28 / 32
第六章 カリム強襲③
しおりを挟む
「クソ。な、なんなんだ」
ウロボロスが、黒いカーテンのようにそびえ立つ。おかげで何も見えないが、寒気が増した気がした。なぜ、そんな気がしたのか。黒羽は理解できなかったが、漆黒の幕が開いた瞬間、自身の生存本能が発した警報だったのだと知り、舌打ちをする。
「お遊びはここまでだ。命を散らせ人間」
禍々しき黒竜が、黒羽を見下ろす。
四足歩行の体には、細長い首と尻尾が生え、背には二対の巨大な翼がある。顔は鋭く、全体的にシャープな印象。
人にあだ名す黒き竜カリムは、真の姿となりて黒羽へと襲い掛かる。
「秋仁。ウロボロスの濃度を高めなさい」
体力の残りを気にしている余裕はない。黒羽は魔力の量を増加させて、振り下ろされる一撃を受けとめた。
――重力が降ってくる。そう表現するのが適切だろう。手は震え、どれほどウロボロスを体内に取り込んでも、踏ん張る足は今にもへし折れてしまいそうだ。
「グッ、ハッ! やられてたまるかよ」
ウロボロスを足に集中させ、刀を使って攻撃を逸らし、何とか窮地を脱する。
「おお、防いだか。では、そら、そら、そら、そーら。どこまで耐えられる? 楽には殺さん。過ぎた力を使った代償は、死が甘美と思えるほどの苦しみで償ってもらう」
前足による踏みつけ、横殴り、鋭い牙での噛みつき。これだけでも十分に脅威なのだが、器用に尻尾でも攻撃を加えてくるので、巨体に似合わず隙が無い。
「サンクトゥス。お前もドラゴンになって二人で戦おう」
「意味がないわ。ウロボロスの量を二人で分けるだけでは通用しない。それに、カリムのウロボロスの総量は私が生み出せる量を大きく上回る。ただ戦っても負けるわよ」
(なら、どうすればいい)
体に沁みついた剣術の技術を頼りに、攻撃をさばきつつ考える。その時だった、
「黒羽さん。こっちは片付けましたよ」
振り向く余裕はないが、恐らくエメの声。どうやら黒マント達の無力化に成功したらしい。
「役に立たない奴らだ。ハア」
連撃が止まる。じろりと自分の部下を睨みつけたカリムは、冷めた声で言った。
「爆ぜろ」
破裂音が聞こえ、遅れて濃い血の臭いが漂ってきた。嫌な感じがする。黒羽は震えを堪えながら、緩慢な動きで音のした方を振り向いた。
「う、そ、そんな……」
黒マント達、正確に言えばだった者達の無残な死体がそこにはあった。エメと町人達によって捕縛された彼らは、下半身を残し、上半身は血煙と肉片となって広場に散らばっている。
「あなたって人は……カリム」
「フハハハハハハ。いつ見ても爽快だな。なあ、黒羽よ、サンクトゥスよ。どうやったと思う? 実はな、最新鋭の爆薬を使った兵器を」
「黙れ! 聞きたくもない。どうして? 仲間なんだろう」
禍々しく口を開き、心底愉快そうな声でカリムは言った。
「何をそう激怒している。敵が減ったんだ、喜べよ。あの屑どもが仲間だと。勘違いするな。俺からすれば、ただの駒。役に立たないなら、舞台を盛り上げる仕掛けとして精々使わせてもらうさ」
激しい怒りに駆られ、黒羽はカリムの前足を切ろうとするが叶わず、地面に転ばされてしまう。
「フウ、いくらか頭が冷えてきたよ。フム、妹の力を使えるということは貴様、この世界の住人ではあるまい。始まりの世界からの来訪者か」
「来訪者?」
エメの呟きに、大きく口を開けてカリムは笑う。
「おや? 知らなかったようだな。黒羽秋仁、こいつはな、トゥルーとは違う世界からやってきた者だ。つまり、この世界の異物だ。おかしいと思わなかったか? この者は魔法を使えぬ。お前らとは違う生き物なんだよ。ヒュ―ンを弾くウロボロスがこれほど濃く漂う場所で動き、あまつさえその身に纏っている。それが何よりの証拠だ」
逃げ遅れた町民達の間で、動揺が広がる。その動揺をさらに深刻なものにするべく、カリムは言葉を重ねた。
「それにな、手に持つその武器は、ドラゴンが変化した姿だ。そして、そのドラゴンは俺の妹だ」
やられたと後悔しても遅い。恐怖の対象であるカリムの親族とそれに協力する異世界人の黒羽。町民達の心情は混乱を極め、行き場のない怒りを黒羽達に向けた。
「騙したな。黒いドラゴンの仲間なんだろう」
「ふざけるな。どんな恨みがあってそんなことを」
「私の友達をよくも殺したわね。許さない。自警団の皆さん、早くアイツを倒しちゃってよ」
怒り、悲しみ、恨み、切なさ。あらゆる負の感情が、襲い掛かってくる。
――ああ、人の感情はこんなにも恐ろしいものなのか。黒羽は、必死になって説得する。
「聞いてください。確かに、僕は異世界人だ。けれど、あなた方に敵対する者ではありません」
黒羽は叫んだ。――けれども、効果がなかった。
チラシ配りをして、通行人に無視されるのとわけが違う。どれだけ誠意を込めて言葉を発しても、彼らの耳に届きはすれ、心には響かない。
「黒羽さん」
人ごみをかき分け、エメに支えられながら現れたレアの表情は、ひどく無機質だった。
「サンクトゥスさんが、カリムの妹という話は本当ですか?」
「レアちゃん……ええ、事実よ」
「そうですか。どうして教えてくれなかったんです?」
「あなたが、恐れてしまうと思ったからよ」
顔を伏せたレアは、右手を前に掲げた。
「待ってくれ、レア! 別に騙すつもりはなかったんだ」
彼女の掌に、光が集まってくる。黒羽はウロボロスの濃度を高め、身構えた。
「《炎よ。彼の者を罰せよ〉」
生み出された炎の海は黒羽を……ではなくカリムに殺到し、ウロボロスに触れて消えた。
「なんだと」
「馬鹿にしないでカリム。これでも大勢の人々が利用する宿屋の娘。人を見る目には自信があります。サンクトゥスさんは優しくて人に寄りそえる方です。兄弟でもあなたとは違う」
驚きで身動きが取れないカリムから視線を逸らすと、レアは声高らかに叫んだ。
「皆さん。生まれた世界や種族が違うから何だって言うんですか。黒羽さんは、この町の大切なお客様ですし、お世話になった方もいらっしゃるでしょう。そして、サンクトゥスさんは、危険なのに身を挺して、私達人間の味方をしてくれています。違いますか」
幼い頃からこの町に暮らすレアの言葉に、少し冷静さを取り戻す町人達。彼女の横で控えていたエメは、一歩前に出るとそんな町人達に微笑んだ。
「私達の町フラデンは商人の町でしょう。相手が誰だろうと、利益を与えてくれる方には最上のサービスを。不利益を与えた相手にはお引き取り願うのが流儀。さあさ、私達が選ぶべき道はどれ?」
この町の信頼を強く得ている宿の女主人が発した言葉は、町の人々の心に届いたのだろうか。……結果は、こうだ。
「そうだ。俺達は商人だ。商売の邪魔をするヤツは許せねぇ」
「エメさんが味方してるんだ。きっとあの兄ちゃんは良い奴さ」
「黒羽さんだっけ。そいつぶん殴ってやって」
商人らしい鮮やかな掌返しに、黒羽は思わず苦笑するが、正直ありがたい。エメとレアにお礼を言うと、黒羽は不敵な笑みで刀を構えた。
「カリム。この町の人々を甘くみたお前の負けだ。大人しく帰ったらどうだ」
カリムは目を血走らせ、強く地面を殴りつけた。
ウロボロスが、黒いカーテンのようにそびえ立つ。おかげで何も見えないが、寒気が増した気がした。なぜ、そんな気がしたのか。黒羽は理解できなかったが、漆黒の幕が開いた瞬間、自身の生存本能が発した警報だったのだと知り、舌打ちをする。
「お遊びはここまでだ。命を散らせ人間」
禍々しき黒竜が、黒羽を見下ろす。
四足歩行の体には、細長い首と尻尾が生え、背には二対の巨大な翼がある。顔は鋭く、全体的にシャープな印象。
人にあだ名す黒き竜カリムは、真の姿となりて黒羽へと襲い掛かる。
「秋仁。ウロボロスの濃度を高めなさい」
体力の残りを気にしている余裕はない。黒羽は魔力の量を増加させて、振り下ろされる一撃を受けとめた。
――重力が降ってくる。そう表現するのが適切だろう。手は震え、どれほどウロボロスを体内に取り込んでも、踏ん張る足は今にもへし折れてしまいそうだ。
「グッ、ハッ! やられてたまるかよ」
ウロボロスを足に集中させ、刀を使って攻撃を逸らし、何とか窮地を脱する。
「おお、防いだか。では、そら、そら、そら、そーら。どこまで耐えられる? 楽には殺さん。過ぎた力を使った代償は、死が甘美と思えるほどの苦しみで償ってもらう」
前足による踏みつけ、横殴り、鋭い牙での噛みつき。これだけでも十分に脅威なのだが、器用に尻尾でも攻撃を加えてくるので、巨体に似合わず隙が無い。
「サンクトゥス。お前もドラゴンになって二人で戦おう」
「意味がないわ。ウロボロスの量を二人で分けるだけでは通用しない。それに、カリムのウロボロスの総量は私が生み出せる量を大きく上回る。ただ戦っても負けるわよ」
(なら、どうすればいい)
体に沁みついた剣術の技術を頼りに、攻撃をさばきつつ考える。その時だった、
「黒羽さん。こっちは片付けましたよ」
