やめて!お仕置きしないで!本命の身代わりなのに嫉妬するの?〜国から逃亡中の王子は変態悪魔に脅される!?〜

ゆきぶた

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一章 本命じゃないくせに嫉妬はやめて!

56、望まぬ誓約 ★

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今回も引き続きエロです。

ー  ー  ー  ー  ー














キスなんて、誓約なんてウル以外嫌なのに、俺はここから逃げる事もできない。

「キスをするために、体勢を変えようか」

そう言うとガリアは、四つ這いになっていた俺の体勢をひっくり返した。

「んっぁ、やぁっ!へ、変な風に動くなぁっ!!」

そして気づけば、いつのまにか地面に座っていたガリアを跨ぐように上へとのせられていた。
その獣のような瞳と目があってしまい恐怖で中を締め付けてしまう。

「デオも積極的だね?さあ、ここからはショーのラストスパートだ!お客さん達も俺達が気持ちよくキスをするところを、しっかり目に焼き付けて言ってくれよ!!」

そう言うとガリアのピストンはどんどん早くなり、もう嫌なのにどうしようもないほど気持ちよくて、気がつけば俺はただ叫んでいた。

「やぁっ、やだぁっ!!き、キスはぁっ!あぁん!やっ、イきたくないのに……んっ!も、もう!!」
「キスをしながら一緒にイこうか!」

そして俺はガリアに無理矢理唇を奪われた。
その瞬間、体に何か温かい物が流れてくるような気がして、それがとても心地良く感じてしまい意識がフワフワしてしまう。
そのせいなのか俺はガリアに自分から舌を絡ませていた。そして激しく腰をガンガン突かれ、頭の中が気持ちよくて真っ白になった俺は、すぐにイってしまったのだ。

「んっんん、あぁあああーーーーーー!!!」
「くっ……俺も、イくよっ!」

そしてドクリと、ガリアのが中に出されたのがわかる。
その事は凄く嫌なのに、気持ちよくて体がビクビクしている俺は、まだ声を出す事もできなかった。

「うっ……!」

そしてイってすぐ、突然ガリアは何故か苦しそうに脱力したのだ。
その衝撃でバランスを崩した俺には、ガリアのまだ元気なソレがぐっと奥に当たって、声を上げてしまう。

「っあぁんっ!!?」

俺は驚きのあまりガリアの肩へと手をついてしまい、自分の意思で手が動かせる事に気がついたのだ。
そして手をグーパーさせ、もう魔法が切れた事を確信していた。
だからガリアから抜け出すため立ち上がろうとしたのに、それを引き止めるように伸びてきた腕が再び俺の腰を引き寄せる。
そのため中を強く打ち付けられた俺は、また声をあげていた。

「やぁ、んぁっ!!?は、はなせぇっ!!」
「は、ハハハ……これでデオは俺のもになったんだな、嬉しいよ」

そう言われて、俺は先程ガリアとキスをしてしまった事を思い出し、ウル以外と誓約してしまった事に絶望してしまう。

「それにしても、本当に……これはダルいな。全く、上位種意外と誓約するとこれがあるから嫌なんだ……でも、デオもボロボロにしておいたから動けないし、事前に準備したのは正解だったな」
「何を言って……?」

よくわからないが、ガリアの脱力した姿と俺の中に温かい物が流れてきたことから、誓約をする事でガリアは俺に何か力を取られたのだろうか?
しかもせっかくガリアが弱っているのに、すでにボロボロの俺はガリアの腕から逃れる力がもう無かった。

「あ~困ったよ、マリオネットも解けてるな。でも俺の力もすぐに戻るから、それまではこうして抱きしめながら気持ちよくしてあげるよ」
「やめろ、はなせぇ!今すぐに誓約を解け!!」

そう俺が叫んでいるのに、俺を離そうとしないガリアは何故か不吉な事を言い始めたのだ。

「でもこれなら力が完全に戻るまで、もう少し遊んでいこうかな……そうだ、せっかくのお客さんがいるんだからね。彼らも少しは楽しませてあげようかな?」
「なっ!?なんでそうなるんだよぉっ!やめろっ、持ち上げるなぁっ!あぁ、やめっ!揺らすなよぉっ!!」

話を全く聞いてくれないガリアは俺を横抱きにすると、わざとらしく揺らしながら騎士達の近くに歩いていく。
そのせいで鈴は揺れ、リングも上下にゆるゆると動き始める。中は抜けないギリギリで出たり入ったりを繰り返していた。
イったばかりの俺は、それが気持ちよくて声を上げていた。

「ひぁっ、あぁん!……や、やめっ!!」
「えーっと、誰がいいかな……。おや?こんな中で1人、勇敢にもオナニーをしている男がいるじゃないか?立ち上がれないのに、元気なものだ」
「えっ?」

そのオナニーをしている騎士をよく見る。
橙色の髪に茶色の瞳、その姿を俺が見間違えるわけがない。

「……う、嘘だよな……サンテ?」

サンテと呼んだこの男は騎士団に所属していたころに、俺にとって相棒のような男だった。
そのことに俺はショックで固まってしまう。
そんなサンテは泣きながら俺に謝っていた。

「す、ずみまぜん……ずびばぜん!」
「もしかして、デオのことずっと好きだったんじゃないか?」
「ずみばぜん!!デオルライドさま!貴方様のお姿に体が抑えられまぜんでしだっ!!」
「だってさ。それなら、デオは彼に答えてあげたら?」
「は?……って、やめろっ!!ここで足を広げるなぁっ!サンテも、こっち見ないでっ、見るなぁ!!」

いきなり足を開かれて、サンテに俺とガリアが繋がってるところをしっかり見られてしまう。

「俺のサイズを調整すれば2本ぐらい簡単に入っちゃうよね?」
「そ、そんなの無理だ!やだぁっ!!こんなのって……ウルぅ、ウル!!早く、助けに来いよぉっ!!!」

昔の相棒に挿入されそうになっている事に、精神的にショックを受けてしまった俺は、気づけばまたウルに助けを求めていた。

「全く、もう何回呼んでも無駄だって。いい加減諦めなよ?」
「う、うるさいっ!ウルは絶対にくるからぁ!!」

今までだって、いつも来てくれたんだ。
だから遅れてだって絶対に来てくれるはずなんだ……俺は信じてる。

「そいつが来た頃には、デオはもうここにいないけどね」
「その前に来るからぁっ!!」
「それなら、そんなこと言えないぐらいたっぷりと気持ちよくしてあげるさ。さあ、そこのサンテくん?だったかな。ゆっくり腰をおろすから、君のそのパンパンに膨らんだのをデオの中に入れるんだ……」
「は、はいっ!!はぁ、はぁ……俺のがデオルライド様の中に……」

俺のお尻に、サンテの物が当たるのがわかった。

「やだぁ!ガリアも、サンテも……こんなこと、やめろぉ!!やだぁっ!ウル、ウル!!」
「はい、挿入……!」

俺はもう一度、強くウルに願ったのだ。
ウルのバカやろう!!嫉妬するぐらい俺が心配ならなら早く助けに来いよ!!!
そして目を瞑った俺は───。

何故かまだ挿れられていなかった。

「ぐっ……な、なんだこの殺気?この俺が動けないなんて……!?」

ガリアがそう叫んだ瞬間、横から濃い魔力の渦がぶつかり俺達を吹き飛ばしたのだ。

「ぐぁっ!!」
「うぐぁ!!」

それはガリアとサンテに直撃し、二人が木にぶつかったのが微に見えた。
そして俺は1人宙を舞い、すぐに落下していく。
どんどん地面が近くなり、つい目を瞑ってしまう。
そんな中、聞いたことのある声が俺の名前を呼んだのだ。

「デオっ!!」

気がつけば俺は地面に落ちる事なく、誰かに抱きかかえられていた。

「ごめん、待たせちゃったよね。でも俺が来たからには、もうデオには指一本も触れさせないよ」

目を開けた俺の前には黒髪に赤い瞳、ニヤリと笑ういつもの顔。それは俺が今すぐに見たいと思っていた、ウルの顔だった。

「う、ウル!!ウル!!!」

俺はひたすらその名を叫び、喜びのあまり抱きついて涙を流してしまったのだった。









ー  ー  ー  ー  ー

次回からウルのターン!
ですが少し戻りウル視点です!
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