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本編
-205- アレックス様へのご報告
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ジャイアントニームを目にしてからのオリバーはそれはそれは対応が早かった。
生態についてをまとめ上げて、効能、実の使い道や、今後の増やし方についてももの凄いスピードでレポートを仕上げた。
『どうやって誕生したのかは絶対濁して書いてくれよ?』という俺の訴えに『ええ、勿論』と頷いてきたのでそこは心配していない。
していないが。
「すごいな、これは」
「これが、昨日お伝えしたジャイアントニームの木です」
こうして、早朝にアレックス様が着くなりその木まで迎えてしまうと、“何故こうなったのか?”について書いていないことを疑問にもたれないかは、一抹の不安があった。
「詳しくは馬車の中でお伝えしますが、シリル君の方が済んだ後、こちらに寄ってもらえませんか?」
「あ、ああ……、勿論構わない」
本来なら、アレックス様はシリルの庭をさくっとしまったらそのまま宮廷へと戻ることになっていた。
だから、今日もその慣れないモスグリーンの制服を身に着けているわけで。
そう、俺は相手がアレックス様とわかっていたのにも関わらず、出迎えるはずがまたもや身構えちまった。
それも、前よりずっと素早い体勢でオリバーの前に。
そんなこんなで少々……いや、非常にばつが悪く、居心地が悪い。
勿論そんなことでアレックス様が気を悪くはしていない。
それどころか、『またこんな格好で悪かった』と謝ってくれるほどだ。
アレックス様は、木の大きさにただただ驚いているようだった。
そりゃそうだ、昨日その場に俺もいたが、オリバーがあの梟越しに伝えたのは『ニームの木が進化して魔物化しました』というのと、
『人間に害はなく、良い結果です』ということだけだ。
あとは、とりあえず実際に見て貰ってから、今後の相談含めて説明をしたい、ってことになっていた。
「忙しいのにすみません」
馬車が出発するなり、オリバーが申し訳なさそうな顔で呟く。
家からシリルん家までは、馬車で移動だ。
アレックス様は、シリルの家に行ったことがない。
だが、オリバーを目的に転移も可能だから、実際はその予定でいた。
けれど、シリルのこと以外に、急ぎジャイアントニームの話が必要になった。
それならば、一緒に馬車で向かい、その間にジャイアントニームについて相談する、ということで落ち着いた。
結局一緒に邸に戻るのだから、正直後からでも良かったとも思う。
効率的かと問われれば、否と言える。
けれど、珍しくオリバーが馬車の提案をしたからか、アレックス様がすぐに了承されたんだよな。
だから、俺も否定はしなかった。
「や、大丈夫だ。今日は午前中なら都合がつくようにしてある」
「助かります」
「ああ」
オリバーがほっとしたようにお礼を言うと、アレックス様は小さく頷いた。
一言頷いただけだった。
一見ぶっきらぼうに冷たく感じる言葉だが、空気は柔らかい。
昨日オリバーがジャイアントニームのことを言いだしたからこそ、予め時間を空けてくれたのだろう。
見た目とはちぐはぐで、本当に優しい人なのはわかる。
「…レン君は、元気にしていらっしゃいますか?」
「ん?ああ。今日は、午前中から孤児院に行く予定があってな、一緒には連れて来られなかったが元気にしているぞ。ラソンブレでの食事を楽しみにしていたし、二人が泊まりにくるのも楽しみにしていた」
オリバーが俺のためにアレックス様に聞き、アレックス様は俺のためにオリバーの問いに答えた。
や、本当に、申し訳ないのは俺の方で。
「…本当に、気にしないでくれ。いきなり目の前に現れたら誰だって身構える、わかっていてもだ」
「はい」
「オリバーが無防備な分、寧ろ、その方が安心するくらいだ」
「お気遣いありがとうございます」
「いや……で?あの木について、だったな」
そう言って、綺麗に切り替えてから、アレックス様が片手でオリバーを促す。
え、まさか馬車ん中で書類を読むのか?逆方向で?
オリバーもレポートを取り出すが……、やっぱ、一度躊躇した。
まあ、そうだ。
俺が逆だと酔うとオリバーが伝えちまうと、隣がオリバーの方が良いだろうってことで、アレックス様が先に進行方向を俺らに譲っちまったからだ。
「ええ。…その、酔いませんか?」
「慣れているから大丈夫だ」
そういって、受け取ったアレックス様は、レポートをぺらぺらとめくっていく。
一枚を、視線を斜めに二度繰り返すだけで次のページだ。
早すぎだろ……って思うも、時々驚いたりもしており、最後まで目を通すと笑顔を向けてくるあたり、全部ちゃんと読んでいるのだろう。
すげえ。
や、領主様ってのは、書類を目に通すことも多いだろう。
このくらい出来て当然なのか?
「凄いじゃないか」
「ええ、これなら今からとりかかれば十分効果のある薬が間に合いそうですし、その数も見込めます」
「しかし、ニームの木からジャイアントニームになったいきさつがないが、理由は?」
「あー……やはり、気になりますか?」
「あえて書かない理由があるんだろうが、気にはなるな」
苦笑気味に返すオリバーが俺を見る。
や、見んな、俺を。
「アサヒが進化させたのか?」
「……その、不可抗力です」
ほらー、アレックス様が俺に聞いてくるだろうが。
この、馬鹿正直め。
そうだとも、違うとも言えず……や、肯定したことになんのか、この答え。
「ってことは、同じことをもう一度起こすことは難しいのか?」
「え?同じこ……っそうですね、難しいと言いますか、二度とやりたくはない、と言いますか……」
「ん?」
しどろもどろに答える。
無理無理、ぜってー無理!
そう言いたいが、出来るか出来ないかを聞かれたら、出来はする。
珍しくはっきりしない俺に、アレックス様が不思議そうな顔をしてきた。
や、けど、なんで進化したかはめちゃくちゃ言いづらいし、かといって嘘はつけないから出来ないとも言えねーし。
察して欲しいが、察して欲しくもねーよな。
や、もう、本当、どうしたらいいんだ、これ。
「アレックス、その…私の我慢がきかなかった結果なので」
「は?」
「神精水って、植物にも作用されるのですね」
「ぅおい!」
「その場で私がアサヒに盛っ───」
「っそれ以上言うな!」
申し訳なさそうに助け舟を出してきたオリバーは、全然助け舟じゃなかった。
すぐに沈んじまう泥船だ。
や、もう沈みかかってると言っていい。
すぐさまその口をふさぐ。
まずい、顔の熱が凄い、ぜってー真っ赤になってる。
「……なるほど」
あー察せられたー……っクッソはずい!
「すみません。それだけが理由ではないのですが」
もうこれ以上変なことは口走らないだろう、そう思ってオリバーの口を開放した。
してから、後悔する。
なんだ、その謝罪。
笑顔で謝るオリバーの顔は、全然反省してねーのがまるわかりだった。
なんだ、この顔は、ただの惚気じゃん。
それも、俺じゃなく、アレックス様に謝るってのが、また。
もー……マジで、せめて俺のいないところでそういう話はしてくれよ。
「や、書けないな、それは」
「ええ、研究のためだけに出来ませんし、約束しましたから」
「あーもう、お前、本っ当黙れ」
「ははっ……悪い」
オリバーからじゃなく、アレックス様から謝罪される。
マジで、さっきよりいたたまれねえよ。
生態についてをまとめ上げて、効能、実の使い道や、今後の増やし方についてももの凄いスピードでレポートを仕上げた。
『どうやって誕生したのかは絶対濁して書いてくれよ?』という俺の訴えに『ええ、勿論』と頷いてきたのでそこは心配していない。
していないが。
「すごいな、これは」
「これが、昨日お伝えしたジャイアントニームの木です」
こうして、早朝にアレックス様が着くなりその木まで迎えてしまうと、“何故こうなったのか?”について書いていないことを疑問にもたれないかは、一抹の不安があった。
「詳しくは馬車の中でお伝えしますが、シリル君の方が済んだ後、こちらに寄ってもらえませんか?」
「あ、ああ……、勿論構わない」
本来なら、アレックス様はシリルの庭をさくっとしまったらそのまま宮廷へと戻ることになっていた。
だから、今日もその慣れないモスグリーンの制服を身に着けているわけで。
そう、俺は相手がアレックス様とわかっていたのにも関わらず、出迎えるはずがまたもや身構えちまった。
それも、前よりずっと素早い体勢でオリバーの前に。
そんなこんなで少々……いや、非常にばつが悪く、居心地が悪い。
勿論そんなことでアレックス様が気を悪くはしていない。
それどころか、『またこんな格好で悪かった』と謝ってくれるほどだ。
アレックス様は、木の大きさにただただ驚いているようだった。
そりゃそうだ、昨日その場に俺もいたが、オリバーがあの梟越しに伝えたのは『ニームの木が進化して魔物化しました』というのと、
『人間に害はなく、良い結果です』ということだけだ。
あとは、とりあえず実際に見て貰ってから、今後の相談含めて説明をしたい、ってことになっていた。
「忙しいのにすみません」
馬車が出発するなり、オリバーが申し訳なさそうな顔で呟く。
家からシリルん家までは、馬車で移動だ。
アレックス様は、シリルの家に行ったことがない。
だが、オリバーを目的に転移も可能だから、実際はその予定でいた。
けれど、シリルのこと以外に、急ぎジャイアントニームの話が必要になった。
それならば、一緒に馬車で向かい、その間にジャイアントニームについて相談する、ということで落ち着いた。
結局一緒に邸に戻るのだから、正直後からでも良かったとも思う。
効率的かと問われれば、否と言える。
けれど、珍しくオリバーが馬車の提案をしたからか、アレックス様がすぐに了承されたんだよな。
だから、俺も否定はしなかった。
「や、大丈夫だ。今日は午前中なら都合がつくようにしてある」
「助かります」
「ああ」
オリバーがほっとしたようにお礼を言うと、アレックス様は小さく頷いた。
一言頷いただけだった。
一見ぶっきらぼうに冷たく感じる言葉だが、空気は柔らかい。
昨日オリバーがジャイアントニームのことを言いだしたからこそ、予め時間を空けてくれたのだろう。
見た目とはちぐはぐで、本当に優しい人なのはわかる。
「…レン君は、元気にしていらっしゃいますか?」
「ん?ああ。今日は、午前中から孤児院に行く予定があってな、一緒には連れて来られなかったが元気にしているぞ。ラソンブレでの食事を楽しみにしていたし、二人が泊まりにくるのも楽しみにしていた」
オリバーが俺のためにアレックス様に聞き、アレックス様は俺のためにオリバーの問いに答えた。
や、本当に、申し訳ないのは俺の方で。
「…本当に、気にしないでくれ。いきなり目の前に現れたら誰だって身構える、わかっていてもだ」
「はい」
「オリバーが無防備な分、寧ろ、その方が安心するくらいだ」
「お気遣いありがとうございます」
「いや……で?あの木について、だったな」
そう言って、綺麗に切り替えてから、アレックス様が片手でオリバーを促す。
え、まさか馬車ん中で書類を読むのか?逆方向で?
オリバーもレポートを取り出すが……、やっぱ、一度躊躇した。
まあ、そうだ。
俺が逆だと酔うとオリバーが伝えちまうと、隣がオリバーの方が良いだろうってことで、アレックス様が先に進行方向を俺らに譲っちまったからだ。
「ええ。…その、酔いませんか?」
「慣れているから大丈夫だ」
そういって、受け取ったアレックス様は、レポートをぺらぺらとめくっていく。
一枚を、視線を斜めに二度繰り返すだけで次のページだ。
早すぎだろ……って思うも、時々驚いたりもしており、最後まで目を通すと笑顔を向けてくるあたり、全部ちゃんと読んでいるのだろう。
すげえ。
や、領主様ってのは、書類を目に通すことも多いだろう。
このくらい出来て当然なのか?
「凄いじゃないか」
「ええ、これなら今からとりかかれば十分効果のある薬が間に合いそうですし、その数も見込めます」
「しかし、ニームの木からジャイアントニームになったいきさつがないが、理由は?」
「あー……やはり、気になりますか?」
「あえて書かない理由があるんだろうが、気にはなるな」
苦笑気味に返すオリバーが俺を見る。
や、見んな、俺を。
「アサヒが進化させたのか?」
「……その、不可抗力です」
ほらー、アレックス様が俺に聞いてくるだろうが。
この、馬鹿正直め。
そうだとも、違うとも言えず……や、肯定したことになんのか、この答え。
「ってことは、同じことをもう一度起こすことは難しいのか?」
「え?同じこ……っそうですね、難しいと言いますか、二度とやりたくはない、と言いますか……」
「ん?」
しどろもどろに答える。
無理無理、ぜってー無理!
そう言いたいが、出来るか出来ないかを聞かれたら、出来はする。
珍しくはっきりしない俺に、アレックス様が不思議そうな顔をしてきた。
や、けど、なんで進化したかはめちゃくちゃ言いづらいし、かといって嘘はつけないから出来ないとも言えねーし。
察して欲しいが、察して欲しくもねーよな。
や、もう、本当、どうしたらいいんだ、これ。
「アレックス、その…私の我慢がきかなかった結果なので」
「は?」
「神精水って、植物にも作用されるのですね」
「ぅおい!」
「その場で私がアサヒに盛っ───」
「っそれ以上言うな!」
申し訳なさそうに助け舟を出してきたオリバーは、全然助け舟じゃなかった。
すぐに沈んじまう泥船だ。
や、もう沈みかかってると言っていい。
すぐさまその口をふさぐ。
まずい、顔の熱が凄い、ぜってー真っ赤になってる。
「……なるほど」
あー察せられたー……っクッソはずい!
「すみません。それだけが理由ではないのですが」
もうこれ以上変なことは口走らないだろう、そう思ってオリバーの口を開放した。
してから、後悔する。
なんだ、その謝罪。
笑顔で謝るオリバーの顔は、全然反省してねーのがまるわかりだった。
なんだ、この顔は、ただの惚気じゃん。
それも、俺じゃなく、アレックス様に謝るってのが、また。
もー……マジで、せめて俺のいないところでそういう話はしてくれよ。
「や、書けないな、それは」
「ええ、研究のためだけに出来ませんし、約束しましたから」
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マジで、さっきよりいたたまれねえよ。
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