27 / 44
第27話 回廊の幅
しおりを挟む
リアナたちと約束の日になり、ボロロッカの一階で待っていたらすぐに彼女たちが顔を出す。
「準備は整った?」
「おうよ。バッチリだぜ」
代表してギリアンが親指を立て片目をつぶる。
装備を整えてきたの言葉通り、カティナ以外は服装が変わっていた。
といっても俺の目からは色やデザインが変わっただけで、機能的には大して変わってないように見える。
「お目が高い。こいつに目をつけるとはの」
「そのメイス、綺麗な色をしているな」
ヘクトールが腰から吊ったメイスは独特な波紋が浮いたメイスだった。
「こいつはの、古い知り合いのドワーフに加工してもらったんじゃよ」
「へえ。特殊な効果でもついているの?」
「そうじゃの。こいつの特殊効果は『疲れ知らず』じゃ。いつでも新品同様に維持される」
「そいつはすげえな!」
魔法効果のついた武器は通常の鉄製の武器よりは高価になる。
今の俺は安物のダガーを一本だけという探索を舐めてるのかってスタイルだ。一応予備のダガーをマーモの箱の中に突っ込んではいるけど。
いやあ、ファングが自分が強くなればなるほど威力があがっていって、折れたことはないけど欠けたり折れたりしても毎回新しくなるから壊れても大丈夫という便利さで、お金を稼いだ今となっても通常武器を持とうという気持ちになれなかった。
「エンチャント武器じゃが、素材は鋼鉄じゃからそれほど高価ではない」
「鋼鉄以外の武器ってミスリルとかオリハルコンだっけ」
「そうじゃな。ザ・ワンの宝箱からも出ると聞いておる。もっとも儂は鉱山で採れたモノ以外は見たことがないのじゃが」
「宝箱かあ……」
何階層だっけ。これまで培った1階の罠解除の技術がまるで役に立たなくなったのは。
30数階で歯が立たないと諦めたんだった記憶だ。
宝箱を開けるには固有スキルなり魔法なりを持っていないと厳しい。残念ながら未だに罠解除のモンスタースキルには出会えていないんだよね。
しかし、俺が宝箱を開けることができるようになる可能性はまだある。
そいつは新たなパートナーを手に入れることだ。マーモ、ヌタはそれぞれ有用な固定スキルを持っているけど、まだ見ぬパートナーに罠解除系の固有スキルを持っているのがいるかもしれないだろ。
苦い顔をしている俺にギリアンが白い歯を見せる。
「宝箱なら任せておけ」
おお、罠解除までできちゃうのか。いや彼が前衛の戦士と考えていたのが違ったのかも?
ぐいぐい。
袖を引っ張られ振り返ると背伸びしたカティノが表情を変えずに一言。
「ダメ。私がやる」
「カティノが? 精霊魔法使いじゃなかったっけ」
「ギリアンじゃ不安」
「おいおい聞こえてるからな」
特に怒った様子もなく肩を竦めるギリアン。
対するカティノなのだが、近い、顔が近い。囁くために近寄ったのだろうけど、丸聞こえだし意味をなしてないぞ。
「クラウディオさん、お食事はお済ですか?」
最後に口を開いたのはリアナだった。彼女はパーティで一番年少に見えるのだけど、パーティのリーダーだと思う。
年長のヘクトールが敬意を払い、他の二人も意思決定を彼女に委ねている。
ヘクトールと最初に会った時、彼はリアナのことを「様」付けで呼んでいたような。彼女の立ち振る舞いから高貴な出と言われても納得できる。
彼女が高貴な出となれば、これまでの彼らのことで不思議に感じたことも繋がってくる。
新品の装備の割に熟練の動きであったり、パーティメンバーに魔法を扱えるものが三人もいたり、しかもそれぞれお互いを補うように、と来たものだ。
実力も折り紙付きで軽々30階まで到達している。
「解呪の書」が目的なのだっけ? 彼女らは「解呪の書」と入手したら探索者稼業から足を洗いそうだ。
探索者の常としてお互いに詮索しない不文律があるので、彼女らが語らない限り真実は分からない。聞けば語ってくれるかもしれないけど、俺から聞くのはなあ。
知りたいことは彼女らが「自ら」、「解呪の書」を取得しなきゃならんのか、手に入りさえすればいいのか、なんだよな。
いや、少なくとも190階までに「解呪の書」は落ちてはいなかった。まあそうだよな。アイテムは宝箱から出るものだし……。
有力なのはボスを倒した時に稀に出る宝箱からだろうけど、確かめる術がない。
うん、シンプルになった。俺にできることは彼女らに同行しより早く深い階層まで進むことだ。
「うん、俺は準備できているよ」
『モはまだモ。これ食べてからモ』
ニンジンを齧っているマーモの首根っこを掴み、そのままボロロッカを出ることにした。
吊られて足をぶーらぶらさせながらもカリカリする動きが止まらないマーモであることは言うまでもない。
見かねたのかカティノがマーモを抱っこしてくれたが、ニンジンを食べ終わるまで彼の動きは変わらないことだろう。
◇◇◇
ザ・ワンの入口があるドームで見知った顔を見かけた気がしたが、パーティ行動していることとマーモが『もう一本食べるモ』と騒ぎ、カティノが手持ちのキュウリを与えて事なきを得た、とかやっていて慌ただしくなり確認している暇がなかった。
手持ちのキュウリって、一体……と首を捻りながらザ・ワンのエレベーターに乗る。
31階に来るのはなんだか久しぶりな気がするなあ。
俺はギリアンと並んで先頭を歩き、俺たちの後ろにカティナとリアナ、最後尾にヘクトールという隊列だ。
四人の時はギリアンが先頭でカティナとリアナの前にヘクトールが入る形で進んでいるのだって。俺が一人増えたことで、後方からモンスターが出現した場合に備えることができるよう近接戦闘ができるヘクトールを最後尾に置いている。
マーモは俺の足元をてくてく歩き、たまに鼻をヒクヒクさせるいつもの調子だった。
10階層を進むのに時間をかけすぎると『箱を開けるモ』と繰り返すようになるので注意が必要だ。
ん、注意といえばこの回廊――。
「改めて31階に来て分かったことがある」
「ん? ご機嫌なことか?」
喋りながらも周囲への警戒を怠らないギリアンが軽い調子で応じる。
「回廊の道幅が狭いんだ」
「そいつは俺も気が付いていたぜ。徐々に幅が広くなっていってんだ」
「そういうことか」
「1階を見てから31階にきたらすぐ分かるぜ」
120階から31階に来てやっと気が付きました、とは恥ずかしくて言えなかった……。
ギリアンは良く観察しているな。俺は道幅にまで注目していなかったよ。
「準備は整った?」
「おうよ。バッチリだぜ」
代表してギリアンが親指を立て片目をつぶる。
装備を整えてきたの言葉通り、カティナ以外は服装が変わっていた。
といっても俺の目からは色やデザインが変わっただけで、機能的には大して変わってないように見える。
「お目が高い。こいつに目をつけるとはの」
「そのメイス、綺麗な色をしているな」
ヘクトールが腰から吊ったメイスは独特な波紋が浮いたメイスだった。
「こいつはの、古い知り合いのドワーフに加工してもらったんじゃよ」
「へえ。特殊な効果でもついているの?」
「そうじゃの。こいつの特殊効果は『疲れ知らず』じゃ。いつでも新品同様に維持される」
「そいつはすげえな!」
魔法効果のついた武器は通常の鉄製の武器よりは高価になる。
今の俺は安物のダガーを一本だけという探索を舐めてるのかってスタイルだ。一応予備のダガーをマーモの箱の中に突っ込んではいるけど。
いやあ、ファングが自分が強くなればなるほど威力があがっていって、折れたことはないけど欠けたり折れたりしても毎回新しくなるから壊れても大丈夫という便利さで、お金を稼いだ今となっても通常武器を持とうという気持ちになれなかった。
「エンチャント武器じゃが、素材は鋼鉄じゃからそれほど高価ではない」
「鋼鉄以外の武器ってミスリルとかオリハルコンだっけ」
「そうじゃな。ザ・ワンの宝箱からも出ると聞いておる。もっとも儂は鉱山で採れたモノ以外は見たことがないのじゃが」
「宝箱かあ……」
何階層だっけ。これまで培った1階の罠解除の技術がまるで役に立たなくなったのは。
30数階で歯が立たないと諦めたんだった記憶だ。
宝箱を開けるには固有スキルなり魔法なりを持っていないと厳しい。残念ながら未だに罠解除のモンスタースキルには出会えていないんだよね。
しかし、俺が宝箱を開けることができるようになる可能性はまだある。
そいつは新たなパートナーを手に入れることだ。マーモ、ヌタはそれぞれ有用な固定スキルを持っているけど、まだ見ぬパートナーに罠解除系の固有スキルを持っているのがいるかもしれないだろ。
苦い顔をしている俺にギリアンが白い歯を見せる。
「宝箱なら任せておけ」
おお、罠解除までできちゃうのか。いや彼が前衛の戦士と考えていたのが違ったのかも?
