だったから、振舞った側としてはドキドキになってしまう気持ちは分かる。
マナ密度が十全な彼女の食は細い。それぞれに盛る時に半分以下の量にしたくらいだもの。その量は小さな体のダリオよりも少ない。
だから余計にモレイラとしては気になってしまうのだろうと思う。
彼女が食事によるエネルギーをそれほど必要としないのは種族特性なので、気にすべきところじゃあないのだけど、モレイラが魔法生物という種を知っているのか分からない。もし超レアな存在になっていたとしたら、不用意に口にすべきでもないよなあ。
続いて彼は台座に息子が集めてきた小枝に乾燥した藁を乗せ、火打石をカチカチとさせ火をつけた。パタパタと小さな扇で火種をあおいだら火が大きくなり、しっかりと小枝に火が移る。
慣れたもんだなあ。
感心してみている間にも彼が手際よく進めていく。
台座には網が乗せており、その上にモレイラがフライパンを置き牛脂? らしき油の塊を乗せ肉と野菜を炒める。岩塩を削り味を整え、コショウに見える黒い粉を振りかけた。
肉野菜炒めを大皿に乗せ、続いて鍋に火をかけ大麦の粥を作る。こちらにも琥珀色の粒々を入れている。鶏ガラか何かだろうか?
岩塩以外の調味料になじみがなくて、食べてみるまで何なのか分からないな。
モレイラの料理の様子を見て疑念が確認に変わる。きっとペネロペも同じ結論に至っているのではと思い、彼女の耳元で囁く。
「これって……」
「何をご想像されているのか説明してくださらないとわかりません」
「魔道具を一切使ってない」
「そのようですね。マスターのお聞きしたいことが推測できました」
ふむ、と形の良い顎を上にあげ、納得した様子のペネロペ。
「この場所って、天の大地のお迎え地点から東に僅か20キロの位置だった」
「CA歴2420年でしたか? 2420年の真偽がともかく、少なくとも時間軸か場所が異なっていることは明らかです」
彼女が空に目線を向ける。
晴天の青空。薄い雲がちらほらとあり、遠くに群れる鳥が飛ぶ姿が見える。よく見る空の景色だ。
俺だってさすがに気が付いていたさ。
そう、天の大地がない。空はただ晴天が広がるばかり。
たった20キロ離れただけで天の大地が見えないはずはないのだ。天の大地は空に浮いているため、100キロ離れていてもその威容を視界に捉えることができる。
捉えることができないとしたら、自分が高い山の麓に位置しているであれば山に遮られ見えない。
一方でこの場所は空の大地を遮るような遮蔽物はないのだ。
可能性としては地理観測器の観測結果が正確でないか、本当にCA歴2420年にいるかのどちらかになる。
「って、そこはさすがに俺も既に気が付いているって。地理観測機の故障か時代が違うか、のどちらかだろ」
「そうですね」
「時代が違う、で確信したんだよ。ほら」
「魔道具を使っていないから、ですか」
「早計かもしれないけど、馬車といい料理の様子といい引っかかるんだ」
「そうですね。娯楽で馬車を利用していたにしては、いざというときの備えもない。料理も回顧主義である可能性もありますが、それならそれで一言断りを入れてからとなりますね」
俺の住む王国内にも省マナの過激な組織がいるにはいた。
一切のマナの使用を否定し、魔道具も魔法も使わず生活していた集団だ。他にも貴族や富裕層の道楽として敢えて魔道具を使わない旅や食事を楽しむ「遊び」もあった。
もし彼が省マナの過激組織の人だったら、俺が魔法を使った時点でえらい剣幕になるか、自分が助かりはしたから怒りは出さずとも距離を取ろうとするだろう。
「遊び」だったら、そもそも雷獣を撃退している。
そこから導きだされる答えは、本当に「魔道具がない」「魔法がない」のではないかってことだ。
にわかに信じがたいが、2000年後の世界となればありえない話じゃあない。
「さ、できましたよ」
「ありがとうございます! あ、器には自分で」
笑顔のモレイラに対し、せめて各自の取り皿に分けることくらいはやらせてくれ、と申し出る。
うーん、取り分けているだけで肉と野菜のよい香りが漂ってきて、ぐうううと腹が悲鳴をあげた。
金欠で最近ろくなものを食べていなかったから、この香り、たまらんな。
しかし、俺は待てができる男……動物ではないのだ。
全員への配膳が整い、「いただきます」の瞬間を待っているとあぐらをかく膝の上に乗ってきたハリーがすんすんと鼻を上に向ける。
『たべないのかみゅ?』
「ハリーはこれでいいかな」
乾燥させた甲虫を床に置くとのそのそと俺の膝から移動するハリー。
『いただきまーす、みゅ』
かじかじと食べ始める彼の姿に目を細める。
さて、全員に水も行き渡ったようだ。
「いただきます!」
「大地の神に感謝を」
手を合わせる俺に対し、モレイラとダリオも両手を組み祈りを捧げる。
さっそく、肉野菜炒めからいただくとしよう。
かみしめた肉からはじゅわああっと肉汁があふれ、そいつが野菜のうまさを際立たせる。黒い粉はコショウだったようだな。
ぴりりと味にアクセントがついて更なる食欲を生む。
飽食の日本時代の俺ならただの野菜炒めじゃないか、と思っていたかもしれない。しかし、この世界に転生し劣悪な食事環境で暮らしてきた俺にとっては得難いおいしさだ。
粥の方もこれまたうまい。琥珀色の粒々は何だったのかはわからないけどうま味調味料的な何かであることは確か。
ただ大麦が入っているだけじゃなくて、ニンニクと唐辛子のようなものも入っているのも味をよくしている一因だな。
「とてもおいしいです!」
「まだまだありますから、ぜひ食べてください」
率直に感想を述べる俺に対し、モレイラが鍋と大皿をしめす。どちらもまだ半分くらいの量が残っている。
では遠慮なく、いただかせてもらおうっと。食べられるときに食べておかないと、次はいつになるやらだからな。
「ご馳走様でした。とても美味でした!」
上品にペコリと頭を下げるペネロペにモレイラがホッとした様子で「いえいえ」と返す。
彼女は食べている間も無表情だったから、振舞った側としてはドキドキになってしまう気持ちは分かる。
マナ密度が十全な彼女の食は細い。それぞれに盛る時に半分以下の量にしたくらいだもの。その量は小さな体のダリオよりも少ない。
だから余計にモレイラとしては気になってしまうのだろうと思う。
彼女が食事によるエネルギーをそれほど必要としないのは種族特性なので、気にすべきところじゃあないのだけど、モレイラが魔法生物という種を知っているのか分からない。もし超レアな存在になっていたとしたら、不用意に口にすべきでもないよなあ。
12
あなたにおすすめの小説
転生貴族の移動領地~家族から見捨てられた三子の俺、万能な【スライド】スキルで最強領地とともに旅をする~
名無し
ファンタジー
とある男爵の三子として転生した主人公スラン。美しい海辺の辺境で暮らしていたが、海賊やモンスターを寄せ付けなかった頼りの父が倒れ、意識不明に陥ってしまう。兄姉もまた、スランの得たスキル【スライド】が外れと見るや、彼を見捨ててライバル貴族に寝返る。だが、そこから【スライド】スキルの真価を知ったスランの逆襲が始まるのであった。
嫁に来た転生悪役令嬢「破滅します!」 俺「大丈夫だ、問題ない(ドラゴン殴りながら)」~ゲームの常識が通用しない辺境領主の無自覚成り上がり~
ちくでん
ファンタジー
「なぜあなたは、私のゲーム知識をことごとく上回ってしまうのですか!?」
魔物だらけの辺境で暮らす主人公ギリアムのもとに、公爵家令嬢ミューゼアが嫁として追放されてきた。実はこのお嫁さん、ゲーム世界に転生してきた転生悪役令嬢だったのです。
本来のゲームでは外道の悪役貴族だったはずのギリアム。ミューゼアは外道貴族に蹂躙される破滅エンドだったはずなのに、なぜかこの世界線では彼ギリアムは想定外に頑張り屋の好青年。彼はミューゼアのゲーム知識をことごとく超えて彼女を仰天させるイレギュラー、『ゲーム世界のルールブレイカー』でした。
ギリアムとミューゼアは、破滅回避のために力を合わせて領地開拓をしていきます。
スローライフ+悪役転生+領地開拓。これは、ゆったりと生活しながらもだんだんと世の中に(意図せず)影響力を発揮していってしまう二人の物語です。
神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
【完結】転生したら最強の魔法使いでした~元ブラック企業OLの異世界無双~
きゅちゃん
ファンタジー
過労死寸前のブラック企業OL・田中美咲(28歳)が、残業中に倒れて異世界に転生。転生先では「セリア・アルクライト」という名前で、なんと世界最強クラスの魔法使いとして生まれ変わる。
前世で我慢し続けた鬱憤を晴らすかのように、理不尽な権力者たちを魔法でバッサバッサと成敗し、困っている人々を助けていく。持ち前の社会人経験と常識、そして圧倒的な魔法力で、この世界の様々な問題を解決していく痛快ストーリー。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる