美少女救済作戦~30歳男、異世界TS転生で美少女チート勇者になり、 美少女救済に立ち上がってみる

MINATSUKI

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59 マミ達 コスプレして孤島へ (3)

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***
 
 
 不意に、次元転移でフィリスの眼前に出現したミーユの、
アッパー気味の縦の曲線軌道で撃ち込まれる虹と白銀に輝く拳が、
フィリスの心臓目掛けて撃ち込まれ、
同時に、フィリスが瞬時に妖精魔術で形成した虹と水色に輝く
死神の様な長柄の大鎌の刃が、ミーユの心臓目掛けて撃ち込まれ、
双方とも、ガッディスジュエルが展開しているガッディスフィールドに
完全に防がれている。
 
「…本気ですね、ミーユ様。」真摯な瞳で微笑むフィリスに、
「…フィリスちゃんも。」と、ミーユも鋭さを秘めた瞳で微笑み、
思わずフィリスが、「…恋敵ですから。」と、いたずらっぽく微笑んで。
 
恋敵への敵視など欠片も込められていないフィリスの瞳に、
「……」思わず、ミーユがおだやかに苦笑する。 
 
 マリンとマミは、海岸から海中へと飛び込んで、
奇岩の山谷の合間で、にらみ合ってみたりしている。
二人とも各々の波動で水の抵抗を限り無くゼロに近いレベルにまで軽減する
不可視の「対流体フィールド」を展開し自身の全身を覆っている為、
水中でも自在に動き回れるのではあるが、
 
マリンが、(『…これやっぱり迂闊に技撃つとその衝撃で水流発生して
周りの岩壊しちゃいそうな気がするんですけど…。…わたしの流体制御
まだまだ甘いですし……。』)と、心配しつつ、超次元波動で思念を伝える
テレパシーでマミに語り掛け、
マミが、(『…うーん、…やっぱり、展開しとくしかないかあ……。』)と、
テレパシーで応えながら、軽く左腕を振って虹色の光粒子をなびかせ、
 
周辺半径5kmの範囲内の海底の奇岩から海岸の奇岩から
空中の浮遊岩を含めた全ての景観が、不可視のプロテクトフィールドで
覆われ、マミが、(『…これで思いっきり技撃っても周りに傷一つ付けずに
済むから。…って、結局こうするんなら最初からしとくべき
だったよなあ。』)と、ちょっと気まずそうに頭をかく。
 
マリンが何となくあきれて、
フレナがテレパシーで、(『マミちゃんフィールド展開したの…!!?』)と、
空中から水中のマミにたずねて、
(『…うん…』)と、控えめに応えるマミに、
(『…ほんとにマミさんね……』)と、クレイアが、
空中から水中にテレパシーでしれっと。
 
フィリスもミーユもそのテレパシー会話をテレパシー能力で聞きながら、
思わず苦笑して、また、虹と光刃の射撃合戦を続けている。
 
マリンが、「…っ!!!」不意に、マミの眼前まで超次元転移で迫り、
曲線を描いて高く左脚を上げた蹴りから、虹を帯びた陽光色の閃光を放ち、
一瞬で200撃を超える光速の闘気砲弾を眼前のマミに撃ち込んで、
「!」マミが、両腕両脚をなめらかに捌いて、
ほとんどゼロ距離に近い状況で、200撃を
光速の拳と光速の蹴りの200撃で、一撃ずつ丁寧に受け止める。
 
マミの流体制御が完璧な為に
マミがどれ程鋭く水中で光速拳と光速蹴撃を放っても
衝撃波は一切発生しておらず、それどころかすかな波一つ生じてはいないが、
マリンの蹴りと闘気砲撃からは、マリンの能力では抑えきれない衝撃波が
海面に大きな波を立て、水中にも衝撃が響いている。
 
マリンが、微妙に落ち込み気味に、「…こんなんじゃ迂闊に水中戦闘
出来ないですね…。…周り中に被害が出ちゃう……」と、嘆いて、
マミが、「…まだまだこれから!、
練習始めたばかりなんだから…!!!」と、微笑み、
マリンが、思わず苦笑して、「…わたしらしくもない。
少しやってうまくいかなくてぼやいてるようじゃ、
一流には程遠いですね…!」と、ふと、威勢良く瞳を輝かせる。
 
マミが思わず内心で、(…マリン、きみもう超一流の実力の
エルクヴェリア最強クラスの格闘家なんだけど……。)と、苦笑しつつ。
 
両の拳撃で、両の蹴撃で、縦に、水平に、斜めに、撃ち下ろし、撃ち上げ、
数百撃ずつの光速闘気砲弾を、
水中で舞い翔ぶ様に複雑な軌道を描き超高速突進しつつ撃ち続けるマリンの、
一撃一撃全てに、
水中で芸術を超えた優美な軌道を描いて超高速円舞しつつ、マミが、
おだやかで丁寧で限り無く鋭い全てが光速の一撃一撃で、応え続ける。
 
フィリスも、ミーユも、何時の間にか、相手の前後上下左右に
連続で次元転移し合い相手の隙を突き続け合いながら、
フィリスは、虹を帯びた水色の大剣と大斧と大鎌を次々に魔術で
創造し続けながらそれら全ての魔術武器をミーユの前後上下左右から
ミーユに撃ち込み続け、
ミーユは、虹を帯びた白銀の手刀と蹴撃と
四肢から撃ち出すオーロラ状の光刃を変幻自在の格闘円舞から放ち続け
フィリスの前後上下左右からフィリスに撃ち込み続け、
互いに迎撃し切れない相手の攻撃はガッディスジュエルで
防いでもらい続けていて、
戦闘は激しさを苛烈に増し続け膠着状態は悪化し続けている。
 
ふと、戦闘を止めて、
「…凄いですね、ミーユ様。」と、フィリスが、
ほのかにため息交じりに、おだやかに、微笑み、
「…フィリスちゃんこそ。」と、ミーユが、
わずかに苦笑気味に、ほがらかに、微笑んで、
 
ふと、ミーユが、
「……あの、こういう事特訓中に言うべきじゃないんだけど、
フィリスちゃんにお願いが…!」と、真剣な瞳になり、
「…なんですか…?」と、たずねるフィリスに、
両手を合わせたミーユが、「わたしにお料理教えてほしいの…!」と。
 
「!!、…お料理、ですか…!!?」びっくりするフィリスに、
ミーユが、「…マミ様に食べて頂きたいお料理が一つあるの。
フィリスちゃんに作ってもらうのが一番いいのは解ってるんだけど、
わたしも自分に出来る範囲でお料理してみたくて…!!」と、
ちょっと切なげに、精一杯の想いを込めた瞳で。
 
「…どんなお料理なんですか…?」真摯にたずねるフィリスに、
「…それは……」と、ミーユが。
 
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