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アンソロジー
誕生日おめでとう Side:エヴァ&恵玲奈 立成17年1月
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エヴァンジェリン・ノースフィールド、彼女のことを知る生徒は多い。私、西恵玲奈は新聞部の一員として彼女を知った。漫画研究会に彗星の如く現れた傑物。繊細な線画と的確な配色、そしてその二つから織りなされる女の子同士の密な絡み合い。その漫画に最近ますます磨きがかかっている。その理由を、私はお昼のラジオ収録語にそれとなく聞いてみた。
「エヴァちゃん、この前の漫画すごかったよ。……美海も、喜んでた」
「oh それは嬉しいです! もうずっと調子がいいんですよ」
私はエヴァちゃんがルームメイトの恋葉ちゃんとお付き合いしていることを知っている。でもそれが、いつからなのかは知らない。多分、漫画の冴えが上がってきたあたりと重なるのかもしれない。というか、しばらく書いていない時期があったくらいだ。その辺が少しごたついていたタイミングなんだろう。
この金髪の美少女を射止めた少女に私はあまり会ったことがない。高等部の桜花寮だし、おそらく顔を合わせたことはあるはず。ただ、エヴァちゃんは人の中心にいることが多い人だ。誰なのか特定できてはいない。そろそろ1年くらい経つんだけど、寮の後輩ってなかなか覚えられない。新聞部としてはどうかなあと思うけど。
「色んな人にふりまものが愛だと思っていました。でも恋葉に教わったんです。一人を愛すること、愛する人に愛してもらうこと。真実の愛……わたくし感銘をうけました」
愛が人を変える。身を以て知っている。私と美海を繋いだのも、目の前の彼女だ。まぁ、一人を愛することを真実の愛というのはちょっと過言かもしれないな、なんて親友と恋人たちを顔を思い浮かべながら考える。
「ではそろそろ失礼しますね。恋葉が待ってますから。あまり遅いとまた不安にさせちゃいます」
「そうだね。私も戻るよ。あらためて誕生日おめでとう。またね」
――あとがき――
名前の間に入る記号は、カップリングの場合は× コンビの場合は&になります。
「エヴァちゃん、この前の漫画すごかったよ。……美海も、喜んでた」
「oh それは嬉しいです! もうずっと調子がいいんですよ」
私はエヴァちゃんがルームメイトの恋葉ちゃんとお付き合いしていることを知っている。でもそれが、いつからなのかは知らない。多分、漫画の冴えが上がってきたあたりと重なるのかもしれない。というか、しばらく書いていない時期があったくらいだ。その辺が少しごたついていたタイミングなんだろう。
この金髪の美少女を射止めた少女に私はあまり会ったことがない。高等部の桜花寮だし、おそらく顔を合わせたことはあるはず。ただ、エヴァちゃんは人の中心にいることが多い人だ。誰なのか特定できてはいない。そろそろ1年くらい経つんだけど、寮の後輩ってなかなか覚えられない。新聞部としてはどうかなあと思うけど。
「色んな人にふりまものが愛だと思っていました。でも恋葉に教わったんです。一人を愛すること、愛する人に愛してもらうこと。真実の愛……わたくし感銘をうけました」
愛が人を変える。身を以て知っている。私と美海を繋いだのも、目の前の彼女だ。まぁ、一人を愛することを真実の愛というのはちょっと過言かもしれないな、なんて親友と恋人たちを顔を思い浮かべながら考える。
「ではそろそろ失礼しますね。恋葉が待ってますから。あまり遅いとまた不安にさせちゃいます」
「そうだね。私も戻るよ。あらためて誕生日おめでとう。またね」
――あとがき――
名前の間に入る記号は、カップリングの場合は× コンビの場合は&になります。
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