32 / 75
第一章 虐げられた姫
第32話 決着
しおりを挟む
「陛下。お越しいただき感謝いたします」
白々しくルメリナの父親が出迎える。意識を乗っ取られないように、フェレスからもらった魔力強化と精神魔法を弾く魔法を込めた腕輪をはめている。
確か、母親はすでに亡くなっているんだったな。
侯爵は私達を客室に迎え入れた。
「本日は何のご用でございましょうか?」
「来た理由は知っているだろう?お前の孫に当たる、フィレンティアのことだ」
そう言うと、侯爵の顔は一瞬強ばった。本当に瞬きほどの短さ。
「……もう少し詳しくお願いできますか」
「とぼける気か?お前の手の者を冷宮に送り、フィレンティアに危害を加えただろう」
「そんなまさか……皇族に危害を加えるような真似はいたしません」
素直に認めるわけはないか。
「フィレンティアには虐待という言葉では片づけられないような状態だった。刃物の後もあったしな。娘がやったことは重罪だ」
「確かに、そうでしょう。ですが、やったのは私の娘と使用人です。家としての責任はとるべきかもしれませんが、私のやるべきはそこまででしょう」
逃げるのはうまい奴だ。そして、愚か者。繋がっているという証拠がなければ、自分は処分できないと思っている。まだ契りが生きていると本気で思っているようだ。
そして、口を滑らしているのに気づいていない。
「私はフィレンティアが虐待を受けていることと、それはルメリナがやったということしか言っていない。なぜ使用人もやっていたということを知っている?」
「……!」
そう突きつけると、さすがに動揺を示した。
今までの会話で一度も“使用人”という言葉を使っていない。そして、一般的な考えでは、使用人は下々の者と見ている者が多い。この侯爵もそうだ。
そして、下の者が上の者に危害を加えるのは、考えられないことと言われている。まず、使用人は大抵、自分の派閥の娘か、自分の領内の者を雇うのが一般的。そのため、敵はほとんどいないも同然だ。そのため、貴族が皇族にというのはもちろんのこと、使用人が仕えている者に危害を加えるのはまずあり得ないと。皇族ともなればなおさらだ。貴族なら、ただ投獄されるだけですむだろうが、皇族の場合は死刑もあり得る。……なかには自分達で処分するのもいるだろうが。
「……ルメリナは刃物を嫌っておりますから。刃物の痕が残っているのなら、ルメリナ以外だと思っただけです」
「……下手な言い訳は見苦しいだけだ。私がやろうと思えば、適当に罪をでっちあげてお前を裁くことも可能だ。そう言ってもまだ認めないか?」
「陛下といえど、それは暴政でございます!何の証拠もないのに……!」
「私が一度ルメリナの精神魔法にかかったのは知ってるか」
急に話題を変えた私に侯爵は驚きを隠せないでいる。だが、絞り出すように、「い、いえ……」と言った。
「あれはフェレスに解いてもらった。その意味が分からないほど愚か者ではあるまい」
「……!」
ここまで言ったら感づいたようだった。
「使用人を視てもらえばすぐに分かる。精神魔法は痕が残るそうだからな。そして、魔力の質は、血縁関係が近いほど似る傾向にあるそうだ。時間はかかるかもしれないが、確実に分かるだろう」
もう言葉も出なくなっているようだった。だが、ここで止めるほど私も優しくはない。
「私にたいしてならまだ見逃せた。私が問題にしなければいいだけだからな。それに、精神魔法によりやらされたのは子作りだけだった。だが、まだ幼い皇女の体に傷をつけ、あまつさえ殺害しようとしたなら見逃すわけにはいかない」
「お、お待ちください!殺しは知りません!確かに、使用人を精神魔法で操ったのは事実です!ですが、私がやらせたのは、皇女の監視と魔力の強さを測らせることだけです。ルメリナに子を作るように指示したのも私です。強い子供が欲しかったので……そんなに欲しがった子供を殺害などいたしません!」
急にそのようなことを早口で言い出した。取り繕っているかと思ったが、妙に真剣だった。
「そうか。なら、殺害については洗い直そう。だが、魔力の強さを測ろうとしたがゆえに、彼女を人形姫にしたのか?」
「そこまでするつもりはありませんでしたがね。人間は追い詰められるほど、真の強さというものを発揮する生き物ですから。てっきり、攻撃魔法でも使ってくれるかと思いましたが、まさか人形になるとは思えませんでした」
ヘラヘラしながらそのようなことを言った。もう怒る気もしなかった。
「間接的でも危害を加えたことになる。協力者ではなく、指示をしたなら首謀者だ。牢送りになるのは分かるな」
「……本当にそんなことができると?」
「どうやら侯爵は勘違いをしているようだな。契りならとっくに切れている」
「何!?」
正確には、皇宮を出る前のことだが。皇室とスピライト侯爵家は、数代前に契りを結んでいる。当時の皇帝が、彼らの精神魔法と強い魔力を恐れたが、失くすのも惜しいと考えた結果、ある程度の自由を許す変わりに、自国を出るのを禁止した。旅行で行くのも禁じ、商売で行くのも許さなかった。もちろん、嫁ぐことも。嫁いだ者が生んだ子が他国に行くのも。
そしてさらに、領地も持たせていない。間接的な反逆を防ぐためだ。そして、私兵を持つのも許していない。決まった金額以上の金を持つことも。さらに、その魔力で皇族に傷をつけるのも。
そして自由は、普通の貴族として生活できるくらいの援助。さらに、魔法の行使。愚かな皇帝は、魔法の対象に皇族を除くのを忘れていた。そして、下の代まで続いていく契りを当時の皇帝とスピライト侯爵家当主が結んでいた。
契りは、最も重い契約だ。違えれば命を落とす。だが、解く方法がないわけではない。
「侯爵は知らなかったようだな。確かに、契りによって死ぬのは結ばれている本人だけだ。だが、血縁者も対象なんだ。お前の娘は私の娘に何をしたか分かるか?」
「確かに虐待をしたかもしれません。ですが、禁止されているのは魔法による攻撃の禁止ですよ」
「彼女が魔法でフィレンティアに危害を加えていたとしたら……どうだ?」
「そんな……まさか──」
さすがに理解したようだ。娘が自分の首をしめたことを。
「そのときだ。私とお前の間に結ばれている契りがなくなったのは。最も、なくなったことすら、魔法による切り傷があり、それをやったのがルメリナだという報告を受けるまで分からなかったがな」
契りは、たとえなくなっても自分ではそれが分からない。あったとしても分からないが。私も、帝位を継承する前に父に聞いて知っただけで、帝位についたときに縛られているという感覚はなかった。
「レクト。奴を地下牢に放り込んでおけ。後始末はお前に任せる」
「……はい、陛下」
一瞬、嫌そうな顔をしていたな。これか?レクトが言っている振り回しているというのは。皇帝としておかしくないことだと思うんだが……
やっと皇宮に帰れるな。会ったら軽蔑されたり、もう顔すら忘れられていそうだが、私の家族は今ごろどうしているだろうか。
白々しくルメリナの父親が出迎える。意識を乗っ取られないように、フェレスからもらった魔力強化と精神魔法を弾く魔法を込めた腕輪をはめている。
確か、母親はすでに亡くなっているんだったな。
侯爵は私達を客室に迎え入れた。
「本日は何のご用でございましょうか?」
「来た理由は知っているだろう?お前の孫に当たる、フィレンティアのことだ」
そう言うと、侯爵の顔は一瞬強ばった。本当に瞬きほどの短さ。
「……もう少し詳しくお願いできますか」
「とぼける気か?お前の手の者を冷宮に送り、フィレンティアに危害を加えただろう」
「そんなまさか……皇族に危害を加えるような真似はいたしません」
素直に認めるわけはないか。
「フィレンティアには虐待という言葉では片づけられないような状態だった。刃物の後もあったしな。娘がやったことは重罪だ」
「確かに、そうでしょう。ですが、やったのは私の娘と使用人です。家としての責任はとるべきかもしれませんが、私のやるべきはそこまででしょう」
逃げるのはうまい奴だ。そして、愚か者。繋がっているという証拠がなければ、自分は処分できないと思っている。まだ契りが生きていると本気で思っているようだ。
そして、口を滑らしているのに気づいていない。
「私はフィレンティアが虐待を受けていることと、それはルメリナがやったということしか言っていない。なぜ使用人もやっていたということを知っている?」
「……!」
そう突きつけると、さすがに動揺を示した。
今までの会話で一度も“使用人”という言葉を使っていない。そして、一般的な考えでは、使用人は下々の者と見ている者が多い。この侯爵もそうだ。
そして、下の者が上の者に危害を加えるのは、考えられないことと言われている。まず、使用人は大抵、自分の派閥の娘か、自分の領内の者を雇うのが一般的。そのため、敵はほとんどいないも同然だ。そのため、貴族が皇族にというのはもちろんのこと、使用人が仕えている者に危害を加えるのはまずあり得ないと。皇族ともなればなおさらだ。貴族なら、ただ投獄されるだけですむだろうが、皇族の場合は死刑もあり得る。……なかには自分達で処分するのもいるだろうが。
「……ルメリナは刃物を嫌っておりますから。刃物の痕が残っているのなら、ルメリナ以外だと思っただけです」
「……下手な言い訳は見苦しいだけだ。私がやろうと思えば、適当に罪をでっちあげてお前を裁くことも可能だ。そう言ってもまだ認めないか?」
「陛下といえど、それは暴政でございます!何の証拠もないのに……!」
「私が一度ルメリナの精神魔法にかかったのは知ってるか」
急に話題を変えた私に侯爵は驚きを隠せないでいる。だが、絞り出すように、「い、いえ……」と言った。
「あれはフェレスに解いてもらった。その意味が分からないほど愚か者ではあるまい」
「……!」
ここまで言ったら感づいたようだった。
「使用人を視てもらえばすぐに分かる。精神魔法は痕が残るそうだからな。そして、魔力の質は、血縁関係が近いほど似る傾向にあるそうだ。時間はかかるかもしれないが、確実に分かるだろう」
もう言葉も出なくなっているようだった。だが、ここで止めるほど私も優しくはない。
「私にたいしてならまだ見逃せた。私が問題にしなければいいだけだからな。それに、精神魔法によりやらされたのは子作りだけだった。だが、まだ幼い皇女の体に傷をつけ、あまつさえ殺害しようとしたなら見逃すわけにはいかない」
「お、お待ちください!殺しは知りません!確かに、使用人を精神魔法で操ったのは事実です!ですが、私がやらせたのは、皇女の監視と魔力の強さを測らせることだけです。ルメリナに子を作るように指示したのも私です。強い子供が欲しかったので……そんなに欲しがった子供を殺害などいたしません!」
急にそのようなことを早口で言い出した。取り繕っているかと思ったが、妙に真剣だった。
「そうか。なら、殺害については洗い直そう。だが、魔力の強さを測ろうとしたがゆえに、彼女を人形姫にしたのか?」
「そこまでするつもりはありませんでしたがね。人間は追い詰められるほど、真の強さというものを発揮する生き物ですから。てっきり、攻撃魔法でも使ってくれるかと思いましたが、まさか人形になるとは思えませんでした」
ヘラヘラしながらそのようなことを言った。もう怒る気もしなかった。
「間接的でも危害を加えたことになる。協力者ではなく、指示をしたなら首謀者だ。牢送りになるのは分かるな」
「……本当にそんなことができると?」
「どうやら侯爵は勘違いをしているようだな。契りならとっくに切れている」
「何!?」
正確には、皇宮を出る前のことだが。皇室とスピライト侯爵家は、数代前に契りを結んでいる。当時の皇帝が、彼らの精神魔法と強い魔力を恐れたが、失くすのも惜しいと考えた結果、ある程度の自由を許す変わりに、自国を出るのを禁止した。旅行で行くのも禁じ、商売で行くのも許さなかった。もちろん、嫁ぐことも。嫁いだ者が生んだ子が他国に行くのも。
そしてさらに、領地も持たせていない。間接的な反逆を防ぐためだ。そして、私兵を持つのも許していない。決まった金額以上の金を持つことも。さらに、その魔力で皇族に傷をつけるのも。
そして自由は、普通の貴族として生活できるくらいの援助。さらに、魔法の行使。愚かな皇帝は、魔法の対象に皇族を除くのを忘れていた。そして、下の代まで続いていく契りを当時の皇帝とスピライト侯爵家当主が結んでいた。
契りは、最も重い契約だ。違えれば命を落とす。だが、解く方法がないわけではない。
「侯爵は知らなかったようだな。確かに、契りによって死ぬのは結ばれている本人だけだ。だが、血縁者も対象なんだ。お前の娘は私の娘に何をしたか分かるか?」
「確かに虐待をしたかもしれません。ですが、禁止されているのは魔法による攻撃の禁止ですよ」
「彼女が魔法でフィレンティアに危害を加えていたとしたら……どうだ?」
「そんな……まさか──」
さすがに理解したようだ。娘が自分の首をしめたことを。
「そのときだ。私とお前の間に結ばれている契りがなくなったのは。最も、なくなったことすら、魔法による切り傷があり、それをやったのがルメリナだという報告を受けるまで分からなかったがな」
契りは、たとえなくなっても自分ではそれが分からない。あったとしても分からないが。私も、帝位を継承する前に父に聞いて知っただけで、帝位についたときに縛られているという感覚はなかった。
「レクト。奴を地下牢に放り込んでおけ。後始末はお前に任せる」
「……はい、陛下」
一瞬、嫌そうな顔をしていたな。これか?レクトが言っている振り回しているというのは。皇帝としておかしくないことだと思うんだが……
やっと皇宮に帰れるな。会ったら軽蔑されたり、もう顔すら忘れられていそうだが、私の家族は今ごろどうしているだろうか。
35
あなたにおすすめの小説
[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?
シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。
クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。
貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ?
魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。
ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。
私の生活を邪魔をするなら潰すわよ?
1月5日 誤字脱字修正 54話
★━戦闘シーンや猟奇的発言あり
流血シーンあり。
魔法・魔物あり。
ざぁま薄め。
恋愛要素あり。
【コミカライズ決定】愛されない皇妃~最強の母になります!~
椿蛍
ファンタジー
【コミカライズ決定の情報が解禁されました】
※レーベル名、漫画家様はのちほどお知らせいたします。
※配信後は引き下げとなりますので、ご注意くださいませ。
愛されない皇妃『ユリアナ』
やがて、皇帝に愛される寵妃『クリスティナ』にすべてを奪われる運命にある。
夫も子どもも――そして、皇妃の地位。
最後は嫉妬に狂いクリスティナを殺そうとした罪によって処刑されてしまう。
けれど、そこからが問題だ。
皇帝一家は人々を虐げ、『悪逆皇帝一家』と呼ばれるようになる。
そして、最後は大魔女に悪い皇帝一家が討伐されて終わるのだけど……
皇帝一家を倒した大魔女。
大魔女の私が、皇妃になるなんて、どういうこと!?
※表紙は作成者様からお借りしてます。
※他サイト様に掲載しております。
転生貴族のスローライフ
マツユキ
ファンタジー
現代の日本で、病気により若くして死んでしまった主人公。気づいたら異世界で貴族の三男として転生していた
しかし、生まれた家は力主義を掲げる辺境伯家。自分の力を上手く使えない主人公は、追放されてしまう事に。しかも、追放先は誰も足を踏み入れようとはしない場所だった
これは、転生者である主人公が最凶の地で、国よりも最強の街を起こす物語である
*基本は1日空けて更新したいと思っています。連日更新をする場合もありますので、よろしくお願いします
悪役令嬢になるのも面倒なので、冒険にでかけます
綾月百花
ファンタジー
リリーには幼い頃に決められた王子の婚約者がいたが、その婚約者の誕生日パーティーで婚約者はミーネと入場し挨拶して歩きファーストダンスまで踊る始末。国王と王妃に謝られ、贈り物も準備されていると宥められるが、その贈り物のドレスまでミーネが着ていた。リリーは怒ってワインボトルを持ち、美しいドレスをワイン色に染め上げるが、ミーネもリリーのドレスの裾を踏みつけ、ワインボトルからボトボトと頭から濡らされた。相手は子爵令嬢、リリーは伯爵令嬢、位の違いに国王も黙ってはいられない。婚約者はそれでも、リリーの肩を持たず、リリーは国王に婚約破棄をして欲しいと直訴する。それ受け入れられ、リリーは清々した。婚約破棄が完全に決まった後、リリーは深夜に家を飛び出し笛を吹く。会いたかったビエントに会えた。過ごすうちもっと好きになる。必死で練習した飛行魔法とささやかな攻撃魔法を身につけ、リリーは今度は自分からビエントに会いに行こうと家出をして旅を始めた。旅の途中の魔物の森で魔物に襲われ、リリーは自分の未熟さに気付き、国営の騎士団に入り、魔物狩りを始めた。最終目的はダンジョンの攻略。悪役令嬢と魔物退治、ダンジョン攻略等を混ぜてみました。メインはリリーが王妃になるまでのシンデレラストーリーです。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる