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Episode 15 *
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「おかしいですね? 確かにヒートは終わったはずなのに……」
そういう徳永の瞳の奥に、青白い火が灯る。
彼は鍵盤の蓋を閉じると、悠の身体を半回転させピアノに押し付けた。
「と、くな……?」
どうしようもなく掠れた悠の声。火照り続ける身体に強まる困惑。
悠の中心はすでにズボンを押し上げ、その昂りを主張していた。
(どうしよう……なんで? なんでこんな……?)
「このお身体は、いつからこんなに淫らになられたのですか?」
主人の前に跪いた徳永が、彼の花芯へと顔を近づける。
「っ!? まっ……」
悠の制止の声に不敵な笑みをみせ、徳永はベルトを外すとファスナーのスライダーを噛んで下ろしズボンを寛げた。
(こんなのダメだ。ダメって、言わなきゃ……)
頭の中でそう必死に繰り返しても、理性を熱に溶かした身体は自身の抵抗を許してくれず、悠はピアノに力なく身体を預け椅子に手を置く。
徳永に下着まで一気におろされると、そこは今までにないほどに熱を集めて反り上がっていた。
「あぁ、これではお辛いでしょう?」
徳永が優しく呟きオメガの愛らしい花芯を握りこむ。既に蜜をこぼし始めていた芯の先を人差し指で捏ねられ、悠はたまらず腰を浮かせた。
「あっ、そんな……んぅっ!」
自身の声が甘く熟れていることに気付き、悠はとっさに手首を咥え声をこらえる。
そんな様子をじっとりと見つめ、徳永は縋るように問いかけた。
「なぜこんな風になられたのですか? ……再会した、あの男せい?」
「な……ちがっ……んんっ」
「では、なぜ?」
またもれてしまった嬌声に、悠が慌てて自身の口を塞ぐ。
徳永は溢れた蜜を塗りつけ、彼を見つめたまま緩々とそこを扱きだした。ゆっくりと与えられる快感に焦れ、悠の眦に涙が滲む。
「悠様?」
優しくも逃げ場を奪うように名前を呼ばれ、悠は震えながら口を開いた。
「あっ、ん……! 徳永が……この前の徳永の指が……んっあ、気持ち、よかったから……」
「ん? ヒートを思い出されたのですか?」
乱れた息で必死に頷く悠の様子に満足して、徳永は妖艶に微笑む。
「そう。あなたの身体を知っているのは私だけ……あなたの側にいるのは私だけです。今までも、これからも……」
『忘れないで』──その言葉と共に荒々しく熱を咥えこまれた悠は、一気に絶頂へと突き上げられていった。
「ひゃっ、あぁ! ダ、メ……とくな……離し、んあぁ!」
徳永の頭に手をやって逃れようと必死にもがいてみたものの、彼の手は力強く悠の太腿を押し広げて押さえ付けていて、悠は腰から下が動かせず逃げ場がない。
「お願い! 出ちゃ……っ、え?」
たまらない快感が頭まで突き上がり欲の全てを放ちそうになったとき、徳永は呆気なく口を離してしまった。
「な、んで? とくな……」
「離して欲しかったのでしょう?」
「……っ……」
徳永は濡れた唇を親指で拭うと穏やかに笑ってみせる。
絶頂の一歩手前で放置された身体がもどかしく震え、その苦しさがまた理性を手放させた。
「徳永ぁ……」
「困った方ですね、まったく」
徳永は変わらぬ笑みを浮かべたまま、情けない声で縋る悠の手をその昂りへと導き握らせる。
「出していいのですよ、さぁ」
「え……?」
(自分で……するの? 徳永の、目の前で?)
しかし、悠が羞恥心に襲われたのはほんの一瞬だった。
自身の手の感触すら気持ちよく、すぐにその与えられた快感で頭の中がとろけグチャグチャになっていく。
そしてそのまま、悠は夢中になって手を動かし始めた。
「ん、ふぅんっ……徳永? 僕、上手?」
「ええ。とてもお上手ですよ」
うっとりと問いかける悠の黒髪を、徳永は優しく……ただ優しく撫でる。
その手の温もりと彼の穏やかな微笑みすら、まるで媚薬のように悠を追い立てていた。
(もっと……もっと、褒めて?)
