16 / 45
じゃがいも?こうしてこうやってこうしてやる!5
しおりを挟む
***
カウルはおかわりの列に並ぶ者たちに、嬉しそうに対応するゆづかを眺めていた。
(やはり、リアとは違う)
リアは自分が働くという概念がなかった。以前、毎日遊び歩いている彼女に、少しは城の手伝いをしたらどうだと苦言をしたら、「なんでわたしが働かなくちゃいけないの?そんなのは下賤の者がやることでしょ」と鼻で笑っただけだった。
役職のあるもの以外は人間とも思っておらず、見下し、馬鹿にして、誰の言葉も聞こうとしなかった。
ゆづかという人間は、城の仕事も嫌がらずに行い、誰にでも挨拶なども積極的にし、明らかに別人であった。誰とすれ違おうとも、視線さえよこないリアとは違う。
楽しそうに料理をしていた。以前はほんの少し着物が汚れただけで激怒していたが、今は身なりなど気にしていない。
よく動き、よく笑う。
そんな彼女を気がつけば目で追ってしまう。
初めこそは責任もあり、監察が目的であった。
ついこの間までの彼女は到底許せるものではない。この国一美しいと言われていた容姿も、性格のワガママさが、きつい顔つきに見せていた。だが今はどうだろう。見た目は以前のリアのままなのに、別人に見える。今のゆづかを見ると、どうにも気持ちがソワソワとした。
隣の席のラジは無表情であったがチビチビと食べていた。美味いのが気に食わないといった感じで、なんとも納得出来なげに咀嚼する。
「美味いな」
声をかけると「まぁ不味くはない」と素直ではない返答がきた。
麺、という食べ物らしい。初めて食べた味と食感に、なんともいえない喜びが込み上げた。
しかし周りを見渡すと、素直に喜んでいるのは一部だった。半数以上は複雑そうな顔で食べている。まぁ、まだ仕方が無い。信用など出来ないだろう。
(このまま裏切ってくれるなよ)
これ以上何かしでかしたら今度こそ庇えない。頼むから改心して欲しい。
国を良くしたい。そして、出来れば先代の忘れ形見である彼女を処罰などしたくない。
彼女がここまで我が儘にのさばって来たのは、優しすぎる自分のせいだとラジとフェンには何度も怒られていたからだ。
リアを眺めていると、がしゃーーん!とテーブルが鳴り揺れる。周囲の器やコップが揺れスープが零れた。
不穏な音に、ガヤガヤとしていた食堂は一瞬にしてシンとした。
音の主はフェンだった。
テーブルを拳で叩いたフェンは、ギリギリと奥歯を噛み叫んだ。
「やってやれっか!!」
「フェン、落ち着け…」
手を差し出すが振り払われる。
「たかが1食作ったくらいで、罪滅ぼしになるとおもうなよ!リアのやって来たことは重罪!!みんな、こんなやつの飯を食うなんてどうかしてる!!」
フェンは一口も食べていなかった。吐き出した憎悪に、その場にいた三分の一ほどが顔を見合わせながら同意をした。
「まぁ、そうだよなぁ」
「また騙されるところだった」
「高貴なお姫様は、俺達が簡単に靡くから心の底でせせら笑っているんだろうよ」
久しぶりの賑やかな雰囲気の食堂に、正直に戸惑いを表せられなかった者たちも、ゆっくりとスプーンをおく。喜んで食べていた者も気まずそうにし、食べるのをやめてしまった。
「あ…」
ゆづかの眉毛が下がった。
「カウルが強く出れないのを良いことに取り入って、次は子供たちでも味方に付ける気でいたか?」
「違うよ、そんなつもりは…ただわたしは美味しいご飯を作って、それをみんなに楽しんで貰いたかっただけ」
泣くかと思ったゆづかは、唇をきゅっと引き結ぶとしっかりと答えた。
「少しずつでも信頼を得られるように、今、出来ることを一生懸命してるだけだよ」
「それが媚びてるっていうんだ!処罰が決まってから改心したように見せたって遅いんだよ!本当に忌々しいやつだ…!!」
フェンは一見、線も細く見た目も中性的なため、可愛らしく見えるが、誰よりも男らしい性格だ。体力と筋力は平均より少し上程度だが、魔力だけなら恐らくノーティ・ワンNo.1となる。
怒りと共にぶわっと噴出した魔力は、周囲の空気をビリビリと震わせた。
これには女性子供は勿論、警備隊の連中も震えあがる。ゆづかもきっと恐れたに違いない。
「っこんなもの……!!」
フォローしなくてはと思った時、フェンはテーブルに乗っていた器を数人分、なぎ倒しながら腕で払った。俺のは食べ終わっていたからスープが少量飛んだだけであったが、正面のラジのは少しまだ残っていたし、フェンのはまるまる残されていた為、中身が飛び散った。
「フェン!」
さすがに俺は怒った。
これはゆづかだけでなく、手伝った料理係達をも悲しませる行為であった。
ゆづかは料理が落ちた床を見て俯いた。さらりと落ちた金髪と拳が震えている。
「ゆづ…」
「ーーーーひどい」
彼女に駆け寄ろうと一歩を踏み出した時、ゆづかがきっと顔を上げ、俺は動きを止めた。
「わたしに怒るのは仕方ないけど、料理に当たるってのは違うんじゃないの?!これは、わたしだけじゃなくてみんなが協力してくれて出来上がった食事なのよ?」
「はっ!何様だ。リアにそれが言えた立場か」
「そうかもしれないけれど、でも今は…」
「うるせぇよ!お前と議論なんかするつもりはないね!リアの処遇には反対だ。俺は許さないぞ!」
フェンは俺のことも睨むと、椅子を蹴り倒すと食堂を出て行ってしまった。
「あ、フェンさん!」
直属の部下達が数人追って行く。ゆづかは悲しそうにそれを見送った。
フェンもそうだが、早めに不満を抱える者たちのケアをしないと、国が分裂しそうだった。
カウルはおかわりの列に並ぶ者たちに、嬉しそうに対応するゆづかを眺めていた。
(やはり、リアとは違う)
リアは自分が働くという概念がなかった。以前、毎日遊び歩いている彼女に、少しは城の手伝いをしたらどうだと苦言をしたら、「なんでわたしが働かなくちゃいけないの?そんなのは下賤の者がやることでしょ」と鼻で笑っただけだった。
役職のあるもの以外は人間とも思っておらず、見下し、馬鹿にして、誰の言葉も聞こうとしなかった。
ゆづかという人間は、城の仕事も嫌がらずに行い、誰にでも挨拶なども積極的にし、明らかに別人であった。誰とすれ違おうとも、視線さえよこないリアとは違う。
楽しそうに料理をしていた。以前はほんの少し着物が汚れただけで激怒していたが、今は身なりなど気にしていない。
よく動き、よく笑う。
そんな彼女を気がつけば目で追ってしまう。
初めこそは責任もあり、監察が目的であった。
ついこの間までの彼女は到底許せるものではない。この国一美しいと言われていた容姿も、性格のワガママさが、きつい顔つきに見せていた。だが今はどうだろう。見た目は以前のリアのままなのに、別人に見える。今のゆづかを見ると、どうにも気持ちがソワソワとした。
隣の席のラジは無表情であったがチビチビと食べていた。美味いのが気に食わないといった感じで、なんとも納得出来なげに咀嚼する。
「美味いな」
声をかけると「まぁ不味くはない」と素直ではない返答がきた。
麺、という食べ物らしい。初めて食べた味と食感に、なんともいえない喜びが込み上げた。
しかし周りを見渡すと、素直に喜んでいるのは一部だった。半数以上は複雑そうな顔で食べている。まぁ、まだ仕方が無い。信用など出来ないだろう。
(このまま裏切ってくれるなよ)
これ以上何かしでかしたら今度こそ庇えない。頼むから改心して欲しい。
国を良くしたい。そして、出来れば先代の忘れ形見である彼女を処罰などしたくない。
彼女がここまで我が儘にのさばって来たのは、優しすぎる自分のせいだとラジとフェンには何度も怒られていたからだ。
リアを眺めていると、がしゃーーん!とテーブルが鳴り揺れる。周囲の器やコップが揺れスープが零れた。
不穏な音に、ガヤガヤとしていた食堂は一瞬にしてシンとした。
音の主はフェンだった。
テーブルを拳で叩いたフェンは、ギリギリと奥歯を噛み叫んだ。
「やってやれっか!!」
「フェン、落ち着け…」
手を差し出すが振り払われる。
「たかが1食作ったくらいで、罪滅ぼしになるとおもうなよ!リアのやって来たことは重罪!!みんな、こんなやつの飯を食うなんてどうかしてる!!」
フェンは一口も食べていなかった。吐き出した憎悪に、その場にいた三分の一ほどが顔を見合わせながら同意をした。
「まぁ、そうだよなぁ」
「また騙されるところだった」
「高貴なお姫様は、俺達が簡単に靡くから心の底でせせら笑っているんだろうよ」
久しぶりの賑やかな雰囲気の食堂に、正直に戸惑いを表せられなかった者たちも、ゆっくりとスプーンをおく。喜んで食べていた者も気まずそうにし、食べるのをやめてしまった。
「あ…」
ゆづかの眉毛が下がった。
「カウルが強く出れないのを良いことに取り入って、次は子供たちでも味方に付ける気でいたか?」
「違うよ、そんなつもりは…ただわたしは美味しいご飯を作って、それをみんなに楽しんで貰いたかっただけ」
泣くかと思ったゆづかは、唇をきゅっと引き結ぶとしっかりと答えた。
