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三十二話 決行
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楜澤を殺害しに、倉庫に行く前。時刻は夜の十時半を指していた。
"トントントン"
楜澤が俺の部屋をノックする。倉庫集合とは言ったものの、確認も含め一度作戦執行前に集まった。
「いよいよだね。」
と顔を見ればわかる緊張気味の鈴木。
「大丈夫だ。順序通りしっかりやれば、何も問題は無い。──それに殺すのはあくまでも齋藤だ。俺たちじゃない。」
そうだ。これは俺たちじゃない。
齋藤が『虐めに協力した楜澤』を復讐として殺すだけのこと。
「──まずこのあと、俺は齋藤の分身を作成する。お前は倉庫に行って倉庫の窓を通じて中が見える所に絶対領域を作って待機。
そのあと齋藤分身を倉庫に向かわせる。俺はそのあと倉庫に向かう。
倉庫扉前まで分身を移動させるから、それが確認できたら、お前は映写魔法を。これは証拠だ。凶器はナイフを使うからな。丁度分身が楜澤を刺しているところを撮ってくれ。」
「うん。」
「楜澤を殺した後、ナイフは近くの倉庫近くの草むらに投げる。そこもしっかり写真に収めろ。分身は走って逃げていくような形になるように行動させる。」
「松川くんは?」
「分身発動時は操作もあるからな。離れたところで見てるよ。」
「分かった。」
そうは言ったものの分身一人分なら操作は難しくない。プログラミングと行動条件(開始と終了合図)をするだけだ。
しかし不測の事態に陥った時、最悪なのはルエル・エキソンといった王国関係者が犯行中に入ってきた時──分身齋藤は確実に捕まる。分身齋藤は喋ることは出来ない。というのも分身を話させるためには、本人による吹き替え録が必要なのだ。だからその吹き替えがないとプログラミング出来ない。
行動のみをプログラミングされた分身。それが偽物か本物かの区別は直ぐについてしまう。なんせったって俺が作り出した"分身"に過ぎないのだから。
俺はこのスキルをエキソンに伝えていない。エキソン達が齋藤の方に味方しつつある時、富川から通知が来た。
『これから使えるようになったスキルはエキソン含む王国関係者に伝えず、俺に伝えろ』と。
富川がバカだと言えども、悟ったのだろう。『エキソン達王国関係者は齋藤の味方につく。そうしたら何らかの理由で俺たちの弱みやステータス情報を齋藤に伝えるかもしれない。復讐など考えられたら困る』そこまで考えられなかったかもしれないが"危険"ということは悟ったはずだ。
だからクラスにこの"命令"を伝えた。そう考えるのが妥当だろう。
もし分身が捕まったら。
このような魔法はない。あったとしても詠唱付きの自分のみを分身できる能力。それにプログラミングなど出来ず、発動者の動きを真似ることしか出来ない。
だから真っ先に疑われるのはクラスメイトの誰かとなる。ルエルの能力は『人の心の中を読める』らしい。どこまで読めるのか分からないが、「Yes」「No」ぐらいの判定はできるはずだ──厄介極まりない。
心の中で「No」と思い、難を逃れたとしてもいずれどこからか情報は漏れる。幾らうちのクラスの情報統制が上手くいっても、相手は"大人"。それにやろうとしたことは『殺人罪』『偽装罪』だ。最悪、クラスメイト全員が処分されてもおかしい話ではない。
そして更に悪いのは撮影者が捕まる──鈴木が捕まること。それがもし俺だったら。
現場に居合わせた──しかも悠長に写真なんて撮ってるやつをエキソン達が見過ごすわけがない。一番疑われるのは鈴木ないし俺だ。
捕まることを回避するために、鈴木に撮影を擦り付けた──と言えば真実だろうか。しかし聞こえが悪い。だからここの理由はこうしておこう。
『クラス全員が疑われず、鈴木だけが疑われれば、クラスメイトも安心だし、鈴木はどうせ負け組なのだから、死刑になっても問題はない。』
おっと後半も聞こえが悪いな。
『齋藤を殺そうとしたのは鈴木。全ては鈴木がやろうとしたことです。』
と不測の事態は言っておこう。
「じゃあ、行くぞ。」
「うん。」
時計の針は就寝時間の十一時を指していた。倉庫には予定通り楜澤が『鈴木』を待っているはずだ。
─────────────────────
「……ク、クソガァァァァア!!!」
"ドンッッッ!!!"
