固有スキルガチャで最底辺からの大逆転だモ~モンスターのスキルを使えるようになった俺のお気楽ダンジョンライフ~

うみ

文字の大きさ
4 / 44

第4話 はじめてのボス

しおりを挟む
 ファングを習得してから非常に楽になった。
 マンティコアや炎の虎といった深層のモンスターはいくつもスキルを持っているらしい。
 攻撃手段のできた俺は、宝箱を探しながら遭遇したモンスターを狩って行った。倒せば倒すほど、自分のステータスがあがるので今となっては鼻歌交じりにこの階層を歩くことができるまでになっている。
 奴らから取得したスキルはどれも強力なものばかり。
 炎耐性があれば、炎の虎の体に触れても全く熱くなくなるし、同じく炎の虎からフレイムウィップというスキルも獲得できた。こいつは中距離攻撃が可能な上に、相手を鞭で縛り付け拘束することまでできる。
 俺の現在のスキルはこんな感じ。

『固有スキル:吸収
 スキル:麻痺耐性
 スキル:麻痺
 スキル:ファング
 スキル:炎耐性
 スキル:フレイムウィップ
 スキル:アクアブレス
 スキル:毒耐性
 スキル:睡眠耐性
 スキル:自己修復(小)
 スキル:瞑想』
 
 まだ増やせそうではあるが、そろそろ上層階に向かわねば。いくら強くなったとしても腹は減るし、喉も乾く。
 水筒は持っているけど、携帯食を保持していない。
 残念だったのは、これほど歩き回ったというのに宝箱をあれから一つも発見できなかったことだな。
 せっかく深い階層まで来たのだから、何としても宝箱が欲しい。
 
「いや、欲張って死んでいった奴の話を何度聞いたか」

 自分に言い聞かせるようにあえて口に出し、大きく首を振る。
 また来ればいい。次はたっぷりと食糧を持って。ザ・ワンのモンスターは倒すと光となって消えるから、食糧も水も補給できないのだ。
 これが屋外なら、動物を狩ることも小川で水を補給することもできるのだが、ザ・ワンじゃそうはいかない。
 ザ・ワンに入ると補給の見込みはない。例外は探索者同業が落としていくことくらいだな。
 落とし物を期待してダンジョン滞在時間を増やすなんて、神頼みに等しい。
 だから、体力のあるうちに帰る。
 既にこの階層で結構な時間を消費していた。登れば登るほどモンスターは弱くなる。後はボスにさえ注意すれば、一気に駆け抜けることができる見込みだ。
 駆け抜けるためにここで粘った。だが、余計な時間を消費しているだけの余裕はない。
 
 後ろ髪引かれる思いで、階段を登る。
 
 ◇◇◇
 
 階段を登り切り、上層階のフロアへ足を踏み入れた途端に階段が床に塞がれてしまった。
 この階はガランとした30メートル四方の部屋で、扉も部屋から外へでる隙間も見当たらない。登り階段は確認できたが、その手前にモンスターが立ちはだかっていた。
 なるほど。ここが噂のボス部屋か。
 ボスがいる階層となると20階か10階のどちらかだな。いや、20階で確定だ。
 あのモンスターの姿……A級の冒険者だか誰だったか忘れたけど、聞いたことがあるぞ。
 八本の首を持つ大蛇。太い胴体から枝分かれした蛇の頭があって、尾の部分は一つ。名前はヒュドラという。
 胴から直立するように首が生えているのだけど、地面から頭の先までは5メートルほど。実際に対峙したら八本も頭があるからか、聞いていたより大きく見える。
 
 ヒュドラをくぐり抜けて階段を登る……のは難しそうだな。登っている間に横から下から上から蛇の頭に攻撃されては回避できない。
 ならば、やる。
 ボスがどれだけの強さか分からんが、一つ下の階で力を蓄えてきたんだ。
 お試しとばかりに奴の懐へ駆ける。奴の首のうちいくつかが反応したが、こちらの方が速い。
 このままファングで切り裂いてやるぜ。
 が、蛇の口から紫色の煙が吐き出され思いっきり吸い込んでしまった俺は咳きこんでしまう。転がって奴の尾の一撃を回避し、お返しとばかりに尾の裏側をファングで斬ってやった。
 『毒耐性でレジストしました』
 脳内にメッセージが流れる。今の紫色の煙は毒霧だったらしい。
 ゾッとしつつも、俺にとってはただむせるだけの煙だと自分に喝を入れる。
 ヒュドラの八本の首による噛みつきよりマンティコアの双頭と尾の連携の方が余程厄介だ。さくさく回避して、一本づつファングで首を落としていく。
 全ての首を落とした時、ヒュドラは光となって消えた。
 
『力+
 スキル「ポイズンミスト」を獲得しました』 
 
 ヒュドラの手強いところは毒霧攻撃なんだろうな。八本の首から毒霧で同時攻撃されては回避する術がない。
 俺はしばらく息を止めているだけの簡単なお仕事だったがね。
 毒耐性バンザイってとこだ。

「宝箱!」

 ヒュドラが倒れていた場所に宝箱が忽然と姿を現していた。なるほど。ボスを倒すと宝箱が出るのか。(後に誤りだったことが分かる。この時はたまたま出ただけだった)
 無縁だと思っていたから、ボス部屋とボスのことなんて聞いたとしても右から左だったよ。こんなことになるなら、ちゃんと聞いておけばよかった。
 罠は……無し。鍵もかかっていないな。
 宝箱の様子を確かめ、問題ないと判断しすぐさま箱を開く。
 また紙かよ。
 「転移の書」か。思わず破り捨てようとしてしまったが、何とか思いとどまる。こいつを売れば俺の一週間分くらいの稼ぎになるのだ。
 一時の怒りに身を任せてはいけない。

 ◇◇◇
 
 ボスを倒すとボス部屋にあるエレベーターなるもので地上まで一気に登ることができる、と知っていたのだが、エレベーターへ続く扉ってやつが出て来なかった。
 10階のボスを倒していないからかもしれない。
 しかし、ザ・ワンは不思議だ。俺が10階のボスモンスターを倒しているとか倒していないとかどんな仕組みでエレベーターを出現させているんだろうか。
 迷宮に挑む探索者なんて星の数ほどもいるってのに。一人だけクリア済みだったらエレベーターが出現するのか、しないのか、なんてことを考えながら19階を進む。
 
「21階と違って平和だな」

 19階を歩き始めて15分ほど経過しているが、まだモンスターに遭遇していない。階層によってモンスターの密度が違うのか?
 いや、21階と1階はモンスターの大きさは異なるが、出現率という点では殆ど変わらない。
 そこから導き出される答えは……他の探索者の存在だ。
 先に19階に挑んでいた探索者がバッタバッタと敵を仕留めているのかも。モンスターが光と化すと、一定時間が経過したらまたモンスターが湧く。
 次が湧くまでの間にはしばしの時間的猶予があるので、今がその時なのかもしれないってね。
 
 ところが――。
 広間から狭い入口に向けて、モンスターが八体も密集していたのだ。
 モンスターは全部同種で岩のようなゴツゴツした肌を持つ一つ目の巨人だった。身の丈3メートルを超える巨人は俺の胴より太い棍棒を握りしめている。
 密集していた場所は俺が来た方向と反対側の出口とでも言おうか。あの形だと反対側は部屋への入口かもしれない。
 あんなところに何故、大量の一つ目巨人が……?
 
「……そうなるよな」

 もう敵に発見されているので声を出しても問題ない。詰まっていた一つ目巨人たちは一斉に俺へと狙いを定めた様子。
 昨日までの俺と同じと思うな!
 ちょうどいい。こいつを喰らいやがれ。
 
「スキル『ポイズンミスト』」

 俺に向け殺到してくるモンスターを紫色の煙が包み込む。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

最弱無双は【スキルを創るスキル】だった⁈~レベルを犠牲に【スキルクリエイター】起動!!レベルが低くて使えないってどういうこと⁈~

華音 楓
ファンタジー
『ハロ~~~~~~~~!!地球の諸君!!僕は~~~~~~~~~~!!神…………デス!!』 たったこの一言から、すべてが始まった。 ある日突然、自称神の手によって世界に配られたスキルという名の才能。 そして自称神は、さらにダンジョンという名の迷宮を世界各地に出現させた。 それを期に、世界各国で作物は不作が発生し、地下資源などが枯渇。 ついにはダンジョンから齎される資源に依存せざるを得ない状況となってしまったのだった。 スキルとは祝福か、呪いか…… ダンジョン探索に命を懸ける人々の物語が今始まる!! 主人公【中村 剣斗】はそんな大災害に巻き込まれた一人であった。 ダンジョンはケントが勤めていた会社を飲み込み、その日のうちに無職となってしまう。 ケントは就職を諦め、【探索者】と呼ばれるダンジョンの資源回収を生業とする職業に就くことを決心する。 しかしケントに授けられたスキルは、【スキルクリエイター】という謎のスキル。 一応戦えはするものの、戦闘では役に立たづ、ついには訓練の際に組んだパーティーからも追い出されてしまう。 途方に暮れるケントは一人でも【探索者】としてやっていくことにした。 その後明かされる【スキルクリエイター】の秘密。 そして、世界存亡の危機。 全てがケントへと帰結するとき、物語が動き出した…… ※登場する人物・団体・名称はすべて現実世界とは全く関係がありません。この物語はフィクションでありファンタジーです。

スキルで最強神を召喚して、無双してしまうんだが〜パーティーを追放された勇者は、召喚した神達と共に無双する。神達が強すぎて困ってます〜

東雲ハヤブサ
ファンタジー
勇者に選ばれたライ・サーベルズは、他にも選ばれた五人の勇者とパーティーを組んでいた。 ところが、勇者達の実略は凄まじく、ライでは到底敵う相手ではなかった。 「おい雑魚、これを持っていけ」 ライがそう言われるのは日常茶飯事であり、荷物持ちや雑用などをさせられる始末だ。 ある日、洞窟に六人でいると、ライがきっかけで他の勇者の怒りを買ってしまう。  怒りが頂点に達した他の勇者は、胸ぐらを掴まれた後壁に投げつけた。 いつものことだと、流して終わりにしようと思っていた。  だがなんと、邪魔なライを始末してしまおうと話が進んでしまい、次々に攻撃を仕掛けられることとなった。 ハーシュはライを守ろうとするが、他の勇者に気絶させられてしまう。 勇者達は、ただ痛ぶるように攻撃を加えていき、瀕死の状態で洞窟に置いていってしまった。 自分の弱さを呪い、本当に死を覚悟した瞬間、視界に突如文字が現れてスキル《神族召喚》と書かれていた。 今頃そんなスキル手を入れてどうするんだと、心の中でつぶやくライ。 だが、死ぬ記念に使ってやろうじゃないかと考え、スキルを発動した。 その時だった。 目の前が眩く光り出し、気付けば一人の女が立っていた。 その女は、瀕死状態のライを最も簡単に回復させ、ライの命を救って。 ライはそのあと、その女が神達を統一する三大神の一人であることを知った。 そして、このスキルを発動すれば神を自由に召喚出来るらしく、他の三大神も召喚するがうまく進むわけもなく......。 これは、雑魚と呼ばれ続けた勇者が、強き勇者へとなる物語である。 ※小説家になろうにて掲載中

最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした

服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜 大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。  目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!  そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。  まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!  魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!

【完結】発明家アレンの異世界工房 ~元・商品開発部員の知識で村おこし始めました~

シマセイ
ファンタジー
過労死した元商品開発部員の田中浩介は、女神の計らいで異世界の少年アレンに転生。 前世の知識と物作りの才能を活かし、村の道具を次々と改良。 その発明は村の生活を豊かにし、アレンは周囲の信頼と期待を集め始める。

スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~

深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】 異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!

~最弱のスキルコレクター~ スキルを無限に獲得できるようになった元落ちこぼれは、レベル1のまま世界最強まで成り上がる

僧侶A
ファンタジー
沢山のスキルさえあれば、レベルが無くても最強になれる。 スキルは5つしか獲得できないのに、どのスキルも補正値は5%以下。 だからレベルを上げる以外に強くなる方法はない。 それなのにレベルが1から上がらない如月飛鳥は当然のように落ちこぼれた。 色々と試行錯誤をしたものの、強くなれる見込みがないため、探索者になるという目標を諦め一般人として生きる道を歩んでいた。 しかしある日、5つしか獲得できないはずのスキルをいくらでも獲得できることに気づく。 ここで如月飛鳥は考えた。いくらスキルの一つ一つが大したことが無くても、100個、200個と大量に集めたのならレベルを上げるのと同様に強くなれるのではないかと。 一つの光明を見出した主人公は、最強への道を一直線に突き進む。 土曜日以外は毎日投稿してます。

異世界あるある 転生物語  たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?

よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する! 土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。 自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。 『あ、やべ!』 そして・・・・ 【あれ?ここは何処だ?】 気が付けば真っ白な世界。 気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ? ・・・・ ・・・ ・・ ・ 【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】 こうして剛史は新た生を異世界で受けた。 そして何も思い出す事なく10歳に。 そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。 スキルによって一生が決まるからだ。 最低1、最高でも10。平均すると概ね5。 そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。 しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。 そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。 追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。 だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。 『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』 不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。 そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。 その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。 前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。 但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。 転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。 これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな? 何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが? 俺は農家の4男だぞ?

レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)

荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」 俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」 ハーデス 「では……」 俺 「だが断る!」 ハーデス 「むっ、今何と?」 俺 「断ると言ったんだ」 ハーデス 「なぜだ?」 俺 「……俺のレベルだ」 ハーデス 「……は?」 俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」 ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」 俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」 ハーデス 「……正気……なのか?」 俺 「もちろん」 異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。 たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!

処理中です...