現世にダンジョンができたので冒険者になった。

あに

文字の大きさ
25 / 37

限界突破

しおりを挟む

「あー、食った食った」
「もう食べられんのじゃ」
「無理」
 お好み焼きでお腹がいっぱいだ。
 
 その後は薬局に寄ったり家具屋に寄ったりして帰ってきた。配達は頼んでなかったからようやく家具が届いたな。

 家具の位置を変えたりしてようやく落ち着ける場所になった。ミスティはパソコンをポチポチしてるし、サーシャもスマホを弄ってる。俺もスマホを弄ってると三人目の勇者が現れたらしい。だが、困惑して出て来れなくなったようだ。

 1人目は人気者、2人目は亡くなり、3人目は振った。4人目は引きこもりか、あと1人いるんだよな。

 それにまだ出てきてないルバリオル大陸の人間もいるだろうしな。

 まぁ出くわさないことを願うばかりだ。
「っと、もしもし?」
「おう、ワシじゃが?分かるか?」
「あぁ、刀の!」
「そうじゃ!玉鋼はまだあるかのぉ?」
「あ、ギルドに卸しちゃいました」
「そうか。それならまた取ってきてくれんかのぉ?」
「まぁ。明日以降になりますけど?」
「分かった!頼んだぞ」
 玉鋼は何処だっけか?
「如何したんじゃ?」
「いや。玉鋼は何処だったかなぁと思って」
「新宿の19階層か葛飾の34階層」
 ミスティが答える。
「覚えてるのか?」
「まぁ、これくらいはね」
「んじゃ明日は新宿ギルドに行こうか」
「初めてじゃのう」
「分かった」

 次の日、新宿ギルドに車を停めて降りていく。ギルドに入るとやっぱり人が多いし若いなぁ。
 ダンジョンの入場手続きをして1階層から進んでいく。サーシャがまだ来たことなかったからだ。ようやく15階層にいき、16階層からまた進んでいく。ヘビーロックを倒してダイヤを集める。
 17階層がメタルフロッグ、18階層がメタルコングでようやく19階層のメタルリザードにたどり着いた。まぁ、俺しかまた戦ってないけどな!よし!玉鋼は全部で20個になったのでメタルゴーレムを倒してミスリルインゴットを取り、1階層に戻る。とりあえずもう一周して集めたら帰ることにする。
「あれ?今日は買い取りしないんですか?」
「うーん、良いのがなかったからね」
 と言ってギルドを後にする。
 宅配便で刀鍛冶のおじさんのところに玉鋼は送る。
 送ったことを伝えて今日の仕事は終了だ!

「ケントは今何レベルじゃ?」
「えっと。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 忠野 健人タダノケント  23歳
 レベル 101(限界突破) 職業 忍者
 スキル 上級短剣術 アクセル 迅雷 追撃 鑑定 中級回復魔法 上級風魔法 中級火魔法 中級土魔法 中級水魔法 中級光魔法 罠探知 罠解除 麻痺無効 毒無効 睡眠無効
 ユニーク 疾風怒濤 一撃死無効
 称号 ラック限界突破

 装備 黒狼の外套
    ミスリルラージダガー
    ミスリルラージダガー
    スピードピアス
    マジックバック(大)
    クロスベルト
    黒狼の胸当て
    黒狼のブーツ
              41450000リラ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「101だね!ようやく100超えたよ!」
「おかしいのぅ、ヒューマンの限界レベルは100だったはずじゃが?」
「あ、俺限界突破持ってるからね」
 サーシャは驚いている。
「そんなのを持っとるんか?じゃったら納得じゃ」
「てか最近ボス撃破ボーナスが出ないよなぁ」
「なぬ、それは当然のことじゃ!そんなのポンポン出てたら強くなり過ぎるじゃろ」
 そうだよなぁ。最近出てないのが普通なんだよね。
「まぁ、また出るだろう」 
「あまり期待しない方がいいのじゃ」
「そうだね」
「大丈夫ケントは幸運”」
「おう!んじゃ今日も行こうか!」
「「おー」」

 葛飾ダンジョンにも来る人達の中で幸田くんを見つけた!
「よっ、見つけた」
「あっ、忠野さん」
「これを渡したかったんだ」
 黒銀の剣を渡す。
「えっ!、いいんですか?」
「ああ、ドロップ品だから気にしないで使ってくれ」
「ありがとうございます!」
 あれっ?隣にいた子は如何したんだろう?
「隣に居た子は?」
「あはは、振られちゃいました」
「そ、そうか」
「いいんです!僕も有名になって見返してやるんです」
「その息だ!頑張れよ!」
「はい!」
 そうか、振られちゃったのか。
「我は振らんぞ?」
「私は振らない」
「な、なんだよ急に」
「「別に」」
 なんだかな、もう本田さんは今はいないみたいだな。

 じゃ、ダンジョンに行こうかな。
 41階層。
 メリーシープという羊のモンスターだ。
 睡眠をかけてきているようだが効かないんだな!サクッと炎舞で倒すとドロップが羊毛だった。これで何を作れと?
 42階層、
 ダンジョンキャットというこれまた可愛い猫が出てきた。引っ掻きなどしてくるが、鑑定してみると毒持ちらしい。アクセルで近寄って斬る、あまり気持ちのいいもんじゃないな。ドロップは猫耳?なんの要素があるのか?ミスティにつけてもらったら聞き耳の効果があるようで、一応魔道具らしい。

 43階層、
 レンズが浮いている?レンズウォーカーというらしく光魔法のレイを放って来るが他のレンズウォーカーと協力して跳ね返して来るので、アクセルに疾風怒濤で素早く斬っていく。ドロップは鑑定のモノクルというもので鑑定が出来るらしい。これも魔道具だな。

 
 
しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

神様、ありがとう! 2度目の人生は破滅経験者として

たぬきち25番
ファンタジー
流されるままに生きたノルン伯爵家の領主レオナルドは貢いだ女性に捨てられ、領政に失敗、全てを失い26年の生涯を自らの手で終えたはずだった。 だが――気が付くと時間が巻き戻っていた。 一度目では騙されて振られた。 さらに自分の力不足で全てを失った。 だが過去を知っている今、もうみじめな思いはしたくない。 ※他サイト様にも公開しております。 ※※皆様、ありがとう! HOTランキング1位に!!読んで下さって本当にありがとうございます!!※※ ※※皆様、ありがとう! 完結ランキング(ファンタジー・SF部門)1位に!!読んで下さって本当にありがとうございます!!※※

国外追放だ!と言われたので従ってみた

れぷ
ファンタジー
 良いの?君達死ぬよ?

病弱少年が怪我した小鳥を偶然テイムして、冒険者ギルドの採取系クエストをやらせていたら、知らないうちにLV99になってました。

もう書かないって言ったよね?
ファンタジー
 ベッドで寝たきりだった少年が、ある日、家の外で怪我している青い小鳥『ピーちゃん』を助けたことから二人の大冒険の日々が始まった。

魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。

カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。 だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、 ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。 国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。 そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。

死んだはずの貴族、内政スキルでひっくり返す〜辺境村から始める復讐譚〜

のらねこ吟醸
ファンタジー
帝国の粛清で家族を失い、“死んだことにされた”名門貴族の青年は、 偽りの名を与えられ、最果ての辺境村へと送り込まれた。 水も農具も未来もない、限界集落で彼が手にしたのは―― 古代遺跡の力と、“俺にだけ見える内政スキル”。 村を立て直し、仲間と絆を築きながら、 やがて帝国の陰謀に迫り、家を滅ぼした仇と対峙する。 辺境から始まる、ちょっぴりほのぼの(?)な村興しと、 静かに進む策略と復讐の物語。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

世界最強の賢者、勇者パーティーを追放される~いまさら帰ってこいと言われてももう遅い俺は拾ってくれた最強のお姫様と幸せに過ごす~

aoi
ファンタジー
「なぁ、マギそろそろこのパーティーを抜けてくれないか?」 勇者パーティーに勤めて数年、いきなりパーティーを戦闘ができずに女に守られてばかりだからと追放された賢者マギ。王都で新しい仕事を探すにも勇者パーティーが邪魔をして見つからない。そんな時、とある国のお姫様がマギに声をかけてきて......? お姫様の為に全力を尽くす賢者マギが無双する!?

処刑された勇者は二度目の人生で復讐を選ぶ

シロタカズキ
ファンタジー
──勇者は、すべてを裏切られ、処刑された。  だが、彼の魂は復讐の炎と共に蘇る──。 かつて魔王を討ち、人類を救った勇者 レオン・アルヴァレス。 だが、彼を待っていたのは称賛ではなく、 王族・貴族・元仲間たちによる裏切りと処刑だった。 「力が強すぎる」という理由で異端者として断罪され、広場で公開処刑されるレオン。 国民は歓喜し、王は満足げに笑い、かつての仲間たちは目を背ける。 そして、勇者は 死んだ。 ──はずだった。 十年後。 王国は繁栄の影で腐敗し、裏切り者たちは安穏とした日々を送っていた。 しかし、そんな彼らの前に死んだはずの勇者が現れる。 「よくもまあ、のうのうと生きていられたものだな」 これは、英雄ではなくなった男の復讐譚。 彼を裏切った王族、貴族、そしてかつての仲間たちを絶望の淵に叩き落とすための第二の人生が、いま始まる──。

処理中です...