振り向く余裕はないが、恐らくエメの声。どうやら黒マント達の無力化に成功したらしい。
「役に立たない奴らだ。ハア」
連撃が止まる。じろりと自分の部下を睨みつけたカリムは、冷めた声で言った。
「爆ぜろ」
破裂音が聞こえ、遅れて濃い血の臭いが漂ってきた。嫌な感じがする。黒羽は震えを堪えながら、緩慢な動きで音のした方を振り向いた。
「う、そ、そんな……」
黒マント達、正確に言えばだった者達の無残な死体がそこにはあった。エメと町人達によって捕縛された彼らは、下半身を残し、上半身は血煙と肉片となって広場に散らばっている。
「あなたって人は……カリム」
「フハハハハハハ。いつ見ても爽快だな。なあ、黒羽よ、サンクトゥスよ。どうやったと思う? 実はな、最新鋭の爆薬を使った兵器を」
「黙れ! 聞きたくもない。どうして? 仲間なんだろう」
禍々しく口を開き、心底愉快そうな声でカリムは言った。
「何をそう激怒している。敵が減ったんだ、喜べよ。あの屑どもが仲間だと。勘違いするな。俺からすれば、ただの駒。役に立たないなら、舞台を盛り上げる仕掛けとして精々使わせてもらうさ」
激しい怒りに駆られ、黒羽はカリムの前足を切ろうとするが叶わず、地面に転ばされてしまう。
「フウ、いくらか頭が冷えてきたよ。フム、妹の力を使えるということは貴様、この世界の住人ではあるまい。始まりの世界からの来訪者か」
「来訪者?」
エメの呟きに、大きく口を開けてカリムは笑う。
「おや? 知らなかったようだな。黒羽秋仁、こいつはな、トゥルーとは違う世界からやってきた者だ。つまり、この世界の異物だ。おかしいと思わなかったか? この者は魔法を使えぬ。お前らとは違う生き物なんだよ。ヒュ―ンを弾くウロボロスがこれほど濃く漂う場所で動き、あまつさえその身に纏っている。それが何よりの証拠だ」
逃げ遅れた町民達の間で、動揺が広がる。その動揺をさらに深刻なものにするべく、カリムは言葉を重ねた。
「それにな、手に持つその武器は、ドラゴンが変化した姿だ。そして、そのドラゴンは俺の妹だ」
やられたと後悔しても遅い。恐怖の対象であるカリムの親族とそれに協力する異世界人の黒羽。町民達の心情は混乱を極め、行き場のない怒りを黒羽達に向けた。
「騙したな。黒いドラゴンの仲間なんだろう」
「ふざけるな。どんな恨みがあってそんなことを」
「私の友達をよくも殺したわね。許さない。自警団の皆さん、早くアイツを倒しちゃってよ」
怒り、悲しみ、恨み、切なさ。あらゆる負の感情が、襲い掛かってくる。
――ああ、人の感情はこんなにも恐ろしいものなのか。黒羽は、必死になって説得する。
「聞いてください。確かに、僕は異世界人だ。けれど、あなた方に敵対する者ではありません」
黒羽は叫んだ。――けれども、効果がなかった。
チラシ配りをして、通行人に無視されるのとわけが違う。どれだけ誠意を込めて言葉を発しても、彼らの耳に届きはすれ、心には響かない。
「黒羽さん」
人ごみをかき分け、エメに支えられながら現れたレアの表情は、ひどく無機質だった。
「サンクトゥスさんが、カリムの妹という話は本当ですか?」
「レアちゃん……ええ、事実よ」
「そうですか。どうして教えてくれなかったんです?」
「あなたが、恐れてしまうと思ったからよ」
顔を伏せたレアは、右手を前に掲げた。
「待ってくれ、レア! 別に騙すつもりはなかったんだ」
彼女の掌に、光が集まってくる。黒羽はウロボロスの濃度を高め、身構えた。
「《炎よ。彼の者を罰せよ〉」
生み出された炎の海は黒羽を……ではなくカリムに殺到し、ウロボロスに触れて消えた。
「なんだと」
「馬鹿にしないでカリム。これでも大勢の人々が利用する宿屋の娘。人を見る目には自信があります。サンクトゥスさんは優しくて人に寄りそえる方です。兄弟でもあなたとは違う」
驚きで身動きが取れないカリムから視線を逸らすと、レアは声高らかに叫んだ。
「皆さん。生まれた世界や種族が違うから何だって言うんですか。黒羽さんは、この町の大切なお客様ですし、お世話になった方もいらっしゃるでしょう。そして、サンクトゥスさんは、危険なのに身を挺して、私達人間の味方をしてくれています。違いますか」
幼い頃からこの町に暮らすレアの言葉に、少し冷静さを取り戻す町人達。彼女の横で控えていたエメは、一歩前に出るとそんな町人達に微笑んだ。
「私達の町フラデンは商人の町でしょう。相手が誰だろうと、利益を与えてくれる方には最上のサービスを。不利益を与えた相手にはお引き取り願うのが流儀。さあさ、私達が選ぶべき道はどれ?」
この町の信頼を強く得ている宿の女主人が発した言葉は、町の人々の心に届いたのだろうか。……結果は、こうだ。
「そうだ。俺達は商人だ。商売の邪魔をするヤツは許せねぇ」
「エメさんが味方してるんだ。きっとあの兄ちゃんは良い奴さ」
「黒羽さんだっけ。そいつぶん殴ってやって」
商人らしい鮮やかな掌返しに、黒羽は思わず苦笑するが、正直ありがたい。エメとレアにお礼を言うと、黒羽は不敵な笑みで刀を構えた。
「カリム。この町の人々を甘くみたお前の負けだ。大人しく帰ったらどうだ」
カリムは目を血走らせ、強く地面を殴りつけた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
相続した畑で拾ったエルフがいつの間にか嫁になっていた件 ~魔法で快適!田舎で農業スローライフ~
ちくでん
ファンタジー
山科啓介28歳。祖父の畑を相続した彼は、脱サラして農業者になるためにとある田舎町にやってきた。
休耕地を畑に戻そうとして草刈りをしていたところで発見したのは、倒れた美少女エルフ。
啓介はそのエルフを家に連れ帰ったのだった。
異世界からこちらの世界に迷い込んだエルフの魔法使いと初心者農業者の主人公は、畑をおこして田舎に馴染んでいく。
これは生活を共にする二人が、やがて好き合うことになり、付き合ったり結婚したり作物を育てたり、日々を生活していくお話です。
最初から最強ぼっちの俺は英雄になります
総長ヒューガ
ファンタジー
いつも通りに一人ぼっちでゲームをしていた、そして疲れて寝ていたら、人々の驚きの声が聞こえた、目を開けてみるとそこにはゲームの世界だった、これから待ち受ける敵にも勝たないといけない、予想外の敵にも勝たないといけないぼっちはゲーム内の英雄になれるのか!
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
『25歳独身、マイホームのクローゼットが異世界に繋がってた件』 ──†黒翼の夜叉†、異世界で伝説(レジェンド)になる!
風来坊
ファンタジー
25歳で夢のマイホームを手に入れた男・九条カケル。
185cmのモデル体型に彫刻のような顔立ち。街で振り返られるほどの美貌の持ち主――だがその正体は、重度のゲーム&コスプレオタク!
ある日、自宅のクローゼットを開けた瞬間、突如現れた異世界へのゲートに吸い込まれてしまう。
そこで彼は、伝説の職業《深淵の支配者(アビスロード)》として召喚され、
チートスキル「†黒翼召喚†」や「アビスコード」、
さらにはなぜか「女子からの好感度+999」まで付与されて――
「厨二病、発症したまま異世界転生とかマジで罰ゲームかよ!!」
オタク知識と美貌を武器に、異世界と現代を股にかけ、ハーレムと戦乱に巻き込まれながら、
†黒翼の夜叉†は“本物の伝説”になっていく!
【完結】剣の世界に憧れて上京した村人だけど兵士にも冒険者にもなれませんでした。
もる
ファンタジー
剣を扱う職に就こうと田舎から出て来た14歳の少年ユカタは兵役に志願するも断られ、冒険者になろうとするも、15歳の成人になるまでとお預けを食らってしまう。路頭に迷うユカタは生きる為に知恵を絞る。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
本の知識で、らくらく異世界生活? 〜チート過ぎて、逆にヤバい……けど、とっても役に立つ!〜
あーもんど
ファンタジー
異世界でも、本を読みたい!
ミレイのそんな願いにより、生まれた“あらゆる文書を閲覧出来るタブレット”
ミレイとしては、『小説や漫画が読めればいい』くらいの感覚だったが、思ったよりチートみたいで?
異世界で知り合った仲間達の窮地を救うキッカケになったり、敵の情報が筒抜けになったりと大変優秀。
チートすぎるがゆえの弊害も多少あるものの、それを鑑みても一家に一台はほしい性能だ。
「────さてと、今日は何を読もうかな」
これはマイペースな主人公ミレイが、タブレット片手に異世界の暮らしを謳歌するお話。
◆小説家になろう様にて、先行公開中◆
◆恋愛要素は、ありません◆
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる