優しさを君の傍に置く

【BLではありません】
「僕が泣いても、やめないで」
石畳の洒落た通りは、街灯もアンティーク感を漂わせて全体のイメージを敢えて統一しているのがわかる。
夜は尚更異国の雰囲気を感じさせ、それに倣った店構えが並ぶ中、その店はひっそりとそこにあった。
今はもう照明の落とされたガラス張りの大きな店舗と店舗の間、半畳ほどの狭いステップから地下に繋がる階段を降りていく。
暗がりをランプの灯りが照らす中、重厚そうな扉を押し開くと……
その店には、男も女も骨抜きにする美人の「バーテンダー」がいる。


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