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change the world
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ついにその時が来た。
俺と蜷川さんは、何本も線が繋がっているヘルメットのようなものを被せられ、手足を拘束され、椅子に座らされた。
ヘルメットに付いたモニターに、中央制御室の男性職員の画像が出てきて、二人に同時に話しかけてきた。
「いいですか。
それでは、今から脳の書き換えを行います。
書き換え前に、笑気麻酔により、暫く意識を失いますが、すぐに目が覚めます。
そのときには書き換えは終了しております。
何かご質問はございますか?」
俺は大丈夫だと答え、蜷川さんも同じく問題なしと答えた。
程なくして、俺と蜷川さんに一人ずつスタッフが付き、酸素吸入器みたいなものを取り付けたり、指に酸素測るやつなんかを忙しく取り付けていった。
「それでは始めます。
はい、眠くなります。」
俺が聞いた最後の言葉はそれだった。
後は何も覚えてない。
次に目が覚めた時、もう何日も寝ていたような気もしたし、数分しか寝ていないような気もした。
実際には1時間ほど二人とも意識がなかったそうだ。
目覚めた俺は、さっきと違う景色である事に気づいた。
そう、俺は右側の椅子に座らされていて、蜷川さんは左側だった。
距離はおよそ5メートルほど離れていた。
だが、今の俺は左側に座らされている。
これは…
俺は慌てて右側の方に視線を送った。
あっ!!
俺の視線の先にいたのは…俺だった。
俺と蜷川さんは、何本も線が繋がっているヘルメットのようなものを被せられ、手足を拘束され、椅子に座らされた。
ヘルメットに付いたモニターに、中央制御室の男性職員の画像が出てきて、二人に同時に話しかけてきた。
「いいですか。
それでは、今から脳の書き換えを行います。
書き換え前に、笑気麻酔により、暫く意識を失いますが、すぐに目が覚めます。
そのときには書き換えは終了しております。
何かご質問はございますか?」
俺は大丈夫だと答え、蜷川さんも同じく問題なしと答えた。
程なくして、俺と蜷川さんに一人ずつスタッフが付き、酸素吸入器みたいなものを取り付けたり、指に酸素測るやつなんかを忙しく取り付けていった。
「それでは始めます。
はい、眠くなります。」
俺が聞いた最後の言葉はそれだった。
後は何も覚えてない。
次に目が覚めた時、もう何日も寝ていたような気もしたし、数分しか寝ていないような気もした。
実際には1時間ほど二人とも意識がなかったそうだ。
目覚めた俺は、さっきと違う景色である事に気づいた。
そう、俺は右側の椅子に座らされていて、蜷川さんは左側だった。
距離はおよそ5メートルほど離れていた。
だが、今の俺は左側に座らされている。
これは…
俺は慌てて右側の方に視線を送った。
あっ!!
俺の視線の先にいたのは…俺だった。
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