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山奥の一軒家
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「お婆ちゃん元気にしちょった?」
「ああ、元気ちゃ。あんたは?」
高齢者施設に入所しているヒロトの祖母ハツは、何処かヒロトに似た顔立ちで、若い頃はさぞ美人だったと窺える。田舎で農家をしていたが、腰を痛めてしまい、介護が必要になったとヒロトは言う。ハツは孫のヒロトに迷惑を掛けたくなく、田畑を全て売り入居費用に充てたそうだった。
「家は見てきたん?」
「まだちゃ。後で行く……」
祖母と孫の会話を邪魔しないように、時貞はハツの部屋の入り口に立っていた。ハツはニッコリと笑って「中に入りちゃ」と時貞に声を掛ける。時貞は少し申し訳なさそうに部屋の中に入るが、ハツは手招きして自分のベッドの側に時貞を呼ぶ。
「おっこねえ人やなあ。友達かな?」
「え? おっこねえ?」
時貞は意味が分からない言葉に少し戸惑いを見せる。するとヒロトが「大きい人ってこと」と時貞に助け船を出した。
「えっと……、はあ。一九〇センチあります」
それを聞いて目を丸くして驚くハツは、時貞の手をそっと握った。
「あんた、苦労したんね。手を見ればわかるわ……」
ハツの優しい笑顔をジッと見つめる時貞は「お孫さんに似てますね……」と、ボソリと呟く。それを聞いたハツも「こん子は自慢の孫や」と、得意げに側で座っているヒロトの頭を撫でる。ヒロトは恥ずかしそうにしているが、祖母の手で撫でられるのは好きだというのが伝わる表情だった。
ハツとヒロトと時貞は三人で会話を楽しむ。ハツが「ここだけの話」として、ヒロトの過去の黒歴史を語り、「やめて!」と声を上げるヒロトと、「もっと詳しく」と催促する時貞で、あっという間に時間が過ぎていった。
介護士の「今日の面会時間は終わりです」との言葉で、その楽しい一時は終わりを告げた。
「ばあちゃん、また来るかぃ!」
笑顔のヒロトはハツに手を振る。時貞は何も言わずに頭を下げた。
「貴方もまた来てくんない」
ハツは優しい笑顔を時貞に向ける。時貞は「……はい」と、大きな身体に似つかわない小さな声で返事をするのだった。
****
ヒロトの実家は山間の集落にあり、隣の家とは随分と離れていた。駅でレンタカーを借りた二人が家に到着する頃には、夕暮れも過ぎて夜になっていたのだ。
「思っていたより田舎だなあ……」
玄関の鍵を開けて中に入った二人は、少しカビ臭い室内の匂いを吸い、慌てて窓を開け出す。ガタガタと音を立てて開いていく木製の雨戸を、ゆっくりと押して開く時貞は、夜空に広がる満天の星を見つける。東京では決して観られないその煌めく夜空を、少し興奮したように眺めていた。
「ほんとに田舎だよ……。それが嫌になって東京に飛び出したんだ」
「贅沢言いやがって……。こんな良い場所」
「無い物ねだりだって……。時貞だってここに居れば飽きてくるさ」
ヒロトは縁側に座って時貞を呼ぶ。時貞はヒロトの後ろから包み込むように座り、ヒロトをギュッと抱きしめる。
「……お前とだったら、何処だろうと俺には楽園だ」
珍しく甘い言葉を発する時貞に「ちょ、何言ってんだよ」と照れるヒロトだが、満更でもなさそうだった。
隣人の生活音が一切聞こえない程に離れている為に、まるで二人だけしか存在しない場所にいる錯覚をおこす。縁側で見つめ合う二人は自然に唇を重ねていった。
「なあ、何か時貞変だぞ? 何かあったのか……?」
スッと離れた唇から漏れたその声に、時貞は何も言わない。もう一度ヒロトの唇を塞ぎ、そっとヒロトの服を脱がしていくのだ。星空の下で裸体を晒す羽目になったヒロトは、少し恥ずかしそうに下半身を手で隠す。隣人が覗いている様子はないが、外で裸になることに恥ずかしさを覚えるのだ。
時貞はヒロトを縁側に倒して仰向けにする。ヒロトの脚をM字に開脚させ、時貞はその間に顔を埋めていく。月の光の下で薄らと見えるヒロトの後孔は、ヒクヒクと収縮して何かが押し入るのを待っているようだった。
ヒロトの両足を持ち上げて肩の方に押していく時貞。その所為でヒロトのいやらしい窄まりは、その姿を星空に晒す。
「ああ……! あーー!」
ヒロトの嬌声が響き渡る。時貞の極太の指が深く侵入してきて、中で折り曲げたりしながらソコの感触を楽しみだした。すっかりとソコで男を受け入れる事に馴れたヒロトは、極太の指をすんなり受け入れる。だからと言って緩いわけでもなく、常に処女の様に狭いソコは、時貞のお気に入りの器官だ。
「随分と淫乱な穴になったなあ……。どうすんだ、もし俺が居なくなったら……?」
「ふへぇ? い、居なくならねえよ……。俺はお前のモノなんだろ? ずっと側にいるから……。んぁ……、いぃぃ!」
舌先を後孔にドリルのようにグリグリとこじ入れられてヒロトは悶絶する。そのドリルの刺激は柔いがしっかりとヒロトに快感を与えていた。時貞の右手はヒロトの男根を上下に擦りながら、更に刺激を与えていき、あっという間にヒロトは、ビクビクと震えながら絶頂に嵌まる。
半円を描くように噴き出した白濁は、縁側に白い染みを付けるのだった。
「ああ、元気ちゃ。あんたは?」
高齢者施設に入所しているヒロトの祖母ハツは、何処かヒロトに似た顔立ちで、若い頃はさぞ美人だったと窺える。田舎で農家をしていたが、腰を痛めてしまい、介護が必要になったとヒロトは言う。ハツは孫のヒロトに迷惑を掛けたくなく、田畑を全て売り入居費用に充てたそうだった。
「家は見てきたん?」
「まだちゃ。後で行く……」
祖母と孫の会話を邪魔しないように、時貞はハツの部屋の入り口に立っていた。ハツはニッコリと笑って「中に入りちゃ」と時貞に声を掛ける。時貞は少し申し訳なさそうに部屋の中に入るが、ハツは手招きして自分のベッドの側に時貞を呼ぶ。
「おっこねえ人やなあ。友達かな?」
「え? おっこねえ?」
時貞は意味が分からない言葉に少し戸惑いを見せる。するとヒロトが「大きい人ってこと」と時貞に助け船を出した。
「えっと……、はあ。一九〇センチあります」
それを聞いて目を丸くして驚くハツは、時貞の手をそっと握った。
「あんた、苦労したんね。手を見ればわかるわ……」
ハツの優しい笑顔をジッと見つめる時貞は「お孫さんに似てますね……」と、ボソリと呟く。それを聞いたハツも「こん子は自慢の孫や」と、得意げに側で座っているヒロトの頭を撫でる。ヒロトは恥ずかしそうにしているが、祖母の手で撫でられるのは好きだというのが伝わる表情だった。
ハツとヒロトと時貞は三人で会話を楽しむ。ハツが「ここだけの話」として、ヒロトの過去の黒歴史を語り、「やめて!」と声を上げるヒロトと、「もっと詳しく」と催促する時貞で、あっという間に時間が過ぎていった。
介護士の「今日の面会時間は終わりです」との言葉で、その楽しい一時は終わりを告げた。
「ばあちゃん、また来るかぃ!」
笑顔のヒロトはハツに手を振る。時貞は何も言わずに頭を下げた。
「貴方もまた来てくんない」
ハツは優しい笑顔を時貞に向ける。時貞は「……はい」と、大きな身体に似つかわない小さな声で返事をするのだった。
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ヒロトの実家は山間の集落にあり、隣の家とは随分と離れていた。駅でレンタカーを借りた二人が家に到着する頃には、夕暮れも過ぎて夜になっていたのだ。
「思っていたより田舎だなあ……」
玄関の鍵を開けて中に入った二人は、少しカビ臭い室内の匂いを吸い、慌てて窓を開け出す。ガタガタと音を立てて開いていく木製の雨戸を、ゆっくりと押して開く時貞は、夜空に広がる満天の星を見つける。東京では決して観られないその煌めく夜空を、少し興奮したように眺めていた。
「ほんとに田舎だよ……。それが嫌になって東京に飛び出したんだ」
「贅沢言いやがって……。こんな良い場所」
「無い物ねだりだって……。時貞だってここに居れば飽きてくるさ」
ヒロトは縁側に座って時貞を呼ぶ。時貞はヒロトの後ろから包み込むように座り、ヒロトをギュッと抱きしめる。
「……お前とだったら、何処だろうと俺には楽園だ」
珍しく甘い言葉を発する時貞に「ちょ、何言ってんだよ」と照れるヒロトだが、満更でもなさそうだった。
隣人の生活音が一切聞こえない程に離れている為に、まるで二人だけしか存在しない場所にいる錯覚をおこす。縁側で見つめ合う二人は自然に唇を重ねていった。
「なあ、何か時貞変だぞ? 何かあったのか……?」
スッと離れた唇から漏れたその声に、時貞は何も言わない。もう一度ヒロトの唇を塞ぎ、そっとヒロトの服を脱がしていくのだ。星空の下で裸体を晒す羽目になったヒロトは、少し恥ずかしそうに下半身を手で隠す。隣人が覗いている様子はないが、外で裸になることに恥ずかしさを覚えるのだ。
時貞はヒロトを縁側に倒して仰向けにする。ヒロトの脚をM字に開脚させ、時貞はその間に顔を埋めていく。月の光の下で薄らと見えるヒロトの後孔は、ヒクヒクと収縮して何かが押し入るのを待っているようだった。
ヒロトの両足を持ち上げて肩の方に押していく時貞。その所為でヒロトのいやらしい窄まりは、その姿を星空に晒す。
「ああ……! あーー!」
ヒロトの嬌声が響き渡る。時貞の極太の指が深く侵入してきて、中で折り曲げたりしながらソコの感触を楽しみだした。すっかりとソコで男を受け入れる事に馴れたヒロトは、極太の指をすんなり受け入れる。だからと言って緩いわけでもなく、常に処女の様に狭いソコは、時貞のお気に入りの器官だ。
「随分と淫乱な穴になったなあ……。どうすんだ、もし俺が居なくなったら……?」
「ふへぇ? い、居なくならねえよ……。俺はお前のモノなんだろ? ずっと側にいるから……。んぁ……、いぃぃ!」
舌先を後孔にドリルのようにグリグリとこじ入れられてヒロトは悶絶する。そのドリルの刺激は柔いがしっかりとヒロトに快感を与えていた。時貞の右手はヒロトの男根を上下に擦りながら、更に刺激を与えていき、あっという間にヒロトは、ビクビクと震えながら絶頂に嵌まる。
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