映写魔法の中で血にまみれ、毒が回ってきたのか顔は真っ青な裁判長は松川をどなりつける──と同時に目の前の国王も顔を真っ赤にして、顔の血管を浮き上がらせて、手を机に叩きつけた。
「なんだこれはッッッ!!!」
と映像から目を一旦離し、国王はエキソンを見る。その場に居合わせた兵士たちも同じ表情──怒りを通り越した憎悪だ。
しかし俺とルエルとエキソンはここまでの語は序章にしか過ぎないと分かっている。だからこそこれから始まる"地獄の本章"を見通して、映像に映る松川の声と三人の声が重なる。
「「「「ここからが本番です。」」」」
松川の歪んだ顔。
俺たちの真剣な表情。
ソレに吸い寄せられるように、国王と兵士達は、再び映像に目を向けた。
─────────────────────
夜の十一時。
俺は分身の齋藤を作り、プログラミングを施す。プログラミングが終わり、鈴木は倉庫に向かった。
俺もプログラミングを倉庫に向かわせ、そのあと俺も後を追った。誰にも見られず、分身も誰にもみられなかった──そうそこまでは計画通り。
しかし分身齋藤が倉庫に着く前。
というよりも鈴木が窓横についた時、鈴木が窓から倉庫の中を見ると先客がいた──本物の齋藤だ。
鈴木はその時、本物の齋藤だとは気づけず、作戦よりも早い到着に鈴木は焦って、映写魔法を唱えた──そして写真を何枚か撮る。その時、鈴木が思ったこと。
分身の到着が早すぎること。
刺殺予定が絞殺であること。
齋藤の表情が真剣だったこと。
確かに楜澤は呻いているのに、全くの無音だったこと。
楜澤は苦しそうに、何が起きたのかも分からないのか悶えている。足をバタバタとし、苦痛から逃れようと首を締めている黒い紐を必死に解こうとするが、外れるわけがない──否、音は聞こえない。見ているものと聞こえ方があまりにも違いすぎて、映像だと疑った。
二十秒ほどすると楜澤はグッタリと動かなくなる。口から泡を吹き、目からは涙も鼻からはは鼻水も出していた。
そのあともしばらくの間、首を締め続けていたという。
ここまでが鈴木の証言。
俺はそんなこと見ず知らず、俺はプログラミングが扉の前に待機できたところで鈴木の肩を叩いた。
「わっ!!?」
心底驚いた様子で声をあげる鈴木。振り向き、俺の顔を確認すると今度は小声で、話し始めた。
「松川くん! どういう事? 僕が着いた時にはもう齋藤いたんだよ!? それに包丁で殺すって言ってたけど、首絞めじゃんか!? なんでそんな嘘つ──「ちょっと待て、鈴木。……どういう事だ? まだ俺は分身を倉庫になんか入れてないよ?」
そう言い、分身を鈴木の前に連れてくる。すると鈴木は驚き、窓の方向に指を指した。
「……じゃあ、あれは?」
と震える声で言う鈴木の指に促され、恐る恐る窓からそうこの中を見ると、そこには『齋藤』がいた。
「う、そだろ……」
齋藤はぐたっとなった楜澤を箱の中に詰めている。木箱。鍵付きのものだ。そこに黒い紐──いや、鞭を入れ鍵を閉める。
「あれは、本物の齋藤だよ。鈴木。」
そうとしか考えられない。
そして齋藤は楜澤が入れられた箱を軽々と持ち上げ、倉庫から立ち去っていく。ここで俺がとった行動。
「鈴木、俺は更にいいことを思いついたようだ。」
と混乱する鈴木に言った。
「齋藤を追いかける。楜澤を助けよう。」
これはもっと面白くなりそうだ。
"トントントン"
楜澤が俺の部屋をノックする。倉庫集合とは言ったものの、確認も含め一度作戦執行前に集まった。
「いよいよだね。」
と顔を見ればわかる緊張気味の鈴木。
「大丈夫だ。順序通りしっかりやれば、何も問題は無い。──それに殺すのはあくまでも齋藤だ。俺たちじゃない。」
そうだ。これは俺たちじゃない。
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「──まずこのあと、俺は齋藤の分身を作成する。お前は倉庫に行って倉庫の窓を通じて中が見える所に絶対領域を作って待機。
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「うん。」
「楜澤を殺した後、ナイフは近くの倉庫近くの草むらに投げる。そこもしっかり写真に収めろ。分身は走って逃げていくような形になるように行動させる。」
「松川くんは?」
「分身発動時は操作もあるからな。離れたところで見てるよ。」
「分かった。」
そうは言ったものの分身一人分なら操作は難しくない。プログラミングと行動条件(開始と終了合図)をするだけだ。
しかし不測の事態に陥った時、最悪なのはルエル・エキソンといった王国関係者が犯行中に入ってきた時──分身齋藤は確実に捕まる。分身齋藤は喋ることは出来ない。というのも分身を話させるためには、本人による吹き替え録が必要なのだ。だからその吹き替えがないとプログラミング出来ない。
行動のみをプログラミングされた分身。それが偽物か本物かの区別は直ぐについてしまう。なんせったって俺が作り出した"分身"に過ぎないのだから。
俺はこのスキルをエキソンに伝えていない。エキソン達が齋藤の方に味方しつつある時、富川から通知が来た。
『これから使えるようになったスキルはエキソン含む王国関係者に伝えず、俺に伝えろ』と。
富川がバカだと言えども、悟ったのだろう。『エキソン達王国関係者は齋藤の味方につく。そうしたら何らかの理由で俺たちの弱みやステータス情報を齋藤に伝えるかもしれない。復讐など考えられたら困る』そこまで考えられなかったかもしれないが"危険"ということは悟ったはずだ。
だからクラスにこの"命令"を伝えた。そう考えるのが妥当だろう。
もし分身が捕まったら。
このような魔法はない。あったとしても詠唱付きの自分のみを分身できる能力。それにプログラミングなど出来ず、発動者の動きを真似ることしか出来ない。
だから真っ先に疑われるのはクラスメイトの誰かとなる。ルエルの能力は『人の心の中を読める』らしい。どこまで読めるのか分からないが、「Yes」「No」ぐらいの判定はできるはずだ──厄介極まりない。
心の中で「No」と思い、難を逃れたとしてもいずれどこからか情報は漏れる。幾らうちのクラスの情報統制が上手くいっても、相手は"大人"。それにやろうとしたことは『殺人罪』『偽装罪』だ。最悪、クラスメイト全員が処分されてもおかしい話ではない。
そして更に悪いのは撮影者が捕まる──鈴木が捕まること。それがもし俺だったら。
現場に居合わせた──しかも悠長に写真なんて撮ってるやつをエキソン達が見過ごすわけがない。一番疑われるのは鈴木ないし俺だ。
捕まることを回避するために、鈴木に撮影を擦り付けた──と言えば真実だろうか。しかし聞こえが悪い。だからここの理由はこうしておこう。
『クラス全員が疑われず、鈴木だけが疑われれば、クラスメイトも安心だし、鈴木はどうせ負け組なのだから、死刑になっても問題はない。』
おっと後半も聞こえが悪いな。
『齋藤を殺そうとしたのは鈴木。全ては鈴木がやろうとしたことです。』
と不測の事態は言っておこう。
「じゃあ、行くぞ。」
「うん。」
時計の針は就寝時間の十一時を指していた。倉庫には予定通り楜澤が『鈴木』を待っているはずだ。
─────────────────────
「……ク、クソガァァァァア!!!」
"ドンッッッ!!!"
映写魔法の中で血にまみれ、毒が回ってきたのか顔は真っ青な裁判長は松川をどなりつける──と同時に目の前の国王も顔を真っ赤にして、顔の血管を浮き上がらせて、手を机に叩きつけた。
「なんだこれはッッッ!!!」
と映像から目を一旦離し、国王はエキソンを見る。その場に居合わせた兵士たちも同じ表情──怒りを通り越した憎悪だ。
しかし俺とルエルとエキソンはここまでの語は序章にしか過ぎないと分かっている。だからこそこれから始まる"地獄の本章"を見通して、映像に映る松川の声と三人の声が重なる。
「「「「ここからが本番です。」」」」
松川の歪んだ顔。
俺たちの真剣な表情。
ソレに吸い寄せられるように、国王と兵士達は、再び映像に目を向けた。
─────────────────────
夜の十一時。
俺は分身の齋藤を作り、プログラミングを施す。プログラミングが終わり、鈴木は倉庫に向かった。
俺もプログラミングを倉庫に向かわせ、そのあと俺も後を追った。誰にも見られず、分身も誰にもみられなかった──そうそこまでは計画通り。
しかし分身齋藤が倉庫に着く前。
というよりも鈴木が窓横についた時、鈴木が窓から倉庫の中を見ると先客がいた──本物の齋藤だ。
鈴木はその時、本物の齋藤だとは気づけず、作戦よりも早い到着に鈴木は焦って、映写魔法を唱えた──そして写真を何枚か撮る。その時、鈴木が思ったこと。
分身の到着が早すぎること。
刺殺予定が絞殺であること。
齋藤の表情が真剣だったこと。
確かに楜澤は呻いているのに、全くの無音だったこと。
楜澤は苦しそうに、何が起きたのかも分からないのか悶えている。足をバタバタとし、苦痛から逃れようと首を締めている黒い紐を必死に解こうとするが、外れるわけがない──否、音は聞こえない。見ているものと聞こえ方があまりにも違いすぎて、映像だと疑った。
二十秒ほどすると楜澤はグッタリと動かなくなる。口から泡を吹き、目からは涙も鼻からはは鼻水も出していた。
そのあともしばらくの間、首を締め続けていたという。
ここまでが鈴木の証言。
俺はそんなこと見ず知らず、俺はプログラミングが扉の前に待機できたところで鈴木の肩を叩いた。
「わっ!!?」
心底驚いた様子で声をあげる鈴木。振り向き、俺の顔を確認すると今度は小声で、話し始めた。
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そう言い、分身を鈴木の前に連れてくる。すると鈴木は驚き、窓の方向に指を指した。
「……じゃあ、あれは?」
と震える声で言う鈴木の指に促され、恐る恐る窓からそうこの中を見ると、そこには『齋藤』がいた。
「う、そだろ……」
齋藤はぐたっとなった楜澤を箱の中に詰めている。木箱。鍵付きのものだ。そこに黒い紐──いや、鞭を入れ鍵を閉める。
「あれは、本物の齋藤だよ。鈴木。」
そうとしか考えられない。
そして齋藤は楜澤が入れられた箱を軽々と持ち上げ、倉庫から立ち去っていく。ここで俺がとった行動。
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