有望無能ヒーラーの軌跡 マナ切れの早さを理由にパーティーを追放された結果、アンデットに成り果てた俺は、世界を統一すべく魔王への道をひた走る

 見習いヒーラーである少年リアンは、ハイスキル【高等治癒術】を持つ将来有望な新人だった。その才能に目をつけたあるパーティーに拾われて、実戦経験を積む日々を送っていたのだが、しだいに彼の抱える問題が浮上する。いつになってもミドル、ロースキルの魔術を使えるようにならないため、場面に応じた使い分けが出来ず、保有可能なマナ量の伸び悩みと相まって、すぐにマナ切れに陥ってしまうのだ。
 周囲の評価が有望から無能へと変わっていく中、見習い期間を終えたリアンに対して、パーティーからの追放が言い渡された。同日、最後の仕事と称して境界領域(ダンジョン)に向かった一行。そこであらぬ誤解から理不尽な怒りを覚えていた仲間の裏切りに遭い、彼は非業の死を遂げる。
 次に目が覚めた時、リアンはアンデッド系の魔物に成り果てていた。知らぬ間に得意の治癒魔術を失い、代わりに死霊魔術を手に入れていた彼は魔族の女性と出会う。その名はシュトリ。先代魔王の側近を名乗る彼女から、死亡と同時に人界から魔界へ『転界』したことを聞かされる。
 人知れず神々によって執り行われていた駒取りゲーム。人族か、魔族か。両種族による世界の所有権を賭けたそれは、この日――この瞬間より新たな局面に入った。
24hポイント 7pt
小説 20,165 位 / 84,513件 ファンタジー 4,707 位 / 24,526件