美少女救済作戦～３０歳男、異世界ＴＳ転生で美少女チート勇者になり、 美少女救済に立ち上がってみる

８２ マミ・ファミリー 混沌軍と戦う （６）

　
　
　
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　混沌のマミの、黒紫のハイレグビキニアーマーと、首元と四肢の
５個の黒紫のパーツアーマーが、無限数次元の負荷に耐えかねて、
砕け散り、
混沌のマミの一糸纏わぬ裸身がさらけ出されて、
　
　マミの、胸元と腰回りの蒼いハイレグビキニアーマーが、
無限数次元の負荷に耐えかねて、砕け散り、
マミの、首元と両の太股の半ばから両足の爪先にかけてと
両の二の腕の半ばから両手の指先にかけての計５か所を覆う
蒼く輝くパーツアーマー以外、一糸纏わぬ裸身が、
さらけ出されてしまう。　
　
マミの防御の為の不可視のガッディスフィールドの発動体、
しかも主要部分である胸元と腰回りの発動体が破壊されて、
　
（…まずい……！！！！）マミが、震えて、
　
次の瞬間、無数の混沌歯車が噛み合い無数の樹木を象った様な姿に
なったものがほぼゼロ時間で創造され、創造された時点で
すでにマミのパーツアーマーに覆われた四肢を噛み込んで拘束していて、
　
「っ！！！！！」咄嗟に虹の光粒子を四肢に無限に流入させて
混沌歯車の樹木を力任せに千切り砕いたマミの、
眼前に、混沌のマミがほぼゼロ時間で飛び込み、
　
咄嗟にマミは、無限数次元転移も無限神速飛翔もオーロラ化までも
封じられて、
　
ほぼゼロ時間の反応で、マミは、
無限に虹の光を片方左のレインボーメタルブレードにのみ凝集して、
混沌のマミのみぞおちの美しい柔肌に突き込み、
混沌のマミの背中からレインボーメタルブレードの刃が激しく露出し、
　
全く同時に混沌のマミは、
無限に黒紫の光を片方左のカオスメタルブレードにのみ凝集して、
マミのみぞおちの優美な柔肌に、突き込み、
マミの背中からカオスメタルブレードの刃が激しく露出する。
　
混沌のマミのみぞおちの傷から、背中の傷から、
数ミリサイズの黒紫の直方体が無数に飛び散り、
　
マミのみぞおちの傷から、背中の傷から、
真紅の鮮血が飛び散って、
マミのえぐられる傷からマミの全身に、限り無い激痛が、迸る。
　
「…ぐ……ぁ……！！！！」マミが、震え、あえぐ。
　
「……フ………」痛みを感じていないかの様に、混沌のマミが、
歪に、微笑み、
無限の力を込めて、マミのみぞおちから下腹へと、カオスメタルブレードで、
マミの内臓を、マミの子宮を、斬り裂いていく。
まるで、中に誰もいないのを確かめているかの様に。
　
「…ぅ……ぅぁ…っ……！！！！」無限の激痛に、
マミの柔肌が、ほのかにあえぎ、震える。
　
マミの可憐な唇から、真紅の鮮血が、溢れる。
　
「…………っ…！！！！！」無限の力を込めて、マミが、
マミ自身の左上へとレインボーメタルブレードを捌き、
混沌のマミの肉体を無限の衝撃を込めて斬り裂いて、
　
微笑んだままの混沌のマミが、無数の数ミリサイズの黒紫直方体へと砕けて、
黒紫の光粒子へと飛び散り、
　
マミの周囲の空間から無限の虹の光粒子がマミの肉体へと集中し、
マミの、内臓の、子宮の、柔肌の傷が、完全に癒されて消え、
マミの胸元と腰回りのハイレグビキニアーマーも再生されて、
　
マミの肉体も装備も完全に回復して、
痛みもダメージも一切残っていない状態に、戻る。
　
思わず、苦く、マミが、微笑む。（…オーロラ化まで
封じられるなんてな……。…けど、どうやらそれも一時的なものらしい…、
どうやらこれで全能力が阻害無視で使えそうだ……。）
　
（…………）
　
（…………）
　
（……どういう事だよこれは……！！！！！！！！？）愕然と、
肉体の限り無い奥底から、マミが、震える。
　
（……なんでおれ、あんなに、もの凄く痛かったのに、
…こんな、平気な顔出来てるんだよ……！！！！？、
…俺は、３０年間日本で生きてた水野正美は、そんな、
タフな奴なんかじゃない……！！！！、
痛みとかにまるで弱い弱っちい奴だろ、俺は……！！！！！！！！？）
　
（……俺、どうなっちまったんだ……！！！！？、
……俺は、水野正美は、どこにいるんだよ……！！！！！！！！？、
……もう存在しないのか……！！！！！！！！？）
　
（……おれは、マミは、……俺じゃないのか……！！！！！！！！？）
　
（……おれは、マミは、水野正美じゃないのか……！！！！！！！！？）
　
ほぼゼロ時間で全高５メートルを超えて成長した無数の混沌歯車の樹木が、
暴風に乱れ舞う柳の枝の様に荒れ狂いながら、マミ一人目掛けて、
挟み斬り千切ろうと無限神速で襲い掛かり、
無数に生まれ続けて無数に成長し続けて無数に襲い掛かり続けて、
　
マミは、自然に無限神速円舞しながら、左右の無限神速剣撃と
左右の無限神速蹴撃を２５６撃ずつ混沌歯車の樹木に撃ち込み、
落ち着いて、丁寧に、優美に、無数に破壊し続ける。
　
（……こんなに怖いのに、なんでこんなに冷静に戦えるんだよ……！！！！？）
　
（……戦うのが怖くないのが、…怖い……！！！！！！！！）
　
（…………）
　
（…………）
　
（…何怖がってるんだよ……！！！！！？、
そんな場合じゃないだろ…！！！！！）
　
（……みんなを護らなきゃいけないんだろ…！！！！！？、
俺の事なんかどうでもいいだろ……！！！！、
…水野正美の事なんか……！！！！！！！！）
　
（…………）
　
（…………）
　
（……何時からおれ、こうなってるんだ……！！！！？、
『俺の事なんかどうでもいい』！！！！？、
『水野正美の事なんかどうでもいい』！！！！？、
……こんなの、俺じゃないだろ……！！！！！！！！、
……こんなの、水野正美じゃないだろ……！！！！！！！！）
　
（……おれが、俺じゃない……！！！！！！！！）
（……怖い……！！！！！！！！）
　
マミの舞う仕草には、一切の隙も無く、優美さも全く損なわれる事無く、
混沌歯車の樹木の攻撃は全てマミに防がれ、砕かれ、回避され、
逆に混沌歯車樹木は成す術も無くマミに斬り砕かれ続けている。
　
（……なんで俺、こんなに怖いのに、こんな事考え続けてるのに、
……こんなに、戦えてるんだ…………？）
　
マミの瞳が、無限の空間を観詰めている。
　
マミの円舞の虹の光粒子の残像から、無数のレインボーブレードが、
混沌巨神内部の天井床壁面に、撃ち込まれ続けている。