死神勇者

異世界に召喚された少年少女9人。
彼らはそれぞれ有能な職業が宛がわれていた。
勇者、剣姫、聖女、魔導師、魔法剣士、弓聖、竜騎士、狂戦士。
どれもこれも強力な職業ばかりだった。

そんな中、一人の少年だけが運び屋と言う最弱職だった。

勇者達8人は運び屋の少年を笑い、貶し、罵倒する。

ついには少年をダンジョン内で囮にまでした。
少年は魔物の攻撃を必死で避けるも最後には攻撃が当たってしまい、崖へと落ちてしまった。

運が良いのか、悪いのか。
最下層に落ちた彼は即死を免れた。
体は動かず、意識も朦朧とするなか、彼が最後に見たのは獣の大きく開けられた口だった──

そんな不運な彼の物語。