つい勢いで後輩の童貞を奪っちゃうような女ですが、こんな私でも愛してくれるんですか?

春音優月

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【第二部】

44、また今度ね

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「だ~いすき♡」 
 
 にぱって笑って、下から慧の首に手を回すと、慧は不可解そうな顔をしながらも唇にキスしてくれた。
 
 耳を舐めながら、私のキャミソールを捲し上げ、両胸を手の平で包み込むように揉む。
 
 慧の頭が近くに来ると、まだ濡れたままの慧の黒い髪の毛から洗い立ての良い匂いが漂ってくる。
 
「慧、良い匂いする」
「シャンプー借りました」
「ほんと?同じの使ったはずなのに、違う匂いに感じる」
「そうですか?」
 
 不思議そうな顔をしている慧を押し倒し、腰の辺りにまたがる。それから上半身を折って、その胸に舌を這わせた。
 
「ちょっと……っ」
「慧くんの味おいしいよ♡」
「味なんかしないでしょ。花音先輩、時々おかしくなりますよね」
「時々で合ってる?」
「時々、普段よりもさらにおかしくなりますよね」
「あはっ。こういうのも嫌いじゃないくせに~」
「まぁ」
 
 呆れたような視線を送りながらも慧のモノはすでに大きくなっていて、可愛くて思わず顔がニヤける。
 
「慧の素直なとこは好きだよ」
「そこだけ?」
「ん~とね、他にもいっぱいあるよ? でも言わない♡」
「いや言ってくださいよ」
 
 私に好きだと言ってくれる声も、慧のキスも触り方も、私が触った時の慧の顔も声も全部好き。
 
 でもね、時々それを真正面から受け止めるのが辛くなる。ず~っと全身で好きって伝えられると、逃げ出したくなるの。冗談でごまかして、セックスではぐらかさないと受け止めきれない。
 
「また今度ね」
「絶対言う気ないだろ」
「そんなことないって~」
 
 天を向いている慧のソレは育ちきっていたけど、さらに念入りに舌と口で育てると、慧は小さく息を漏らした。
 
 そのまま口でゴムを被せ、自分の下着を下ろすと、ソコをめがけて腰を下ろしていく。
 
「あ、ん……っ」
「何してるんですか、まだ慣らしてないのに。いきなり入らないですよ」
 
 それに気がついた慧があわてて私の腰を掴んで止めたけど、気にせずに腰を落としていく。たしかにちょっと辛いけど、ここ数日ヤリまくってたせいですっかり慧のカタチに馴染んだトコロは、すぐに慧を受け入れてくれた。
 
「大丈夫だよ。ほら入っちゃった」
「もう……」
 
 奥まで入れたところでにっこり笑いかけると、慧はあきれたようにため息をつく。
 
 慧のお腹に手をついてゆらゆらと腰を動かすと、勝手にいいところに当たって下腹部がキュンとした。
 
「あんっ。けい、きもちいいよぉ」
「何で勝手に一人で良くなってるんですか」
 
 慧はやっぱり呆れたような視線を送っていたけど、その手が私の胸に伸びてきて、柔らかい部分を揉み始める。
 
「慧はきもちよくない?」
「……いいですよ。良くないわけないです」
「よかったぁ。ね、慧も動いて?」
 
 笑顔でおねだりすると、慧は私の腰を両手で掴み、下から突き上げてくれた。
 
 慧に組み伏せられてガンガン突かれるのも好きだけど、私が主導権を握れる体勢で突きあげられるのもすごく好き。本当ならこの体勢だと私がイくタイミングも自由にコントロール出来るはずなのに、ただ与えられてるこの感じがなんかすごくゾクゾクする。
 
 あっさりイかされて慧の胸の上にもたれかかると、慧もぎゅっと抱きしめてくれた。
 
「もうちょっといいですか?」
「ん?うん、慧まだだった? いいよ」
「一回体勢変えていい?」
 
 うん、と頷いて身体を起こすと、体内から硬いままだったモノを引き抜かれ、その感触に身を震わす。それから後ろ向きにされて、ベッドの上で四つん這いになった。
 
 すぐに挿入ってくるのかなと思って待ってたら、指で敏感な部分を軽く擦られ、中に指を入れられたので、身悶えて顔をシーツに押し付ける。
 
「あ、う。やっ、しなくていいのにぃ……っ」
「させてくださいよ」
 
 私みたいな女は多少手荒く扱っても大丈夫だし、なんならいきなり挿れたって平気なくらいなのに。慧のこういう優しくしてくれるとことか丁寧に扱ってくれるとこが慣れなくて、どうしたらいいのか分からなくなる。
 
 結局指で一回イカせてくれたあとに、ようやく慧自身が挿入ってきた。
 
「んっ」
 
 ぐっと後ろから挿入ってくる感覚が気持ち良くて、それだけで意識を飛ばしそうになる。腕を引かれて後ろから突かれると、それが良過ぎて、突かれる度に慧を締め付けてしまう。
 
 私が慧に後ろから突かれるのが好きなの、もう完全にバレてそう。
 
「花音先輩はこっちのが好きでしょ?」
「どっちもすきっ」
「ほんとかよ。こっちのが良さそうだけど」
「ほんと、だよ。けいはこっちのが好きなの?」
「どっちも好き」
「そんなのずるい」
 
 後ろから話しかけてくる慧に最初の方は答えてたけど、だんだん答えることも難しくなって、ただ頭を真っ白にして慧に身を委ねた。
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