第八騎士団第六部隊、エースは最強男装門衛です。

山下真響

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49相談されちゃった

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「ってことがあったんですよ」

 夜。騎士寮に戻ると、現在昼勤シフト中のクレソンさんも部屋に帰ってきていた。リビングスペースの応接セットのソファに沈み込み、どこかぼんやりとしている。隣に座って話する私の声も、ほとんど届いていない様子だ。

「すみません。アンゼリカさんとのお出かけが楽しすぎて、喋りすぎてしまいました」
「いや、それはいいんだ。エースが何をしていたのかは知りたいし」
「でも、クレソンは元気ないです」

 私は勇気を出して、クレソンさんの左手に触れてみた。すると、すぐに私の手を包み込むように握り買えしてくれる。剣ダコのできた、大きな手だ。

「エースは偉いな。アンゼリカは人を寄せ付けない冷たさがあるというのに、すっかり親交を深めている。彼女と友になることは、今後エースの強みになるだろう」
「私はそういう下心があって、アンゼリカさんと仲良くなったわけじゃないんですけどね。気づいたら、こんな感じになってたんです」
「うん、それがエースの良いところだと思うよ」

 クレソンさんは、どこか遠くを見ているような目をしていた。いつもよりも素っ気ないし、このまま離れていってしまいそうな気がして不安になる。私も、クレソンさんの手をしっかりと握り返してみた。

「クレソンさんは、最近どんなことをしてるんですか? 何も教えてもらえないのは寂しいです。しかも、何か悩んでますよね?」
「バレてた?」
「当たり前です」

 私、クレソンさんのことは、いつも見てますから。だって、好きな人だもの。

「一人で抱え込むのはよくないです」
「そうだな。そうだよな。本当は、エースの手を借りずにもっと成果を出したかったんたけど」
「そんなどうでもいいプライド、私には見せてほしくないです。私は……もっと頼ってほしいです」

 あの夜。城の天球状の結界がプラネタリウムみたいに瞬く星空を映し出した時、クレソンさんが私に言ってくれた言葉。

「応援してくれる?」

 あれが、どれだけ私を喜ばせていたのか、クレソンさんは全然分かっていない。私は隣で可愛こぶってお澄まししてるだけの女の子じゃないのだ。応援とは、同じスタートラインに立って、同じ方向を向いて、手を取り合って前へ進むことだと思う。だから、勝手に歩き始めてほしくない。どこへ行くのも、一緒がいい。

「私では、クレソンさんの力になれませんか?」
「いや、そういう訳じゃ」
「もっと具体的に応援してはいけないんですか?」

 クレソンさんは、ふっと笑った。そうだよ。肩肘張ってばかりじゃ、上手く行くものも行かないに決まってる。

「分かった。もう、降参する。じゃ、相談聞いてくれる?」
「はい!」

 やっと折れてくれたクレソンさんが話し始めたのは、最近彼がこっそりと行っていることだった。

「王子時代にお世話になってた人と会っていたんだ」
 
 王子として返り咲くことを目指すことは、容易ではない。正攻法でいくならば、宰相を失脚させて、次の宰相に法を整備してもらい、王籍に戻ることになる。でも、宰相はいくら足を掬われても簡単には倒れない強かさと悪知恵、そして経験や人脈がある。

 そうなると、別のルートで王子復帰を目指すしかない。クレソンさんが今考えていることは、まずは味方を増やすことだ。そして、最終的には国全体がクレソンさんを王子として擁立せざるを得なくなるような流れに持ち込みたいとのこと。そのためには、クレソンさんよりももっと歳が上の権力者に取り入って、立場を確立させていくのが効率的だそうだ。

 うん。それは分かるよ。でも、それが上手くいっていないみたいなのよね。

「同世代の人達は概ね僕の王子復帰に賛成してくれてる。でも、父上世代となると門前払いがほとんどだ」

 クレソンさんの声に力は無い。でも、相手の方達の気持ちも分からなくもない。王籍を追われた直後だったらともかく、五年も経ったこのタイミングで再び誼を結ぼうとしても、今更感が拭えないのだろう。しかも相手は、五年という長い間、形骸化した王政の下で苦労してきた人達だ。

 一方クレソンさんは、王子の資格を失くすことで、ある意味逃げに走っていた。本来ならば王に代わって国の施策を取り仕切ってもいい立場だったのに、それを初めから諦め、内部からどんどん秩序が乱れていくのを見過ごし続けてきた罪は大きい。本来取るべき責任をとらなかったクレソンさんを、大人はそう簡単に許すことができないのだろう。と同時に、そんな彼の熱意や資質が信用に値するものどうかは、今の時点では判断できないのにちがいない。信頼関係が保つにも、既に時間が経ちすぎていたということだ。

「どうすれば、僕は信頼を回復できるのだろう。もしかして、もう手遅れなのか」

 クレソンさんは、ポツリと漏らす。私はびっくりして、キッと眉を上げた。

「何てこと言ってるんですか?! ハーヴィー王国を健全な状態に戻せるのは、クレソンさんただ一人なんです。そんな弱音を吐くよりも、ちゃんと一緒に策を練りましょう」

 正直言って、今のクレソンさんはマイナスからのスタートだ。例え、以前の信頼を取り戻せたとしても、絶対に宰相と比較されて、どちらが国のためになるのか、どちらが頼りになるのかと天秤にかけられてしまう。そうなった時、迷わずクレソンさんが人々から選ばれるようにならなくては、王子に復帰できたとしても前途多難だ。

「そうですね。まずは、宰相のことをおさらいしましょう。彼にはどんな強みがあり、どんな弱みがあり、どうしてあんなに悪いことをしているにも関わらず、たくさんの人を従えることができているのか。そして、それを踏まえて、クレソンさんはどんな王子になれば良いのか考えてみましょう!」

 これは現代日本式の考えかもしれない。まず、ゴールは明確に。なりたい自分になれるように、きちんと現状分析し、敵情も知り、具体的な計画を立てて、新しい自分と出会える道を探るのだ。

「分かった。まずは、僕の知っていることを話そう」

 良かった。クレソンさん、ちょっと元気が出てきたみたいだ。

「宰相トリカブートは悪だが、あの地位まで上り詰めただけあって、実績は多いんだ」

 トリカブート宰相の功績として、よくあげられているのは、数年前に起きた飢饉の際の対応だ。貴賤問わず生き延びられるように、かなりのお金や食料の備蓄を国から出したし、隣国と交渉してたくさん援助してもえるよう約束を取り付けるという外交手腕の高さも見せたらしい。

 その後は、農地改革と称して国中に散らばるその手の専門家を計画的に各地へ派遣したとのこと。そして、それぞれの場所での問題を洗い出し、今後安定的に収穫が見込めるように改善策を出して回ったという。これはすぐに成果として現れて、特に辺境の耕地では、従来の倍以上の収穫量になって、人々の暮らしも楽になっているそうだ。

 他には、役人の人員を整理するためにトリカブート宰相自らが地方を回り、徹底的に監査を行った。働く役人の人数は必要最低限にし、経費を抑えると同時に国への求心力を高めることに成功したらしい。

「なるほど。宰相って、人気取りが得意なのと、さりげなく味方を増やすのが上手なんだね」
「やっぱりそう思う?」

 クレソンさんから聞く宰相の功績は、まさに武勇伝だ。でも、これを別の噂をくっつけて考えてみると、他の一面も見えてくる。

 トリカブートは実際に民衆を救ったことは確かだけれど、その元手となる国の財産は、彼個人のものではない。王家に由来するものだった。つまり、自分の懐を傷めずに王家の力を削いで、さらに国民からの人気を勝ち得たことになる。

 なぜなら、減ってしまった王家の財産の穴埋めは何もしていないからだ。これは、王が王たる役目を果たさなくなったことへの国民の怒りを鎮めるのにも役立ち、王に一定の罰を下した宰相は国民の味方だという認識を広めるきっかけにもなっている。

 役人の人員整理だってそうだ。これはおそらく、多額の賄賂が行き交ったのではなかろうか。この頃から、トリカブート宰相の羽振りが極端に良くなったとクレソンさんは言う。整理するなんて言葉面は綺麗だけれど、実際に行っていたのは、息のかかった者だけを国中に配置し、歯向かえば如何なる手段も厭わないことを示しながら脅して回ったにすぎない。要は、宰相としての足場固めだ。無駄な役人の排除は国庫を潤すけれど、宰相のイエスマンしか残らない状態を、果たして正常と見なしていいものだろうか。

 こういったこともあり、最近では地方の政務はガタガタで、ちょっとした揉め事もすぐに大きくなってしまう。役人は宰相に対するポイント稼ぎと、保身しか考えていない。お陰で、本来政治的に検討したり、解決すべきことも、冒険者ギルドや騎士団といった別組織がその役割を担い、実質的に地域をまとめあげているのだ。西部のダンジョンの一件なんて、その一例だと思う。

「つまり、宰相は地方も押さえているつもりだけれど、実際はそこまで力が及んでいないのかもしれないのね」
「そうだな。宰相もそれに気づいたからか、軍部のトップの座、総帥を乗っ取りに動いた。でも、武官は文官とは根本的な考え方も志も全く違う。さらに、各騎士団の団長は癖者揃いだ。なかなか手懐けることができなくて、イライラしてるんじゃないかな」
「っていうことは、そこにクレソンさんの勝機があるんですね!」

 でもクレソンさんは、難しい顔をした。

「エース、僕はただの騎士で、何の役職もない。しかも上を見れば立派な班長、副隊長、隊長がいる。そうそう出世は見込めないからなぁ」

 そうだよね。順当に騎士団内で偉くなっていくのを待っていたら、先にこの国やこの世界が滅んじゃうよ。だけど、ちょっと待って? 私、良い事を思いついたかもしれない!

「クレソンさん、一般的に人間って自分よりも強い人を敬ったり、畏れを抱いたりするものですよね」
「そうだな。強い人間を憧れる傾向は強いと思う」
「それですよ、それ! クレソンさん、青薔薇祭で優勝するんです。そしたら、嫌でも騎士団内ではクレソンさんは一目置かれることになりますよ!」

 宰相は頭がきれる人かもしれないけれど、剣は使えない。ここは差をつけるチャンスだ。クレソンは元々剣の腕が立つ。これを活かさない手は無いはずだ。

「優勝か……なかなか厳しいな」
「今年は期待の新人が多いと隊長が言ってましたもんね。でも、ここで勝てないようじゃ、宰相がさらに増長してしまいます。それに私、クレソンさんが優勝するところを見てみたいです」

 ちょっと無茶ぶりなのは分かってる。でも私、クレソンさんが勝つところを見たいっていうのは本当なのだ。クレソンって、ちょっと自信が無い人なのよね。誰からも期待されることなく騎士になってしまい、ずっと元王子という肩書にしばられている。そんなのも、優勝してしまえばフッ切れるような気がするのだ。

「分かった。エースがそう言うのなら、頑張ってみる。しばらくは旧知の方のところを回るのを止めて、剣の稽古に専念しよう」
「はい。それが騎士の本分ですしね。あ、でも私、クレソンさんを単なる武闘派馬鹿みたいにしたいわけじゃないんです。ちゃんとクレソンさんをプロデュースするための、他の方法もいろいろ考えてるんですよ」
「え、どんなこと?」

 ふふふん。いろいろあるんですよ?

 例えば、宰相がやってこなかった、文化的なものの発展に貢献するとか、国民の生活水準を上げるような仕掛けをするとかだ。私がいた日本とは違って、この世界には魔法があり、それがインフラになっている。だけど、まだまだ日本には劣るところもたくさんあって、それをクレソンさん主導で埋めていくことができれば、そのまま彼の力になっていくのではないだろうか。

 特に私が着手したいのは、通信関連の魔道具の開発。案外こういうのは無いので、スマホに慣れ親しんだ私としては不便この上ないのだ。異世界スマホみたいなものが実現して広まったら、きっとクレソンさんは情報戦で勝てる。

 他には、宰相がやり損ねていたことをやるっている手もある。例えば、次の飢饉のための備蓄を各地でできるようにするとか、災害に備えて河川の工事をするとか。

 って、いろいろと案はあるけど、こういうのって企画するだけじゃ駄目。ちゃんと実行に移せる政治的手腕みたいなのが必要だ。そこのところは私も専門外だから、元王子であるクレソンさんに期待だね!

 私が一通り話すと、クレソンさんは驚いた顔をしていた。

「エースのいた世界って、エースみたいな人ばかりだったの?」
「んー、この世界よりも教育水準は高かったと思うけど、人それぞれじゃないかな?」
「そっか。僕はエースがこの世界に来てくれて、本当によかったと思ってる。エース、ありがとう」
「お礼を言うのは、全てが上手く行ってからにしてください」
「そうだね。まずは青薔薇祭での優勝を目指す。その次は総帥の座を狙う」
「その意気です!」

 よし。こういう時は餌を用意して、もっとやる気を出してもらった方が確実だよね。

「クレソンさん、優勝できたら、私から何かご褒美をさしあげます。何がいいですか?」

 こんなこと聞いたら、きっと悩むんじゃないかな? と思っていたのに、クレソンさんは即答だった。

「エースと一緒に寝たい」

 そう来たか。

「んー、いいですけど、条件があります」
「何?」
「やらしいことはしない。本当に隣で眠るだけです。それから、ちゃんと服着てくださいね!」
「分かった。ありがとう、エース。やる気が出てきたよ」

 え、何、この人。まじ恋愛脳だわ。でも私としては、女の子冥利に尽きます。次期国王を目指す人としては、ちょっと微妙なやる気の出し方だけどね。

「クレソンさん、一緒にがんばりましょうね」

 私はクレソンさんにほほ笑みかける。
 方法はどうあれ、私はクレソンさんがのびのびと生きられるようになるといいなぁ。

 まずは、明日の朝練のために早寝しよう。って、気づいたらもう夜中じゃん! 私は慌ててベッドに入った。

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