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第二章 王国革命からの害虫貴族駆除編
101.自業自得の因果応報なんだから、潔く処刑を受け入れやがれ!!!(SIDE:ロッテン)※ 2度目の害虫貴族駆除回(その1)
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ロッテンの思惑では、空城の計からの火計のコンボとハイド達が仕掛けた夜襲でクズ以外の貴族とその腰巾着を皆殺しにするつもりであった。
だが、その目的は達成できなかった。
貴族達は襲撃に気付くや否や、我先に逃げ出し……逃げ道に張られていた罠に軒並み引っかかったので相当数の捕虜が出来てしまったのだ。
そんな捕虜貴族達だが、彼等は王家の旗印がある事をいい事に好き放題やってたのだ。
ロッテンは元より、王国軍所属の民兵達の生き残りが許すわけない。
特に今回参加した貴族は自領民に圧制を敷いてた連中だ。民兵達は貴族の都合で無理やり挙兵されただけでない。臨時税と称して蓄えのほとんどを持っていかれたとも聞いている。
中には貴族とその取り巻き連中の慰めものとして娘を差し出された者もいる。
そんな横暴な貴族達に特大の恨みを抱えているところへ生殺与奪の権利をこの戦争の勝者側である公爵軍代表のロッテンから渡されたなら……
「ま、待て……!!私は貴族だ!!平民が敬うべき貴族に危害を加えたらどうなるかわかってるのか?!」
「そ、そうだ……第一捕虜は本来丁重に扱われるべき存在だ!それを処刑するなんて野蛮人もいいところだぞ!!!」
「屋敷には幼い子供を残してるんだ!!ワシが死ねばその子が路頭に迷ってしまう!!それでもいいのか!!」
捕縛された貴族達は説得を試みるも、血走った目で見つめる民兵達は全くひるまない。
ここで潔く自分達の罪を認めてればロッテンも民兵を諫めるつもりであったが、あまりにひどいのでさらに燃料を投下させた。
「あー負け犬達が何かほざいてるけど全部無視していいわよ。この場で何が起ころうとも、例え殺そうとも……ゼーゼマン領主代理兼宰相代理のロッテン・ゼーゼマンの名において、全て不問にすると誓いましょう!!!」
「「「「貴様に人の心はないのかぁぁぁぁ!!!!」」」」
「その言葉……今まで散々領民達を虐げてきたてめーらが言う権利なんてあるわきゃぁねーだろうが!!!この民兵達の怒りは今までの行いによる報いだ!!自業自得の因果応報なんだから、潔く処刑を受け入れやがれ!!!」
「その通り。あなた方はやりすぎました。よって、私ヨーゼフ大司教も神からの信託を述べましょう……『ここで死ぬ運命である』と」
ロッテンだけでなく法を司る教会の……しかもトップであるヨーゼフ大司教までも燃料を補給。
そんなヨーゼフの姿にロッテンは思わず唖然とするも、ヨーゼフから『あいつらの命で民兵達の不満が少しでも晴れてくれるなら利用しない理由なんてないでしょう』と小声で返答した事でロッテンは思い出した。
「そういえば、ヨーゼフ兄さんもアムル辺境出身だったのよね……普段は荒事なんて無縁なほど温厚だからつい忘れてたわ」
「いくら温厚な僕でも、あの馬鹿達の振る舞いはぶち切れ案件待ったなしと思ってるよ。だからこの処刑は僕ら教会も共犯者になるっと宣言しておくよ」
にやりと笑いながらサムズアップするヨーゼフに、ロッテンは黒い笑顔で返す。
そんな二人を尻目にカナリアとフランは各々の陣営の者にテキパキと指示を出して処刑に必要そうな物資を持ってこさせた。
こうして勝者側だけでなく調停側からも公認となった貴族達の処刑に沸き立つ民兵達。
上からの命令に背いてまで民兵の助命に動いた心ある兵士達のおかげで、想定以上に生き残っていた民兵達はゆっくりと得物片手に貴族達へと詰め寄る。
「お前らのせいだ……お前らのせいで俺の妹は死んだんだぞ!!!」
「俺の母さんもだ!!あの時薬を買う金があればっ!!!!」
「今回の戦争も正義だなんだと言っておきながら、結局は自分達の懐を肥やすためだけだったじゃないか!!」
「俺達は奴隷じゃない!!人間だぞ!!!」
「あっ、あっ……」
傍から見ても正気ではないっとわかる程の権幕で貴族に圧力をかけていく民兵達。
その様に貴族達はどれだけ民兵に……しいていうなら平民に恨まれていたのか、やっと気付いたようだ。
「や、やめろ……助けてくれ……」
「い、命ばかりは……」
恐怖のあまり、身体中の穴という穴から液体を垂れ流しながら命乞いするも……
「「「「「うぉぉぉぉぉぉぉぉおぉぉお!!!殺せ!!殺せ!!!貴族は皆殺しだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」」」」」
時すでに遅かった。
今まで自分達を守っていた鎧……権力という鎧を脱がされた横暴な貴族の末路。それは……
「ちたたぷっ!!チタタプッ!!」
「ア゛ア゛ア゛~~~!!」
ある貴族は鈍器でミンチになるまでぶったたかれ……
「ハイクヲヨメ!!カイシャクシテヤル!!!」
「アイエエエェェ!!」
ある貴族は腹を掻っ捌かれて内臓を引きずり出され……
「これから毎日貴族を焼こうぜ!?」
「ぬわーーーーーっ!!」
ある貴族は串刺しにされてから弱火でじっくりと炙られ……
他にも、ナイフで全身の肉を少しずつ削がれたり……
頭から下を地面に埋められて首をのこぎりでゆっくり曳かれたり……
丸太に縛り付けられて拳大の石をぶつけられまくったり……
とにかく、彼等は悲惨な末路を迎えたのであった。
だが、その目的は達成できなかった。
貴族達は襲撃に気付くや否や、我先に逃げ出し……逃げ道に張られていた罠に軒並み引っかかったので相当数の捕虜が出来てしまったのだ。
そんな捕虜貴族達だが、彼等は王家の旗印がある事をいい事に好き放題やってたのだ。
ロッテンは元より、王国軍所属の民兵達の生き残りが許すわけない。
特に今回参加した貴族は自領民に圧制を敷いてた連中だ。民兵達は貴族の都合で無理やり挙兵されただけでない。臨時税と称して蓄えのほとんどを持っていかれたとも聞いている。
中には貴族とその取り巻き連中の慰めものとして娘を差し出された者もいる。
そんな横暴な貴族達に特大の恨みを抱えているところへ生殺与奪の権利をこの戦争の勝者側である公爵軍代表のロッテンから渡されたなら……
「ま、待て……!!私は貴族だ!!平民が敬うべき貴族に危害を加えたらどうなるかわかってるのか?!」
「そ、そうだ……第一捕虜は本来丁重に扱われるべき存在だ!それを処刑するなんて野蛮人もいいところだぞ!!!」
「屋敷には幼い子供を残してるんだ!!ワシが死ねばその子が路頭に迷ってしまう!!それでもいいのか!!」
捕縛された貴族達は説得を試みるも、血走った目で見つめる民兵達は全くひるまない。
ここで潔く自分達の罪を認めてればロッテンも民兵を諫めるつもりであったが、あまりにひどいのでさらに燃料を投下させた。
「あー負け犬達が何かほざいてるけど全部無視していいわよ。この場で何が起ころうとも、例え殺そうとも……ゼーゼマン領主代理兼宰相代理のロッテン・ゼーゼマンの名において、全て不問にすると誓いましょう!!!」
「「「「貴様に人の心はないのかぁぁぁぁ!!!!」」」」
「その言葉……今まで散々領民達を虐げてきたてめーらが言う権利なんてあるわきゃぁねーだろうが!!!この民兵達の怒りは今までの行いによる報いだ!!自業自得の因果応報なんだから、潔く処刑を受け入れやがれ!!!」
「その通り。あなた方はやりすぎました。よって、私ヨーゼフ大司教も神からの信託を述べましょう……『ここで死ぬ運命である』と」
ロッテンだけでなく法を司る教会の……しかもトップであるヨーゼフ大司教までも燃料を補給。
そんなヨーゼフの姿にロッテンは思わず唖然とするも、ヨーゼフから『あいつらの命で民兵達の不満が少しでも晴れてくれるなら利用しない理由なんてないでしょう』と小声で返答した事でロッテンは思い出した。
「そういえば、ヨーゼフ兄さんもアムル辺境出身だったのよね……普段は荒事なんて無縁なほど温厚だからつい忘れてたわ」
「いくら温厚な僕でも、あの馬鹿達の振る舞いはぶち切れ案件待ったなしと思ってるよ。だからこの処刑は僕ら教会も共犯者になるっと宣言しておくよ」
にやりと笑いながらサムズアップするヨーゼフに、ロッテンは黒い笑顔で返す。
そんな二人を尻目にカナリアとフランは各々の陣営の者にテキパキと指示を出して処刑に必要そうな物資を持ってこさせた。
こうして勝者側だけでなく調停側からも公認となった貴族達の処刑に沸き立つ民兵達。
上からの命令に背いてまで民兵の助命に動いた心ある兵士達のおかげで、想定以上に生き残っていた民兵達はゆっくりと得物片手に貴族達へと詰め寄る。
「お前らのせいだ……お前らのせいで俺の妹は死んだんだぞ!!!」
「俺の母さんもだ!!あの時薬を買う金があればっ!!!!」
「今回の戦争も正義だなんだと言っておきながら、結局は自分達の懐を肥やすためだけだったじゃないか!!」
「俺達は奴隷じゃない!!人間だぞ!!!」
「あっ、あっ……」
傍から見ても正気ではないっとわかる程の権幕で貴族に圧力をかけていく民兵達。
その様に貴族達はどれだけ民兵に……しいていうなら平民に恨まれていたのか、やっと気付いたようだ。
「や、やめろ……助けてくれ……」
「い、命ばかりは……」
恐怖のあまり、身体中の穴という穴から液体を垂れ流しながら命乞いするも……
「「「「「うぉぉぉぉぉぉぉぉおぉぉお!!!殺せ!!殺せ!!!貴族は皆殺しだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」」」」」
時すでに遅かった。
今まで自分達を守っていた鎧……権力という鎧を脱がされた横暴な貴族の末路。それは……
「ちたたぷっ!!チタタプッ!!」
「ア゛ア゛ア゛~~~!!」
ある貴族は鈍器でミンチになるまでぶったたかれ……
「ハイクヲヨメ!!カイシャクシテヤル!!!」
「アイエエエェェ!!」
ある貴族は腹を掻っ捌かれて内臓を引きずり出され……
「これから毎日貴族を焼こうぜ!?」
「ぬわーーーーーっ!!」
ある貴族は串刺しにされてから弱火でじっくりと炙られ……
他にも、ナイフで全身の肉を少しずつ削がれたり……
頭から下を地面に埋められて首をのこぎりでゆっくり曳かれたり……
丸太に縛り付けられて拳大の石をぶつけられまくったり……
とにかく、彼等は悲惨な末路を迎えたのであった。
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