ぐいぐい。
袖を引っ張られ振り返ると背伸びしたカティノが表情を変えずに一言。
「ダメ。私がやる」
「カティノが? 精霊魔法使いじゃなかったっけ」
「ギリアンじゃ不安」
「おいおい聞こえてるからな」
特に怒った様子もなく肩を竦めるギリアン。
対するカティノなのだが、近い、顔が近い。囁くために近寄ったのだろうけど、丸聞こえだし意味をなしてないぞ。
「クラウディオさん、お食事はお済ですか?」
最後に口を開いたのはリアナだった。彼女はパーティで一番年少に見えるのだけど、パーティのリーダーだと思う。
年長のヘクトールが敬意を払い、他の二人も意思決定を彼女に委ねている。
ヘクトールと最初に会った時、彼はリアナのことを「様」付けで呼んでいたような。彼女の立ち振る舞いから高貴な出と言われても納得できる。
彼女が高貴な出となれば、これまでの彼らのことで不思議に感じたことも繋がってくる。
新品の装備の割に熟練の動きであったり、パーティメンバーに魔法を扱えるものが三人もいたり、しかもそれぞれお互いを補うように、と来たものだ。
実力も折り紙付きで軽々30階まで到達している。
「解呪の書」が目的なのだっけ? 彼女らは「解呪の書」と入手したら探索者稼業から足を洗いそうだ。
探索者の常としてお互いに詮索しない不文律があるので、彼女らが語らない限り真実は分からない。聞けば語ってくれるかもしれないけど、俺から聞くのはなあ。
知りたいことは彼女らが「自ら」、「解呪の書」を取得しなきゃならんのか、手に入りさえすればいいのか、なんだよな。
いや、少なくとも190階までに「解呪の書」は落ちてはいなかった。まあそうだよな。アイテムは宝箱から出るものだし……。
有力なのはボスを倒した時に稀に出る宝箱からだろうけど、確かめる術がない。
うん、シンプルになった。俺にできることは彼女らに同行しより早く深い階層まで進むことだ。
「うん、俺は準備できているよ」
『モはまだモ。これ食べてからモ』
ニンジンを齧っているマーモの首根っこを掴み、そのままボロロッカを出ることにした。
吊られて足をぶーらぶらさせながらもカリカリする動きが止まらないマーモであることは言うまでもない。
見かねたのかカティノがマーモを抱っこしてくれたが、ニンジンを食べ終わるまで彼の動きは変わらないことだろう。
◇◇◇
ザ・ワンの入口があるドームで見知った顔を見かけた気がしたが、パーティ行動していることとマーモが『もう一本食べるモ』と騒ぎ、カティノが手持ちのキュウリを与えて事なきを得た、とかやっていて慌ただしくなり確認している暇がなかった。
手持ちのキュウリって、一体……と首を捻りながらザ・ワンのエレベーターに乗る。
31階に来るのはなんだか久しぶりな気がするなあ。
俺はギリアンと並んで先頭を歩き、俺たちの後ろにカティナとリアナ、最後尾にヘクトールという隊列だ。
四人の時はギリアンが先頭でカティナとリアナの前にヘクトールが入る形で進んでいるのだって。俺が一人増えたことで、後方からモンスターが出現した場合に備えることができるよう近接戦闘ができるヘクトールを最後尾に置いている。
マーモは俺の足元をてくてく歩き、たまに鼻をヒクヒクさせるいつもの調子だった。
10階層を進むのに時間をかけすぎると『箱を開けるモ』と繰り返すようになるので注意が必要だ。
ん、注意といえばこの回廊――。
「改めて31階に来て分かったことがある」
「ん? ご機嫌なことか?」
喋りながらも周囲への警戒を怠らないギリアンが軽い調子で応じる。
「回廊の道幅が狭いんだ」
「そいつは俺も気が付いていたぜ。徐々に幅が広くなっていってんだ」
「そういうことか」
「1階を見てから31階にきたらすぐ分かるぜ」
120階から31階に来てやっと気が付きました、とは恥ずかしくて言えなかった……。
ギリアンは良く観察しているな。俺は道幅にまで注目していなかったよ。
170
あなたにおすすめの小説
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!
最弱無双は【スキルを創るスキル】だった⁈~レベルを犠牲に【スキルクリエイター】起動!!レベルが低くて使えないってどういうこと⁈~
華音 楓
ファンタジー
『ハロ~~~~~~~~!!地球の諸君!!僕は~~~~~~~~~~!!神…………デス!!』
たったこの一言から、すべてが始まった。
ある日突然、自称神の手によって世界に配られたスキルという名の才能。
そして自称神は、さらにダンジョンという名の迷宮を世界各地に出現させた。
それを期に、世界各国で作物は不作が発生し、地下資源などが枯渇。
ついにはダンジョンから齎される資源に依存せざるを得ない状況となってしまったのだった。
スキルとは祝福か、呪いか……
ダンジョン探索に命を懸ける人々の物語が今始まる!!
