やめて!お仕置きしないで!本命の身代わりなのに嫉妬するの?〜国から逃亡中の王子は変態悪魔に脅される!?〜

ゆきぶた

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二章

97、お披露目しながら ☆

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微エロ注意!

ー  ー  ー  ー  ー





















恐る恐る入った部屋は、淫靡な空気で溢れていた。
それは男、女関係なく先程見ていた会場よりも異様な空間だった。

確かに俺の格好も似たような物かもしれないがそこにいる人達はペアで来ており、その片方が鎖や首輪で繋がれて何か玩具をつけられているのが見える。
そこには言う事を聞かない相手には鞭を飛ばす人もいれば、四つん這いになって犬や猫のように歩く人々。やはりここにいる人はどう見ても、性奴隷にしか見えなかった。

「ウル、彼らはやはり……」
「そうだと思うけど、買われてしまった後は俺達ではどうにもできないからね……それに今からはデオもそういう雰囲気を出してもらわないと、捜査員と思われて怪しまれても困るよ?」
「え、俺もあんな感じで……?」

チラリと見た先では、男の子が四つん這いになって一生懸命腰を振って喘いでいる。そこには俺と同じように尻尾がついていた。
あれは完全に薬漬けにされておかしくなっているのだろう。横にいる男は楽しそうにその尻を叩いているのが見えた。

「デオ、安心して?痛い事はしないからね」
「頼む……」
「じゃあ、そろそろデオもお披露目しょうか?入ってきたときからチラチラこっちを見てる人が何人かいるみたいなんだよね~」
「な、なんでそんなに……」

正直、俺みたいなのが乱れる姿を見たって楽しいとは思えないのに、何でいつも見てくるんだ。
俺は理解できなくて首を傾げてしまう。

「はぁ、どうしてデオは自分が美人だってわからないのかな?」
「美人?それは弟の事だろ……?」
「デオはイルと似ているんだから二人とも美人なんだって、何度言っても理解してくれないね」
「そう言われても俺の顔は普通だと思うし、それにウルだって美形じゃないのか?」

そう言うとウルは少し驚いて、嬉しそうに笑った。

「デオが俺を褒めてくれるなんて嬉しいよ。でも今は皆デオの事が気になる見たいだからね、そのローブ脱いでくれる?」
「わ、わかった……」
「それも、できたらいやらしくね?」
「い、いやらしくって……」

それがどういう事なのかわからないが、俺はとりあえず視線が気になってしまい恥じらいながら上からゆっくりと脱いでいた。
そして俺の乳首がハラリと見え、ただそれだけなのにこちらを見ている視線は増えている気がした。

「可愛いピンク色の乳首が出てきたから、皆デオの事見てるね」
「っん……!か、可愛いって言うなよ……」
「でも、本当の事だろ? それにそろそろディルドも動かしていいよね?」
「まっ、ん、んん!!」

待てと言おうとしたのに、もう振動は開始していた。
俺は足がガクガクして立っていられなくなり、ローブを脱ぎかけたまま床に座り込んでしまう。

「こら、ダメでしょ?ちゃんと尻尾は上に向けないとね」
「やぁ、動かすなぁ!!」

ウルは無理矢理俺の尻を高く上げさせると、ローブを剥ぎ取ったのだ。

「うん、これで可愛い姿がよく見えるね~」
「やぁっ、腰が勝手に揺れるからぁっ!!」
「うん、気持ちいいんだよね~?ほら、デオの体に周りの人達も興味津々みたいだね?」

俺は周りをチラリと見ると、自分の連れている相手を見ずにこちらを凝視している人がどんどん増えているような気がしたのだ。

「デオみたいな上玉って本当に少ないから、余計に気になってくれてるみたい。これは凄く釣れそうだよ?」

コッソリ話しかけてきたウルはニコリと笑うと、突然大声で大袈裟に言ったのだ。

「ああ、ようやく君の素敵な姿を見せる事が出来るんだね?俺はとても嬉しいよ!」

俺は驚き、部屋中の人がその声に振り向いた。
そのせいで俺にまで注目が集まってしまい、見られているせいで余計に興奮してしまう。

「ぁあっ、ぁんっ!」
「ああ、彼もこんな風に見てもらえて喜んでいるみたいだね!さぁ、今度は皆に顔を見て貰おうね~」

顔?よく考えたらここは俺の国だし、この会場には貴族もいるはずだ。
それって俺だとバレないのだろうか……。
そんな事を思いながらも顔が見えるように移動させられた俺は、周りを見回して知っている貴族がいた事にドキドキしていた。

