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file2:魔女と陰湿なる教室
第1節 不審ないじめ②
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PM 22:00 如月邸
食事を終え、みんなで風呂に入っている。ラスティアが私の体を洗い、自分の身体も手入れしている。私は浴槽に浸かながら、明日のことを考える。
「いじめね~。また厄介な事に首を突っ込んでしまったな」
「何、悩んでるのさ。相変わらず、君はお人好しなんだから」
同じく浴槽に浸かる、居候の明日香に指摘される。我ながら、困ってる人間を見捨てられない性格にはつくづく呆れるものだ。
2人でそんな会話をしていると、ラスティアが浴槽に入ってきた。彼女の顔を見ると、何やら少し暗かった。
「どうかしたの?」
「い、いや、なんでもないよ! ただ、ちょっとだけ疲れただけで」
「ん? まぁそれならいいけど」
私は、何事のないように振る舞うが、やっぱり掘って置けない。私は、恐る恐るラスティアに聞いてみた。
「もしかして、夕方の事で何か気がさわる事でもあったの?」
私の質問に、ラスティアは少し顔を下に向けた。すると、ラスティアは静かに話だす。
「あの学生達の話を聞いてたら、昔のことを思い出しちゃって。もう6年も前のことだけど、やっぱり忘れられないというか」
「そっか。それは申し訳ない。私の配慮が聞かなかったせいで」
「ううん。姉さんが悪いわけじゃないよ。あの時、姉さんが居なかったらどうなってたか」
「もう終わったことさ。そう気に止めることはないよ」
ラスティアは、私の肩に頭をそえる。私は、ラスティアの頭を撫でる。明日香はそれをニヤニヤしながら眺めていた。
「何見てるの?」
「別に~。まぁ、とりあえず今回の依頼は、そのいじめに魔術が絡んでることでしょ?」
「あぁ。明日、調査で依頼者の学校に行くよ。非魔術師が魔術を使うのは危険すぎるからね」
「OK。なら、私は好きに動くとするよ。そのほうが、君もやりやすいでしょ?」
明日香は、湯船から上がる。
「お先~」っと言わんばかりに脱衣所に入って行った。
「私たちも上がろうか」
「うん、そうだね。少しのぼせてきちゃった」
ラスティアは、少し赤くなった顔をあげて私と一緒に上がる。魔術の関係で、体温が低いラスティアにとって、湯船はあまり良くない。ほっておくと、すぐにのぼせてしまうのだからだ。私は、少しのぼせたラスティアと共に脱衣所に入って行った。
――――――――――
翌日 PM 3:10 札幌市内の高校
午前中に手を付けてない依頼を終わらせ、2時台に店を閉めて依頼者の学校に着く。スマホのアドレスを交換させていたので、依頼者が待ってる空き教室に入る。学生達は、事前に私が来ることを担任へ言っていたので、何のトラブルもなく校内に入ることができた。
「あなたが、昨日この子達が行った探偵事務所の探偵ですが?」
「えぇ。探偵をやっております、キサラギです。今日はよろしくお願いします」
私は、教師に名刺を渡す。そして、私は案内されるようにテーブルに座る。
「話は昨日聞きました。あのクラスのいじめ問題の解決にきたのですね?」
「はい。話はそこの生徒さんから聞いております。先生方では解決できないという認識でいいんですね?」
「はい。正確には、解決できないんです。生徒達が知らないの一点張りで、話が聞けられないんです」
教師の一言で、1つ疑問ができる。おそらくは、何かの細工をされてるみたいだ。
ますます疑問が出てくる。仮にそれが魔術だとしても、ここまでの練度があるなら、魔術院に召集されているはずだ。
しかし、どこで覚えたのかもわからない以上、実物を見る以外手段がないのも確かだ。
「なるほど。では、放課後になりましたら、教室の方を覗かせてもらってもいいですか?」
「え、えぇお願いいたします」
教師は私のお願いに疑問をしながら応じる。そして、生徒達を連れて教室に戻っていた。しかし、そのうちの1人だけが、じっと席に座っていた。私は何かを察しその生徒を呼ぶ。
「――――先生が呼んでるけど、行かないの?」
「――――――行くわけないでしょ? あなたがここにいるなら、尚更ね」
「全く。その姿で潜伏してたのか、『仮面の魔女』」
4人目もの生徒こと、『仮面の魔女』が私のもとの近づく。
どうやら、私に先んじてこの学校に潜り込んでいたのだ。相変わらず、その姿ではわからなくて困るものだ。
「これでも、一応はここの生徒よ。潜り込むなんて人聞きが悪いわ」
「当然だろ? その姿だって、元は1人の人間なんだから」
「そうね。これも全てはあなたの為でもあるのよ? まぁそれはともかく、あなたに伝えることがあるわ」
『仮面の魔女』は、私にタブレットを渡す。タブレットを起動すると、あのクラスで行われてるいじめの一部始終が写されていた。
「これが例の。いくらなんでもやりすぎだろ」
「そうね。本来なら、もう少年院送りにされているわ。でも、根拠が残らないから、合法化しているのも事実ね。誰かの入れ知恵で、魔術を覚えたようだわ」
「やはりか。それじゃ、あの教室に結界が張られてるということか」
「そういうことね。その他に、止めに入ろうとしても何もできなくなる暗示をかけられてるのもあるわ。私も、正直驚いてるわ。ここまで練度が高いんですもの」
私は、その映像を見て驚きを隠せない。ここまで練度も高い上に、それを私利私欲に悪用しているにだから。一刻も早くこれを止めなければ、自殺などの二次被害が出てくるのは明確だろう。そう考えてると、『仮面の魔女』がもう1つ情報を伝える。
「それともう1つ。『II位』がこの街にきているわ。おそらくは、あの執行者の代わりね。彼女は大元の方を仕留めるために動いてるわ」
「『II位』? まさか、美羽がきているのか?」
「私の方には、挨拶に来たわ。あなたの方には、来ていない見たいね。そっちはアレに任せて、あなたはこっちに注力しなさい」
「そうだね。美羽なら大丈夫だろう。それじゃ、また何かあったら頼むよ。『仮面の魔女』」
「えぇ。ではまた後で、アル」
『仮面の魔女』は、教室に戻っていく。彼女を見送ると、私は鞄から、魔術書を取り出す。それもそう、あの教室に張られている結界の術式を調べるためだ。
こうして、私は下校時間まで持ってきた魔術書を読み漁ったのだった。
食事を終え、みんなで風呂に入っている。ラスティアが私の体を洗い、自分の身体も手入れしている。私は浴槽に浸かながら、明日のことを考える。
「いじめね~。また厄介な事に首を突っ込んでしまったな」
「何、悩んでるのさ。相変わらず、君はお人好しなんだから」
同じく浴槽に浸かる、居候の明日香に指摘される。我ながら、困ってる人間を見捨てられない性格にはつくづく呆れるものだ。
2人でそんな会話をしていると、ラスティアが浴槽に入ってきた。彼女の顔を見ると、何やら少し暗かった。
「どうかしたの?」
「い、いや、なんでもないよ! ただ、ちょっとだけ疲れただけで」
「ん? まぁそれならいいけど」
私は、何事のないように振る舞うが、やっぱり掘って置けない。私は、恐る恐るラスティアに聞いてみた。
「もしかして、夕方の事で何か気がさわる事でもあったの?」
私の質問に、ラスティアは少し顔を下に向けた。すると、ラスティアは静かに話だす。
「あの学生達の話を聞いてたら、昔のことを思い出しちゃって。もう6年も前のことだけど、やっぱり忘れられないというか」
「そっか。それは申し訳ない。私の配慮が聞かなかったせいで」
「ううん。姉さんが悪いわけじゃないよ。あの時、姉さんが居なかったらどうなってたか」
「もう終わったことさ。そう気に止めることはないよ」
ラスティアは、私の肩に頭をそえる。私は、ラスティアの頭を撫でる。明日香はそれをニヤニヤしながら眺めていた。
「何見てるの?」
「別に~。まぁ、とりあえず今回の依頼は、そのいじめに魔術が絡んでることでしょ?」
「あぁ。明日、調査で依頼者の学校に行くよ。非魔術師が魔術を使うのは危険すぎるからね」
「OK。なら、私は好きに動くとするよ。そのほうが、君もやりやすいでしょ?」
明日香は、湯船から上がる。
「お先~」っと言わんばかりに脱衣所に入って行った。
「私たちも上がろうか」
「うん、そうだね。少しのぼせてきちゃった」
ラスティアは、少し赤くなった顔をあげて私と一緒に上がる。魔術の関係で、体温が低いラスティアにとって、湯船はあまり良くない。ほっておくと、すぐにのぼせてしまうのだからだ。私は、少しのぼせたラスティアと共に脱衣所に入って行った。
――――――――――
翌日 PM 3:10 札幌市内の高校
午前中に手を付けてない依頼を終わらせ、2時台に店を閉めて依頼者の学校に着く。スマホのアドレスを交換させていたので、依頼者が待ってる空き教室に入る。学生達は、事前に私が来ることを担任へ言っていたので、何のトラブルもなく校内に入ることができた。
「あなたが、昨日この子達が行った探偵事務所の探偵ですが?」
「えぇ。探偵をやっております、キサラギです。今日はよろしくお願いします」
私は、教師に名刺を渡す。そして、私は案内されるようにテーブルに座る。
「話は昨日聞きました。あのクラスのいじめ問題の解決にきたのですね?」
「はい。話はそこの生徒さんから聞いております。先生方では解決できないという認識でいいんですね?」
「はい。正確には、解決できないんです。生徒達が知らないの一点張りで、話が聞けられないんです」
教師の一言で、1つ疑問ができる。おそらくは、何かの細工をされてるみたいだ。
ますます疑問が出てくる。仮にそれが魔術だとしても、ここまでの練度があるなら、魔術院に召集されているはずだ。
しかし、どこで覚えたのかもわからない以上、実物を見る以外手段がないのも確かだ。
「なるほど。では、放課後になりましたら、教室の方を覗かせてもらってもいいですか?」
「え、えぇお願いいたします」
教師は私のお願いに疑問をしながら応じる。そして、生徒達を連れて教室に戻っていた。しかし、そのうちの1人だけが、じっと席に座っていた。私は何かを察しその生徒を呼ぶ。
「――――先生が呼んでるけど、行かないの?」
「――――――行くわけないでしょ? あなたがここにいるなら、尚更ね」
「全く。その姿で潜伏してたのか、『仮面の魔女』」
4人目もの生徒こと、『仮面の魔女』が私のもとの近づく。
どうやら、私に先んじてこの学校に潜り込んでいたのだ。相変わらず、その姿ではわからなくて困るものだ。
「これでも、一応はここの生徒よ。潜り込むなんて人聞きが悪いわ」
「当然だろ? その姿だって、元は1人の人間なんだから」
「そうね。これも全てはあなたの為でもあるのよ? まぁそれはともかく、あなたに伝えることがあるわ」
『仮面の魔女』は、私にタブレットを渡す。タブレットを起動すると、あのクラスで行われてるいじめの一部始終が写されていた。
「これが例の。いくらなんでもやりすぎだろ」
「そうね。本来なら、もう少年院送りにされているわ。でも、根拠が残らないから、合法化しているのも事実ね。誰かの入れ知恵で、魔術を覚えたようだわ」
「やはりか。それじゃ、あの教室に結界が張られてるということか」
「そういうことね。その他に、止めに入ろうとしても何もできなくなる暗示をかけられてるのもあるわ。私も、正直驚いてるわ。ここまで練度が高いんですもの」
私は、その映像を見て驚きを隠せない。ここまで練度も高い上に、それを私利私欲に悪用しているにだから。一刻も早くこれを止めなければ、自殺などの二次被害が出てくるのは明確だろう。そう考えてると、『仮面の魔女』がもう1つ情報を伝える。
「それともう1つ。『II位』がこの街にきているわ。おそらくは、あの執行者の代わりね。彼女は大元の方を仕留めるために動いてるわ」
「『II位』? まさか、美羽がきているのか?」
「私の方には、挨拶に来たわ。あなたの方には、来ていない見たいね。そっちはアレに任せて、あなたはこっちに注力しなさい」
「そうだね。美羽なら大丈夫だろう。それじゃ、また何かあったら頼むよ。『仮面の魔女』」
「えぇ。ではまた後で、アル」
『仮面の魔女』は、教室に戻っていく。彼女を見送ると、私は鞄から、魔術書を取り出す。それもそう、あの教室に張られている結界の術式を調べるためだ。
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