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第6章:物語の真実
第27話:魂に刻まれた傷痕
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(さあ、見せてもらうぞ)
(帝国最高の鍛冶師が、なぜこのゴミ箱にいるのか)
(その、理由を)
俺の意識は、静かに彼の魂の中へと沈んでいった。
その瞬間。
俺の世界は、灼熱に染まった。
ゴウッ、と燃え盛る炉の熱が肌を焼く。
カン、カン、とリズミカルに鋼を叩く鉄槌の音が魂に直接、響き渡る。
鼻をくすぐるのは熱した鉄と石炭の、無骨で懐かしい匂い。
俺は、見ていた。
いや、体験していた。
この男――帝国最高の鍛冶師、ヴァルガンの人生そのものを。
俺の腕には、ヴァルガンの丸太のような筋肉が宿っている。
俺の手には、彼が生涯の相棒として振るってきた鉄槌の、固く無骨な感触が伝わってくる。
彼の魂は、炎だった。
ただひたすらに、最高の武具を打ち出すことだけを渇望する、純粋で気高い職人の炎。
彼の天賦は、《魂を宿す槌》。
自らの魂の一部を削り、打ち出す武具にそれを宿らせる力。
彼が打った剣はただの鉄塊ではない。
使い手の魂と共鳴しその力を何倍にも増幅させる、まさに「相棒」となるのだ。
彼の工房には、ひっきりなしに騎士たちが訪れる。
誰もが彼の打った武具を手にし、戦場で奇跡のような手柄を立てていく。
その報告を聞くたびにヴァルガンは、無愛想な顔をほんの少しだけほころばせる。
それが、彼の全てだった。
それが、彼の物語だった。
彼の誇り。
彼の生きる意味そのもの。
だがある日、その聖域に不純物が紛れ込む。
泥と汗と鉄の匂いしかしないはずの工房に、場違いなほど豪華な純白の衣をまとった男が音もなく現れたのだ。
リュウガだった。
まだ若いが、その瞳にはすでに王の風格と、全てを値踏みするかのような冷たい光が宿っている。
「――お前が、ヴァルガンか」
リュウガは壁に掛けられた剣を無遠慮に手に取ると、まるで玩具でも見るかのように眺めた。
「見事な腕だ。
今日からお前は、我が帝国軍のためだけにその槌を振るえ。
感情なき我が兵士たちに、ただ頑丈で殺傷能力の高い武器を供給しろ。
魂などという非効率なものは、不要だ」
それは、命令だった。
彼の誇りに対する、最大の侮辱だった。
ヴァルガンは燃え盛る炉を背に、静かに首を横に振った。
「断る」
その声は、地を這うように低く、重かった。
「俺の打つ武具は、魂なき人形のための道具じゃねえ。
誇り高き騎士の、魂に応えるためのものだ。
……お前さんのような中身のないガキにくれてやる鉄は、ひとかけらたりともないよ」
その言葉が、引き金だった。
リュウガの顔から、すっと表情が消える。
俺が法廷で見た、あの絶対零度の無表情。
「……そうか。
実に、残念だ」
リュウガは手にしていた剣を、まるでゴミでも捨てるかのように床に投げ捨てた。
カラン、と虚しい音が響く。
「帝国に貢献できぬ才能など、無価値だ。
お前のような『不良品』は本来なら奈落の谷に廃棄されるのが妥当だが……」
リュウガはそこで一度、言葉を切った。
そして心の底から楽しそうに、嬉しそうにその唇を歪めた。
「お前のその天賦、実に興味深い。
俺のコレクションに加えてやることにした」
その言葉の意味を、ヴァルガンはまだ理解できていなかった。
だが、魂が本能的に危険を察知していた。
リュウガがゆっくりと、右手をヴァルガンの胸へと掲げる。
その掌が、不気味な黄金色の光を放ち始めた。
「――《絶対王の勅令》」
その声は、もはや人のものではなかった。
魂そのものを凍てつかせる、悪魔の宣告。
「権能解放――」
次の瞬間。
俺(ヴァルガン)の全身を、見えない鎖が締め上げた。
身動きが、取れない。
呼吸すら、ままならない。
だが、それは物理的な拘束ではなかった。
魂そのものが絶対的な王の命令によって縫い付けられたかのような、抗いようのない絶望的な感覚。
そして、リュウガは告げた。
その、忌まわしい権能の名を。
「――《天賦強奪》」
「ぐ……あ……ああああああああああああああああああああああああああああああああッッ!!」
俺(ヴァルガン)の口から、生まれて初めて上げるような絶叫がほとばしった。
痛い。
痛い、痛い、痛いッ!
