金襴緞子

一度完結したものの改稿版となります。
だいぶ加筆訂正をしているので、改めて投稿とさせて戴きました。
特にハルと真幸との会話や、二人の絡みが増えていっています。
欲望が治まりませんでした。エロ苦手な方は御免なさい。
以前より少しだけ、「恋愛譚」らしくなってきたような。


秋の霽れ霽れ天を裂いて落つる白雨の銀糸、
銀糸の帷に現る通り魔は、仄闇い火群の金糸を縺らせ、朽ち家に塒を構える一人の男子。
獣の皮、禽の羽、朱緋に黄金、極採色の皮を被って夜毎夜毎の七色変化。
皮を剥いで見えるは一体、赤剥け生剥け白兎、それとも魑魅魍魎の抜け殻か。

――観衆達の誰もが、彼を喰らう姿を己に重ねて彼を貪り、闇い悦びと欲求に爛と目を耀かせている。

白雨の元で不意に繋いだ一人の少年との縁。
美しい肢体に貼られた歪の痕、夜闇の潮、舞台小屋の翳りはやがて土の息吹の元へ。

率直な言葉は苦手です。それでも恋愛譚と言えば言えなくもない。



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