Palette

誰もが持つ色彩ー『Paletteーパレット』。生まれた瞬間から、その人の存在を示す色が生まれ、それがこれからの人生や仕事、恋愛、その他色々なものに影響を持つ。
第2の心とも呼ばれ、心情によってその色はくすんだり、美しい色になったりと変わる。



だが、その中で異常が生まれた。


全ての人間が今まで1つの色を持って生まれてきたのだが、ある日、どこかの田舎の病院で、異端者が生まれてしまう。
その赤ん坊の色は『透明』だった。何も色を持たない、澄んだ無色透明だった。
その赤ん坊が生まれたことで、世界は大きく変わっていった。
透明色を持つ者を神と同格と見定め、くすんだ色の持ち主は敗北者、明るく清い色の持ち主は格上の存在と、色彩によるカースト制度が生まれてしまった。
だが、透明色を持つ者を異常者、世界から外れた者と見なして、格下の存在と言う者も少なくはない。
そして、透明色の持ち主は政治にも影響を及ぼし、海外との抗争が勃発した。
その中でも、多くの死者を出し、日本が一時破滅状態となった大戦争が起きた。


『色彩大戦争』


色の持つ全ての人間は、その色の特殊な武器を創り出すことが出来た。その武器で戦争を行い、一般人を巻き込む大戦争と化した。
その特殊な武器は、自身の色を鍛えることで発動する。
例えば、何かしらの恨みで生まれたものや、曲げられない信念のようなもの。心を鍛えることで、武器は形状を変化させたり、または身に纏うことも出来た。
そうして起こった大戦争。
その時代を生きてきた人々は口々にこう言った。


『色の暴走だ。』と。
その発端を産んだ透明色の持ち主は、戦争を起こした人間だと悟り、戦争の後命を絶った。
そこからは透明色を持つ人間を皆毛嫌いするようになり、それが今の世界の基盤となった。

だがそれから、20年に一度、透明色の人間が生まれてくることが多くなった。
現在、透明色を持つ人間は約1000人。
息苦しい世界に抗いながら、生活をしている。
その中で、いずれ世界に大きな影響を及ぼす2人の少女がいる。


羽柴心織(はしばみおり)と幸崎友楓(こうざきゆか)。


この物語は、2人の小さな少女達とその仲間達の物語ーーーー。
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