ヒートのとき、身体中に快感の種を植え付けていく徳永の指先。悠は自然とその感触を求め、ささやかな胸の飾りを痛いほどにつまみあげていた。
「ふ、ん……あ、はぁ……気持ち、い……」
後ろの蕾からとろとろと溢れでる愛蜜。悠が感じれば感じるほど、その身体は雄を受け入れようと後孔を濡らす。
(あぁ、僕はオメガだ……こんなにも乱れる……)
悠がぼんやりとそう思ったとき、徳永の腕が彼を包み込んだ。そして耳朶に甘く歯をたててから、囁くように主人に命じてきたのだ。
「悠様。さぁ、イって?」
「っ、んぅ……あ、あぁ!」
命じられるまま素直に自分をいじめあげ、悠は絶頂へと一気に駆け上がっていく。
「……────っ!」
白い欲を吐き出すたびに波打つ細い身体。
まだ頂から下りられずにいるその身体を、徳永は躊躇なく愛撫しはじめた。
「悠様、とても可愛らしかったですよ?」
「まっ、い、今、まだっ……やめっ、あぁ!」
「大丈夫。今日はもう少し先に行ってみましょうね?」
徳永が悠を抱き上げ、革張りのカウチに寝かせる。そうして白くスラリとした足を押し広げると、彼は悠のぬかるみへと二本の長い指を挿し込んだ。
それは快感の支配が残る身体に恐ろしいほどの刺激を与え、悠は声を出すことすらできず、ハクハクと口を震わせる。
「あぁ、こんなにもナカをうねらせて……」
力を失くした悠の中心から蜜がこぼれて薄い腹をぬらし、涙があふれて耳を伝っていく。
徳永はその雫に口づけると、首筋から鎖骨へと味わうように舌を這わせていった。
「先ほどは、ご自分で弄っていましたね?」
痛いほどにピンと硬くなっている飾りをわざと避け、彼の舌はクルクルと悠の胸で円を描き十分に焦らしたあと、その中心を吸い上げる。
悠はもう、与えられる悦楽の渦の中で身を委ねるしかできなくなっていた。
「あなたはずっと私の側にいて。私を側に置いて」
哀願するようなその台詞を、徳永は独り言のように呟く。
「そのためなら、私はなんだって……」
己の中の迷いを振り切るように小さく頭をふり、徳永は悠の快感のしこりを激しく攻め上げた。
「──っ、はぁ!」
身体だけでなく、脳の奥深くまで痙攣させる愉悦──目の前がチカチカと光りながら真っ白になっていく。
そして悠はパチンとスイッチを切られるようにして、意識を失っていた。
◇◇◇
微かに聞こえたチャイムの音に、悠がぼんやりと瞼を持ち上げる。
どれくらいの時間眠っていたのか……。彼はいつの間にか寝室のベッドに寝かされていた。
なんどか瞬きを繰り返すうちに、次第に頭の靄が晴れていく。
そうしてまだ火照る身体と奥の感覚に現実を突きつけられた悠は、罪悪感で押しつぶされそうになっていった。
母は父を失ったあと壊れてしまうくらい、一途に一人を愛した人だった。
それなのに──。
「母さんみたいになれなくて……僕は……」
同じオメガのはずなのに。悠は獣のように徳永に欲情し淫らに彼を求めてしまったのだ。
(ごめん、なさい……ごめんなさい……)
誰に許しを乞うているのかさえ分からぬまま、ベッドの中で声を押し殺ししばらく泣き続けた彼は、やがてまたゆっくりと眠りに誘われ始める。
(……来週からまたピアノを弾こう)
微睡みの中で、悠はふとそう思った。
恭一は大切な想い出の人──それだけで十分だと。そしてこんな卑しい自分で、彼の側にいることなどできるはずがない。
悠はもう、オメガの性を制御できない自分が怖くてたまらなかったのだ。
恭一には、貴文の妻として──家族として向き合おう。そう決意し、悠はただ静かに目を閉じる。
(たとえ恭一さんが、僕の運命の番だったとしても……)
そういう徳永の瞳の奥に、青白い火が灯る。
彼は鍵盤の蓋を閉じると、悠の身体を半回転させピアノに押し付けた。
「と、くな……?」
どうしようもなく掠れた悠の声。火照り続ける身体に強まる困惑。
悠の中心はすでにズボンを押し上げ、その昂りを主張していた。
(どうしよう……なんで? なんでこんな……?)
「このお身体は、いつからこんなに淫らになられたのですか?」
主人の前に跪いた徳永が、彼の花芯へと顔を近づける。
「っ!? まっ……」
悠の制止の声に不敵な笑みをみせ、徳永はベルトを外すとファスナーのスライダーを噛んで下ろしズボンを寛げた。
(こんなのダメだ。ダメって、言わなきゃ……)
頭の中でそう必死に繰り返しても、理性を熱に溶かした身体は自身の抵抗を許してくれず、悠はピアノに力なく身体を預け椅子に手を置く。
徳永に下着まで一気におろされると、そこは今までにないほどに熱を集めて反り上がっていた。
「あぁ、これではお辛いでしょう?」
徳永が優しく呟きオメガの愛らしい花芯を握りこむ。既に蜜をこぼし始めていた芯の先を人差し指で捏ねられ、悠はたまらず腰を浮かせた。
「あっ、そんな……んぅっ!」
自身の声が甘く熟れていることに気付き、悠はとっさに手首を咥え声をこらえる。
そんな様子をじっとりと見つめ、徳永は縋るように問いかけた。
「なぜこんな風になられたのですか? ……再会した、あの男せい?」
「な……ちがっ……んんっ」
「では、なぜ?」
またもれてしまった嬌声に、悠が慌てて自身の口を塞ぐ。
徳永は溢れた蜜を塗りつけ、彼を見つめたまま緩々とそこを扱きだした。ゆっくりと与えられる快感に焦れ、悠の眦に涙が滲む。
「悠様?」
優しくも逃げ場を奪うように名前を呼ばれ、悠は震えながら口を開いた。
「あっ、ん……! 徳永が……この前の徳永の指が……んっあ、気持ち、よかったから……」
「ん? ヒートを思い出されたのですか?」
乱れた息で必死に頷く悠の様子に満足して、徳永は妖艶に微笑む。
「そう。あなたの身体を知っているのは私だけ……あなたの側にいるのは私だけです。今までも、これからも……」
『忘れないで』──その言葉と共に荒々しく熱を咥えこまれた悠は、一気に絶頂へと突き上げられていった。
「ひゃっ、あぁ! ダ、メ……とくな……離し、んあぁ!」
徳永の頭に手をやって逃れようと必死にもがいてみたものの、彼の手は力強く悠の太腿を押し広げて押さえ付けていて、悠は腰から下が動かせず逃げ場がない。
「お願い! 出ちゃ……っ、え?」
たまらない快感が頭まで突き上がり欲の全てを放ちそうになったとき、徳永は呆気なく口を離してしまった。
「な、んで? とくな……」
「離して欲しかったのでしょう?」
「……っ……」
徳永は濡れた唇を親指で拭うと穏やかに笑ってみせる。
絶頂の一歩手前で放置された身体がもどかしく震え、その苦しさがまた理性を手放させた。
「徳永ぁ……」
「困った方ですね、まったく」
徳永は変わらぬ笑みを浮かべたまま、情けない声で縋る悠の手をその昂りへと導き握らせる。
「出していいのですよ、さぁ」
「え……?」
(自分で……するの? 徳永の、目の前で?)
しかし、悠が羞恥心に襲われたのはほんの一瞬だった。
自身の手の感触すら気持ちよく、すぐにその与えられた快感で頭の中がとろけグチャグチャになっていく。
そしてそのまま、悠は夢中になって手を動かし始めた。
「ん、ふぅんっ……徳永? 僕、上手?」
「ええ。とてもお上手ですよ」
うっとりと問いかける悠の黒髪を、徳永は優しく……ただ優しく撫でる。
その手の温もりと彼の穏やかな微笑みすら、まるで媚薬のように悠を追い立てていた。
(もっと……もっと、褒めて?)
ヒートのとき、身体中に快感の種を植え付けていく徳永の指先。悠は自然とその感触を求め、ささやかな胸の飾りを痛いほどにつまみあげていた。
「ふ、ん……あ、はぁ……気持ち、い……」
後ろの蕾からとろとろと溢れでる愛蜜。悠が感じれば感じるほど、その身体は雄を受け入れようと後孔を濡らす。
(あぁ、僕はオメガだ……こんなにも乱れる……)
悠がぼんやりとそう思ったとき、徳永の腕が彼を包み込んだ。そして耳朶に甘く歯をたててから、囁くように主人に命じてきたのだ。
「悠様。さぁ、イって?」
「っ、んぅ……あ、あぁ!」
命じられるまま素直に自分をいじめあげ、悠は絶頂へと一気に駆け上がっていく。
「……────っ!」
白い欲を吐き出すたびに波打つ細い身体。
まだ頂から下りられずにいるその身体を、徳永は躊躇なく愛撫しはじめた。
「悠様、とても可愛らしかったですよ?」
「まっ、い、今、まだっ……やめっ、あぁ!」
「大丈夫。今日はもう少し先に行ってみましょうね?」
徳永が悠を抱き上げ、革張りのカウチに寝かせる。そうして白くスラリとした足を押し広げると、彼は悠のぬかるみへと二本の長い指を挿し込んだ。
それは快感の支配が残る身体に恐ろしいほどの刺激を与え、悠は声を出すことすらできず、ハクハクと口を震わせる。
「あぁ、こんなにもナカをうねらせて……」
力を失くした悠の中心から蜜がこぼれて薄い腹をぬらし、涙があふれて耳を伝っていく。
徳永はその雫に口づけると、首筋から鎖骨へと味わうように舌を這わせていった。
「先ほどは、ご自分で弄っていましたね?」
痛いほどにピンと硬くなっている飾りをわざと避け、彼の舌はクルクルと悠の胸で円を描き十分に焦らしたあと、その中心を吸い上げる。
悠はもう、与えられる悦楽の渦の中で身を委ねるしかできなくなっていた。
「あなたはずっと私の側にいて。私を側に置いて」
哀願するようなその台詞を、徳永は独り言のように呟く。
「そのためなら、私はなんだって……」
己の中の迷いを振り切るように小さく頭をふり、徳永は悠の快感のしこりを激しく攻め上げた。
「──っ、はぁ!」
身体だけでなく、脳の奥深くまで痙攣させる愉悦──目の前がチカチカと光りながら真っ白になっていく。
そして悠はパチンとスイッチを切られるようにして、意識を失っていた。
◇◇◇
微かに聞こえたチャイムの音に、悠がぼんやりと瞼を持ち上げる。
どれくらいの時間眠っていたのか……。彼はいつの間にか寝室のベッドに寝かされていた。
なんどか瞬きを繰り返すうちに、次第に頭の靄が晴れていく。
そうしてまだ火照る身体と奥の感覚に現実を突きつけられた悠は、罪悪感で押しつぶされそうになっていった。
母は父を失ったあと壊れてしまうくらい、一途に一人を愛した人だった。
それなのに──。
「母さんみたいになれなくて……僕は……」
同じオメガのはずなのに。悠は獣のように徳永に欲情し淫らに彼を求めてしまったのだ。
(ごめん、なさい……ごめんなさい……)
誰に許しを乞うているのかさえ分からぬまま、ベッドの中で声を押し殺ししばらく泣き続けた彼は、やがてまたゆっくりと眠りに誘われ始める。
(……来週からまたピアノを弾こう)
微睡みの中で、悠はふとそう思った。
恭一は大切な想い出の人──それだけで十分だと。そしてこんな卑しい自分で、彼の側にいることなどできるはずがない。
悠はもう、オメガの性を制御できない自分が怖くてたまらなかったのだ。
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