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終章 真心を込めた言葉
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青一色の空に、アスファルトを熱する太陽。今日の琉花町は、終日晴れの予報である。
喫茶店アナザーのマスター黒羽秋仁は、いつもより二時間も早くお店に到着して、試食会の準備に追われていた。
「彩希。店先に設置している黒板に、この紙をセットしてきてくれ」
「人使いが荒いわね。まあ、良いわよ」
彩希と呼ばれた黒髪の女性は、長い髪を揺らしながら店を出た。
「……この位置で良いのかしら。あら、いらっしゃいませ」
試食会の参加者が訪れたため、彩希はドアを開けて招き入れた。
閉じられたドアのすぐ横に設置されている細長い黒板には、『本日試食会※本日は一部のお客様のみの利用となります。ご了承ください』の文字が書かれた紙が綺麗に貼られていた。
※
「お邪魔しまっす。黒羽さん、来たよ」
ロングヘアの女子高生京子は、カーキのタイトスカートに真っ白なノースリーブという出で立ちで、女子高生というよりは大学生のように大人びて見える。
「楽しみにしてました。あ、写真撮って良いですか? この日のためにカメラ買ったんです」
京子の友達である真理は、ショートカットの彼女に良く似合う花柄のフレアスカートとオレンジの半袖Tシャツを着こなしている。
何を隠そう、黒羽のファンとなった二人は、少しでも彼に良い印象を与えようと、必死にオシャレをしてきたのだ。しかし、店の奥でぎこちなさそうに接客をしている黒髪の女性を見て、浮かれた気分が少し下がってしまった。
「あの綺麗な人、誰ですか?」
「ん? ああ、最近からうちで働くことになったスタッフですよ。名前はサン……じゃなくて、霧島彩希って言います。日本じゃないところでの生活が長かったから、少し変わっていると感じるかもしれませんが、良かったら仲良くしてやってください」
はあ、と気のない返事をしてしまう。霧島彩希という女性は、同性から見ても魅力的だ。艶やかな長い黒髪、スラリと伸びた手足、真っ白いお肌。一体どこで住んでいたら、あんなに美しくなれるのだろうか。
「彩希、お二人を席へ案内してくれ」
「ハイハイ」
「ハイは一回。あんまりいい加減に接客するなら、まかないはやらないぞ」
「それは困るわ。私を脅すなんて、いい度胸ね」
京子と真理は声に出して笑った。近寄りがたい美人と思ったけど、予想に反して親しみやすそうだ。
「席はこちらです」
「あ、あの」
「何?」
「ちょっと、お話しませんか。私、平京子って言います。こっちが我那覇真理」
彩希は厨房へと引っ込んだ黒羽を確認した後、椅子に座ると手招きした。
「うるさいのが目を光らせていない今なら良いわよ。こっちに来たばっかりで、沖縄のことをよく知らないのよ。お話しましょう」
彼女に向かい合う形で、椅子に座った京子と真理は色々と質問してみることにした。彼氏はいるのか、どこに住んでいたのか等々。彩希との会話は思いのほか楽しくて、周りのことが気にならなくなるほどだった。おかげで、
「彩希! 仕事をサボるな。大事な日だって言っただろ」
黒羽が厨房から出てきたのを見逃してしまった。
「すいませんでした。ごめんね。また今度」
悪びれる様子もなく、仕事に戻る彩希を見送り、二人は黒羽の声に耳を傾けた。
「お待たせしました。本日は、試食会へご参加いただきありがとうございます。早速ですが、当店自慢の夏季限定メニュー三品をご提供させていただきますので、どうぞ楽しいひと時をお過ごしください」
黒羽の一言に、大歓声が上がる。参加者は若い女性が多いが、性別・年齢を問わずにいるようだ。恐らく、様々な意見を聞くために違いない。
「はじめは、パンケーキとドリンクか」
京子と真理は、目の前に置かれた品に釘付けになる。ふっくらと焼きあがったパンケーキは、豪快に三枚重ねられており、ジャムのようなものがたっぷりとかけられている。ドリンクは夏らしい水色で、コップの表面には水滴が張り付いていかにも冷たそうだ。
