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第4章:仕組まれた罠
第17話:届かない言葉、通じない力
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療養施設の真っ白なホールに、最初の患者たちが静かに入場してくる。
俺は職員たちと共に、穏やかな笑みを浮かべて彼らを迎え入れた。
だが、スラムの住民たちとは明らかに様子が違っていた。
絶望に打ちひしがれているというよりは、まるで猛獣が檻の中で牙を研いでいるかのような張り詰めた緊張感が、彼らから発せられている。
一点を凝視し、虚空に向かって何かをぶつぶつと呟き続ける男。
自分の影に怯えるかのように、小刻みに震えが止まらない少女。
俺たち職員の一つひとつの動きを、値踏みするような鋭い目つきで睨みつける者もいる。
彼らの魂から漏れ出す制御不能な天賦の力が、ホールの空気をビリビリと揺らしていた。
(……これが、帝国が持て余した危険因子たちか)
だが、俺は怯まなかった。
むしろ、武者震いに似た高揚感を覚えていた。
彼らが強力であればあるほど、救い出す価値がある。
俺の力が、本物だと証明できる。
「大丈夫。
ここに来たからには、もう何も心配いらない」
俺は、最初に受け入れる患者として、隅で体を小さく丸めている少女に優しく声をかけた。
彼女は俺の声にビクリと肩を震わせたが、抵抗はしなかった。
俺は彼女を、相談のために用意された個室へと案内する。
部屋の中は温かい光と、落ち着いた木の匂いで満たされていた。
「さあ、座って。
少し、話をしよう」
俺は彼女の向かいの椅子に腰掛け、ゆっくりと語りかけた。
スラムでの経験から、俺は学んでいた。
焦りは禁物だ。
まずは相手の警戒心を解き、心を開いてもらうことから始めなければならない。
俺は、当たり障りのない世間話から始めた。
好きな食べ物のこと、故郷の森のこと。
少女は最初はうつむいていたが、やがてぽつり、ぽつりと小さな声で答えてくれるようになった。
(よし、いい感じだ……)
手応えを感じた俺は、静かに目を閉じた。
そして、意識を集中させる。
《物語の観測者》――発動。
彼女の魂の奥底にある、本当の「物語」を観測するために。
スラムの少年や人々の時と同じように、彼女の心の中の風景が俺の意識に流れ込んでくるはずだ。
だが。
「…………?」
何も、見えない。
いや、違う。
そこにあったのは、どこまでも続く分厚い灰色の壁だった。
物語も、感情も、記憶のかけらすらもない。
ただ無機質で冷たい壁が、俺の意識の前に立ちはだかっているだけ。
まるで、鋼鉄の扉のように固く閉ざされた魂の壁。
(なんだ……これは……?)
こんな経験は、初めてだった。
俺の力が、弾かれている?
俺はもう一度、試みた。
さらに深く、意識を集中させる。
壁の向こう側へ、無理やりこじ開けるように。
だが、結果は同じだった。
俺の力はその灰色の壁に吸収されるかのように、何の反応も示さない。
少女はただ虚ろな目で、俺を見つめ返している。
その瞳には何の光も、宿っていなかった。
冷や汗が、背中を伝う。
俺は動揺を悟られないように平静を装い、少女を部屋へと帰した。
そして、すぐに次の患者を呼んだ。
今度は、攻撃的な目つきをした大柄な男だ。
結果は、同じだった。
その次の、お婆さんも。
そのまた次の、少年も。
誰一人として、俺の力は通じなかった。
彼らの魂は、皆一様に分厚く冷たい壁の奥に閉じこもっている。
俺の《物語の観測者》は、相手の「物語」に共感し繋がることで初めて機能する。
だが、彼らには繋がるべき物語そのものが、存在しないかのようだった。
「……どうしたんですか、所長?
顔色が優れませんが」
心配そうに、職員の一人が声をかけてくる。
俺の焦りは、もはや隠しきれるものではなかった。
「……いや、何でもない。
少し疲れただけだ。
彼らはスラムの者たちよりも、根が深いのかもしれないな」
俺は、そう言って無理やり笑ってみせた。
だが、心の奥底では得体の知れない恐怖が渦巻き始めていた。
何かがおかしい。
これは、ただ単に症状が重いという話じゃない。
彼らの魂には何か不自然な、人工的な枷がはめられているような、そんな違和感があった。
その日の夜、俺は自室で一人頭を抱えていた。
初日から計画は、完全に行き詰まってしまった。
このままではリュウガの期待に応えるどころか、彼の支配体制の正しさを俺自身が証明してしまうことになる。
(……諦めるな。
何か、何か方法があるはずだ)
俺はベッドに横たわり、もう一度最後の力を振り絞るように意識を集中させた。
狙いは今日最後に診た、あの虚ろな目の少女だ。
俺はもう、彼女の心を癒そうなどとは考えていなかった。
ただあの灰色の壁の正体を、この目で確かめなければならない。
俺は観測者としての全能力を、その一点に注ぎ込んだ。
行け、俺の意識。
あの壁を、こじ開けろ。
その奥にある真実を、白日の下にさらすんだ。
俺の意識は鋭い錐のように回転し、灰色の壁へと突き刺さっていく。
ミシミシと、壁がきしむような感覚。
抵抗が、すさまじい。
だが、俺は諦めなかった。
そして。
パリン、とガラスが砕けるような小さな音と共に、俺の意識はついに壁の向こう側へと到達した。
だが、そこに広がっていたのは少女の物語ではなかった。
俺が見たのは、黄金色の光。
そして、脳内に直接響き渡る絶対的な命令の声。
『――汝の心は、固く閉ざせ』
『――汝の物語は、誰にも見せてはならない』
『――汝を救うのは、帝国の仕組みのみである』
その声、その威圧感。
忘れるはずがない。
リュウガの、《絶対王の勅令》だ。
ぞわり、と全身の産毛が逆立った。
そういうことか。
そういうことだったのか。
彼らの魂は、リュウガによってあらかじめ固く閉ざされていたのだ。
俺の力が入り込む隙間などないように、強力な暗示の錠前がかけられていた。
リュウガは、俺を信頼などしていなかった。
研究チームを引かせると言ったのも真っ赤な嘘だ。
いや、もっと質が悪い。
彼は、この施設そのものを俺の力を試すための巨大な実験場としか見ていなかったのだ。
そして患者たちは、その実験のために用意された心を閉ざされた実験動物だ。
リュウガの暗示という絶対的な防御壁を前に、俺の力がどこまで通用するのか。
あるいは、無力に終わるのか。
それを高みの見物で、楽しむつもりだったのだ。
俺は、ベッドの上で体を起こした。
全身から血の気が、引いていく。
希望に満ちていたはずのこの施設が、今や俺を閉じ込めるための巨大な罠にしか見えなかった。
そして俺はまだ、この罠の本当の恐ろしさを知らなかったのだ。
俺は職員たちと共に、穏やかな笑みを浮かべて彼らを迎え入れた。
だが、スラムの住民たちとは明らかに様子が違っていた。
絶望に打ちひしがれているというよりは、まるで猛獣が檻の中で牙を研いでいるかのような張り詰めた緊張感が、彼らから発せられている。
一点を凝視し、虚空に向かって何かをぶつぶつと呟き続ける男。
自分の影に怯えるかのように、小刻みに震えが止まらない少女。
俺たち職員の一つひとつの動きを、値踏みするような鋭い目つきで睨みつける者もいる。
彼らの魂から漏れ出す制御不能な天賦の力が、ホールの空気をビリビリと揺らしていた。
(……これが、帝国が持て余した危険因子たちか)
だが、俺は怯まなかった。
むしろ、武者震いに似た高揚感を覚えていた。
彼らが強力であればあるほど、救い出す価値がある。
俺の力が、本物だと証明できる。
「大丈夫。
ここに来たからには、もう何も心配いらない」
俺は、最初に受け入れる患者として、隅で体を小さく丸めている少女に優しく声をかけた。
彼女は俺の声にビクリと肩を震わせたが、抵抗はしなかった。
俺は彼女を、相談のために用意された個室へと案内する。
部屋の中は温かい光と、落ち着いた木の匂いで満たされていた。
「さあ、座って。
少し、話をしよう」
俺は彼女の向かいの椅子に腰掛け、ゆっくりと語りかけた。
スラムでの経験から、俺は学んでいた。
焦りは禁物だ。
まずは相手の警戒心を解き、心を開いてもらうことから始めなければならない。
俺は、当たり障りのない世間話から始めた。
好きな食べ物のこと、故郷の森のこと。
少女は最初はうつむいていたが、やがてぽつり、ぽつりと小さな声で答えてくれるようになった。
(よし、いい感じだ……)
手応えを感じた俺は、静かに目を閉じた。
そして、意識を集中させる。
《物語の観測者》――発動。
彼女の魂の奥底にある、本当の「物語」を観測するために。
スラムの少年や人々の時と同じように、彼女の心の中の風景が俺の意識に流れ込んでくるはずだ。
だが。
「…………?」
何も、見えない。
いや、違う。
そこにあったのは、どこまでも続く分厚い灰色の壁だった。
物語も、感情も、記憶のかけらすらもない。
ただ無機質で冷たい壁が、俺の意識の前に立ちはだかっているだけ。
まるで、鋼鉄の扉のように固く閉ざされた魂の壁。
(なんだ……これは……?)
