【本編完結】転生したら、チートな僕が世界の男たちに溺愛される件

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第3章:魔王との邂逅と世界の秘密

第21話:魔族の地、静寂の王

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 俺は、新たに手に入れた「神の創造」の力で、魔族の地へと降り立った。兄たちや、シグルドたちから逃げるようにして、たどり着いた場所。そこは、人間が住む土地とは違い、不気味なほどに静かで、暗い空気が漂っていた。

「ここが……魔族の地……」

 俺は、創造魔法で創り出したローブを身につけ、魔族の都へと向かった。都は、黒い石造りの建物が並び、不気味な雰囲気を醸し出していた。
 俺は、魔族の都を歩きながら、創造主の力を巡る争いの歴史を思い出していた。この世界の真実をすべて知った今、俺は、この世界のすべての謎を解き明かすために、魔王に会う必要があった。
 魔族の城は、都の中心にそびえ立っていた。俺は、その門をくぐり、城の中へと足を踏み入れた。
 城の中は、外見からは想像もつかないほど、静かで、そして豪華だった。誰もいない廊下を進み、玉座の間にたどり着くと、そこに一人の男が座っていた。

「……誰だ?」

 男は、漆黒の髪と深紅の瞳を持つ、圧倒的な威圧感を放つ美青年だった。
「俺の名前はユウマ。創造主の力を宿した者です」
 俺がそう答えると、男は興味深そうに俺を見つめた。

「創造主……。まさか、そんな存在が、まだこの世界にいたとはな。俺は、この魔族の王、レオンだ」

 魔王レオン。彼は、この世界の真の支配者。そして、俺が探していた、創造主の力を巡る争いの、最後の生き残りだった。

「俺は、あなたに会うために、ここに来ました」

 俺がそう言うと、レオンは玉座から立ち上がり、ゆっくりと俺に近づいてきた。

「俺に、何の用だ?」

 レオンの声は、冷たく、そして威圧的だった。だが、俺はもう、彼の威圧感に怯えることはなかった。

「俺は、創造主の力を、完全に覚醒させたい。そのために、あなたの力が必要なんです」

 俺がそう言うと、レオンは驚いたように目を見開いた。

「面白い……。だが、お前は、この世界のすべてを知ったのか?」

 レオンの言葉に、俺は頷いた。

「はい。知りました。この世界の真実を、すべて」

 その言葉に、レオンは不敵な笑みを浮かべた。

「そうか。ならば、お前は、俺の孤独を理解できるはずだ」

 レオンは、俺に手を伸ばした。

「ユウマ、お前は……俺が探していた、唯一の存在だ」

 レオンの瞳は、孤独と、深い愛を宿していた。俺は、彼の瞳を見て、理解した。レオンもまた、俺のフェロモンに抗えない、一人だったのだと。
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