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瓦解② ーR
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「んん....はぁ、ふっぁ.....ん.....あっ、は」
「大丈夫だ、大丈夫.....落ち着け」
俺の熱を分け与えるように何度も唇を重ね合わせる。猫屋からの拒絶の言葉はなく、ただ一生懸命に俺の舌を追っていた。
暗い瞳はトロンと蕩け、身体も火照ってきている。
さっきまで死体のように冷たかった身体に温度が戻ったのだ。その事に俺はひとまず胸をなで下ろした。
「猫屋、嫌なら言えよ?俺はちゃんとやめるからな」
抱えている猫屋を後ろから抱きしめるように向きを変える。それでも猫屋は必死に顔を後ろに向け俺の口に吸い付いてきた。
「はっ、はっ....ん~、はふ....ぁあ」
「ん、大丈夫....大丈夫だ。落ち着け…..」
まるで自分に言い聞かせているようだと内心苦笑いを浮べる。
余裕無さすぎだろ俺.....。
猫屋の頭を撫で、キスを止める。
その途端猫屋の身体がまた微かに震え出した。
そんな姿に胸を痛めながらも猫屋のジャージに手を突っ込む。
「勃ってる.....」
呆然とした声が自分からでたのを他人事のように聞く。
例え済賀や八尋にそういう身体にされたんだとしても、今の俺にはどうでもよかった。
猫屋が感じてくれている.....その事実がどれほど俺にとって嬉しいことか。
あぁ、なんだか泣きそうだ。
「好きなやつに反応してもらえるってこんな嬉しいんだな。.....苦しいだろ?抜くぞ」
猫屋のジャージとパンツをずり下げて、包み込むようにソレを握る。
そして手をゆっくりと動かした。
「っ、あぁ.....ん、ひっぁ、いぃぁ.....ふゅ」
「あぁぁっ、生殺しだ!クソっ.....」
だけど決めたんだ。俺はーー
「.....なぁ猫屋。俺すっげぇ好きな奴が居るんだよ」
「ひぃあっ、まっ.....あっ、あっ.....ひぅ」
「そいつがまた猫みたいなやつでな、俺が構うと嫌そうな雰囲気を出すんだ。表面上ではニコニコしてたけど、アレは絶対に嫌がってた。あぁ、でも最近は顔に出てたなぁ。それがまた可愛いのなんの......」
「い''っ、い、っちゃ.....あ''~~~っ!!」
「っ」
コンクリートに飛び散る白い液.....その光景に下腹部が熱くなる。
だが俺は未だに震える猫屋を落ち着かせるようにこめかみに唇を落とし、手を後孔に伸ばす。
そのままつぷりと人差し指を沈めた。
「」
「ぅ?....ぁ」
....熱くて、狭くて、きつかった。
ちくしょう....語彙力が死ぬ。
「~っ、それでそいつさ.....他にもいろんな奴に好かれててよ。でも本人はそれに全然気づいてねぇときた」
「ぁ.....んっ、はっあ!....ぉ''あっあぁあ、ひぃ」
「変な執着心を向けられても、異常な願望を抱かれても、妄執に取り憑かれた奴に愛を囁かれても.....知らん顔してたよな」
「そこだめっ、あっあっあ.....い''~~~~~~っ!!」
「はっ、はっ.....心鋼でできてんのか?って思う時あったけど、はっ....ただ弱さを見せないようにしてただけなんだよな?............ぐっ」
くそっ、挿れてねぇのに息が上がる。
何か考えないと、何か言わないと、何か他に気をやらないと.....なんでこんな吸い付きがいいんだよ?指でこんなんなら挿れたらどうなんだ?
ナカにあるしこりみたいな所をコリコリと刺激すると面白いくらいに猫屋は啼く。それだけでなく俺の腕の中で頭を振り、足先をピンと伸ばすんだ。
あぁかわいい、いじらしい
「っ、まだい''ぐ、い''っ、あぁっ、いっちゃ~~~っ!!は」
「猫屋....キス、こっち向け.....はっ、ふぅ、ん」
「あ''ん、ふちゅ.....ん、ん、ん''~~っ!」
痙攣。
蕩けた瞳から頬に伝う涙を舌で拭う。それでもハラハラと猫屋の瞳から涙が流れてくる。
俺にはそれが快楽による涙なのか、それとも何かを悲しんでいるのか.....わからない。
それでも俺は指を増やし、グプグプと音を立て掻き出すように動かす。
「も''ぅやっ、おながあづいぃ、や''、あっ、まだいぁ、い....くっ、~~~!!!」
「大丈夫....もう少しだ」
「もう''やらっ、ゆびやだ!た、りな.....あぁ''!」
!!
今足りないっつったか!?
.....やべぇ、グラつく。抱かないって決めてんのにそんなこと言われるとっ
「だりなっ、ゆびもうやだ!....うぅ、あっ、ヒック.....いぉぁ''、ん''っう....やらっ.....たりな、たりないよぉ....おくあつ、い」
「ばっか!腰揺らすなっ」
「おく、おくっ.....たりな、せんせぇ」
「ぁ、ぐ...........もう知らねぇ」
あぁ知らねぇ。知らねぇよ?
お前が泣き叫んでも、気絶するまでやめねぇ。
がっちりと猫屋を拘束する。足も動かせないよう自分の足で絡めるように抑えた。
これで快楽から逃げようとしても身体は動かせない。
そして俺は指をもう一本増やし、前立腺を擦るように激しく動かした。
「!あ''.....ゆびやらって、あぁ''んが、ひぅっ、い''ぐ~~っっ、まっ、まだ、あぁあ''、あっ、ん''~、ひぎゅっ、お''っぁ」
「猫屋、猫屋.....はっ、すげぇ好き。超好き。なんでこんな好きになったんだろうな?どうして猫屋を好きになったんだろうな?嫌そうな顔も、苦しそうな顔も、泣き顔も、侮蔑の顔も全部全部好きだ。飄々とした態度を何度崩させたいと思ったか、なんど乱したいと思ったか。だからこの時間は俺にとっちゃ夢のような時間であり、苦しい時間でもあるんだ。本当はちゃんと真正面から想いを伝えて体を重ねてぇ。俺は馬鹿だよな?ずっと好きだったのに、お前から思いが返ってこないからっていじけてよ。なぁ知ってるか?お前は八尋や済賀、藍田に好意持たれてんだぜ。ま、お前にはっきり好きだと伝えれるのは藍田くらいだろがな。でも応える気はないだろ?済賀にレイプされたことを忘れたってことはそういうことだろうし。あああああぁあああ、好き、超好き、もうどうしようのないほど」
「お''っ、あがっ、はあぁっ、んぎっ、しょこっ、ああきもち....きもぢっ、せんせ、もっ、ああも、っと」
チンコ痛てぇ。
なんだコレ辛すぎる。
求められてる、あの猫屋に。俺が。
俺にもっとと言いながら、喘ぎながら、いい所に擦り付けるように腰を押し付けようとしてくる。
弄りすぎた前立腺は触っていてもわかる程ぽってりと腫れていた。
そこを押して、指で挟むように力を入れて、グリグリと押し潰す。
「んぎぃぃ~~ーっ!?!?!あがっ、ぜんせぇっ、も、もっど.....あっあっあっっあ!」
イきすぎたのか猫屋のチンコからもう精液は出ていなかった。
涙と鼻水を垂れ流し、ヨダレは俺のジャージを濡らす。イきすぎて辛いはずなのに「もっと」と求める姿に胸を掻きむしりたくなる程の愛おしさを感じる。
「.....本当に可愛いなお前はっ」
地獄だ。腕の中に好きな奴がいるのに、こんなに乱れてるのに、俺はーー
いっその事獣のように貪りくってやろうか。
前後不覚になるまで交わり合いたいっ
突き挿れて、揺さぶって、奥に放つ。
きっとコイツは、それはもうイイ声で噎び啼くんだろうな。
「お''あっ、チンコっ、チンコいれてっ、おくあついよぉ、せんせっ.....ぃあ''い、ぐ~~っ!!!」
「~っ抱かねぇよ。.....俺はお前が好きだから。好きだからこそ大事にしてぇんだ。それにもう傷つけたくねぇ。無自覚かもしれねぇけど、お前の心は確実に磨り減ってるぞ。友人にレイプされ、したくもない行為で3日間蹂躙され、自分の日常がなくなり、トラウマをえぐられる。しかもそいつらは手に負えない程アクが強いときた。自分勝手にお前を傷つけて、その傷をもっとえぐろうとする。振り回されてきたんだろ?.....今ここで俺が抱けばお前はきっと傷つく、無意識にな。だから抱くことはできねぇ!......だが、お前がトラウマを思い出さないくらい、前後不覚になるほどの快楽に溺れさせてやることは出来る....。それが俺に出来る唯一の誠意だ」
「へあっ、あ''ぁ....ふっぐ、せんせ、せんせぇ、おくちょうだ、あ!だめ、おおきぃのくるっ、やっ、まっ、きち''ゃ.....」
「っほらイっちまえ」
「あっ、あぁああああぁあああ''あ''ぁ''~~っ!!」
チンコから透明な液を吹き出しビクビクと痙攣する猫屋。しかしひっ、ひっ、と浅く息をする猫屋に追い討ちをかけるよう俺は腫れた前立腺を強く指で押した。
「ん''ぁ~~~~~~~~~っ!?!?!?!?」
またプシャッと液を出し腕の中の猫屋から力が抜けるのを感じた。
「.....気絶したか。いや、失神か?.....同じ意味だな」
意識のない猫屋を撫で、顔に唇をおとす。
これでトラウマに怯えることは無いだろう。終始頭ん中が『気持ちいい』で埋め尽くされていただろうしな。
まぁ、意識のないこいつに怯えるもくそもないだろうけど。
「ぐっすり寝てくれよ?悪夢なんか見られたら俺はどうしていいのか分からねぇ」
暫く目を閉じた猫屋をじっと見ていると胸の底から何かがこみ上げてくる感覚に陥る。
みっともなく縋り着いて俺だけを見てほしいと、
お前が誰を好きでもいいから俺の気持ちを否定するなと、
両思いじゃねぇと納得できねぇと、
猫屋にとって信頼される誠実な大人になると、
そんな思いが喉まででかかった。
もう、ぐちゃぐちゃだ。
決めたはずなのに。
猫屋に思いを返されなくても、思い続けるって。
諦められないから、だから思い続けるって。
なのに、物分りの悪い子供みてぇに叫びたくなる。独占欲と嫉妬が頭をチラつく。猫屋を無理やり押さえつけたくなる。
「っ」
バキッと音が鳴る。俺は自分で自分の頬を殴った。
そのお陰か、幾分落ち着く。
「痛てぇ.....でも俺は.....。.......はぁ、ここから出るか」
こんなところにいるから変な事を考えちまうんだ。ああそうだ、ここを出たほうがいい。
俺は猫屋を抱き上げ、逸るように扉に手をかける。
ガチャガチャガチャ....
しかし音を立てるだけで開かなかった。
「あぁ、確か開かねぇんだったか....うぜぇな」
猫屋を抱えたまま足を上げ扉を蹴飛ばすと、扉はバゴッ!!と凄まじい音を立て倒れた。
チラリと猫屋を見たが音に起きた様子はない。その事にほっとする。
倒れた扉を踏みつけ外に出ると俺の頬を冷たい風が撫でた。空は既に暗く星が浮かんでいる。
「月があんなところに.....どれだけ時間経ったんだ?.....まぁいい」
あ、倉庫内片付けねぇと。色んな液でべちゃべちゃだろうし。でもまずは猫屋を綺麗にしてベッドで寝かせてぇな。
「..........帰るか」
猫屋、俺はお前にこの気持ちを押しつけることはしない
もう、迷わねぇ
あ~....でもどうすっかなこれから。
俺は猫屋を抱きながら自室へと歩み始めた。
(自分の言動の矛盾に気づかず)
「大丈夫だ、大丈夫.....落ち着け」
俺の熱を分け与えるように何度も唇を重ね合わせる。猫屋からの拒絶の言葉はなく、ただ一生懸命に俺の舌を追っていた。
暗い瞳はトロンと蕩け、身体も火照ってきている。
さっきまで死体のように冷たかった身体に温度が戻ったのだ。その事に俺はひとまず胸をなで下ろした。
「猫屋、嫌なら言えよ?俺はちゃんとやめるからな」
抱えている猫屋を後ろから抱きしめるように向きを変える。それでも猫屋は必死に顔を後ろに向け俺の口に吸い付いてきた。
「はっ、はっ....ん~、はふ....ぁあ」
「ん、大丈夫....大丈夫だ。落ち着け…..」
まるで自分に言い聞かせているようだと内心苦笑いを浮べる。
余裕無さすぎだろ俺.....。
猫屋の頭を撫で、キスを止める。
その途端猫屋の身体がまた微かに震え出した。
そんな姿に胸を痛めながらも猫屋のジャージに手を突っ込む。
「勃ってる.....」
呆然とした声が自分からでたのを他人事のように聞く。
例え済賀や八尋にそういう身体にされたんだとしても、今の俺にはどうでもよかった。
猫屋が感じてくれている.....その事実がどれほど俺にとって嬉しいことか。
あぁ、なんだか泣きそうだ。
「好きなやつに反応してもらえるってこんな嬉しいんだな。.....苦しいだろ?抜くぞ」
猫屋のジャージとパンツをずり下げて、包み込むようにソレを握る。
そして手をゆっくりと動かした。
「っ、あぁ.....ん、ひっぁ、いぃぁ.....ふゅ」
「あぁぁっ、生殺しだ!クソっ.....」
だけど決めたんだ。俺はーー
「.....なぁ猫屋。俺すっげぇ好きな奴が居るんだよ」
「ひぃあっ、まっ.....あっ、あっ.....ひぅ」
「そいつがまた猫みたいなやつでな、俺が構うと嫌そうな雰囲気を出すんだ。表面上ではニコニコしてたけど、アレは絶対に嫌がってた。あぁ、でも最近は顔に出てたなぁ。それがまた可愛いのなんの......」
「い''っ、い、っちゃ.....あ''~~~っ!!」
「っ」
コンクリートに飛び散る白い液.....その光景に下腹部が熱くなる。
だが俺は未だに震える猫屋を落ち着かせるようにこめかみに唇を落とし、手を後孔に伸ばす。
そのままつぷりと人差し指を沈めた。
「」
「ぅ?....ぁ」
....熱くて、狭くて、きつかった。
ちくしょう....語彙力が死ぬ。
「~っ、それでそいつさ.....他にもいろんな奴に好かれててよ。でも本人はそれに全然気づいてねぇときた」
「ぁ.....んっ、はっあ!....ぉ''あっあぁあ、ひぃ」
「変な執着心を向けられても、異常な願望を抱かれても、妄執に取り憑かれた奴に愛を囁かれても.....知らん顔してたよな」
「そこだめっ、あっあっあ.....い''~~~~~~っ!!」
「はっ、はっ.....心鋼でできてんのか?って思う時あったけど、はっ....ただ弱さを見せないようにしてただけなんだよな?............ぐっ」
くそっ、挿れてねぇのに息が上がる。
何か考えないと、何か言わないと、何か他に気をやらないと.....なんでこんな吸い付きがいいんだよ?指でこんなんなら挿れたらどうなんだ?
ナカにあるしこりみたいな所をコリコリと刺激すると面白いくらいに猫屋は啼く。それだけでなく俺の腕の中で頭を振り、足先をピンと伸ばすんだ。
あぁかわいい、いじらしい
「っ、まだい''ぐ、い''っ、あぁっ、いっちゃ~~~っ!!は」
「猫屋....キス、こっち向け.....はっ、ふぅ、ん」
「あ''ん、ふちゅ.....ん、ん、ん''~~っ!」
痙攣。
蕩けた瞳から頬に伝う涙を舌で拭う。それでもハラハラと猫屋の瞳から涙が流れてくる。
俺にはそれが快楽による涙なのか、それとも何かを悲しんでいるのか.....わからない。
それでも俺は指を増やし、グプグプと音を立て掻き出すように動かす。
「も''ぅやっ、おながあづいぃ、や''、あっ、まだいぁ、い....くっ、~~~!!!」
「大丈夫....もう少しだ」
「もう''やらっ、ゆびやだ!た、りな.....あぁ''!」
!!
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.....やべぇ、グラつく。抱かないって決めてんのにそんなこと言われるとっ
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「ばっか!腰揺らすなっ」
「おく、おくっ.....たりな、せんせぇ」
「ぁ、ぐ...........もう知らねぇ」
あぁ知らねぇ。知らねぇよ?
お前が泣き叫んでも、気絶するまでやめねぇ。
がっちりと猫屋を拘束する。足も動かせないよう自分の足で絡めるように抑えた。
これで快楽から逃げようとしても身体は動かせない。
そして俺は指をもう一本増やし、前立腺を擦るように激しく動かした。
「!あ''.....ゆびやらって、あぁ''んが、ひぅっ、い''ぐ~~っっ、まっ、まだ、あぁあ''、あっ、ん''~、ひぎゅっ、お''っぁ」
「猫屋、猫屋.....はっ、すげぇ好き。超好き。なんでこんな好きになったんだろうな?どうして猫屋を好きになったんだろうな?嫌そうな顔も、苦しそうな顔も、泣き顔も、侮蔑の顔も全部全部好きだ。飄々とした態度を何度崩させたいと思ったか、なんど乱したいと思ったか。だからこの時間は俺にとっちゃ夢のような時間であり、苦しい時間でもあるんだ。本当はちゃんと真正面から想いを伝えて体を重ねてぇ。俺は馬鹿だよな?ずっと好きだったのに、お前から思いが返ってこないからっていじけてよ。なぁ知ってるか?お前は八尋や済賀、藍田に好意持たれてんだぜ。ま、お前にはっきり好きだと伝えれるのは藍田くらいだろがな。でも応える気はないだろ?済賀にレイプされたことを忘れたってことはそういうことだろうし。あああああぁあああ、好き、超好き、もうどうしようのないほど」
「お''っ、あがっ、はあぁっ、んぎっ、しょこっ、ああきもち....きもぢっ、せんせ、もっ、ああも、っと」
チンコ痛てぇ。
なんだコレ辛すぎる。
求められてる、あの猫屋に。俺が。
俺にもっとと言いながら、喘ぎながら、いい所に擦り付けるように腰を押し付けようとしてくる。
弄りすぎた前立腺は触っていてもわかる程ぽってりと腫れていた。
そこを押して、指で挟むように力を入れて、グリグリと押し潰す。
「んぎぃぃ~~ーっ!?!?!あがっ、ぜんせぇっ、も、もっど.....あっあっあっっあ!」
イきすぎたのか猫屋のチンコからもう精液は出ていなかった。
涙と鼻水を垂れ流し、ヨダレは俺のジャージを濡らす。イきすぎて辛いはずなのに「もっと」と求める姿に胸を掻きむしりたくなる程の愛おしさを感じる。
「.....本当に可愛いなお前はっ」
地獄だ。腕の中に好きな奴がいるのに、こんなに乱れてるのに、俺はーー
いっその事獣のように貪りくってやろうか。
前後不覚になるまで交わり合いたいっ
突き挿れて、揺さぶって、奥に放つ。
きっとコイツは、それはもうイイ声で噎び啼くんだろうな。
「お''あっ、チンコっ、チンコいれてっ、おくあついよぉ、せんせっ.....ぃあ''い、ぐ~~っ!!!」
「~っ抱かねぇよ。.....俺はお前が好きだから。好きだからこそ大事にしてぇんだ。それにもう傷つけたくねぇ。無自覚かもしれねぇけど、お前の心は確実に磨り減ってるぞ。友人にレイプされ、したくもない行為で3日間蹂躙され、自分の日常がなくなり、トラウマをえぐられる。しかもそいつらは手に負えない程アクが強いときた。自分勝手にお前を傷つけて、その傷をもっとえぐろうとする。振り回されてきたんだろ?.....今ここで俺が抱けばお前はきっと傷つく、無意識にな。だから抱くことはできねぇ!......だが、お前がトラウマを思い出さないくらい、前後不覚になるほどの快楽に溺れさせてやることは出来る....。それが俺に出来る唯一の誠意だ」
「へあっ、あ''ぁ....ふっぐ、せんせ、せんせぇ、おくちょうだ、あ!だめ、おおきぃのくるっ、やっ、まっ、きち''ゃ.....」
「っほらイっちまえ」
「あっ、あぁああああぁあああ''あ''ぁ''~~っ!!」
チンコから透明な液を吹き出しビクビクと痙攣する猫屋。しかしひっ、ひっ、と浅く息をする猫屋に追い討ちをかけるよう俺は腫れた前立腺を強く指で押した。
「ん''ぁ~~~~~~~~~っ!?!?!?!?」
またプシャッと液を出し腕の中の猫屋から力が抜けるのを感じた。
「.....気絶したか。いや、失神か?.....同じ意味だな」
意識のない猫屋を撫で、顔に唇をおとす。
これでトラウマに怯えることは無いだろう。終始頭ん中が『気持ちいい』で埋め尽くされていただろうしな。
まぁ、意識のないこいつに怯えるもくそもないだろうけど。
「ぐっすり寝てくれよ?悪夢なんか見られたら俺はどうしていいのか分からねぇ」
暫く目を閉じた猫屋をじっと見ていると胸の底から何かがこみ上げてくる感覚に陥る。
みっともなく縋り着いて俺だけを見てほしいと、
お前が誰を好きでもいいから俺の気持ちを否定するなと、
両思いじゃねぇと納得できねぇと、
猫屋にとって信頼される誠実な大人になると、
そんな思いが喉まででかかった。
もう、ぐちゃぐちゃだ。
決めたはずなのに。
猫屋に思いを返されなくても、思い続けるって。
諦められないから、だから思い続けるって。
なのに、物分りの悪い子供みてぇに叫びたくなる。独占欲と嫉妬が頭をチラつく。猫屋を無理やり押さえつけたくなる。
「っ」
バキッと音が鳴る。俺は自分で自分の頬を殴った。
そのお陰か、幾分落ち着く。
「痛てぇ.....でも俺は.....。.......はぁ、ここから出るか」
こんなところにいるから変な事を考えちまうんだ。ああそうだ、ここを出たほうがいい。
俺は猫屋を抱き上げ、逸るように扉に手をかける。
ガチャガチャガチャ....
しかし音を立てるだけで開かなかった。
「あぁ、確か開かねぇんだったか....うぜぇな」
猫屋を抱えたまま足を上げ扉を蹴飛ばすと、扉はバゴッ!!と凄まじい音を立て倒れた。
チラリと猫屋を見たが音に起きた様子はない。その事にほっとする。
倒れた扉を踏みつけ外に出ると俺の頬を冷たい風が撫でた。空は既に暗く星が浮かんでいる。
「月があんなところに.....どれだけ時間経ったんだ?.....まぁいい」
あ、倉庫内片付けねぇと。色んな液でべちゃべちゃだろうし。でもまずは猫屋を綺麗にしてベッドで寝かせてぇな。
「..........帰るか」
猫屋、俺はお前にこの気持ちを押しつけることはしない
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