こんな経験は、初めてだった。
俺の力が、弾かれている?
俺はもう一度、試みた。
さらに深く、意識を集中させる。
壁の向こう側へ、無理やりこじ開けるように。
だが、結果は同じだった。
俺の力はその灰色の壁に吸収されるかのように、何の反応も示さない。
少女はただ虚ろな目で、俺を見つめ返している。
その瞳には何の光も、宿っていなかった。
冷や汗が、背中を伝う。
俺は動揺を悟られないように平静を装い、少女を部屋へと帰した。
そして、すぐに次の患者を呼んだ。
今度は、攻撃的な目つきをした大柄な男だ。
結果は、同じだった。
その次の、お婆さんも。
そのまた次の、少年も。
誰一人として、俺の力は通じなかった。
彼らの魂は、皆一様に分厚く冷たい壁の奥に閉じこもっている。
俺の《物語の観測者》は、相手の「物語」に共感し繋がることで初めて機能する。
だが、彼らには繋がるべき物語そのものが、存在しないかのようだった。
「……どうしたんですか、所長?
顔色が優れませんが」
心配そうに、職員の一人が声をかけてくる。
俺の焦りは、もはや隠しきれるものではなかった。
「……いや、何でもない。
少し疲れただけだ。
彼らはスラムの者たちよりも、根が深いのかもしれないな」
俺は、そう言って無理やり笑ってみせた。
だが、心の奥底では得体の知れない恐怖が渦巻き始めていた。
何かがおかしい。
これは、ただ単に症状が重いという話じゃない。
彼らの魂には何か不自然な、人工的な枷がはめられているような、そんな違和感があった。
その日の夜、俺は自室で一人頭を抱えていた。
初日から計画は、完全に行き詰まってしまった。
このままではリュウガの期待に応えるどころか、彼の支配体制の正しさを俺自身が証明してしまうことになる。
(……諦めるな。
何か、何か方法があるはずだ)
俺はベッドに横たわり、もう一度最後の力を振り絞るように意識を集中させた。
狙いは今日最後に診た、あの虚ろな目の少女だ。
俺はもう、彼女の心を癒そうなどとは考えていなかった。
ただあの灰色の壁の正体を、この目で確かめなければならない。
俺は観測者としての全能力を、その一点に注ぎ込んだ。
行け、俺の意識。
あの壁を、こじ開けろ。
その奥にある真実を、白日の下にさらすんだ。
俺の意識は鋭い錐のように回転し、灰色の壁へと突き刺さっていく。
ミシミシと、壁がきしむような感覚。
抵抗が、すさまじい。
だが、俺は諦めなかった。
そして。
パリン、とガラスが砕けるような小さな音と共に、俺の意識はついに壁の向こう側へと到達した。
だが、そこに広がっていたのは少女の物語ではなかった。
俺が見たのは、黄金色の光。
そして、脳内に直接響き渡る絶対的な命令の声。
『――汝の心は、固く閉ざせ』
『――汝の物語は、誰にも見せてはならない』
『――汝を救うのは、帝国の仕組みのみである』
その声、その威圧感。
忘れるはずがない。
リュウガの、《絶対王の勅令》だ。
ぞわり、と全身の産毛が逆立った。
そういうことか。
そういうことだったのか。
彼らの魂は、リュウガによってあらかじめ固く閉ざされていたのだ。
俺の力が入り込む隙間などないように、強力な暗示の錠前がかけられていた。
リュウガは、俺を信頼などしていなかった。
研究チームを引かせると言ったのも真っ赤な嘘だ。
いや、もっと質が悪い。
彼は、この施設そのものを俺の力を試すための巨大な実験場としか見ていなかったのだ。
そして患者たちは、その実験のために用意された心を閉ざされた実験動物だ。
リュウガの暗示という絶対的な防御壁を前に、俺の力がどこまで通用するのか。
あるいは、無力に終わるのか。
それを高みの見物で、楽しむつもりだったのだ。
俺は、ベッドの上で体を起こした。
全身から血の気が、引いていく。
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