やめて!お仕置きしないで!本命の身代わりなのに嫉妬するの?〜国から逃亡中の王子は変態悪魔に脅される!?〜

ゆきぶた

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二章

98、見専会 ☆

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微エロ注意!

ー  ー  ー  ー  ー






















見専会。
正しくは、セックス見解専問評論会。
少し長い名前がついているが、これはただの見せたがりと見るのが好きな奴らが勝手に評価をするという、自己満足で成り立つ会らしい。

そして俺達は今、お披露目を終えて待機場の隅で待っているのだけど、先程の部屋を一周するのに体力を消耗してしまったようで、今はウルにもたれかかっていた。
周りを見渡すとこの待機場にいる人達は、殆どが出番直前という事もあって最終調整をするのに忙しいのか、俺達の事なんて見てる人はいなかった。
そして俺は今、丁度ウルからオークションの説明を聞き終えたところだった。

「今の話でデオはこのオークションについてはわかったかな?」
「色々な会場を見たから何となくどういうのかわかったつもりだったけど……思ったより酷い内容だった」
「もしかしてデオは俺がギリギリまで教えなかった事……怒ってる?」
「怒っていない。俺はガリアを誘き寄せる為だとわかっていれば、もっと早く言われていても別に怒らなかったのに……もう少し俺の事を信用してくれよ」

言ってて少し悲しくなった俺は、顔をムッとさせて俯いてしまう。
そんな俺を見てウルはぎゅっと抱きしめてきたのだ。

「デオ、ごめんね……」
「謝らなくてもいい、だけど次は俺も話し合いに参加させてくれよ?」

この前は寝ていたから仕方がないが、話し合いに参加できなかった事を実は残念に思っていたのだ。
しかし3人が集まってもエロの話しかしなさそうだと思うのは何故だろう。
いやきっと真面目な話もしているはずだから……。

「……わかったよ。でもそれがエロい話でもデオは怒らないでよ?」
「やはりそんな話をしていたのか……怒るかどうかわからないが、変態過ぎる話は別に聞きたくないからな」
「え~、デオだって充分変態なのに?」
「む……」

変態と言われて文句を言おうとしたのに、それは運営の声に遮られてしまった。

「次、113番」
「デオ、ようやく俺たちの番みたいだけど行けるかな?」

俺は頷くと、まだ少しふらつく体をウルに支えられながら歩き始めていた。
そして少し緊張する俺を見て、ウルは心配そうに言う。

「デオ、大丈夫?多分さっきいた場所の比じゃない人数がデオを見るはずだよ?」
「大丈夫だから、そんなに心配するな」
「それならいいけど……でもガリアを誘き寄せるために、いつもより積極的になってもらわないといけないから……そうだ、以前ガリアにマリオネットの魔法を使われていたよね?」
「あ、ああ。そうだけど……」
「今回、デオは僕の犬。そして僕のお人形さんだからね?」
「え?」

そう言いながら、ウルは右手で瞬時に魔法陣を刻むと俺に軽く触れたのだ。

「はい、これで今からデオは俺の従順なお人形さんだよ?だからデオはさっきみたいにただ気持ちよくなってればいい。後は俺が全部やってあげるからね?そのかわりいつもより恥ずかしい事いっぱいするから、覚悟して」
「え、ちょっ……、っ!?」

戸惑う俺は自分の意思とは関係なく、ゆっくりと四つ這いになり犬のように歩いていた。
そしてウルは俺から伸びる紐を引いて歩き始め、俺はウルに引っ張られるよう歩くしかなかった。

「……この体勢で本当に出るのか?」
「もちろんだよ。振動も開始させるから、ほら行くよデオ」
「んっ……」

返事をするのと同時に、尻尾が激しく動き始める。
その振動は先ほどよりも強くて一歩前に進むたびに、俺の良いところがゴリュっと潰されてしまう。

「ぁあっあっ!!」
「もうすぐ、ステージだからもうちょっと我慢してね?」

そういうとウルは、俺がイかないように男根につけていた輪っかを緩めていた。
今まで散々弄られていた俺は、それだけですぐにイきそうになってしまう。
それなのにウルは楽しそう言ったのだ。

「さあ、俺たちのステージを始めようか」

ウルに連れられて、俺は光の中へと歩いて行く。
俺がステージに出てきた瞬間、盛大な歓声に出迎えられたのだ。
そしてその客の多さを見た瞬間、何故か俺はイっていた。

「ぁっ、ぁっ!な、なんでぇ……イって?ぁっ!あっ、あっーーー!!」

出て来た瞬間にイってしまった俺を見て、観客のボルテージも上がっていた。

「こんな大勢の客に見られただけで、イっちゃうなんてとんだ変態だね?」
「ひゃっ、ぁあっ!!イ、イくの止まんなぁっ!」
「ダメだよ、まだ舞台の真ん中までたどり着いてないんだから、ほら行くよ」

ウルは俺の紐を引っ張ると、無理矢理俺を舞台の真ん中まで連れて行くフリをした。
確かに強く引っ張られているけど、俺を動かしているのはウルの魔法なので思ったほど痛くはない。
ただ痛くはなくても、俺の射精は止まることはなかった。

「そんなに沢山出して、ダメでしょ?でもようやくステージの真ん中まで来れたね。じゃあまずはお客さんにご挨拶しようか、でも犬だから言う言葉はわかってるよね?」

ようやくイくのが止まった俺は、体をビクビクさせながらウルの言った意味を理解して、顔を上げて言葉を発した。

「わん」
「うん、よく出来ました。後でご褒美を沢山あげるからね」

俺の頭を撫でたウルは一度客席を見回すと、ニヤリと笑う。
それにつられて同じ方を見ると、そこにはダンとゼントの姿があった。しかし、どうやらガリアはまだこの会場に来ていないようだ。
確認を終えたウルは客席を見て声を張りあげる。

「今日俺が自慢する為に連れてきたのは、俺の従順で美人なワンちゃんだよ?とっても賢くてちょっとした特技も出来るから、じっくり見て楽しんで評価してほしいな~」

その声に応えるように大きな歓声がおきていた。
そしてここから、ウルと俺の本当のショーが始まったのだった。
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