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アンソロジー
食べ盛りはいつまでも Side:みのり×茉胡里 立成25年5月
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立成25年。私、法月みのりは23歳になった。調理師免許も取得し、実家のお店を正式に引き継ぎ、店主になった。まこねぇも酒屋を継いであちこち販路を広げている。
「みのり、飯行こうぜ。食べ放題だ」
「またぁ? まこねぇってば私に何か食べさせておけば喜ぶと思ってるでしょ?」
「えぇ? そんなことねぇって。ま、あたしゃみのりが食べてるの見るの好きだけどな」
成人して合法的に飲酒が出来るようになってからは、まぁ常に陽気で私と飲みにいったり私がつまみを作ったりと、まぁ、そんな感じだ。今度は何を食べに行くのかと聞けば、焼き鳥だそうだ。まこねぇの大学時代の後輩が開くお店に、開店前にお邪魔出来るそうだ。まぁ、なんだかんだいつもホイホイ行ってしまうんだけど。
その夜、電車で小一時間。市内屈指の歓楽街にある居酒屋さんへ入り、ビールと焼き鳥30本を頼む。学生の頃から食欲はさほど衰えることなく、丼ものも注文しつつぺろりと食べ終える。お酒もビールから焼酎、日本酒と進み一周回って甘めのサワーを飲む。
「いやぁ、酒が美味い。さっすがあたしの選んだ酒だぁ」
懇々と日本酒を飲みながら、忘れた頃に焼き鳥を頬張る。
「まこねぇ、ちゃんとご飯も食べないと悪酔いするよ」
私自身、そこまで酒豪ではないようだけど食事と一緒に飲んでいれば酔いづらい体質らしい。とはいえ、満腹感とアルコールが回り始めだんだんと記憶は薄くなっていった。
「まこねぇのヘタレバカァ!!!!!!」
私が飲みつぶれる度に、まこねぇは私をホテルか部屋に連れ込んでえっちなことをする。私自身、拒むつもりもないけれど……私はいっつも覚えてない。私から襲うといっつも逃げるくせに。私だって悶々とするのに、まこねぇはいっつもこうだ。こうして不機嫌になった私はたいてい、まこねぇが秘蔵しているお酒を飲み、お詫びとしてまこねぇが食事に連れて行ってくれて、結局こうなる。まぁそんな日々が幸せなんだけどさ……。私も大概バカだなあ。
「みのり、飯行こうぜ。食べ放題だ」
「またぁ? まこねぇってば私に何か食べさせておけば喜ぶと思ってるでしょ?」
「えぇ? そんなことねぇって。ま、あたしゃみのりが食べてるの見るの好きだけどな」
成人して合法的に飲酒が出来るようになってからは、まぁ常に陽気で私と飲みにいったり私がつまみを作ったりと、まぁ、そんな感じだ。今度は何を食べに行くのかと聞けば、焼き鳥だそうだ。まこねぇの大学時代の後輩が開くお店に、開店前にお邪魔出来るそうだ。まぁ、なんだかんだいつもホイホイ行ってしまうんだけど。
その夜、電車で小一時間。市内屈指の歓楽街にある居酒屋さんへ入り、ビールと焼き鳥30本を頼む。学生の頃から食欲はさほど衰えることなく、丼ものも注文しつつぺろりと食べ終える。お酒もビールから焼酎、日本酒と進み一周回って甘めのサワーを飲む。
「いやぁ、酒が美味い。さっすがあたしの選んだ酒だぁ」
懇々と日本酒を飲みながら、忘れた頃に焼き鳥を頬張る。
「まこねぇ、ちゃんとご飯も食べないと悪酔いするよ」
私自身、そこまで酒豪ではないようだけど食事と一緒に飲んでいれば酔いづらい体質らしい。とはいえ、満腹感とアルコールが回り始めだんだんと記憶は薄くなっていった。
「まこねぇのヘタレバカァ!!!!!!」
私が飲みつぶれる度に、まこねぇは私をホテルか部屋に連れ込んでえっちなことをする。私自身、拒むつもりもないけれど……私はいっつも覚えてない。私から襲うといっつも逃げるくせに。私だって悶々とするのに、まこねぇはいっつもこうだ。こうして不機嫌になった私はたいてい、まこねぇが秘蔵しているお酒を飲み、お詫びとしてまこねぇが食事に連れて行ってくれて、結局こうなる。まぁそんな日々が幸せなんだけどさ……。私も大概バカだなあ。
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