「食べようよ、京子」
「そうだね。いただきまーす」
「うわ! このパンケーキ、ナイフを当てるだけで切れたよ」
「ほんとだ。てか、中から真っ赤なソースが出てきた。良い匂い。何だろうこれ?」
ソースを舐めた真理が目を丸くするので、釣られて京子も口に含んでみると、あまりの美味しさに恍惚とした表情になってしまう。
「やばい。やばすぎて上手く表現できないわ」
そういう真理の意見に激しく同意する京子。舌に触れたソースはほのかに甘く、細胞に染み入るような余韻がある。これは、文句のつけようがないほど美味だ。
「ねえ、このドリンク飲んでみて。なんか、ハワイみたいな景色が頭に浮かんでくるよ」
「ちょっと、どんな感想よそれ? ……マジだ。ハワイでお姉さんが手招きしている。つか、これも最高。真理、今日のブログのタイトル決まった。『誰にも文句は言わせない。上手いデザートと飲み物を味わうならアナザーに来い』だわ」
京子は右手を突き出して、力強く言う。
真理はそんな京子の様子がおかしくて、背もたれに頭をぶつけるほど笑った。
「お客様。お味はどうですか?」
歩み寄ってきた黒羽の問いに、京子は大声で感動を伝えた。
「あの、美味しすぎます。絶対、人気出ますよ」
「ありがとうございます。……それでは、お次はこのメニューの感想をいただけますか?」
黒羽が彼女らの前に置いた可愛らしいガラス容器には、アイスクリームが乗っかっている。
「このアイスクリーム。銀色に光ってますけど、蛍光塗料でも入っているんですか?」
「アハハ、とんでもない。ちゃんとした食べ物ですよ。光っているのは、変わっている食材を使っているからであって、害はありません」
真理がミラーレス一眼カメラで撮影するのを尻目に、京子は一足早くアイスクリームを口に運ぶ。
――え?
彼女は、一瞬思考が止まってしまった。舌に触れた瞬間、冷たいと感じるのは当たり前だが、問題はその後だ。突き刺すような美味さが押し寄せたかと思うと、ナッツのような香りが鼻腔を満たし、脳髄が溶けたかのように感じた。そのままで終わるかと思いきや、最後は押し寄せた波が引いていくように、高ぶった気持ちをほぐしてくれる優しい甘さだけが残された。
「何だろう? 激しさと穏やかさが共存しているような感じ。あり得ないものが、二つ同時に成立している気がする」
「どういうこと? ちょっと京子ったら。もう、私も食べようっと」
ぼんやりとしたまま、京子は隣に座る真理に視線を向けると、彼女も同じような状態になるのを確認した。ああ、やっぱりこんな感じになるんだな、と他人事のように京子は思った。
「分かる。今なら、京子の言いたいこと分かるよ。一体どうやったら、こんな味を実現できるんだろう? ねえ、黒羽さん教えてよ。何の食材使っているの? 銀色に輝くとか不思議すぎる」
真理の問いかけには答えず、黒羽は目を閉じてしまう。
「教えてよ。ちょっとだけ。ね?」
なおも食い下がる真理の声に、やっと黒羽を瞼を開けて、ジッと二人を見つめた。彼にそんな意図がないことは分かっているが、どうしても心臓が高鳴ってしまう。
「お客様。どうしても知りたいですか」
「もちろん。ねえ、京子」
「うん」
「今日、食べていただいた品は、どれもが私なりの努力をした結果手に入れた食材を使ったもの。特に今回は大変な苦労をしました。具体的には……」
グッと意識を彼の言葉に集中させる。いよいよ、この店最大の秘密が紐解かれるのだ。そう思うと、二人は自然と指が白くなるほど強く拳を握りしめた。
「……申し訳ございません。企業秘密です」
見事な営業スマイルとともに黒羽は、お決まりのセリフを言った。一瞬のフリーズ、後に再起動。つまりは、前回同様教えるつもりはないということだ。
「ケチ! ドケチな黒羽さん」
「ほ、本当だよ黒羽さん。良いでしょう、ちょっとくらい」
二人に何を言われても黒羽は、決して口を割ろうとしなかった。
黒羽が頑なに守る企業秘密。なぜ、頑ななのか? その理由は……ご想像にお任せする。
※読んでくださった方、ありがとうございました。
現在、続編にあたる長編を執筆しており、完成次第投稿いたします。
機会がありましたら、またお会いしましょう。
喫茶店アナザーのマスター黒羽秋仁は、いつもより二時間も早くお店に到着して、試食会の準備に追われていた。
「彩希。店先に設置している黒板に、この紙をセットしてきてくれ」
「人使いが荒いわね。まあ、良いわよ」
彩希と呼ばれた黒髪の女性は、長い髪を揺らしながら店を出た。
「……この位置で良いのかしら。あら、いらっしゃいませ」
試食会の参加者が訪れたため、彩希はドアを開けて招き入れた。
閉じられたドアのすぐ横に設置されている細長い黒板には、『本日試食会※本日は一部のお客様のみの利用となります。ご了承ください』の文字が書かれた紙が綺麗に貼られていた。
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「お邪魔しまっす。黒羽さん、来たよ」
ロングヘアの女子高生京子は、カーキのタイトスカートに真っ白なノースリーブという出で立ちで、女子高生というよりは大学生のように大人びて見える。
「楽しみにしてました。あ、写真撮って良いですか? この日のためにカメラ買ったんです」
京子の友達である真理は、ショートカットの彼女に良く似合う花柄のフレアスカートとオレンジの半袖Tシャツを着こなしている。
何を隠そう、黒羽のファンとなった二人は、少しでも彼に良い印象を与えようと、必死にオシャレをしてきたのだ。しかし、店の奥でぎこちなさそうに接客をしている黒髪の女性を見て、浮かれた気分が少し下がってしまった。
「あの綺麗な人、誰ですか?」
「ん? ああ、最近からうちで働くことになったスタッフですよ。名前はサン……じゃなくて、霧島彩希って言います。日本じゃないところでの生活が長かったから、少し変わっていると感じるかもしれませんが、良かったら仲良くしてやってください」
はあ、と気のない返事をしてしまう。霧島彩希という女性は、同性から見ても魅力的だ。艶やかな長い黒髪、スラリと伸びた手足、真っ白いお肌。一体どこで住んでいたら、あんなに美しくなれるのだろうか。
「彩希、お二人を席へ案内してくれ」
「ハイハイ」
「ハイは一回。あんまりいい加減に接客するなら、まかないはやらないぞ」
「それは困るわ。私を脅すなんて、いい度胸ね」
京子と真理は声に出して笑った。近寄りがたい美人と思ったけど、予想に反して親しみやすそうだ。
「席はこちらです」
「あ、あの」
「何?」
「ちょっと、お話しませんか。私、平京子って言います。こっちが我那覇真理」
彩希は厨房へと引っ込んだ黒羽を確認した後、椅子に座ると手招きした。
「うるさいのが目を光らせていない今なら良いわよ。こっちに来たばっかりで、沖縄のことをよく知らないのよ。お話しましょう」
彼女に向かい合う形で、椅子に座った京子と真理は色々と質問してみることにした。彼氏はいるのか、どこに住んでいたのか等々。彩希との会話は思いのほか楽しくて、周りのことが気にならなくなるほどだった。おかげで、
「彩希! 仕事をサボるな。大事な日だって言っただろ」
黒羽が厨房から出てきたのを見逃してしまった。
「すいませんでした。ごめんね。また今度」
悪びれる様子もなく、仕事に戻る彩希を見送り、二人は黒羽の声に耳を傾けた。
「お待たせしました。本日は、試食会へご参加いただきありがとうございます。早速ですが、当店自慢の夏季限定メニュー三品をご提供させていただきますので、どうぞ楽しいひと時をお過ごしください」
黒羽の一言に、大歓声が上がる。参加者は若い女性が多いが、性別・年齢を問わずにいるようだ。恐らく、様々な意見を聞くために違いない。
「はじめは、パンケーキとドリンクか」
京子と真理は、目の前に置かれた品に釘付けになる。ふっくらと焼きあがったパンケーキは、豪快に三枚重ねられており、ジャムのようなものがたっぷりとかけられている。ドリンクは夏らしい水色で、コップの表面には水滴が張り付いていかにも冷たそうだ。
「食べようよ、京子」
「そうだね。いただきまーす」
「うわ! このパンケーキ、ナイフを当てるだけで切れたよ」
「ほんとだ。てか、中から真っ赤なソースが出てきた。良い匂い。何だろうこれ?」
ソースを舐めた真理が目を丸くするので、釣られて京子も口に含んでみると、あまりの美味しさに恍惚とした表情になってしまう。
「やばい。やばすぎて上手く表現できないわ」
そういう真理の意見に激しく同意する京子。舌に触れたソースはほのかに甘く、細胞に染み入るような余韻がある。これは、文句のつけようがないほど美味だ。
「ねえ、このドリンク飲んでみて。なんか、ハワイみたいな景色が頭に浮かんでくるよ」
「ちょっと、どんな感想よそれ? ……マジだ。ハワイでお姉さんが手招きしている。つか、これも最高。真理、今日のブログのタイトル決まった。『誰にも文句は言わせない。上手いデザートと飲み物を味わうならアナザーに来い』だわ」
京子は右手を突き出して、力強く言う。
真理はそんな京子の様子がおかしくて、背もたれに頭をぶつけるほど笑った。
「お客様。お味はどうですか?」
歩み寄ってきた黒羽の問いに、京子は大声で感動を伝えた。
「あの、美味しすぎます。絶対、人気出ますよ」
「ありがとうございます。……それでは、お次はこのメニューの感想をいただけますか?」
黒羽が彼女らの前に置いた可愛らしいガラス容器には、アイスクリームが乗っかっている。
「このアイスクリーム。銀色に光ってますけど、蛍光塗料でも入っているんですか?」
「アハハ、とんでもない。ちゃんとした食べ物ですよ。光っているのは、変わっている食材を使っているからであって、害はありません」
真理がミラーレス一眼カメラで撮影するのを尻目に、京子は一足早くアイスクリームを口に運ぶ。
――え?
彼女は、一瞬思考が止まってしまった。舌に触れた瞬間、冷たいと感じるのは当たり前だが、問題はその後だ。突き刺すような美味さが押し寄せたかと思うと、ナッツのような香りが鼻腔を満たし、脳髄が溶けたかのように感じた。そのままで終わるかと思いきや、最後は押し寄せた波が引いていくように、高ぶった気持ちをほぐしてくれる優しい甘さだけが残された。
「何だろう? 激しさと穏やかさが共存しているような感じ。あり得ないものが、二つ同時に成立している気がする」
「どういうこと? ちょっと京子ったら。もう、私も食べようっと」
ぼんやりとしたまま、京子は隣に座る真理に視線を向けると、彼女も同じような状態になるのを確認した。ああ、やっぱりこんな感じになるんだな、と他人事のように京子は思った。
「分かる。今なら、京子の言いたいこと分かるよ。一体どうやったら、こんな味を実現できるんだろう? ねえ、黒羽さん教えてよ。何の食材使っているの? 銀色に輝くとか不思議すぎる」
真理の問いかけには答えず、黒羽は目を閉じてしまう。
「教えてよ。ちょっとだけ。ね?」
なおも食い下がる真理の声に、やっと黒羽を瞼を開けて、ジッと二人を見つめた。彼にそんな意図がないことは分かっているが、どうしても心臓が高鳴ってしまう。
「お客様。どうしても知りたいですか」
「もちろん。ねえ、京子」
「うん」
「今日、食べていただいた品は、どれもが私なりの努力をした結果手に入れた食材を使ったもの。特に今回は大変な苦労をしました。具体的には……」
グッと意識を彼の言葉に集中させる。いよいよ、この店最大の秘密が紐解かれるのだ。そう思うと、二人は自然と指が白くなるほど強く拳を握りしめた。
「……申し訳ございません。企業秘密です」
見事な営業スマイルとともに黒羽は、お決まりのセリフを言った。一瞬のフリーズ、後に再起動。つまりは、前回同様教えるつもりはないということだ。
「ケチ! ドケチな黒羽さん」
「ほ、本当だよ黒羽さん。良いでしょう、ちょっとくらい」
二人に何を言われても黒羽は、決して口を割ろうとしなかった。
黒羽が頑なに守る企業秘密。なぜ、頑ななのか? その理由は……ご想像にお任せする。
※読んでくださった方、ありがとうございました。
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