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第一部
自由を求めた代償 3 ※
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「務めを果たすというならば、今度は意識を保ってろ」
真上から見下ろしてくる目に尻込みしそうな自分を叱咤する。これは自分が得る自由と引き換えに、望んだ行為だったはずだ。
「震えているな、今さら怖じ気づいたのか?」
口先だけの覚悟だと思われたのだろう。
「仮にそうだとしても、ギガイ様が気にして頂く必要はございません」
覚悟は初めの段階で出来ているのだ。
「昨日もそのまま入れて頂いても良かったんです」
初めの行為は最も痛みを伴うと聞く。意識が無い間にそれを終える事ができるなら、むしろその方が良かったのだ。だが、そんな狡い考えを見抜かれたのか。
「一方的にイくだけいって、意識を飛ばしたのはお前だ」
果たせなかった務めを咎められる言葉に、居たたまれなさを感じたレフラが顔をシーツへ押しつけた。
「……気絶したって、かまわずに入れてしまってよかったんです」
勤めを果たしていないくせに、こんな言葉は言い訳にだって成りはしない。分かっているのに、思わず口をついて出る。
「ただの人形のようなお前を抱けと」
「子を成す事が目的でございます。それでも入れて注ぐ事は可能なはずでございます」
言葉が過ぎたと思いながらも、零れ出る言葉を止めきれなかった。
「務めを果たすと言いながら、自由を得るためだけに勝手な言葉だな」
的を得た指摘に恥ずかしさに身が竦む。
「申し訳ございません…」
「お前の言葉は不快になる事ばかりだな。少し黙ってろ」
不興を買ってばかりな上に見苦しい言い訳を吐いたと自分でも分かっている。言われても仕方ない言葉だろう。レフラは言葉を飲み込み、唇を噛んだ。
黙ってみて初めて、不安が饒舌にさせていたのだと分かる。
着ていた服を剥ぎ取られて、遠慮の無いギガイの掌が身体を撫でる。触れられる感触に上がりそうになった声を堪える都度、心に恐れが積もっていく。
身体がカタカタと震えていた。
その震えは掌越しにギガイにも伝わっているはずだが、『気にして頂く必要はない』そういったレフラの言葉通り、ギガイがそんなレフラを気遣う様子は全くなかった。
「濡れる様子がないな」
後ろの窄みに宛がわれた指を軽く押し込まれる。全く水気を持たないそこに、指の摩擦が焼けつくような痛みを生んだ。上がりそうになる悲鳴を、とっさに唇を噛みしめて閉じ込める。
数回大きく出し入れされ、ぐるりと指を回された。耐えきれずにビクビクと腰が跳ね上がる。そんな中でも、衝撃や声をシーツを噛んで必死に耐えて、レフラはギガイの言葉を忠実に守っていた。
指がそのまま引き抜かれ、ホッと安堵の吐息が呼吸のついでに漏れてしまう。だがこれからが始まりなのだ。あっと言う間にグルンと視線が回転し、横たわっていた身体を四つん這いへと変えられる。
「このまま身体を支えてろ」
背後に回ったギガイが一体何をしようとしているのか。分からない事が恐怖を煽る。でも、今のレフラには尋ねる事さえも許されていないのだ。音を出せない唇をハクリと震わせたその瞬間、暖かく柔らかいモノが窄みに触れた。
真上から見下ろしてくる目に尻込みしそうな自分を叱咤する。これは自分が得る自由と引き換えに、望んだ行為だったはずだ。
「震えているな、今さら怖じ気づいたのか?」
口先だけの覚悟だと思われたのだろう。
「仮にそうだとしても、ギガイ様が気にして頂く必要はございません」
覚悟は初めの段階で出来ているのだ。
「昨日もそのまま入れて頂いても良かったんです」
初めの行為は最も痛みを伴うと聞く。意識が無い間にそれを終える事ができるなら、むしろその方が良かったのだ。だが、そんな狡い考えを見抜かれたのか。
「一方的にイくだけいって、意識を飛ばしたのはお前だ」
果たせなかった務めを咎められる言葉に、居たたまれなさを感じたレフラが顔をシーツへ押しつけた。
「……気絶したって、かまわずに入れてしまってよかったんです」
勤めを果たしていないくせに、こんな言葉は言い訳にだって成りはしない。分かっているのに、思わず口をついて出る。
「ただの人形のようなお前を抱けと」
「子を成す事が目的でございます。それでも入れて注ぐ事は可能なはずでございます」
言葉が過ぎたと思いながらも、零れ出る言葉を止めきれなかった。
「務めを果たすと言いながら、自由を得るためだけに勝手な言葉だな」
的を得た指摘に恥ずかしさに身が竦む。
「申し訳ございません…」
「お前の言葉は不快になる事ばかりだな。少し黙ってろ」
不興を買ってばかりな上に見苦しい言い訳を吐いたと自分でも分かっている。言われても仕方ない言葉だろう。レフラは言葉を飲み込み、唇を噛んだ。
黙ってみて初めて、不安が饒舌にさせていたのだと分かる。
着ていた服を剥ぎ取られて、遠慮の無いギガイの掌が身体を撫でる。触れられる感触に上がりそうになった声を堪える都度、心に恐れが積もっていく。
身体がカタカタと震えていた。
その震えは掌越しにギガイにも伝わっているはずだが、『気にして頂く必要はない』そういったレフラの言葉通り、ギガイがそんなレフラを気遣う様子は全くなかった。
「濡れる様子がないな」
後ろの窄みに宛がわれた指を軽く押し込まれる。全く水気を持たないそこに、指の摩擦が焼けつくような痛みを生んだ。上がりそうになる悲鳴を、とっさに唇を噛みしめて閉じ込める。
数回大きく出し入れされ、ぐるりと指を回された。耐えきれずにビクビクと腰が跳ね上がる。そんな中でも、衝撃や声をシーツを噛んで必死に耐えて、レフラはギガイの言葉を忠実に守っていた。
指がそのまま引き抜かれ、ホッと安堵の吐息が呼吸のついでに漏れてしまう。だがこれからが始まりなのだ。あっと言う間にグルンと視線が回転し、横たわっていた身体を四つん這いへと変えられる。
「このまま身体を支えてろ」
背後に回ったギガイが一体何をしようとしているのか。分からない事が恐怖を煽る。でも、今のレフラには尋ねる事さえも許されていないのだ。音を出せない唇をハクリと震わせたその瞬間、暖かく柔らかいモノが窄みに触れた。
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