だが、それは肉体的な痛みではない。
もっと根源的な、存在そのものが引き裂かれるような魂の痛み。
リュウガの黄金色に輝く右手が、ヴァルガンの胸に突き刺さる。
いや、違う。
物理的に触れているわけではない。
彼の掌から伸びる見えない力が、俺(ヴァルガン)の魂の核を、鷲掴みにしているのだ。
俺の魂の一部。
俺の誇り。
俺が生涯をかけて培ってきた、鍛冶師としての全て。
《魂を宿す槌》の力が、無理やり魂から引き剥がされていく。
ミシミシと、魂がきしむ音が聞こえる。
まるで、生きながらにして内臓をえぐり出されるかのようだ。
俺(ヴァルガン)は、必死に抵抗した。
だが、無駄だった。
絶対的な王の命令の前では、帝国最高の鍛冶師の魂も赤子同然だった。
やがて。
ブチッ、と。
魂と天賦を繋いでいた最後の絆が、無慈悲に引きちぎられる音がした。
俺(ヴァルガン)の胸から、まばゆい光の球体がゆっくりと引きずり出されていく。
それは、彼の魂の炎そのものだった。
その光が、リュウガの黄金色の掌の中へと、まるで掃除機に吸い込まれるかのように吸収されていく。
「……あ……あ……」
俺(ヴァルガン)の口から、声にならない声が漏れる。
力が、抜けていく。
魂が、空っぽになっていく。
長年握りしめてきた鉄槌が、カランと音を立てて床に落ちた。
もう、それを握る資格も力も、この手には残っていなかった。
リュウガは、完全に天賦を吸収し終えると満足そうにその拳を握りしめた。
その瞳は、新たな玩具を手に入れた子供のように無邪気で残酷な光を宿している。
「素晴らしい……。
これが、帝国最高の鍛冶師の力か。
これさえあれば、魂などなくとも最強の武具を無限に生み出せるな」
彼は、もはや抜け殻のようになったヴァルガンをちらりと見ると、興味を失ったように背を向けた。
「お前はもう用済みだ。
本来なら死罪だが、俺の貴重なコレクションを提供してくれた礼だ。
命だけは助けてやろう。
……もっとも、誇りを失った職人がこの後どうなるかは知らんがな」
その言葉を最後に、リュウガは工房を去っていった。
後に残されたのは、魂を奪われ、ただの老いぼれと化したヴァルガンと、絶望的な静寂だけだった。
彼の物語は、そこで終わっていた。
帝国最高の鍛冶師としての物語は、あの瞬間にリュウガによって惨殺されたのだ。
◇ ◇ ◇
「―――ッッ!!」
俺の意識は、嵐の海から無理やり引き上げられたかのように急速に現実へと戻ってきた。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ……!」
肩で、息をする。
全身が、びっしょりと冷や汗で濡れていた。
俺は、ただ彼の物語を「観測」しただけだ。
だが魂が引き裂かれるあの痛みと絶望は、まるで俺自身が体験したかのように生々しく心に刻み付けられていた。
俺の目の前でヴァルガンの巨体が、ゆっくりと傾いていく。
その瞳から、最後の光が消え去ろうとしていた。
俺は彼の冷たくなっていく手を、ただ強く握りしめることしかできなかった。
「……見たか……小僧……」
最後の力を振り絞るように、彼が呟いた。
「……あれが……俺の物語の……結末だ……」
「……ああ」
俺は、震える声で答えた。
「……確かに、看取った」
その言葉に、ヴァルガンはほんの少しだけ、本当にわずかに満足したかのように笑みを浮かべた。
そして、ゆっくりと目を閉じる。
二度と、そのまぶたが開かれることはなかった。
帝国最高の鍛冶師、ヴァルガン。
その魂は、静かに奈落の谷の瘴気の中へと消えていった。
俺は、彼の亡骸の前でいつまでも立ち尽くしていた。
頭の中は、先ほど見た光景でぐちゃぐちゃになっていた。
リュウガは、人の心を操るだけじゃない。
人の魂そのものに干渉し、その最も大切なものである《天賦》を、暴力的に奪い取ることができるのだ。
あれは、精神支配などという生易しいものではない。
魂の捕食。
魂の、略奪。
俺の脳裏に、リュウガのあの嬉しそうな笑みが焼き付いて離れない。
俺は、ぞっとした。
リュウガという男の、本当の恐ろしさに。
そして、彼が創り上げた理想郷の、そのおぞましい正体に。