「見てごらん、皆君に夢中だよ?」
「んっ、ぁあ、み、見られて……やぁっ!」
「ご挨拶のために、頑張って立ち上がれるかな?」
「ひゃ、ひ、紐ひっぱったらぁっ!!」

ウルは無理矢理俺を立ち上がらせるために紐を強く引っ張る。それでも痛くないように、ウルは俺の事を魔法で少し浮かせてくれたのだ。
でも引っ張られているのは変わらないので、俺の乳首はキュッと伸びてしまう。

「ちゃんと立ち上がらないと、乳首とれちゃうよ?あともう少しだから頑張ろうね」
「ぁぁ! やぁ、んんっ……乳首これ以上無理だからぁっ!」
「そうなのかな?でも本当は伸びた乳首を見て欲しくてたまらなかったんでしょ?イきたくてもイけないようにソレを締めてるのに、いっぱい白い液体が溢れちゃってるもんね」

そう言いながらウルは挟まれた先に飛び出ている乳首の先端を、指で上下に数回撫でたのだ。

「ぁあっやぁ!そ、そんなの、無理ぃ、ぁあ!!」

俺は足を震わせながらも、なんとか立ち上がっていた。
そして、ウルは恐ろしい事を言うのだ。

「じゃあ、頑張ってここを一周しようか?」
「そ、そんなのっ、無理に決まってるからぁ!」
「ふふ、皆に沢山見てもらおうね~」

そう言ってウルは俺を引っ張りながら歩き始める。
そして俺に小声で言った。

「そんなに痛くならないように魔法で動かしてあげるから、しっかり喘いでいいよ?後は俺が周りから情報引き出しておくからね~」
「ぁあっ、ぅん……やぁっ!」

俺は喘ぎながらもなんとか頷いていた。
そして気がつけば俺は自分の意思ではなく勝手に体が動き、前に前にと足をガクガクさせてしまう。
そんな俺が歩くたびにその視線は突き刺さり、恥ずかしさで余計に気持ちよくなってしまう。
俺はもう目をトロンとさせ、気持ちよさにただ身を任せていた。正直どうやって歩いているのよくかわからない。
そんな、俺の周りにはウルの思惑通り少しずつ人が集まってきていた。

「ちょっといいだろうか」
「なんです?もしかして彼の事気になります?」
「そうだ。こんな素晴らしい肉体美を持ち、さらに顔も美しい。この奴隷を何処で?」
「ふふ、それは秘密ですよ~。だって貴方のも何処で手に入れたか教えて貰えないでしょう?」
「そ、それは……」

少し狼狽えた男は、意を決したように言ったのだ。

「いや教えてもいい。私のはこの会場と同じ場所でおこなわれているオークションで手に入れたんだ」

その回答に、ウルはニヤリと笑ったのがわかった。

「そうなんだ~、俺のもさ同じオークションなんだよ?ここのオーナーと知り合いで先に目をつけてたから、大金叩いて即札しちゃたんだね~」
「では、ここのオークションに通っていればチャンスはあるわけだ……貴重な情報ありがたい」
「あとさ、この後俺達は見専会に出るんだ。よかったら他の人も誘って見に来てよ~」

見専会?それが俺達が参加するやつ……?
その事を考えたいのに、俺の思考は上手く回らない。
そしてその後も、ウルは色んな人に声をかけられる度に俺の事を拡散していった。

因みに、俺は王子のそっくりさんで元傭兵から奴隷になったという不思議な設定になっていた。
気持ちよさでおかしくなりながらも俺は頭の片隅で、バレていないならそれでいいかと思ったのだった。
そして、その見専会の時間はすぐそこまで迫っていた。
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