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公爵令息を当て馬にした僕は、王太子の胸に抱かれる(番外編)
幼馴染の距離
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幼いころ、アンディ様は僕のことを「ジュリ」と呼んでいた。
だから、僕も「アンディ様」と呼んでいた。
アンディ様は、まるで特別な響きのように、大切に呼んでくれて、僕はアンディ様が大好きだった。
「大きくなっても、ずっと僕の隣にいてくれるだろ?」
あの金の髪を陽に透かしながら、アンディ様は笑った。
その笑顔を見ているだけで、胸の奥が温かくなって――それが恋だって、知ったのはもっと大きくなってから。
あれから十年。
同じ教室に座っていても、もう簡単に「アンディ様」と呼ぶことができなくなってしまった。
王太子と伯爵令息。
ほんの一枚の身分の差が、どうしてこんなにも高い壁に感じるんだろう。
「ジュリー、顔色が悪いぞ。どうした?」
気づけば、金の髪の王子が僕の前に立っていた。
碧い瞳に覗き込まれるたび、胸がぎゅっと痛くなる。
今でも僕のことを「ジュリ」て呼んでくれるのに。
「……だいじょうぶ、です。少し、考えごとをしていただけ」
「考えごと?」
「うん。アンディ様が、次の舞踏会でどんな方と踊るのかな、って」
口に出した瞬間、自分でも何を言っているんだろうと思った。
でもアンディ様は笑わなかった。
静かに僕の肩に手を置いて、
「ジュリ以外と踊る気なんて、ないよ」
その言葉があまりに真っすぐで、僕は視線を逸らしてしまった。
そんなことを言ってはいけないよ――。
王太子の言葉としても、恋人としての言葉としても、どちらにもならないから。
心の奥に芽生えているこの感情を、
僕はきっと、誰にも知られてはいけないんだ。
それは王立学園に入学したときのこと。
王立学園の講堂は、春の陽光が満ちていた。
金糸を織り込んだ垂れ幕が風に揺れ、胸の前で手を組む生徒たちの列が整然と並んでいる。
前列は王族と公爵家の子息。
そのさらに一段高い壇上には、アンドリュー王太子の席があった。
僕は伯爵家の列、中央よりずっと後ろに立っていた。
幼いころからずっと一緒だった“アンディ様”の背中が、その日はやけに遠く見えた。
式典のあいだ、アンドリュー殿下は何度かこちらを振り返り、軽く手を振ってくれた。
その笑顔は、昔と変わらない優しいものだったけれど――
周囲の貴族たちがそのたびにざわめき、教師が小声で注意する声が聞こえた。
「殿下、あちらは下位列でございます。お控えを――」
「構わないよ」と、アンドリュー殿下は小さく答えた。
けれどその穏やかな声が、僕の胸をひどく締めつけた。
――構わないのは、殿下だからだ。
自分のような伯爵家の子は、何をしても「構わない」と言われる側なのだ。
どんなに勉強を頑張っても、どれだけ礼儀を磨いても、
王族の補佐官になれるのは侯爵家以上――それが決まり。
その現実が、まるで見えない壁のように、目の前に立ちはだかっていた。
式が終わったあと、アンドリュー殿下は駆け寄ってきた。
「ジュリ、すぐに帰るのか? 一緒に話そう」と、変わらぬ笑顔で。
けれど、僕は少しだけ首を振って、微笑んだ。
「……殿下。お言葉だけで、十分です」
“アンディ様”と呼ぶことが、どうしてもできなかった。
その日を境に、僕はほんの少し、距離を取るようになった。
それが、アンドリュー殿下に気付かれることのない、小さな亀裂の始まりだった。
春から初夏にかけての王立学園は、緑の風が心地よい。
講堂の裏手にある図書棟の一角――
窓際の席に、僕は毎日のように姿を見せていた。
開いたノートには、びっしりと整った文字。
政治史、外交文書、王族礼法。
本来なら侯爵家以上の生徒が履修する内容を、僕は独学で学び続けていた。
――このくらいできるようになれば、アンディ様の側に立てるだろうか。
少しでも、誇れる自分でいられるだろうか。
そう思って顔を上げたとき、窓から図書室の外を通りかかった金の髪が陽光を弾いた。
アンドリュー殿下だった。数人の上級貴族の生徒に囲まれ、笑っている。
「殿下、その件は我が家でもお手伝いできるかと」
「ぜひ。学園祭の運営は楽しい仕事だよ」
――王族と侯爵家が話す場。
そこに割って入る勇気など、僕にはなかった。
ただ、遠くからその笑顔を見つめる。
自分の名前を呼ばれないまま、ページの上に影が落ちる。
翌週、珍しくアンドリュー殿下が声をかけてきた。
放課後の廊下で、窓の外を見ていた僕に、にこりと笑って言った。
「ジュリィ、この前の講義、難しかったよな。君は分かった?」
「……はい、だいたいは」
「さすがだな。ほんとに真面目だよ、ジュリィは」
褒められて、胸の奥がふっと熱くなる。
でも、すぐにその熱は冷えた。
“真面目”という言葉が、あまりに遠く感じたからだ。
努力は認められても、並んで歩く対象にはなれない。
アンドリュー殿下の言葉は優しくて、それゆえに残酷だった。
「殿下も、お忙しいでしょう。学園祭の準備も……」
「そんなのいいさ。僕がやりたいからやってるだけだよ。ジュリィも、楽しみにしてて」
アンドリュー殿下は軽やかに笑って、去っていった。
残された僕は、窓に映る自分の姿をぼんやりと見つめた。
気づけば、指先がノートをぎゅっと握りしめている。
――いつから、僕は“殿下”と呼ぶようになってしまったのだろう。
昔は、あんなに自然に「アンディ様」と言えたのに。
ページの上に、小さなインクの染みが落ちた。
それが涙だったことに、しばらく気づかなかった。
だから、僕も「アンディ様」と呼んでいた。
アンディ様は、まるで特別な響きのように、大切に呼んでくれて、僕はアンディ様が大好きだった。
「大きくなっても、ずっと僕の隣にいてくれるだろ?」
あの金の髪を陽に透かしながら、アンディ様は笑った。
その笑顔を見ているだけで、胸の奥が温かくなって――それが恋だって、知ったのはもっと大きくなってから。
あれから十年。
同じ教室に座っていても、もう簡単に「アンディ様」と呼ぶことができなくなってしまった。
王太子と伯爵令息。
ほんの一枚の身分の差が、どうしてこんなにも高い壁に感じるんだろう。
「ジュリー、顔色が悪いぞ。どうした?」
気づけば、金の髪の王子が僕の前に立っていた。
碧い瞳に覗き込まれるたび、胸がぎゅっと痛くなる。
今でも僕のことを「ジュリ」て呼んでくれるのに。
「……だいじょうぶ、です。少し、考えごとをしていただけ」
「考えごと?」
「うん。アンディ様が、次の舞踏会でどんな方と踊るのかな、って」
口に出した瞬間、自分でも何を言っているんだろうと思った。
でもアンディ様は笑わなかった。
静かに僕の肩に手を置いて、
「ジュリ以外と踊る気なんて、ないよ」
その言葉があまりに真っすぐで、僕は視線を逸らしてしまった。
そんなことを言ってはいけないよ――。
王太子の言葉としても、恋人としての言葉としても、どちらにもならないから。
心の奥に芽生えているこの感情を、
僕はきっと、誰にも知られてはいけないんだ。
それは王立学園に入学したときのこと。
王立学園の講堂は、春の陽光が満ちていた。
金糸を織り込んだ垂れ幕が風に揺れ、胸の前で手を組む生徒たちの列が整然と並んでいる。
前列は王族と公爵家の子息。
そのさらに一段高い壇上には、アンドリュー王太子の席があった。
僕は伯爵家の列、中央よりずっと後ろに立っていた。
幼いころからずっと一緒だった“アンディ様”の背中が、その日はやけに遠く見えた。
式典のあいだ、アンドリュー殿下は何度かこちらを振り返り、軽く手を振ってくれた。
その笑顔は、昔と変わらない優しいものだったけれど――
周囲の貴族たちがそのたびにざわめき、教師が小声で注意する声が聞こえた。
「殿下、あちらは下位列でございます。お控えを――」
「構わないよ」と、アンドリュー殿下は小さく答えた。
けれどその穏やかな声が、僕の胸をひどく締めつけた。
――構わないのは、殿下だからだ。
自分のような伯爵家の子は、何をしても「構わない」と言われる側なのだ。
どんなに勉強を頑張っても、どれだけ礼儀を磨いても、
王族の補佐官になれるのは侯爵家以上――それが決まり。
その現実が、まるで見えない壁のように、目の前に立ちはだかっていた。
式が終わったあと、アンドリュー殿下は駆け寄ってきた。
「ジュリ、すぐに帰るのか? 一緒に話そう」と、変わらぬ笑顔で。
けれど、僕は少しだけ首を振って、微笑んだ。
「……殿下。お言葉だけで、十分です」
“アンディ様”と呼ぶことが、どうしてもできなかった。
その日を境に、僕はほんの少し、距離を取るようになった。
それが、アンドリュー殿下に気付かれることのない、小さな亀裂の始まりだった。
春から初夏にかけての王立学園は、緑の風が心地よい。
講堂の裏手にある図書棟の一角――
窓際の席に、僕は毎日のように姿を見せていた。
開いたノートには、びっしりと整った文字。
政治史、外交文書、王族礼法。
本来なら侯爵家以上の生徒が履修する内容を、僕は独学で学び続けていた。
――このくらいできるようになれば、アンディ様の側に立てるだろうか。
少しでも、誇れる自分でいられるだろうか。
そう思って顔を上げたとき、窓から図書室の外を通りかかった金の髪が陽光を弾いた。
アンドリュー殿下だった。数人の上級貴族の生徒に囲まれ、笑っている。
「殿下、その件は我が家でもお手伝いできるかと」
「ぜひ。学園祭の運営は楽しい仕事だよ」
――王族と侯爵家が話す場。
そこに割って入る勇気など、僕にはなかった。
ただ、遠くからその笑顔を見つめる。
自分の名前を呼ばれないまま、ページの上に影が落ちる。
翌週、珍しくアンドリュー殿下が声をかけてきた。
放課後の廊下で、窓の外を見ていた僕に、にこりと笑って言った。
「ジュリィ、この前の講義、難しかったよな。君は分かった?」
「……はい、だいたいは」
「さすがだな。ほんとに真面目だよ、ジュリィは」
褒められて、胸の奥がふっと熱くなる。
でも、すぐにその熱は冷えた。
“真面目”という言葉が、あまりに遠く感じたからだ。
努力は認められても、並んで歩く対象にはなれない。
アンドリュー殿下の言葉は優しくて、それゆえに残酷だった。
「殿下も、お忙しいでしょう。学園祭の準備も……」
「そんなのいいさ。僕がやりたいからやってるだけだよ。ジュリィも、楽しみにしてて」
アンドリュー殿下は軽やかに笑って、去っていった。
残された僕は、窓に映る自分の姿をぼんやりと見つめた。
気づけば、指先がノートをぎゅっと握りしめている。
――いつから、僕は“殿下”と呼ぶようになってしまったのだろう。
昔は、あんなに自然に「アンディ様」と言えたのに。
ページの上に、小さなインクの染みが落ちた。
それが涙だったことに、しばらく気づかなかった。
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