「少しずつでも信頼を得られるように、今、出来ることを一生懸命してるだけだよ」
「それが媚びてるっていうんだ!処罰が決まってから改心したように見せたって遅いんだよ!本当に忌々しいやつだ…!!」
フェンは一見、線も細く見た目も中性的なため、可愛らしく見えるが、誰よりも男らしい性格だ。体力と筋力は平均より少し上程度だが、魔力だけなら恐らくノーティ・ワンNo.1となる。
怒りと共にぶわっと噴出した魔力は、周囲の空気をビリビリと震わせた。
これには女性子供は勿論、警備隊の連中も震えあがる。ゆづかもきっと恐れたに違いない。
「っこんなもの……!!」
フォローしなくてはと思った時、フェンはテーブルに乗っていた器を数人分、なぎ倒しながら腕で払った。俺のは食べ終わっていたからスープが少量飛んだだけであったが、正面のラジのは少しまだ残っていたし、フェンのはまるまる残されていた為、中身が飛び散った。
「フェン!」
さすがに俺は怒った。
これはゆづかだけでなく、手伝った料理係達をも悲しませる行為であった。
ゆづかは料理が落ちた床を見て俯いた。さらりと落ちた金髪と拳が震えている。
「ゆづ…」
「ーーーーひどい」
彼女に駆け寄ろうと一歩を踏み出した時、ゆづかがきっと顔を上げ、俺は動きを止めた。
「わたしに怒るのは仕方ないけど、料理に当たるってのは違うんじゃないの?!これは、わたしだけじゃなくてみんなが協力してくれて出来上がった食事なのよ?」
「はっ!何様だ。リアにそれが言えた立場か」
「そうかもしれないけれど、でも今は…」
「うるせぇよ!お前と議論なんかするつもりはないね!リアの処遇には反対だ。俺は許さないぞ!」
フェンは俺のことも睨むと、椅子を蹴り倒すと食堂を出て行ってしまった。
「あ、フェンさん!」
直属の部下達が数人追って行く。ゆづかは悲しそうにそれを見送った。
フェンもそうだが、早めに不満を抱える者たちのケアをしないと、国が分裂しそうだった。
0
あなたにおすすめの小説
真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます
難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』"
ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。
社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー……
……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!?
ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。
「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」
「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族!
「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」
かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、
竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。
「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」
人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、
やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。
——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、
「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。
世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、
最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。
神様の人選ミスで死んじゃった!? 異世界で授けられた万能ボックスでいざスローライフ冒険!
さかき原枝都は
ファンタジー
光と影が交錯する世界で、希望と調和を求めて進む冒険者たちの物語
会社員として平凡な日々を送っていた七樹陽介は、神様のミスによって突然の死を迎える。そして異世界で新たな人生を送ることを提案された彼は、万能アイテムボックスという特別な力を手に冒険を始める。 平穏な村で新たな絆を築きながら、自分の居場所を見つける陽介。しかし、彼の前には隠された力や使命、そして未知なる冒険が待ち受ける! 「万能ボックス」の謎と仲間たちとの絆が交差するこの物語は、笑いあり、感動ありの異世界スローライフファンタジー。陽介が紡ぐ第二の人生、その行く先には何が待っているのか——?
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
『異世界ガチャでユニークスキル全部乗せ!? ポンコツ神と俺の無自覚最強スローライフ』
チャチャ
ファンタジー
> 仕事帰りにファンタジー小説を買った帰り道、不運にも事故死した38歳の男。
気がつくと、目の前には“ポンコツ”と噂される神様がいた——。
「君、うっかり死んじゃったから、異世界に転生させてあげるよ♪」
「スキル? ステータス? もちろんガチャで決めるから!」
最初はブチギレ寸前だったが、引いたスキルはなんと全部ユニーク!
本人は気づいていないが、【超幸運】の持ち主だった!
「冒険? 魔王? いや、俺は村でのんびり暮らしたいんだけど……」
そんな願いとは裏腹に、次々とトラブルに巻き込まれ、無自覚に“最強伝説”を打ち立てていく!
神様のミスで始まった異世界生活。目指すはスローライフ、されど周囲は大騒ぎ!
◆ガチャ転生×最強×スローライフ!
無自覚チートな元おっさんが、今日も異世界でのんびり無双中!
異世界に召喚されたけど、戦えないので牧場経営します~勝手に集まってくる動物達が、みんな普通じゃないんだけど!?~
黒蓬
ファンタジー
白石悠真は、ある日突然異世界へ召喚される。しかし、特別なスキルとして授かったのは「牧場経営」。戦えない彼は、与えられた土地で牧場を経営し、食料面での貢献を望まれる。ところが、彼の牧場には不思議な動物たちが次々と集まってきて――!? 異世界でのんびり牧場ライフ、始まります!
神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
外れスキル【畑耕し】で辺境追放された俺、チート能力だったと判明し、スローライフを送っていたら、いつの間にか最強国家の食糧事情を掌握していた件
☆ほしい
ファンタジー
勇者パーティーで「役立たず」と蔑まれ、役立たずスキル【畑耕し】と共に辺境の地へ追放された農夫のアルス。
しかし、そのスキルは一度種をまけば無限に作物が収穫でき、しかも極上の品質になるという規格外のチート能力だった!
辺境でひっそりと自給自足のスローライフを始めたアルスだったが、彼の作る作物はあまりにも美味しく、栄養価も高いため、あっという間に噂が広まってしまう。
飢饉に苦しむ隣国、貴重な薬草を求める冒険者、そしてアルスを追放した勇者パーティーまでもが、彼の元を訪れるように。
「もう誰にも迷惑はかけない」と静かに暮らしたいアルスだったが、彼の作る作物は国家間のバランスをも揺るがし始め、いつしか世界情勢の中心に…!?
元・役立たず農夫の、無自覚な成り上がり譚、開幕!
悪役令息の継母に転生したからには、息子を悪役になんてさせません!
水都(みなと)
ファンタジー
伯爵夫人であるロゼッタ・シルヴァリーは夫の死後、ここが前世で読んでいたラノベの世界だと気づく。
ロゼッタはラノベで悪役令息だったリゼルの継母だ。金と地位が目当てで結婚したロゼッタは、夫の連れ子であるリゼルに無関心だった。
しかし、前世ではリゼルは推しキャラ。リゼルが断罪されると思い出したロゼッタは、リゼルが悪役令息にならないよう母として奮闘していく。
★ファンタジー小説大賞エントリー中です。
※完結しました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる