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第46話 怪しくはない
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「ヒプノセラピー?聞いたことないなぁ。なんだそれ?」
結羽に聞くトモの隣に座り、ニヤニヤしながらクッキーを口に押し込もうとする由良。
「お、おい、やめろぼぉぼぶぶうぅ…」
しっかりとクッキーを捩じ込まれたトモを
「お気の毒に」
という表情で見つめながら
「簡単に言うと催眠療法。催眠状態でおこなう心理療法ってとこかな」
結羽が答える。
「うえっ…、なんか怪しそうだな?」
クッキーを紅茶で流し込み
「うまっ」
言った瞬間、愉しそうな由良と目が合った。
「全然。ヒプノセラピー自体は怪しくない。心療内科や精神科でも取り入れられていて、精神科医や公認心理師、臨床心理士がやっているところだってあるからな」
真面目に説明している結羽の正面では由良がトモに
「これもおいしいぞ」
どんどんとクッキーを押し込んでいく。
「…っておい、聞いてんのか!?」
「あ、悪い、悪い。このクッキー、うまいわ」
「…お前らなぁっ…」
呆れた様子で2人の顔を見つめる結羽にトモが聞く。
「それが由良の二重人格と関係あるのか?」
「あぁ。ヒプノセラピーでの治療中にじぃちゃんが倒れてそのまま亡くなってな。由良の人格がひとつに戻らなくなってしまったんだわ」
「…え?どういうこと?」
結羽に聞くトモの隣に座り、ニヤニヤしながらクッキーを口に押し込もうとする由良。
「お、おい、やめろぼぉぼぶぶうぅ…」
しっかりとクッキーを捩じ込まれたトモを
「お気の毒に」
という表情で見つめながら
「簡単に言うと催眠療法。催眠状態でおこなう心理療法ってとこかな」
結羽が答える。
「うえっ…、なんか怪しそうだな?」
クッキーを紅茶で流し込み
「うまっ」
言った瞬間、愉しそうな由良と目が合った。
「全然。ヒプノセラピー自体は怪しくない。心療内科や精神科でも取り入れられていて、精神科医や公認心理師、臨床心理士がやっているところだってあるからな」
真面目に説明している結羽の正面では由良がトモに
「これもおいしいぞ」
どんどんとクッキーを押し込んでいく。
「…っておい、聞いてんのか!?」
「あ、悪い、悪い。このクッキー、うまいわ」
「…お前らなぁっ…」
呆れた様子で2人の顔を見つめる結羽にトモが聞く。
「それが由良の二重人格と関係あるのか?」
「あぁ。ヒプノセラピーでの治療中にじぃちゃんが倒れてそのまま亡くなってな。由良の人格がひとつに戻らなくなってしまったんだわ」
「…え?どういうこと?」
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