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終章 ガラテヤの騎士、ジィン
第百六十四話 神をも下す無双の騎士
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俺の身体は空までもを斬るように落下を始める。
地面を見ると、立ち上がったファーリちゃんの、メイラークム先生の、片脚を引きずるケーリッジ先生の、そして両手を広げるガラテヤ様の姿があった。
俺を受け止めてくれようとしているのだろうか。
しかし、この高さから落ちてくる人間を受け止めれば、四人であっても無傷では済まないだろう。
当たりどころが悪ければ、死んでしまうことだってあり得ない話ではない。
……やめてくれ。
俺は、皆に生きて欲しかったんだ。
俺も勿論生きたかった。
でも、クダリ仙人はそうさせる気が無かった、そうみたいだったから。
あの状態にあるクダリ仙人に攻撃を当てるには、俺も高くへ飛ぶしか無かった。
俺が無理をすれば飛べるとバレてしまったら、クダリ仙人は宇宙からビームを撃ってくるかも知れなかったんだから。
俺がここまでして、ガラテヤ様と共に生きることを諦めてまで、選択したんだから……。
危ないことは、もうしないでくれ……。
「ジィン!」
「ガラテヤ様……?」
まだまだ俺は天高く。
この距離で声が聞こえるハズは無い。
身体の内側から聞こえる声は、おそらく魂を介したものなのだろう。
「飛び込んで来なさい、ジィン!」
俺は無言で、滑空の体勢をとる。
スカイダイビングのようにはいかないが、「駆ける風」を使って、何とか落下を安定させた。
しかし途中で、魂に違和感を覚える。
「……ガラテヤ様!?何を!」
ガラテヤ様の魂が、みるみる擦り減っていくのだ。
俺を受け止めようとするガラテヤ様の姿が歪む。
その身体から、風が溢れているのだ。
俺はかつて、ベルメリア邸を出る前に、ガラテヤ様に武道の手解きをしたことがある。
心臓を抜き取る物騒な技である「殺抜」を覚えたのも、彼女が風の魔力を使うようになったのも、元は俺が、この世界で使い易いように風牙流をアレンジしたものを軽く教えたからなのだが……。
俺と魂を重ねたためか、或いは風と霊の力を使う内に、風牙流の真髄を見出したのか。
いずれにせよ、彼女は至ったのだろう。
俺が手を加えていない、本来の風牙流へ。
しかし、ガラテヤ様は明らかに無理をしている。
本来の方法で風の力を引き出すことに慣れ切っていない状態で、明らかに大きな何かをしようとしていることは目に見えていた。
このままでは、死んでしまうかもしれないと思う程だ。
そうであるのに、ガラテヤ様は一切の迷い無く、魂を削り続けている。
死ぬ寸前まで魂を削って風の力を最大限に引き出そうとしているのだろうか。
一歩間違えれば、ガラテヤ様が生きていなければ生きられない俺も共倒れだというのに。
それでも、ガラテヤ様に迷いは無かった。
そして。
「【|嶺流貫・広域】!」
ガラテヤ様の必殺技ともいえる「嶺流貫」の威力を落とし、俺の周りを囲むように、文字通りのエアバックを作り出す。
落下の勢いが少しずつ緩やかになっていき、俺の身体はフワフワと、少しずつ地面へと近づいていった。
このまま風に身を任せ、ゆっくりと落ちていくところであったが。
ガラテヤ様の背後に、人影が見えた。
厳密には、ドロドロとした、黒い脂と膿を混ぜたような液体が人の形を模しているものだ。
そこは、クダリ仙人の灰が散り、そして落ちていた場所。
土塊に紛れてまで世界を固定してやろうという執念。
しぶといだの何だのという言葉を、そのままクダリ仙人に返してやりたいものである。
しかしガラテヤ様は、それに気づかず俺を受け止めようとしている。
「クソッ……!ナナシちゃん、最後に力を貸してくれ……!」
緩やかに落ちる身体をくねらせ、抜刀。
そして、鎮みゆく霊の力を再び解放し、刀に纏わせた。
「ジィン?何をしているの、ジィン?」
「【深魑槍】!」
風と、そして霊の力を帯び、ナナシちゃんの刀は飛んでいく。
「グォェェェッ!」
それはガラテヤ様の背後を一帯を黒い襲撃者ごと焼き尽くし、人の形をした神の残滓は、業火に包まれて崩れていく。
「なっ……!?」
そして、燃え滓さえ残らずに霧散したモノに突き刺さっていた刀に驚いているガラテヤ様の、しかしそれでもブレない風に包まれながら、俺は四人の仲間に囲まれ、その中心に受け止められた。
「……ただいま、戻りました」
俺は敬礼をし、ガラテヤ様の前に立つ。
「おかえり、ジィン……」
そして、地面に倒れ込むガラテヤ様を受け止めた。
「ぐすっ、ぐすっ。……おかえり、ジィンお兄ちゃん」
「本当によく、頑張ったわね。ありがとう、ジィン君。治療なら任せて頂戴」
「これで、終わったのよね……!無事で嬉しいよ、ジィン君!」
ファーリちゃんも、メイラークム先生も、ケーリッジ先生も、涙を流して俺を迎えてくれている。
払った犠牲は大きいが、この世界の時は、徐々に進み出し、霊力も在るべきところへ還り始めている。
こんなに嬉しいことは、他にあるものだろうか。
「……ごめんなさい、ジィン。私、ちょっと限界かも」
「大丈夫です。こうすれば」
無理をしたせいか、魂が霞がかっているガラテヤ様に、今度は俺の方から唇を、そして魂を重ね、薄れゆくガラテヤ様の魂を、俺の砕けかけている魂で繋いだ。
「……ふふっ。ここで死んでも仕方ないと思ってたのに。私は、どうなっちゃったのかしら」
「これで文字通り、俺とガラテヤ様は互いの魂を共有している状態になりました。もう、ガラテヤ様に依存するだけの俺じゃ無いってことですよ」
「ジィン……。今の言葉、そういう意味だと……受け取って良いのよね?」
「ええ。勿論ですとも」
俺の腕から立ち上がるガラテヤ様は頬を染め、右手で奪い取るように左手を繋いだ。
地面を見ると、立ち上がったファーリちゃんの、メイラークム先生の、片脚を引きずるケーリッジ先生の、そして両手を広げるガラテヤ様の姿があった。
俺を受け止めてくれようとしているのだろうか。
しかし、この高さから落ちてくる人間を受け止めれば、四人であっても無傷では済まないだろう。
当たりどころが悪ければ、死んでしまうことだってあり得ない話ではない。
……やめてくれ。
俺は、皆に生きて欲しかったんだ。
俺も勿論生きたかった。
でも、クダリ仙人はそうさせる気が無かった、そうみたいだったから。
あの状態にあるクダリ仙人に攻撃を当てるには、俺も高くへ飛ぶしか無かった。
俺が無理をすれば飛べるとバレてしまったら、クダリ仙人は宇宙からビームを撃ってくるかも知れなかったんだから。
俺がここまでして、ガラテヤ様と共に生きることを諦めてまで、選択したんだから……。
危ないことは、もうしないでくれ……。
「ジィン!」
「ガラテヤ様……?」
まだまだ俺は天高く。
この距離で声が聞こえるハズは無い。
身体の内側から聞こえる声は、おそらく魂を介したものなのだろう。
「飛び込んで来なさい、ジィン!」
俺は無言で、滑空の体勢をとる。
スカイダイビングのようにはいかないが、「駆ける風」を使って、何とか落下を安定させた。
しかし途中で、魂に違和感を覚える。
「……ガラテヤ様!?何を!」
ガラテヤ様の魂が、みるみる擦り減っていくのだ。
俺を受け止めようとするガラテヤ様の姿が歪む。
その身体から、風が溢れているのだ。
俺はかつて、ベルメリア邸を出る前に、ガラテヤ様に武道の手解きをしたことがある。
心臓を抜き取る物騒な技である「殺抜」を覚えたのも、彼女が風の魔力を使うようになったのも、元は俺が、この世界で使い易いように風牙流をアレンジしたものを軽く教えたからなのだが……。
俺と魂を重ねたためか、或いは風と霊の力を使う内に、風牙流の真髄を見出したのか。
いずれにせよ、彼女は至ったのだろう。
俺が手を加えていない、本来の風牙流へ。
しかし、ガラテヤ様は明らかに無理をしている。
本来の方法で風の力を引き出すことに慣れ切っていない状態で、明らかに大きな何かをしようとしていることは目に見えていた。
このままでは、死んでしまうかもしれないと思う程だ。
そうであるのに、ガラテヤ様は一切の迷い無く、魂を削り続けている。
死ぬ寸前まで魂を削って風の力を最大限に引き出そうとしているのだろうか。
一歩間違えれば、ガラテヤ様が生きていなければ生きられない俺も共倒れだというのに。
それでも、ガラテヤ様に迷いは無かった。
そして。
「【|嶺流貫・広域】!」
ガラテヤ様の必殺技ともいえる「嶺流貫」の威力を落とし、俺の周りを囲むように、文字通りのエアバックを作り出す。
落下の勢いが少しずつ緩やかになっていき、俺の身体はフワフワと、少しずつ地面へと近づいていった。
このまま風に身を任せ、ゆっくりと落ちていくところであったが。
ガラテヤ様の背後に、人影が見えた。
厳密には、ドロドロとした、黒い脂と膿を混ぜたような液体が人の形を模しているものだ。
そこは、クダリ仙人の灰が散り、そして落ちていた場所。
土塊に紛れてまで世界を固定してやろうという執念。
しぶといだの何だのという言葉を、そのままクダリ仙人に返してやりたいものである。
しかしガラテヤ様は、それに気づかず俺を受け止めようとしている。
「クソッ……!ナナシちゃん、最後に力を貸してくれ……!」
緩やかに落ちる身体をくねらせ、抜刀。
そして、鎮みゆく霊の力を再び解放し、刀に纏わせた。
「ジィン?何をしているの、ジィン?」
「【深魑槍】!」
風と、そして霊の力を帯び、ナナシちゃんの刀は飛んでいく。
「グォェェェッ!」
それはガラテヤ様の背後を一帯を黒い襲撃者ごと焼き尽くし、人の形をした神の残滓は、業火に包まれて崩れていく。
「なっ……!?」
そして、燃え滓さえ残らずに霧散したモノに突き刺さっていた刀に驚いているガラテヤ様の、しかしそれでもブレない風に包まれながら、俺は四人の仲間に囲まれ、その中心に受け止められた。
「……ただいま、戻りました」
俺は敬礼をし、ガラテヤ様の前に立つ。
「おかえり、ジィン……」
そして、地面に倒れ込むガラテヤ様を受け止めた。
「ぐすっ、ぐすっ。……おかえり、ジィンお兄ちゃん」
「本当によく、頑張ったわね。ありがとう、ジィン君。治療なら任せて頂戴」
「これで、終わったのよね……!無事で嬉しいよ、ジィン君!」
ファーリちゃんも、メイラークム先生も、ケーリッジ先生も、涙を流して俺を迎えてくれている。
払った犠牲は大きいが、この世界の時は、徐々に進み出し、霊力も在るべきところへ還り始めている。
こんなに嬉しいことは、他にあるものだろうか。
「……ごめんなさい、ジィン。私、ちょっと限界かも」
「大丈夫です。こうすれば」
無理をしたせいか、魂が霞がかっているガラテヤ様に、今度は俺の方から唇を、そして魂を重ね、薄れゆくガラテヤ様の魂を、俺の砕けかけている魂で繋いだ。
「……ふふっ。ここで死んでも仕方ないと思ってたのに。私は、どうなっちゃったのかしら」
「これで文字通り、俺とガラテヤ様は互いの魂を共有している状態になりました。もう、ガラテヤ様に依存するだけの俺じゃ無いってことですよ」
「ジィン……。今の言葉、そういう意味だと……受け取って良いのよね?」
「ええ。勿論ですとも」
俺の腕から立ち上がるガラテヤ様は頬を染め、右手で奪い取るように左手を繋いだ。
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