主人公【中村 剣斗】はそんな大災害に巻き込まれた一人であった。
ダンジョンはケントが勤めていた会社を飲み込み、その日のうちに無職となってしまう。
ケントは就職を諦め、【探索者】と呼ばれるダンジョンの資源回収を生業とする職業に就くことを決心する。
しかしケントに授けられたスキルは、【スキルクリエイター】という謎のスキル。
一応戦えはするものの、戦闘では役に立たづ、ついには訓練の際に組んだパーティーからも追い出されてしまう。
途方に暮れるケントは一人でも【探索者】としてやっていくことにした。
その後明かされる【スキルクリエイター】の秘密。
そして、世界存亡の危機。
全てがケントへと帰結するとき、物語が動き出した……
※登場する人物・団体・名称はすべて現実世界とは全く関係がありません。この物語はフィクションでありファンタジーです。
~最弱のスキルコレクター~ スキルを無限に獲得できるようになった元落ちこぼれは、レベル1のまま世界最強まで成り上がる
僧侶A
ファンタジー
沢山のスキルさえあれば、レベルが無くても最強になれる。
スキルは5つしか獲得できないのに、どのスキルも補正値は5%以下。
だからレベルを上げる以外に強くなる方法はない。
それなのにレベルが1から上がらない如月飛鳥は当然のように落ちこぼれた。
色々と試行錯誤をしたものの、強くなれる見込みがないため、探索者になるという目標を諦め一般人として生きる道を歩んでいた。
しかしある日、5つしか獲得できないはずのスキルをいくらでも獲得できることに気づく。
ここで如月飛鳥は考えた。いくらスキルの一つ一つが大したことが無くても、100個、200個と大量に集めたのならレベルを上げるのと同様に強くなれるのではないかと。
一つの光明を見出した主人公は、最強への道を一直線に突き進む。
土曜日以外は毎日投稿してます。
スキルで最強神を召喚して、無双してしまうんだが〜パーティーを追放された勇者は、召喚した神達と共に無双する。神達が強すぎて困ってます〜
東雲ハヤブサ
ファンタジー
勇者に選ばれたライ・サーベルズは、他にも選ばれた五人の勇者とパーティーを組んでいた。
ところが、勇者達の実略は凄まじく、ライでは到底敵う相手ではなかった。
「おい雑魚、これを持っていけ」
ライがそう言われるのは日常茶飯事であり、荷物持ちや雑用などをさせられる始末だ。
ある日、洞窟に六人でいると、ライがきっかけで他の勇者の怒りを買ってしまう。
怒りが頂点に達した他の勇者は、胸ぐらを掴まれた後壁に投げつけた。
いつものことだと、流して終わりにしようと思っていた。
だがなんと、邪魔なライを始末してしまおうと話が進んでしまい、次々に攻撃を仕掛けられることとなった。
ハーシュはライを守ろうとするが、他の勇者に気絶させられてしまう。
勇者達は、ただ痛ぶるように攻撃を加えていき、瀕死の状態で洞窟に置いていってしまった。
自分の弱さを呪い、本当に死を覚悟した瞬間、視界に突如文字が現れてスキル《神族召喚》と書かれていた。
今頃そんなスキル手を入れてどうするんだと、心の中でつぶやくライ。
だが、死ぬ記念に使ってやろうじゃないかと考え、スキルを発動した。
その時だった。
目の前が眩く光り出し、気付けば一人の女が立っていた。
その女は、瀕死状態のライを最も簡単に回復させ、ライの命を救って。
ライはそのあと、その女が神達を統一する三大神の一人であることを知った。
そして、このスキルを発動すれば神を自由に召喚出来るらしく、他の三大神も召喚するがうまく進むわけもなく......。
これは、雑魚と呼ばれ続けた勇者が、強き勇者へとなる物語である。
※小説家になろうにて掲載中
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)
荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」
俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」
ハーデス 「では……」
俺 「だが断る!」
ハーデス 「むっ、今何と?」
俺 「断ると言ったんだ」
ハーデス 「なぜだ?」
俺 「……俺のレベルだ」
ハーデス 「……は?」
俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」
ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」
俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」
ハーデス 「……正気……なのか?」
俺 「もちろん」
異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。
たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
【完結】発明家アレンの異世界工房 ~元・商品開発部員の知識で村おこし始めました~
シマセイ
ファンタジー
過労死した元商品開発部員の田中浩介は、女神の計らいで異世界の少年アレンに転生。
前世の知識と物作りの才能を活かし、村の道具を次々と改良。
その発明は村の生活を豊かにし、アレンは周囲の信頼と期待を集め始める。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる