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第六話 誤算〜取り替えっこは蜜の味
#extra3 後ろからも前からも ※
しおりを挟むにゅ、にゅ、にゅ…。
まだ誰にも触れられたことのなかった秘所を揉みしだかれて、われ知らず身体がすくむ。
淫らで巧みな指の動き。容赦なく暴かれていく。
ぞくぞくと、緊張と期待が這い上がってきた。
「あ…」
「ちゃんとほぐしますから、大丈夫」
「んっ」
蝶子の声はいつになく細い。
無意識に前に逃げようとする身体を、男の腕が強く引き戻した。
不安げに泳ぐ目が、何かを訴えるようにDを見つめる。
「あ…」
「まずは周りをよく揉んで、柔らかくしていくだけですよ。まだ中は触りません。安心して」
(や、こわい。待って、待って、ストップ)
急激にわきあがる不安が蝶子を襲った。
だが、その中にたしかに混じる未知の快感。
ぞわりと這い上がって、蝶子の胎内をうずかせる。
ぞわぞわと、さっきとは違う意味でぞくぞくさせられる。
こんな感覚は知らない。
ああ、これはダメだ。きっとまた手もなく溶かされ、堕とされてしまう。
この後の自分を襲う運命がありありと見えるようだった。
たまらなくなり、思わず前に手を伸ばした。
まるで救いを求めるように。
そのとき、ジョーがDに向かって言った。
「D、手を」
「え?」
Dが訊き返す。
「手をつないでさしあげろ」
「……」
「こわがってる」
「こ、こわくなんか…!」
「いいんですよ、蝶子さん。ボクらソムリエはぜんぶ受け止めますから。D、お前ならお二人同時くらいできるだろ」
Dが蝶子の手を取った。
五指を絡めあって、確かめるように握りこむ。
それを見届けて、ジョーは相棒に呼びかけた。
「夫さんも、手伝ってもらっていいですか?」
「は、はいっ」
「前からできます? 下、ちょっと狭いですけど、手マンでもクンニでもいいんで」
「わかりました」
夫は仰向けに蝶子の下に潜り込んだ。口ですることにしたようだ。
「あっ」
べろり。ぢゅ、ぢゅうぅ。
前を舐められる快感は身体が覚えている。素直に気持ちよさを感じた。
一気に体が熱をもち、手も汗ばむ。
「あん、あ、あ、ああっ」
「ほんとはもっと時間をかけて徐々に性感帯として開発していくのがいいんですけどね。ココを弄られるのと気持ちいいのとの絶妙なバランスが、感じるアナルを育てていくんですよ」
ぐ、と今度は肛孔をひときわ強く押される。
蝶子は息をのんだ。
それだけのことで、こわいくらいにゾクゾクする。
こんな感覚は知らない。
すがるようにDの手を握りしめると、しっかりと握り返された。
「あ、あっ、ひぁ!」
「今日は気持ちいいの多めでいきましょうね。夫さん、続けて」
ぢゅぷ…、れろれろれろ…
「あん! あっ、あっ、あっ、あんっ」
「そろそろほぐれてきましたよ。こっちもちょっとずつ入れていきます」
「あ…」
慣れた快感と初めての感覚がないまぜになって、とてもではないが受け止めきれない。
身体はビクビクと震え、蜜壺からは愛液がとめどなく溢れつづけている。
(うそ…。待って、何これ。何これ。やだ、待って)
「や、あ、ちょ…」
「大丈夫、まだ指先だけですよ」
「あ」
蝶子は泣きそうな顔になっているが、後ろにいるジョーや股間に顔を埋めている夫にはわからない。
Dがひとり眉間にしわを寄せている。
といっても、彼は彼で、人妻を深々と貫いて揺さぶっている最中なのだが。
ジョーが尋ねる。
「蝶子さん、わかる? 今どうなってるか」
「ゆび…、はいってる……」
「そうだね。入ってるね。もうちょっといくよ? いい?」
「ん」
ぬぷ、ぬぷ、ぬぷ……。
「っ…!」
「しばらく抜き差しします。痛かったら言ってください」
「ん」
訊かれるたびにコクコクとうなずく姿は幼な子のようだ。従順で無防備。だが、反った背は艶かしく、突き出したお尻はエロティックで、太ももはびっしょりと淫らに濡れている。
そのアンバランスなギャップがどんなに男の劣情をそそるか、蝶子はわかっていない。
無自覚にジョーに身体を任せ、頬を枕に預けている。
伸ばしたその手を握る男は、惚れた女が目の前で他の男と淫戯にふける姿をむざむざと見ているほかない。
それも恋人繋ぎにつないだ手から、彼女の反応を直に感じながら、だ。
こんなに滾るシチュエーションは滅多にない。
「夫さん、指で中もしてもらえますか? 前からクンニで、中はGスポいってください」
白い肩がぴくんと跳ねた。
「…あ、ん! あ!あ!ああああああああっ」
「ね、Gスポ気持ちいいよね。ねえ、蝶子さん、知ってる? アナルってね、膣と隣り合ってますでしょう? だから、アナル側からも膣とかGスポとか刺激できるんですよ」
アナルに抜き挿しされる指は休みなく、変わらぬリズムで続いている。
膣は膣で夫がGスポットを攻めながら、クンニも止まらない。
こんな強烈な三所責めを蝶子は知らない。
想像すら及ばなかった。
完全にキャパオーバーだ。全身が感電したようにビクビクして止まらない。
「ああっ!ああっ!あん!だめっ!ああああああっ!」
濡れに濡れて、もう洪水のように溢れている。
「柔らかくなってきた。いい感じだ。もう少し奥までいきますね。大丈夫、まだ入り口です」
「あ」
「もうちょっと慣れたら、また少し奥にいきます。そうしたら裏Gスポまでもうすぐですよ」
「んっ、んっ!あっ、やぁ…」
陸に上がった魚のように身悶える蝶子は、ビクビクと感じてただ喘ぐばかりだ。
「や、あっ」
「蝶子さん、可愛い。優しくするから、怖がらないで、力を抜いて」
「あ、あっ」
初めての快感に戸惑いながらも堪えきれずに乱れる姿は、初々しく可憐で、哀れを誘う。
そしてたまらなく扇情的で、雄の征服欲を強烈にくすぐってくる。もっと乱して、泣かせて、屈服させたい。思うままに支配したい。あなたはもう俺のメスなのだと思い知らせたい。女本人にも、その手の先にいる男にも。
「ねえ、蝶子さん、想像してください。ボクのこの指がもう少しいくとね、前から入ってる夫さんの指と膣ごしに合うんです」
「あっ、あっ、んっ、あ!」
「こうしてね」
「あんっ!」
「なに逃げてるんですか。ダメですよ。これからなんだから」
「や、あっ…」
「前からトントンされるだけでもこんなに気持ちいいのに、さらに裏からもトントンされちゃうんですよ? ほら、こんなふうに…」
「あっ、やぁっ!」
「ね。想像できます? これずっとしていったら、どんなことになっちゃうでしょうね」
「ひ、あ、あっ、あああああああっ…!」
ひときわ強く長く痙攣した蝶子の身体が、くたりと脱力した。
「あれ、想像していっちゃった?」
「ちが…」
「初めてだっていうのに、こんなに感じて。アナルの素質ありありでしたね、蝶子さん」
「……」
枕に顔を埋め、ふるふると首を振る。
恥じらい堪えようとする女の抵抗など、男の本能をそそる獲物の媚態でしかないのだが。
ジョーの顔に、舌なめずりをせんばかりの笑みが浮かぶ。これがこの男の本性なのか、目を細めて「そろそろ本気でいきますよ」と蝶子のお尻を撫で、夫に指示を出した。
男は言われた通りにした。
蝶子の脚に己の脚を絡め、折れそうな細腰を両腕でがっちりと抱きしめる。
蝶子の下半身は完全に固定されて、びくとも動けない。
「胸とか舐めてあげてください。でも乳首は弱いので、強く吸わないで、焦ったいくらい優しくお願いします」
的確すぎる指示は、さすがトップソムリエである。
その状態で、蝶子のアナル開発はいよいよ最終局面を迎えた。
続く
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