俺は、冷え切った声でその権能の名を呟いた。
俺の魂に刻み付けられた、恐怖と怒りの名。
「……《天賦強奪(ギフトドレイン)》……」
(帝国最高の鍛冶師が、なぜこのゴミ箱にいるのか)
(その、理由を)
俺の意識は、静かに彼の魂の中へと沈んでいった。
その瞬間。
俺の世界は、灼熱に染まった。
ゴウッ、と燃え盛る炉の熱が肌を焼く。
カン、カン、とリズミカルに鋼を叩く鉄槌の音が魂に直接、響き渡る。
鼻をくすぐるのは熱した鉄と石炭の、無骨で懐かしい匂い。
俺は、見ていた。
いや、体験していた。
この男――帝国最高の鍛冶師、ヴァルガンの人生そのものを。
俺の腕には、ヴァルガンの丸太のような筋肉が宿っている。
俺の手には、彼が生涯の相棒として振るってきた鉄槌の、固く無骨な感触が伝わってくる。
彼の魂は、炎だった。
ただひたすらに、最高の武具を打ち出すことだけを渇望する、純粋で気高い職人の炎。
彼の天賦は、《魂を宿す槌》。
自らの魂の一部を削り、打ち出す武具にそれを宿らせる力。
彼が打った剣はただの鉄塊ではない。
使い手の魂と共鳴しその力を何倍にも増幅させる、まさに「相棒」となるのだ。
彼の工房には、ひっきりなしに騎士たちが訪れる。
誰もが彼の打った武具を手にし、戦場で奇跡のような手柄を立てていく。
その報告を聞くたびにヴァルガンは、無愛想な顔をほんの少しだけほころばせる。
それが、彼の全てだった。
それが、彼の物語だった。
彼の誇り。
彼の生きる意味そのもの。
だがある日、その聖域に不純物が紛れ込む。
泥と汗と鉄の匂いしかしないはずの工房に、場違いなほど豪華な純白の衣をまとった男が音もなく現れたのだ。
リュウガだった。
まだ若いが、その瞳にはすでに王の風格と、全てを値踏みするかのような冷たい光が宿っている。
「――お前が、ヴァルガンか」
リュウガは壁に掛けられた剣を無遠慮に手に取ると、まるで玩具でも見るかのように眺めた。
「見事な腕だ。
今日からお前は、我が帝国軍のためだけにその槌を振るえ。
感情なき我が兵士たちに、ただ頑丈で殺傷能力の高い武器を供給しろ。
魂などという非効率なものは、不要だ」
それは、命令だった。
彼の誇りに対する、最大の侮辱だった。
ヴァルガンは燃え盛る炉を背に、静かに首を横に振った。
「断る」
その声は、地を這うように低く、重かった。
「俺の打つ武具は、魂なき人形のための道具じゃねえ。
誇り高き騎士の、魂に応えるためのものだ。
……お前さんのような中身のないガキにくれてやる鉄は、ひとかけらたりともないよ」
その言葉が、引き金だった。
リュウガの顔から、すっと表情が消える。
俺が法廷で見た、あの絶対零度の無表情。
「……そうか。
実に、残念だ」
リュウガは手にしていた剣を、まるでゴミでも捨てるかのように床に投げ捨てた。
カラン、と虚しい音が響く。
「帝国に貢献できぬ才能など、無価値だ。
お前のような『不良品』は本来なら奈落の谷に廃棄されるのが妥当だが……」
リュウガはそこで一度、言葉を切った。
そして心の底から楽しそうに、嬉しそうにその唇を歪めた。
「お前のその天賦、実に興味深い。
俺のコレクションに加えてやることにした」
その言葉の意味を、ヴァルガンはまだ理解できていなかった。
だが、魂が本能的に危険を察知していた。
リュウガがゆっくりと、右手をヴァルガンの胸へと掲げる。
その掌が、不気味な黄金色の光を放ち始めた。
「――《絶対王の勅令》」
その声は、もはや人のものではなかった。
魂そのものを凍てつかせる、悪魔の宣告。
「権能解放――」
次の瞬間。
俺(ヴァルガン)の全身を、見えない鎖が締め上げた。
身動きが、取れない。
呼吸すら、ままならない。
だが、それは物理的な拘束ではなかった。
魂そのものが絶対的な王の命令によって縫い付けられたかのような、抗いようのない絶望的な感覚。
そして、リュウガは告げた。
その、忌まわしい権能の名を。
「――《天賦強奪》」
「ぐ……あ……ああああああああああああああああああああああああああああああああッッ!!」
俺(ヴァルガン)の口から、生まれて初めて上げるような絶叫がほとばしった。
痛い。
痛い、痛い、痛いッ!
