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新しい出会い

じゅうさんわめ※(手淫)≪エル×シオン≫

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 ジュークがエルさんのお使いを頼まれている間に、俺はエルさんのお願いを聞くことにした。
 エルさんが出てきた扉を潜り、階段を降りる。
 どうやら地下があるらしい。
 入った地下室はリビングよりも広いが、更に雑多な部屋だった。
 あっちこっちに本や研究の為の道具が置かれていて、足の踏み場もない状態ってこういうのかな、って思った。
 いや、実際は足の踏み場はあるよ。
 扉から真っ直ぐ、突き当たりの壁近くに大きな鍋が天井から吊られている所までの道、そこから枝分かれしたように壁側にある本棚や道具置き場、色々置かれた長机に休憩の為か寝そべれそうな大きさのソファー、歩く為の道はあった。
 それ以外は何かしらが落ちてるんだけどね。
 その道にも侵食してるけど。

「ちょっと待っててくれるかな?」
「あ、はい」

 エルさんはするすると部屋の中を進むと何かの台の上を片付け始めた。
 片付けっていうか退けてるだけだけど。
 所在無く扉の所で立ち尽くすしか出来ない俺は視線を巡らせる。
 大きな鍋は火にかけることが出来るらしく、鍋の下には竈っていうのかな?薪が置いてあって、燃えた跡があった。
 こんな密室で火を点けて大丈夫なのか?
 あちこちにある薬品らしきものはカラフルだ。
 多分エルさん的に用途で纏められているんだろうけど、色が目に優しくない。
 緑や水色はいいけど、赤にピンク、泥っぽい色に真っ青と何に使うのかさっぱりなものしかない。
 ついでにガタガタゴンゴン聞こえるけど、壊れないのかな?

「……うん、こっち来て」

 どうやら片付け終わったようで呼ばれる。
 落ちてる物を踏まないようにエルさんの側まで行くとそこにはベンチみたいなちょっと座れる板があった。
 高さが膝までしかないからベンチだと思ったんだけど、間違いではなかったらしい。
 よくわからないがそのベンチの板を跨いで座るように指示された。
 傍らには色々乗ったテーブルっぽいのもあって、ここで行うらしい。

「じゃ、まずは口開けて」

 エルさんは小さなお皿を持っていて、俺に小さな棒を渡してくる。
 これで口の中から頬をゴリゴリするんだって。
 ……現代でも病院でこういうのあったなぁ、なんて思いながら言われた通りにゴリゴリする。
 ゴリゴリゴリゴリぐりぐりぐりぐり擦って、棒をエルさんに返す。
 次は試験管っぽいものを差し出され、唾液をそこに零さないように垂らして入れる。
 ちょっと恥ずかしいけど仕方ない。
 そして髪を少し切られ、爪を切られる。
 そんなに必要なのか、と首を傾げてしまうけれど、俺は研究者じゃないからよくわからない。
 現代だったら口の中の細胞?だけで済むだろうけど、ここではどうなんだろうね?

「じゃあ次は血がいいかな」

 そう言われて俺の目が泳ぐ。
 自慢じゃないけど注射は嫌いだ。
 ……ホント自慢じゃないな。
 かといってエルさんが持ってるナイフも怖い。
 それで切れってことですかね!?
 それはそれで怖いんですけどね!

「……あの……い、痛いですか……?」

 及び腰になる俺は悪くないと思う。
 誰が好き好んで血を流したいと思うのか!
 怖々と窺う俺にエルさんは顎に手を当てると何か考え始めた。
 ……痛いのは勘弁してくれますかね!?
 そんな俺の心の声が聞こえたのか、エルさんは手にしていたナイフを台に戻すと違う備品を用意し始める。
 その様子にほっと胸を撫で下ろしていたのだが……甘かった。

「じゃあ違うモノで」

 わけもわからないままエルさんに言われるままだった俺の話を聞いてください。
 あれよあれよという間に設置された台に手首を固定されて、手袋を填めたエルさんに後ろからまさぐられてます。

「ひ、ん……っ」
「僕の体液が混ざると意味がないからこれで出してね」
「ぅ……く……」
「我慢してもいいけど、長くなるだけだよ?」

 シャツのボタンは全開で、片手は胸を撫で擦り、時折突起に触れられる。
 ジュークと比べて細い指が俺の肉棒に絡みつき、ちゅこちゅこと上下に擦りあげる。
 うん、血じゃないなら精液でいいとはどういうことか!

「ンッ、ん……っ」
「甘い匂いがするね。自分でもわかる?」
「……っ、わか……な……あうッ」
「ふ……」

 人間とは違う細くて二股に割れた舌が耳の裏を這い、カリッと歯を立てられて、俺は腰を跳ねさせながら白い液体を噴き出した。
 それをコップのようなもので受け止められる。
 息も荒くそのコップを見下ろせば、撒き散らしながらも波々と注がれていてその水面がたぷんと揺れた。

「うん、いっぱい出たね」

 いい子と頭を撫でられたけれど嬉しくはないです。
 でもこれで終わりだろうと深く息を吐いた俺は、顔を上げて再び体を固くした。
 エルさんが新しい手袋をして、新しい試験管を手に俺を見下ろしていた。
 その目は細められ、どことなく愉しそうに見えた。

「次は愛液ね」

 まだ続くんかい!
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