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天国でも地獄でもなくてノーティー・ワンらしいです 4
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「こっ心が入れ替わったんです!うわ!いだっ!!だから!もう悪いことなんて…っっ。あっ!痛っ!皆さんに尽くして信頼を取り戻せるようにがんばりますからああああ!!!」
観客達が「特攻!行けー!」と盛り上がりを見せ、ラジが「っしゃあ!」と声をあげた。
よっしゃあじゃないよ。気合いなんか入れなくていいから。トッコーってなに?!
ソウチョウ、トッコーって、もしかして総長と特攻、暴走族ってやつですか?!
「きゃああああ!カウル!助けっ…助けてえ!」
わたしはとっさに総長さんの名前を叫んだ。
「総長に媚びやがって!」と声が聞こえ、性悪だの根性なしだの罵倒されたがそんなことはどうでもいい。
「わっ!タイム!!カウル!たすけっぶっ痛っ!カウル!カウルーーー!!!」
小石が皮膚を傷つける。胸がもげて無くなりそうだ。引きずられながらわーわー叫んでいると、「まて」と声がかかった。
「カウル!なんで止めるんだよ!」
ラジが怒る。周りからもブーイングが起こった。
「待て、やはり様子が変だ。目つきも喋り方も全然違う。本当に演技なのか?」
「クソ女だけど頭はそれなりにキレたからな。全部作戦だろ」
「ーーだが…」
「カウルは先代に娘を頼むって言われていたから気にしてるのかもしんねーけど、リアに処罰を下し国外追放にするのはノーティ・ワン幹部達の総意だったろ。国民達だって、自分達が飢えに苦しむのも、隣国との貿易が上手くいかなくなって仕事を無くしたのもみんなリアのせいだって気付いてるさ!」
「総長自ら決定を覆すのかよ」
「奉仕します!尽くします!」
なんかみんな揉め始めたぞ。今しかないと思い叫ぶと、「うるせぇ黙ってろ!」と一喝された。怖い。このドスのきいた感じやっぱり不良っぽい。
ほんの数メートル引き摺られただけで全身が傷だらけになっていた。たかが擦り傷。だが地味に痛い。
肩からは血が出ていた。きつく縛られた腕は既に感覚がない。
そんな時なのにまたきゅるるとお腹が鳴った。
こら、空気を読めわたしのお腹。
わけわかんないけどわたしは二度目の人生を終えようとしています。多分神様が忙しすぎて転生のタイミング間違えちゃったんだね。
ナスさんトマトさんタマネギさん。食べてあげられなくてごめんね。ササミフライ、わたしあなたのこと永久に忘れないよ。
背中とおなかがくっつきそうだ。1食抜いただけなのに、なんでこんなにも飢えているんだろう。
そういえば体に力が入らない。もしかしたら飢えているのはこのリアって女の子かもしれない。
なんだか凄い悪人みたいだし、今日までちゃんとご飯を食べていなかったのかも。
色々と諦めてくたりと力を抜くと、「顔を上げろ」と声をかけられた。カウルだ。
ゆっくりと頭を上げると、「お前は何者だ」と聞かれた。
「しっ、篠塚ゆづか…日本人なんですってばー」
ぐしぐしと泣くと、みっともなかったのかカウルは嫌な顔をした。そしてため息をつく。
「リア姫の処罰は城内の奉仕にきりかえる」
「ーーーカウル!!」
カウルが発言するとみんなが直ぐさまに反対をした。
「だめだって!また騙されるぞ!」
「こんな女を信じるのかよ!」
後ろに従う男達は「総長!情けなんて無用です!」と声をあげた。
「責任は俺が取る。ーーーおい、」
「は、はいっ」
「いいか、最後のチャンスだ。また裏切ってみろ。今度は引き回すくらいじゃ国民達の気持ちはおさまらないからな」
わたしは目を見開いた。
この人は唯一、この国でわたしの見方をしてくれる人らしい。これを逃したら命はない。
「もっ、もちろんです!!精一杯!ご奉仕させていただきますーーーー!!!」
芋虫みたいに縛られているから土下座はできなかったけれど、精一杯の気持ちを込めて頭を石に擦り付けた。わけわかんないけれど尽くしてやろうじゃないか。食事抜きのハードな仕事はやめてね。あと休日出勤とかしたことないから最長五連勤までです。掃除洗濯料理ならお任せを!寧ろ喜んでやりましょう!
