しょうせつ

小池竜太

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しょうせつ

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しちこは小学一年生です。
まいにち、まいにち学校にかよっています。

がっこうは大にぎわい。
みんなが、いろいろな話をしています。

「きのうのテレビ、みた?おもしろかったね」
「お母さんとけんかしたの」
「おつかいにしっぱいしちゃった」

そうして話をしていました。

その日、あるじゅぎょうで、しちこは「走れメロス」を読みました。

しちこはメロスの話におどろきました。
じぶんもこんなものを書いてみたいと思いました。

そうしてしちこは、ある日ゆめをみました。

ゆめのなかで、かみさまは言いました。

「きみはしょうせつをかきたいのかい?長いたいへんな道だよ」

そうしてしちこは、しょうせつかになりたいと思うようになりました。




しょうせつは、なかなかすすみませんでした。


それでも一つさくひんができました。

それを読んだおとうさんはわらいました。
「だめじゃないか」

おこったしちこは、またさくひんをかきました。

そうしてたくさん、さくひんをかきました。


ある日がっこうで、しちこはじぶんのさくひんをよみあげました。

はくしゅがおこり、みんながほめてくれました。

しちこはとてもうれしく、家にかえって、ケーキを食べました。



おしまい
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