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第一章 虐げられた姫
第23話 ハリナの過去 2
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「ひどいと思わない?」
「あまり悪く言ってはダメよ」
家に帰って、母さんに愚痴を言っていた。ちょっとは仲良くなれるかと思ったのに、やっぱりむかつく奴だった。
「それに、仕方ないような気もするわ」
「どういうこと?」
「公爵様は野心家ですもの。彼の言っていることは間違っていないと思うわ」
母さんもあいつの味方なんだ。でも、あの後公爵にも会ったけど、確かにそんな感じはする。笑顔を向けてはいたけど、あれは作り物のような気がした。お前らと馴れ合う気はないと思っているようだった。
私は子爵家だから、相手が何を考えているかなんとなく分かる。でも、フェレスリードはよく分からない。いやなんとなく分かるけど、言葉にイライラして気にしている余裕がない。
私を巻き込みたくないと思ってくれている。言葉にはトゲがあっても、それは分かる。まぁ、私に対してめんどくさいと思っているのもありそうだけどね!
……また行ってみる?素直に引き下がるのもなんか納得がいかない。
「ねぇ、母さん。また行ったらダメかな?」
「大丈夫だと思うけど……どうして?」
「来るなと言われたからって、素直に行かなかったらなんか負けた気がするの!」
「負けず嫌いなのは相変わらずねぇ~。でも、いきなり行くのはダメよ」
行っても大丈夫と言いながら、母さんは行きたくないと思っている。父さんも連れていってくれるとは思えないし、私一人でも行くしかない。分家だからか、普通に歩いていけるくらいの距離ではあるし……まぁ、馬車で30分くらいはかかったけど……だから、倍の一時間くらいだから、なんとかなるでしょ!
今日は無理だ。さすがに一時間以上家にいなかったらバレてしまう。なら、父さんが領地の視察に行ったタイミングを狙うしかない。使用人はあまりいないから、多分大丈夫。一日一回くらいしか会わないときもあるくらいだし。
父さんが領地の視察に行くのは一週間後。そこを狙って突撃すればいいでしょ!
そんなわけで一週間後。父さんと母さんが領地の視察に行くのを見送った。本当は私も行く予定だったけど、ここに残ると言ったことで、私は留守番になった。
「ちょっと散歩に行ってくるね」
「はい」
私は庭にはよく行くから、特に疑われることはない。さて、こっそりと出かけよう。子爵家だから、普通の貴族の家と比べれば、少しボロい感じ。だから、壁に穴が開いているところがある。裏の方だし、草木に隠れているから、見えにくい。
私だけが知っている秘密の抜け穴。フードを被って、草木をかき分けてそこから出ていった。
道は覚えている。できるだけ、庶民が多い場所……人通りが多いところを通っていく。子供は人攫いとかに狙われやすいと聞いたから。それに、私は周りに溶け込むのは得意。仲良くなろうと思えば誰とでも仲良くなってしまうらしい。私はあまりそんな自覚はないけど。
「なぁ、嬢ちゃん」
私のことかな?
「なーに?」
「一人でいると危ないよ?お家に帰ったら?」
「今帰るところなの!楽しいものがいっぱいあるから、少し寄り道しちゃって……」
「俺が家までついていこうか?」
……こいつとは一緒にいたらダメだ。違う欲望が透けて見える。
「大丈夫!一人でも帰れるもん!」
そして、自分を他の人達を盾にして一気に走り出す。家に帰す気もないのに、ついていくわけがない。
無我夢中で逃げたせいで、目的地から離れてしまった。もう一回、違う道で向かおう。方角は分かるから大丈夫でしょ!
少し遠回りになったけど、お屋敷が見えてきた。後は、抜け道……を、探す暇はない!
別邸の近くの壁にまで行って、ひょいっと乗り越える。よくレッスンから逃げ出すときに木を登ったりとかして逃げていたから、他の同じくらいの年の子と比べたら身体能力は高い。
誰にも見られてないことを確認して、別邸の入り口に向かう。ドアを開けようとするけど、鍵がかかっている。別の場所から入るしかないかな……
なら……一ヶ所しかない!
* * *
覗くようにして、部屋の中を見る。そこでは、フェレスリードが本を読んでいる。こっちには気づいてないかな……?
私が覗いている場所をコンコンと叩いたら、こっちを向いた。そして、ぎょっとして私が覗いていない方を開けた。
「何をしてるんだ!」
「壁を登っただけだけど?ここの窓は開くみたいでよかったよ」
その開いた場所から中に入った。
「壁を登って窓から入ってくる令嬢なんてあり得ないだろう……」
「あり得てるでしょ?思ったよりも高かったけどね」
ドアが開かないなら、窓から入ればいい。ここに来たとき、窓に取っ手があったのは覚えていたから、きっと開くと思ってた。
「影にでもなる方がいいんじゃない?きっと向いてるよ」
「“影”って?」
太陽が当たるとできるあれ……ってわけではないよね?
「あぁ、子爵家は知らないか。皇族や貴族の命令で動く部隊のこと。情報を探ったり、暗殺したり……表舞台には出てくることはあまりないから、影って呼ばれてるの」
「あんた、隔離されてるくせに何でそんなことは知ってるのよ」
「顔見せのために社交には駆り出されるし。そこで恥をかかないためってことで、いろいろ教えられたの」
「ふーん……」
腐っても公爵家ってことね。教えられたってことは、今は教えられてないんだろうし。
「それで、一人で来たの?」
「そうよ。歩いてきたの」
「……ここまで徒歩だと一時間はかかるよ?それを歩いてきたって?それにあの辺は、最近はあいつらが……」
「あいつらって?」
私がそう聞いたら、ハッとなって「なんでもない」と言われた。そんな言い方されたら気になるんだけど?
「ちょっと?そんな気になる言い方されてそれで誤魔化されるわけないでしょ!私に嘘は通用しないわ!」
「……瞳の色、変えてないだろう」
急に何?確かに、瞳の色は変えてないけど……それとこれとは話が別なんじゃない?まさか、誤魔化そうとしてる?でも、そんな風に思っているようには見えない。
「君の瞳の色は、ヒーライド家の者にだけ継がれる色だ。それを見られたら、関係者だと気づかれる。声をかけられなかった?」
「そういえば、ここに来る途中に声をかけられたわね。撒いてきたけど」
「あれは監視のようなものだ。撒いたんならいいけど、継母も父も僕が他人と接することをあまり望まない。だから、君を探していたんだろう」
「なんでよ!」
「口止めだ。僕がこんな扱いを受けていることを外に漏らされないための。父親は僕に傷がなければそれでいい人。逆に言えば、傷となるようなことは嫌うんだ。継母は違う理由だろうけど」
……そんな理由?でも、私は一応身内だし、誰にも言うなって言われる程度だったんだろう。それに、私はあのとき家に帰ると言ったから、そこまで追おうとは思わなかったのかもしれない。ここに来るって言ったら、止めてきただろうけど。
……うん?継母は違う理由?
「今のはどういう意味?」
「君の瞳のせいだ。それは、大抵は本家にしか引き継がれない。そして、継母には娘がいるが、瞳を継がなかったんだ。でも、君は継いだ」
「逆恨みってこと?」
「それか……入れ換える気だったのかもしれない」
「入れ換えるって……私と!?」
頭がおかしいんじゃないの!?そんなことしたらいくら公爵夫人でも犯罪よ?それに、気づかれないわけないじゃない!年が近いというのを抜いたら似ているところなんてなくなるでしょ?
「そんなことができるの?」
「彼女はまだ社交界に顔を出していないし、父もおそらく青い瞳は欲している。まぁ、世間体を気にするから、継母のように強硬手段には出ないだろう。君は、社交界には出たことはあるんだろう?」
「ええ、皇子の誕生を祝うやつでね」
「なら、君の存在を認知しているのがいるはずだ。そうなったら、不信感を抱く者が出てくることになる。君の両親もおそらく黙っているような性格ではなさそうだし」
なるほど。いわゆる、ずる賢いってやつなのね、公爵は。でも、継母はただの馬鹿ってわけか。なんで公爵夫人になれたんだろう?
「───っ!……ちょっと隠れてて。面倒なのが来るから」
「えっ?ちょっと……」
返事をする前に、私はまた指パッチンで操られて、クローゼットの中に押し込められた。
出ていこうとしても、扉が開かない。
ちょっとー!出しなさいよ!
「フェレスリード、元気にしていましたか?」
そんな声が響いた。この声は……もしかして……
「夫人も息災のようで」
やっぱり……公爵夫人!
「あまり悪く言ってはダメよ」
家に帰って、母さんに愚痴を言っていた。ちょっとは仲良くなれるかと思ったのに、やっぱりむかつく奴だった。
「それに、仕方ないような気もするわ」
「どういうこと?」
「公爵様は野心家ですもの。彼の言っていることは間違っていないと思うわ」
母さんもあいつの味方なんだ。でも、あの後公爵にも会ったけど、確かにそんな感じはする。笑顔を向けてはいたけど、あれは作り物のような気がした。お前らと馴れ合う気はないと思っているようだった。
私は子爵家だから、相手が何を考えているかなんとなく分かる。でも、フェレスリードはよく分からない。いやなんとなく分かるけど、言葉にイライラして気にしている余裕がない。
私を巻き込みたくないと思ってくれている。言葉にはトゲがあっても、それは分かる。まぁ、私に対してめんどくさいと思っているのもありそうだけどね!
……また行ってみる?素直に引き下がるのもなんか納得がいかない。
「ねぇ、母さん。また行ったらダメかな?」
「大丈夫だと思うけど……どうして?」
「来るなと言われたからって、素直に行かなかったらなんか負けた気がするの!」
「負けず嫌いなのは相変わらずねぇ~。でも、いきなり行くのはダメよ」
行っても大丈夫と言いながら、母さんは行きたくないと思っている。父さんも連れていってくれるとは思えないし、私一人でも行くしかない。分家だからか、普通に歩いていけるくらいの距離ではあるし……まぁ、馬車で30分くらいはかかったけど……だから、倍の一時間くらいだから、なんとかなるでしょ!
今日は無理だ。さすがに一時間以上家にいなかったらバレてしまう。なら、父さんが領地の視察に行ったタイミングを狙うしかない。使用人はあまりいないから、多分大丈夫。一日一回くらいしか会わないときもあるくらいだし。
父さんが領地の視察に行くのは一週間後。そこを狙って突撃すればいいでしょ!
そんなわけで一週間後。父さんと母さんが領地の視察に行くのを見送った。本当は私も行く予定だったけど、ここに残ると言ったことで、私は留守番になった。
「ちょっと散歩に行ってくるね」
「はい」
私は庭にはよく行くから、特に疑われることはない。さて、こっそりと出かけよう。子爵家だから、普通の貴族の家と比べれば、少しボロい感じ。だから、壁に穴が開いているところがある。裏の方だし、草木に隠れているから、見えにくい。
私だけが知っている秘密の抜け穴。フードを被って、草木をかき分けてそこから出ていった。
道は覚えている。できるだけ、庶民が多い場所……人通りが多いところを通っていく。子供は人攫いとかに狙われやすいと聞いたから。それに、私は周りに溶け込むのは得意。仲良くなろうと思えば誰とでも仲良くなってしまうらしい。私はあまりそんな自覚はないけど。
「なぁ、嬢ちゃん」
私のことかな?
「なーに?」
「一人でいると危ないよ?お家に帰ったら?」
「今帰るところなの!楽しいものがいっぱいあるから、少し寄り道しちゃって……」
「俺が家までついていこうか?」
……こいつとは一緒にいたらダメだ。違う欲望が透けて見える。
「大丈夫!一人でも帰れるもん!」
そして、自分を他の人達を盾にして一気に走り出す。家に帰す気もないのに、ついていくわけがない。
無我夢中で逃げたせいで、目的地から離れてしまった。もう一回、違う道で向かおう。方角は分かるから大丈夫でしょ!
少し遠回りになったけど、お屋敷が見えてきた。後は、抜け道……を、探す暇はない!
別邸の近くの壁にまで行って、ひょいっと乗り越える。よくレッスンから逃げ出すときに木を登ったりとかして逃げていたから、他の同じくらいの年の子と比べたら身体能力は高い。
誰にも見られてないことを確認して、別邸の入り口に向かう。ドアを開けようとするけど、鍵がかかっている。別の場所から入るしかないかな……
なら……一ヶ所しかない!
* * *
覗くようにして、部屋の中を見る。そこでは、フェレスリードが本を読んでいる。こっちには気づいてないかな……?
私が覗いている場所をコンコンと叩いたら、こっちを向いた。そして、ぎょっとして私が覗いていない方を開けた。
「何をしてるんだ!」
「壁を登っただけだけど?ここの窓は開くみたいでよかったよ」
その開いた場所から中に入った。
「壁を登って窓から入ってくる令嬢なんてあり得ないだろう……」
「あり得てるでしょ?思ったよりも高かったけどね」
ドアが開かないなら、窓から入ればいい。ここに来たとき、窓に取っ手があったのは覚えていたから、きっと開くと思ってた。
「影にでもなる方がいいんじゃない?きっと向いてるよ」
「“影”って?」
太陽が当たるとできるあれ……ってわけではないよね?
「あぁ、子爵家は知らないか。皇族や貴族の命令で動く部隊のこと。情報を探ったり、暗殺したり……表舞台には出てくることはあまりないから、影って呼ばれてるの」
「あんた、隔離されてるくせに何でそんなことは知ってるのよ」
「顔見せのために社交には駆り出されるし。そこで恥をかかないためってことで、いろいろ教えられたの」
「ふーん……」
腐っても公爵家ってことね。教えられたってことは、今は教えられてないんだろうし。
「それで、一人で来たの?」
「そうよ。歩いてきたの」
「……ここまで徒歩だと一時間はかかるよ?それを歩いてきたって?それにあの辺は、最近はあいつらが……」
「あいつらって?」
私がそう聞いたら、ハッとなって「なんでもない」と言われた。そんな言い方されたら気になるんだけど?
「ちょっと?そんな気になる言い方されてそれで誤魔化されるわけないでしょ!私に嘘は通用しないわ!」
「……瞳の色、変えてないだろう」
急に何?確かに、瞳の色は変えてないけど……それとこれとは話が別なんじゃない?まさか、誤魔化そうとしてる?でも、そんな風に思っているようには見えない。
「君の瞳の色は、ヒーライド家の者にだけ継がれる色だ。それを見られたら、関係者だと気づかれる。声をかけられなかった?」
「そういえば、ここに来る途中に声をかけられたわね。撒いてきたけど」
「あれは監視のようなものだ。撒いたんならいいけど、継母も父も僕が他人と接することをあまり望まない。だから、君を探していたんだろう」
「なんでよ!」
「口止めだ。僕がこんな扱いを受けていることを外に漏らされないための。父親は僕に傷がなければそれでいい人。逆に言えば、傷となるようなことは嫌うんだ。継母は違う理由だろうけど」
……そんな理由?でも、私は一応身内だし、誰にも言うなって言われる程度だったんだろう。それに、私はあのとき家に帰ると言ったから、そこまで追おうとは思わなかったのかもしれない。ここに来るって言ったら、止めてきただろうけど。
……うん?継母は違う理由?
「今のはどういう意味?」
「君の瞳のせいだ。それは、大抵は本家にしか引き継がれない。そして、継母には娘がいるが、瞳を継がなかったんだ。でも、君は継いだ」
「逆恨みってこと?」
「それか……入れ換える気だったのかもしれない」
「入れ換えるって……私と!?」
頭がおかしいんじゃないの!?そんなことしたらいくら公爵夫人でも犯罪よ?それに、気づかれないわけないじゃない!年が近いというのを抜いたら似ているところなんてなくなるでしょ?
「そんなことができるの?」
「彼女はまだ社交界に顔を出していないし、父もおそらく青い瞳は欲している。まぁ、世間体を気にするから、継母のように強硬手段には出ないだろう。君は、社交界には出たことはあるんだろう?」
「ええ、皇子の誕生を祝うやつでね」
「なら、君の存在を認知しているのがいるはずだ。そうなったら、不信感を抱く者が出てくることになる。君の両親もおそらく黙っているような性格ではなさそうだし」
なるほど。いわゆる、ずる賢いってやつなのね、公爵は。でも、継母はただの馬鹿ってわけか。なんで公爵夫人になれたんだろう?
「───っ!……ちょっと隠れてて。面倒なのが来るから」
「えっ?ちょっと……」
返事をする前に、私はまた指パッチンで操られて、クローゼットの中に押し込められた。
出ていこうとしても、扉が開かない。
ちょっとー!出しなさいよ!
「フェレスリード、元気にしていましたか?」
そんな声が響いた。この声は……もしかして……
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やっぱり……公爵夫人!
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