声劇・シチュボ台本たち

シチュボ

【シチュボ】ツンデレ彼女はあなたの寝たふりに気づかなかったようです【添い寝】

お開きいただき感謝です。
以下、注意点です。普通に読んでいただく分には見なくて大丈夫です。

・使用許可は不要です。いつでも、どこでも、誰とでもお使いください。
・配信等で使用する場合は「作者：ぐーすか」の表記をお願いします。
・自作発言、過度なもの、もしくは悪意のある改変は作者のSAN値が減少するので禁止します。
（性別転換までは許す）
・感想、ご意見などドシドシ送ってください。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

（主人公が帰宅する）

あ、帰ってきた。遅い。もうご飯食べちゃったよ。

…え？だって、先食べてていいって言ってたじゃん。今食べ終わったところだし。

私明日も早いし、君のこと待ってらんなかったから。

（小声で）これでもギリギリまで待ったんだから…。

…てか、何でこんな遅くなったわけ？仕事終わりに連絡したのもう二時間も前でしょ？

電話しても出ないし。何してたの？また道草でも食ってたの？

「そんなところ」ねえ…。ま、別にどうだっていいけど。

は？別に気にしてない。君がどこで何してようと、気になったりなんかしないよ。

…さ、さっさとご飯食べちゃって。さっき温めたから、片付けしてきてね。

私もう寝るから。おやすみ。

はぁ？「まだおしゃべりしたい」って…。誰がその時間減らしたと思ってんの？

別に私は、君と話したくなんてないし。それに言ったでしょ？明日早いの。

わかったら、さっさとご飯食べて寝ろ！じゃあね。


（諸々済ませて同じベットに入る主人公）

…おっそ。どんだけ長く風呂入ってんのよ。

ん？…うん、まだ寝られない。なんでだろ、君にムカついてアドレナリン出てるのかも。

「ごめんね」って…。べ、別にいいわよ。気にしてないし。

てか、その…。私が、悪いっていうか…。

……あぁもう！うるさい！私もう寝るから！おやすみ！

（そっぽを向いたところを後ろから抱きつく）

…あっ、ちょ、ちょっと！抱き付かないでよ！くすぐったいな！

はぁ？「もっとかまって」？何そんなめんどくさい女みたいなムーブ！

だ、だから、私明日早いんだって…。…ああもう、わかった、わかったから！

（向き直る）

しょうがないな…。じゃあ、ちょっとだけだから。ちょっと話して寝る。それでいい？

はぁ…。で？今日はどうだった？…そう。それは大変。

…へぇ、あそこのケーキ屋さんオープンしたんだ。…うん、前から行ってみたかったんだけど…。

…って、あそこ結構遠くない？ネットで見たの？…はぁ！？「行ってきた」？

…デートの下見って、まさかそれで遅くなったわけ？…この野郎…。

え！？「実はケーキ買ってきた」？……何でそれ早く言わないわけ！？

「明日食べればいいと思った」？…もう、ほんと君ってやつは…。

…ううん、別に怒ってない。…いい、言わなくてもわかってる。

私が疲れてるから、ケーキは明日でもいいって思って隠したんでしょ。不器用だなぁ。

別に言われれば今日食べたのに。君ってそういうところあるよね。

いつもマイペースで行動して。買い物やらで失敗して泣きついてきてさ。

そのお店だって今度一緒に行こうって言ってたのに。何で先行っちゃうかな…。

…まあでも、明日食べるよ。君が買ってきてくれたんだから。

……その、ありが…。って、おーい。彼氏くん？

え、もう寝たの？ねえ、彼氏くん？…寝たふり、とかじゃないよね？

はぁ…。話に付き合わせた上に、自分から寝るなんて。ほんとマイペースだな…。


…可愛い寝顔。まあ、あんな遠くのお店に行って帰ってきたんだから、そりゃ疲れるよね。

それは自業自得か。でも…、君のマイペースの中の最優先は私なんだよね？

…いいよね？寝てるし。少しくらい独り言呟いても…。

君って、ほんと私のこと好きすぎだよね。

こんなに私は冷たくしてるのに、君はいつも戯れてきたり、かまってきたり。

そんな風に付き合ってくうちに、いつの間にか恋人になってさ。

君ってばいつも優しくて、私のこと第一に考えてくれる。そんな人で…。

そんな彼氏くんにありがとうって言いたい。もっと正直に話したい。

でも、いつも恥ずかしくなっちゃってさ。思ってもないのに、ひどいこと言っちゃうんだ…。

本当はこんなに君のこと、好きで好きで仕方ないのに…。

でも、こうやって君が寝ちゃった後なら正直に言えるの。

…ねえ、寝た後だし…いいよね。

（抱きしめる）

ぎゅっ……、なーんて。……あのね。私、君のこと大好き。

いつも私のことを第一に考えてくれる。そんな君が好き。

だって、私のためにケーキも買ってきてくれるし、頼んでもないのに構ってくれるし。

そんな君が大好きで、大好きで仕方ない。…でも、正直になれない。

なんでなのかな…。今だったら正直に言えるのに。

…ほら、私って堅物だし。あんまり感情とか表に出さないからさ。

その、なんというか。恥ずかしくなっちゃうっていうか…。

いや、別に君に心許してないとか、そういうんじゃないんだけど…。

……ん？なに小刻みに震えてるの？…っ、まさか、起きて…？

（揺さぶる）

おいコラ！起きろー！ってか起きてるんでしょ！？ちょっと！

そ、そんなに笑わないでよ！何？何か悪い？

…うぅ、まさか全部聞かれてるなんて。ちょ、ちょっと、笑いすぎだから！

い、いいでしょ？君が聞いてない時くらいしか言えないんだし…。

…そうだよ。君の前でデレようとすると恥ずかしくなっちゃうんだよ。

だ、だから君が寝たのを見計らってたんだけど…。

…でも、バレちゃったからしょうがないね。

ね、ちょっとこっち来て。

（抱きつく）

ぎゅーっ。はい、これが私の気持ち。

君のことが大好きな私の、その気持ち。ちゃんと受け取って。

…うん、これからはもっと正直になるよ。…恥ずかしいけど、頑張る。

だから、ちゃんと見てて。こんな私だけどさ…。

まあ、君のことだから言われなくても大丈夫だろうけど。

私のこと、ずーっと大事にしてね。私の、大事な大事な彼氏さん。