蜘蛛の糸の雫

ha-na-ko

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最後の夜

6. 最後に弘和さんを……僕に………

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手を差し伸べると、弾かれたように僕を抱きしめ、包み込まれた身体に熱を感じる。
社長の汗が匂いが僕を包んで、締め付けられるような苦しさと同時に甘い興奮が駆け巡った。

「入れて……いいか。……友哉……」

「………はい」

今度は僕から社長の指に自分の指を絡ませ、手を握った。

ずぶぶぶぶぶっっ……

「はぁぁっっ…ああぁぁっっ…」

社長のちんこの先が僕のアナルにあてがわれると、ゆっくりと押し広げるように進入してくる。

入ってくる……入ってくる……。

もう形も大きさも知っているはずなのに、手の甲に食い込む爪と、歯を食いしばりながら小さく僕の名を呼ぶ声に、身体が反応しうねりを大きくする。
熱い肉棒が脈打ち僕のナカを擦りながら奥の奥まで到達する。

「狭いな……大丈夫か?」

「……はい……」

隙間も無くなった社長と僕の体。
ひとつになった……そんな感覚。

社長も興奮しているのか、息をするたび上下する腹筋が僕のちんこに当たる。
もうしっとりと汗をかき、僕と社長の身体の隙間も埋めるように張り付く。

社長は僕の顔を覆うように頭の横に両肘をつき、その手は髪を撫で今度は舌を絡めるように唇を合わす。
しばらく腰も動かず、僕の上のナカも下のナカも味わっているようだった。

ぬるっ……くちゅっ…くちゅっ…ちゅっ…ちゅっ……

離しては見つめ、角度を変えてまた繋がる。

「弘和さん……んんっ…、ひろ…かずさん……はんっ……んぅんっ……」

「友哉……友哉……」

互いに名前を呼び合いながら、合間に舌を絡ませ、敏感な場所を刺激しあう。
その間も、僕のナカの社長のちんこはビクンビクンと痙攣を起こし、全身で僕を感じてくれているのがわかった。

「動くよ……」
優しい、低い声。

それと同時に、ゆっくりと肉棒が引き抜かれ、脳天まで痺れあがった。

体格差で抱き込むように僕の身体を覆いつくし、僕は脚を高く持ち上げ、社長の身体に巻きつかせる。
溶け合うほど重なる上半身は、互いに肌と乳首を擦り合わせ社長は腰を再び僕に打ち付ける。

ずぐんっ!!

「はあぅっっっ!」

「奥が好きだろう?沢山突いてやるからな……」

ずぢゅ!ずぢゅ!ずぢゅ!ずぢゅ!……
ぐちゅん!ぐちゅん!ぐちゅん!ぐちゅん!ぐちゅん!ぐちゅん!……

「ああぁぁっ!あんっ!あんっ!!
……はんっ!んんっ!あっ!あっ!あっ!」

快感が駆け巡る。

熱い楔は、ナカをかき回しながら貫き、汗が飛び散り社長の匂いで充満する。
激しく揺すられる身体は、社長の腕が優しく包み、合間に合わさる唇は震えていた。

「友哉……気持ちいいよ……。友哉のナカ……俺でいっぱいにしてやる!」

懐かしい……
社長が自分の事を「俺」と言ったのを聞いて、初めて会ったあの茂みを思い浮かべた。
あの時からずっと僕は弘和さんだけを求めていたんだ。

「くっ!……んっ!……」


ズッチュ!ズッチュ!ズッチュ!
ズッ!ズッ!ズッ!ズッ!ズッ!!

「アッ!アッ!あぁ…アッ!あんっ!アァァッ!あっ!……」

「はぁっ…、はぁっ…、はぁっ…」

身体は痺れとともに何度も痙攣を起こし、快楽が押し寄せる中、もう頭は真っ白になるほど互いに溺れていった。
社長の腰が激しく動き、中を擦り上げるたび僕は声を漏らす。

「ああっ!あっ!あっ!あんっ!!
んっ!ンァッ!!アッ!アアッ!アッ!アッ!……」

荒い息が混ざり合い、繋がった部分からは卑猥な音が続き全身を痺れさせると、社長は上体を起こし僕の脚を肩に担ぎ、熱い視線は僕を見据えながら肩にまわった太ももやふくらはぎにキスを落とす。
それから僕の腰を持ち上げ、社長も後ろに手を付き、今度は下から上へと角度を変えて激しく突き上げた。

「ひやぁぁぁ!!」

ちんこの裏側の前立腺を大きく刺激され、僕は身体を反らせた。

ぐぶっ!ぐぶっ!ぐぶっ!ぐぶっ!
ずちゅ!ずちゅ!ずちゅ!ずちゅ!ずちゅ!

「あぁんっ!!らめっ!あっ!あっ!!
アアッ!!アンッ!アアッッ!!!」

天を仰いでいた僕のちんこの先からカウパーがぴゅくぴゅくと飛び出し、僕はシーツを握り締め競りあがるものを堪えていた。

「もう…… イキそう……  か……。
ダメ… じゃない… だろ!」

激しく突きあげながら、途切れ途切れに言葉が飛ぶ。

「いいって…… 俺ので…… 気持ちいいって!
言え…… よ……。 友哉…… 友哉…… 」

今度は肩の脚を大きく開かされ、膝を抱きこむ形になると、社長の身体が覆いかぶさる。
僕の腰は高く上を向き、次は上から下へと身体を貫く。

「いい・・・気持ち……いいよぉ!!
弘和さぁん!弘和さぁん!!

気持ちいいーーー!!!」

ズッ!ズチュッ!!ズッ!!ズッ!!
グチュ!ズチュッ!ズチュッ! パチュン!パチュン!!……

「んんっ! ンンッッーーーー!!」

その言葉を聞き、腰の動きは一層激しくなり僕は唇を奪われる。
もう言葉は発せられなかった。

中に!

中にちょうだい!!

最後に弘和さんを……僕に………!!

「ンンッッッーーーー!!!!」

どくん!!
どくどくどく……。

ビュクビュクビュク!!

激しくゆすぶられた後、ナカで温かいものが放出される感覚。
そして、何度も脈打ち痙攣を起こす社長のちんこを感じて、僕のちんこからも白い液体が飛び散った。






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