だが、それは肉体的な痛みではない。
もっと根源的な、存在そのものが引き裂かれるような魂の痛み。
リュウガの黄金色に輝く右手が、ヴァルガンの胸に突き刺さる。
いや、違う。
物理的に触れているわけではない。
彼の掌から伸びる見えない力が、俺(ヴァルガン)の魂の核を、鷲掴みにしているのだ。
俺の魂の一部。
俺の誇り。
俺が生涯をかけて培ってきた、鍛冶師としての全て。
《魂を宿す槌》の力が、無理やり魂から引き剥がされていく。
ミシミシと、魂がきしむ音が聞こえる。
まるで、生きながらにして内臓をえぐり出されるかのようだ。
俺(ヴァルガン)は、必死に抵抗した。
だが、無駄だった。
絶対的な王の命令の前では、帝国最高の鍛冶師の魂も赤子同然だった。
やがて。
ブチッ、と。
魂と天賦を繋いでいた最後の絆が、無慈悲に引きちぎられる音がした。
俺(ヴァルガン)の胸から、まばゆい光の球体がゆっくりと引きずり出されていく。
それは、彼の魂の炎そのものだった。
その光が、リュウガの黄金色の掌の中へと、まるで掃除機に吸い込まれるかのように吸収されていく。
「……あ……あ……」
俺(ヴァルガン)の口から、声にならない声が漏れる。
力が、抜けていく。
魂が、空っぽになっていく。
長年握りしめてきた鉄槌が、カランと音を立てて床に落ちた。
もう、それを握る資格も力も、この手には残っていなかった。
リュウガは、完全に天賦を吸収し終えると満足そうにその拳を握りしめた。
その瞳は、新たな玩具を手に入れた子供のように無邪気で残酷な光を宿している。
「素晴らしい……。
これが、帝国最高の鍛冶師の力か。
これさえあれば、魂などなくとも最強の武具を無限に生み出せるな」
彼は、もはや抜け殻のようになったヴァルガンをちらりと見ると、興味を失ったように背を向けた。
「お前はもう用済みだ。
本来なら死罪だが、俺の貴重なコレクションを提供してくれた礼だ。
命だけは助けてやろう。
……もっとも、誇りを失った職人がこの後どうなるかは知らんがな」
その言葉を最後に、リュウガは工房を去っていった。
後に残されたのは、魂を奪われ、ただの老いぼれと化したヴァルガンと、絶望的な静寂だけだった。
彼の物語は、そこで終わっていた。
帝国最高の鍛冶師としての物語は、あの瞬間にリュウガによって惨殺されたのだ。
◇ ◇ ◇
「―――ッッ!!」
俺の意識は、嵐の海から無理やり引き上げられたかのように急速に現実へと戻ってきた。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ……!」
肩で、息をする。
全身が、びっしょりと冷や汗で濡れていた。
俺は、ただ彼の物語を「観測」しただけだ。
だが魂が引き裂かれるあの痛みと絶望は、まるで俺自身が体験したかのように生々しく心に刻み付けられていた。
俺の目の前でヴァルガンの巨体が、ゆっくりと傾いていく。
その瞳から、最後の光が消え去ろうとしていた。
俺は彼の冷たくなっていく手を、ただ強く握りしめることしかできなかった。
「……見たか……小僧……」
最後の力を振り絞るように、彼が呟いた。
「……あれが……俺の物語の……結末だ……」
「……ああ」
俺は、震える声で答えた。
「……確かに、看取った」
その言葉に、ヴァルガンはほんの少しだけ、本当にわずかに満足したかのように笑みを浮かべた。
そして、ゆっくりと目を閉じる。
二度と、そのまぶたが開かれることはなかった。
帝国最高の鍛冶師、ヴァルガン。
その魂は、静かに奈落の谷の瘴気の中へと消えていった。
俺は、彼の亡骸の前でいつまでも立ち尽くしていた。
頭の中は、先ほど見た光景でぐちゃぐちゃになっていた。
リュウガは、人の心を操るだけじゃない。
人の魂そのものに干渉し、その最も大切なものである《天賦》を、暴力的に奪い取ることができるのだ。
あれは、精神支配などという生易しいものではない。
魂の捕食。
魂の、略奪。
俺の脳裏に、リュウガのあの嬉しそうな笑みが焼き付いて離れない。
俺は、ぞっとした。
リュウガという男の、本当の恐ろしさに。
そして、彼が創り上げた理想郷の、そのおぞましい正体に。
俺は、冷え切った声でその権能の名を呟いた。
俺の魂に刻み付けられた、恐怖と怒りの名。
「……《天賦強奪(ギフトドレイン)》……」
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