義妹を溺愛するクズ王太子達のせいで国が滅びそうなので、ヒロインは義妹と愉快な仲間達と共にクズ達を容赦なく潰す事としました(略称:クズぷちっ)

やみなべ

文字の大きさ
102 / 229
第二章 王国革命からの害虫貴族駆除編

101.自業自得の因果応報なんだから、潔く処刑を受け入れやがれ!!!(SIDE:ロッテン)※ 2度目の害虫貴族駆除回(その1)

しおりを挟む
 ロッテンの思惑では、空城の計からの火計のコンボとハイド達が仕掛けた夜襲でクズ以外の貴族とその腰巾着を皆殺しにするつもりであった。
 だが、その目的は達成できなかった。
 貴族達は襲撃に気付くや否や、我先に逃げ出し……逃げ道に張られていた罠に軒並み引っかかったので相当数の捕虜が出来てしまったのだ。

 そんな捕虜貴族達だが、彼等は王家の旗印がある事をいい事に好き放題やってたのだ。
 ロッテンは元より、王国軍所属の民兵達の生き残りが許すわけない。

 特に今回参加した貴族は自領民に圧制を敷いてた連中だ。民兵達は貴族の都合で無理やり挙兵されただけでない。臨時税と称して蓄えのほとんどを持っていかれたとも聞いている。
 中には貴族とその取り巻き連中の慰めものとして娘を差し出された者もいる。
 そんな横暴な貴族達に特大の恨みを抱えているところへ生殺与奪の権利をこの戦争の勝者側である公爵軍代表のロッテンから渡されたなら……

「ま、待て……!!私は貴族だ!!平民が敬うべき貴族に危害を加えたらどうなるかわかってるのか?!」

「そ、そうだ……第一捕虜は本来丁重に扱われるべき存在だ!それを処刑するなんて野蛮人もいいところだぞ!!!」

「屋敷には幼い子供を残してるんだ!!ワシが死ねばその子が路頭に迷ってしまう!!それでもいいのか!!」

 捕縛された貴族達は説得を試みるも、血走った目で見つめる民兵達は全くひるまない。
 ここで潔く自分達の罪を認めてればロッテンも民兵を諫めるつもりであったが、あまりにひどいのでさらに燃料を投下させた。

「あー負け犬達が何かほざいてるけど全部無視していいわよ。この場で何が起ころうとも、例え殺そうとも……ゼーゼマン領主代理兼宰相代理のロッテン・ゼーゼマンの名において、全て不問にすると誓いましょう!!!」

「「「「貴様に人の心はないのかぁぁぁぁ!!!!」」」」

「その言葉……今まで散々領民達を虐げてきたてめーらが言う権利なんてあるわきゃぁねーだろうが!!!この民兵達の怒りは今までの行いによる報いだ!!自業自得の因果応報なんだから、潔く処刑を受け入れやがれ!!!」

「その通り。あなた方はやりすぎました。よって、私ヨーゼフ大司教も神からの信託を述べましょう……『ここで死ぬ運命である』と」

 ロッテンだけでなく法を司る教会の……しかもトップであるヨーゼフ大司教までも燃料を補給。
 そんなヨーゼフの姿にロッテンは思わず唖然とするも、ヨーゼフから『あいつらの命で民兵達の不満が少しでも晴れてくれるなら利用しない理由なんてないでしょう』と小声で返答した事でロッテンは思い出した。

「そういえば、ヨーゼフ兄さんもアムル辺境出身だったのよね……普段は荒事なんて無縁なほど温厚だからつい忘れてたわ」

「いくら温厚な僕でも、あの馬鹿達の振る舞いはぶち切れ案件待ったなしと思ってるよ。だからこの処刑は僕ら教会も共犯者になるっと宣言しておくよ」

 にやりと笑いながらサムズアップするヨーゼフに、ロッテンは黒い笑顔で返す。
 そんな二人を尻目にカナリアとフランは各々の陣営の者にテキパキと指示を出して処刑に必要そうな物資を持ってこさせた。


 こうして勝者側だけでなく調停側からも公認となった貴族達の処刑に沸き立つ民兵達。
 上からの命令に背いてまで民兵の助命に動いた心ある兵士達のおかげで、想定以上に生き残っていた民兵達はゆっくりと得物片手に貴族達へと詰め寄る。

「お前らのせいだ……お前らのせいで俺の妹は死んだんだぞ!!!」

「俺の母さんもだ!!あの時薬を買う金があればっ!!!!」

「今回の戦争も正義だなんだと言っておきながら、結局は自分達の懐を肥やすためだけだったじゃないか!!」

「俺達は奴隷じゃない!!人間だぞ!!!」

「あっ、あっ……」

 傍から見ても正気ではないっとわかる程の権幕で貴族に圧力をかけていく民兵達。
 その様に貴族達はどれだけ民兵に……しいていうなら平民に恨まれていたのか、やっと気付いたようだ。

「や、やめろ……助けてくれ……」

「い、命ばかりは……」

 恐怖のあまり、身体中の穴という穴から液体を垂れ流しながら命乞いするも……

「「「「「うぉぉぉぉぉぉぉぉおぉぉお!!!殺せ!!殺せ!!!貴族は皆殺しだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」」」」」

 時すでに遅かった。






 今まで自分達を守っていた鎧……権力という鎧を脱がされた横暴な貴族の末路。それは……









「ちたたぷっ!!チタタプッ!!」

「ア゛ア゛ア゛~~~!!」

 ある貴族は鈍器でミンチになるまでぶったたかれ……






「ハイクