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第25話 日常から地獄へだってよ
しおりを挟む「未途」
済賀君の声にハッとする。
俺今まで何してたっけ?
.....うぉ!?
なんで俺は済賀君に姫抱っこされてんの!?
自分の現状を把握した俺は慌てて済賀君の腕の中から飛び出す。
怒ってないよね?
チラリと済賀君を見ると俺を愉快そうにじっと見ているだけだ。しかし彼のそんな珍しい表情に俺は何故か胸騒ぎがした。
無意識に後ずさる。
そして視界に入ったそれにふと、自分の口元に手を持ってくと口端にヌメった感触が。
地面には俺が吐いたであろう吐瀉物が撒き散っていた。
俺が吐いたんだよな.....?
でも記憶にないぞ?
「おい宇宙人。それ片付けろ。」
「えっ俺!?」
「テメェが責任もってやれ。」
「.....あいあいさー」
済賀君と三津谷のそんなやり取りを耳にした。
『俺が吐いたんだよな?三津谷じゃないよな?』
『三津谷が責任もってってどういうこと?』
聞きたいのに口が接着剤でも塗られたかのように開かない。
「未途」
ビクッ
「な、なに?」
「もうすぐあのクソ先公が来るぞ。」
「あぁそうだ、ね。」
自分の席に座るとなんだか居心地悪く感じた。
心がこう、ザワザワする。
「っ、ごめん俺サボる。」
「.....そうか。」
俺がそう言うと済賀君は机に突っ伏してしまった。
ワイワイといつも通り騒がしい教室を後にする。いつも通りの筈なのにそれを不気味に感じた俺は可笑しいんだろうか?
フラフラと歩き回る。
.......やっと1人になれた。
今、すごい楽に息が吸えてる気がする。
こんなことを思う今日の俺はおかしいのかもしれない。
「猫屋!!」
「っ....どうしたの先生?そんな怖い顔して。」
俺の背後から現れるのはちょっとやめて.....心臓とれちゃうから。
ホントびっくりしたぁ~。
「大丈夫かっ!?」
「何が?」
「無理してないか?あぁっ、そんな痛々しい傷作って....。」
「きず......傷?」
先生に頬をするりと撫でられ鳥肌がったった。っていうか怪我してんの俺?
顔に手をやると右頬にガーゼが貼ってあった。そしてふと目に入った手首の包帯にも仰天する。
.....今気づいた。
えっ怖!なんで怪我してんの!?
.........まぁ処置してあるしいっか。
「いつ怪我したのか覚えてないけど多分大丈夫。」
「いつ......まさかっ」
「ん?」
先生の顔が険しくなった。
「一昨日何があったか覚えてるか?」
「?いつも通りだったよ。」
「.....お前強姦されたんだよ。放課後。」
「強姦?俺が??」
思わず目を白黒させてしまう。
「っぷ、あははははははははははははは!!」
あぁおかしい!
俺も今日おかしいけど、先生もおかしんじゃない?
強姦?俺が?
「先生~誰が俺を強姦するんだよ。」
「っ、済賀の野郎!!!!!」
「うわっ!?」
急に叫ばないでよ。しかも済賀君がなに?
「先生今日情緒不安定だね.....」
「誰のせいだと思ってんだよ!」
「済賀君?」
「それは......お前のせいだ。」
「え、俺のせいなの!?」
「くそっ、1回お前の頭かち割ってやりてぇ!」
こわ......
「お、俺今日サボるから.....それじゃっ」
「あっおい!猫屋っ」
先生に殺したい宣言されたよ。
これは逃げるが勝ちでしょ!先生は授業があるから追いかけてこれないはずっ。
しばらく走り、後ろを見たが追ってくる人影はない。
「逃げ切ったか.....」
「誰から逃げてたんだ?」
「ぴょっ!?」
だ、誰じゃ!?
声が聞こえた方へ振り向くと俺の背後に美人さんが.....ん?
サラサラとした黒髪を背中に垂らし、碧眼を持つ綺麗な人。笑顔がお美しい。
「.....交流会で衣装回収してた人だ。」
「どーも。覚えてくれてたんだな!」
「ええ、まぁ。」
めちゃくちゃ見た目が目立つから忘れれんかった。口調もなんか見た目と合ってないし。
インパクトがね......。
というか、俺になんの用で?
「なんでここに居るんだ?」
「.....サボりです。」
笑顔から一転....凄い険しい顔をした美人さん。
急にそんな険しい顔しないで.....美人さんが怒ると怖いって言うじゃん?
.....怒らないでね?
サボりくらい見逃してよ。他の人だってサボってるでしょ?
「なぜ、風紀室に行かない?自分が何をされたのか自覚してないのか!!」
ビクッ
なななな、なんでそんな怒ってんの!?
俺達名前を知らない者同士だよね?
身体が思いっきり浮いたよ。驚きすぎて。
「あの....どうしてそんな怒ってるんですか?俺がサボろうと貴方には関係ないですよね?」
「関係あるんだよ。」
「関係あるんだ.....。」
俺びっくり。
「今からでも遅くない。風紀室へ行け!」
命令口調にイラッときた。
自由を愛する俺に命令とは何様だこいつ。
いくら綺麗で美人だからってなんでも言うこときくと思うなよ!
「なんで名前も知らないあんたに指図されなきゃいけないんだ!!」
「.....俺は進藤。生徒会会長親衛隊隊長だ。これでいいだろ?さっさと風紀室へ行け。」
生徒会会長親衛隊隊長!?
親衛隊っ、しかも隊長!?
う、あ、ど、どうして?
「絶対に風紀室行かなきゃダメ?」
「っ、お前は一昨日強姦されたばかりだろ!危機感を持て!」
はぁ.....先生といい、進藤君といい、なんでそんな俺を強姦されたみたいに言うの?
ピッピッピッピッピ!
言い返そうと口を開こうとした時どこからかアラーム音が鳴った。
俺じゃないし.....進藤君?
進藤君は手にスマホを持って苦虫を噛み潰したように顔を歪めた。
「....げろ。」
「え?」
「逃げろっ!風紀室まで!!早く逃げろ!」
「えっ、えっ、ちょ!?」
進藤君に背中を押されてそのまま走らされる。
「訳を話してくださいよ!!そんな風紀室行け行け言われても納得できない!」
「いいか?っくそ!?見つかった!いいからさっさと走れ!」
「だからなんで!?」
「.....後ろ見ろ。」
「え?.............っ走ります!」
ダッシュ!!俺超走って!!
後ろを振り返った俺は見てしまった。悪鬼が、悪鬼が無表情でこっちに走ってきている姿を。
しかもその目が俺を捉えた瞬間、ギラりと光ったように見えたのは気の所為だよね?.....きっと気の所為だ。
えーっと確か風紀室だよね?
おぉう、ここから結構遠いぞ。
やばい。後ろから感じる禍々しい気配に足がすくみそう。投げるか?アレを。いや、投げよう。
「喰らえ!」
俺はカラーボールを投げた。
「ぶっ!?」
悪鬼を抑えようとしていた進藤君に当たった!
......あー、これ俺終わったわ。
だって悪鬼、人間とは思えない速さで移動して、もう俺の目の前にいるんだもん。
伸ばされる手に俺は死を覚悟した。
「待て、斗牙!」
「進藤君~(泣)」
俺に伸ばされた手を進藤君が蛍光ピンクまみれな顔ながらも掴んでくれた。
酷い格好だけどやってることはナイス!
「退け源。」
身もすくむような声だ。悪鬼は......怒っている。
俺はそう感じた。
源と呼ばれた進藤君は悪鬼に手を振り払われたが、俺を庇うように立ってくれた。
「俺は言ったはずだ、動くと。......どけ。」
なんか知らんが、今のうちに逃げよ。
睨み合ってる2人を見ながらそろり、そろりと後ずさり、Uターン!!。
逃げるっ
ダッと駆け出す。
しかし何故か前に進まない。
なぜ?
「設楽.....俺から逃げんな。」
「はぃ(怖)」
悪鬼に首根っこ掴まれてますね、俺。
進藤君何してるの君?
なんで道を譲ったんだよ!?
あっ、やめて!諦めたように笑わないで!
「俺に用があるんですか......?」
悪鬼の顔は怖くて見れないから廊下を真っ直ぐ見ながら問いかける。
「3日、いや1週間だ。」
「は?」
「1週間俺と爛れた生活を送るか......そうだな、3ヶ月ただ一緒に寮部屋で過ごすか。」
どっちも地獄じゃねぇか!!!
なに爛れた生活って!?
3ヶ月一緒に過ごすのだって絶対に俺無事で済まされないよね!?
「それって俺無事でいられる?」
「なーに、ただセックスするだけだ。」
「嫌だよ!!なんで俺が!?性欲発散なら親衛隊にやらせろよ!」
「うるせぇな。」
「うるせぇなじゃねーよ!!俺はこの先処女貫くんだ!っていうか一生卒業する気ねぇから!」
「「あ?」」
「おいお前何言ってやがる。テメェは....」
「設楽、お前もう処女じゃないだろ。強姦されてんだぞ。」
「強姦なんてされてねぇよ!!誰かと間違えてない!?」
くどいな進藤君。
「ははぁ、なるほどなぁ。どうやらソイツはなかったことにしたらしい。.....勿体ねぇなぁ。」
「何を言ってるんだ斗牙。」
「まぁいい。設楽選べ。」
「....拒否権はないの?」
「ない。」
「絶対に嫌だ!!」
「選ばねぇと監禁する。」
「なんでだよ!?っ、進藤君」
進藤君に助けを求める。
しかし彼は肩を竦め、申し訳なさそうに目を逸らした。
は、薄情者め!!
「さ、3ヶ月だと、セックスなし?」
「..............................保証はしねぇ。」
すっごい間があったね。
絶対セックスするじゃん!
「う~.......1週間はやだ。」
......?
俺、1週間じゃなければ了承すんの?
あれ?なんで『セックスくらいで解放されるならいっか....』って思ってるんだ?俺は。
男とセックスなんてクソ喰らえ思考なのに。
やっぱり今日の俺は何処かおかしい。
「なら2週間でどうだ?」
「俺がそれで頷くと思ってんの?増えてんじゃん!?せめて1日っ!!」
「.....5日」
「2日!!」
「はぁ....3日だ。3日でいい。これ以上文句言うなら.....わかってるな?」
はい。監禁ですね?
「.....3日だけですからね。」
俺は取り敢えず悪鬼に嫌々ながらも了承の意を伝えた。
3日かぁ....辰巳君にチクろ。彼ならきっと助けてくれる。
もう悪鬼の用は済んだだろうし、俺は風紀室に行って辰巳君に会いに行こう。
悪鬼の暴虐を止めてもらわなければ!
見てろよ悪鬼め!
貴様なんか退治してやる!!(辰巳君が)
うひひひひひひ
内心悪鬼をボコボコにしていた俺に当の本人から声がかかった。
「糞メガネにチクっても意味ねぇからな。」
「えっ?なんで?」
「金券使うから風紀は干渉できねぇ。」
きんけん.....金券?
っそれは俺の金券(になる予定だったもの)じゃねぇか!!
交流会の景品.....。
あ、でも金券は拒否できるじゃん!
「その金券拒否できますよね?」
「お前はさっきOKしただろ。言質はとってあるから、今更何を言っても変わらねぇぞ。」
言質?.....いつの間に?
ふと近くに居た進藤君を見る。
「バッチリだぜ。」
「う、裏切り者ーーー!!!」
こ、この人!くそっ、そのスマホを寄越せ!!
俺人間不信になりそうっ.....(号泣)
「そんな泣きそうな顔すんなよ~。大丈夫だ。お前達が蜜月に入ってる間は俺が隣室で待機してっから。」
蜜月言うなし。
というか隣室に待機?
「多分というか絶対にソイツは暴走するから、俺がストッパーにならなきゃなんねぇ。いいか?設楽、命の危険に侵されたら叫べ。精一杯。そしたら俺がお前を何としても助ける。」
じーん。
めっちゃいい人や進藤君。
この人は俺の命綱なんだな。理解した。
「どうかよろしくお願いします.....。」
「ああ任せろ。だからお前も頑張れよ!」
「ふぐっ(泣)」
アカン、なんか泣きそうだ。
「おい(怒)。もういいか?なんで俺がテメェらのイチャイチャを見なきゃなんねぇんだよ。....設楽覚えとけよ?」
「俺!?」
逃げたいなぁ.....。
でももう、首根っこ掴まれて逃げられないし。
「オラ、行くぞ。」
「いいいい、今からですか!?」
「俺は我慢が嫌いなんだよ。お前がOKだしたんだ。すぐにでも蜜月入るぞ。」
「蜜月いうな!!あ、待って、待って!地面に下ろしてっ」
ヒィィ!
悪鬼に姫抱っこされて鳥肌が止まんない!
うっ、ダメだ。これはもう.....ホントに俺、悪鬼とセックスすんの?
まぁ、3日耐えるだけだ。
3日......無理じゃね?
あんな快楽に3日も耐えられる気がしない。
......?
あんな快楽?
ズキンっ
ズキンっ
あたまがいたい
まぁ、いっか......もうどうでも......
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