こうしてわたしは、訳わからない不良たちの世界?に転生をしたとたんに、また働くことになったのだ。
観客達が「特攻!行けー!」と盛り上がりを見せ、ラジが「っしゃあ!」と声をあげた。
よっしゃあじゃないよ。気合いなんか入れなくていいから。トッコーってなに?!
ソウチョウ、トッコーって、もしかして総長と特攻、暴走族ってやつですか?!
「きゃああああ!カウル!助けっ…助けてえ!」
わたしはとっさに総長さんの名前を叫んだ。
「総長に媚びやがって!」と声が聞こえ、性悪だの根性なしだの罵倒されたがそんなことはどうでもいい。
「わっ!タイム!!カウル!たすけっぶっ痛っ!カウル!カウルーーー!!!」
小石が皮膚を傷つける。胸がもげて無くなりそうだ。引きずられながらわーわー叫んでいると、「まて」と声がかかった。
「カウル!なんで止めるんだよ!」
ラジが怒る。周りからもブーイングが起こった。
「待て、やはり様子が変だ。目つきも喋り方も全然違う。本当に演技なのか?」
「クソ女だけど頭はそれなりにキレたからな。全部作戦だろ」
「ーーだが…」
「カウルは先代に娘を頼むって言われていたから気にしてるのかもしんねーけど、リアに処罰を下し国外追放にするのはノーティ・ワン幹部達の総意だったろ。国民達だって、自分達が飢えに苦しむのも、隣国との貿易が上手くいかなくなって仕事を無くしたのもみんなリアのせいだって気付いてるさ!」
「総長自ら決定を覆すのかよ」
「奉仕します!尽くします!」
なんかみんな揉め始めたぞ。今しかないと思い叫ぶと、「うるせぇ黙ってろ!」と一喝された。怖い。このドスのきいた感じやっぱり不良っぽい。
ほんの数メートル引き摺られただけで全身が傷だらけになっていた。たかが擦り傷。だが地味に痛い。
肩からは血が出ていた。きつく縛られた腕は既に感覚がない。
そんな時なのにまたきゅるるとお腹が鳴った。
こら、空気を読めわたしのお腹。
わけわかんないけどわたしは二度目の人生を終えようとしています。多分神様が忙しすぎて転生のタイミング間違えちゃったんだね。
ナスさんトマトさんタマネギさん。食べてあげられなくてごめんね。ササミフライ、わたしあなたのこと永久に忘れないよ。
背中とおなかがくっつきそうだ。1食抜いただけなのに、なんでこんなにも飢えているんだろう。
そういえば体に力が入らない。もしかしたら飢えているのはこのリアって女の子かもしれない。
なんだか凄い悪人みたいだし、今日までちゃんとご飯を食べていなかったのかも。
色々と諦めてくたりと力を抜くと、「顔を上げろ」と声をかけられた。カウルだ。
ゆっくりと頭を上げると、「お前は何者だ」と聞かれた。
「しっ、篠塚ゆづか…日本人なんですってばー」
ぐしぐしと泣くと、みっともなかったのかカウルは嫌な顔をした。そしてため息をつく。
「リア姫の処罰は城内の奉仕にきりかえる」
「ーーーカウル!!」
カウルが発言するとみんなが直ぐさまに反対をした。
「だめだって!また騙されるぞ!」
「こんな女を信じるのかよ!」
後ろに従う男達は「総長!情けなんて無用です!」と声をあげた。
「責任は俺が取る。ーーーおい、」
「は、はいっ」
「いいか、最後のチャンスだ。また裏切ってみろ。今度は引き回すくらいじゃ国民達の気持ちはおさまらないからな」
わたしは目を見開いた。
この人は唯一、この国でわたしの見方をしてくれる人らしい。これを逃したら命はない。
「もっ、もちろんです!!精一杯!ご奉仕させていただきますーーーー!!!」
芋虫みたいに縛られているから土下座はできなかったけれど、精一杯の気持ちを込めて頭を石に擦り付けた。わけわかんないけれど尽くしてやろうじゃないか。食事抜きのハードな仕事はやめてね。あと休日出勤とかしたことないから最長五連勤までです。掃除洗濯料理ならお任せを!寧ろ喜んでやりましょう!
こうしてわたしは、訳わからない不良たちの世界?に転生をしたとたんに、また働くことになったのだ。
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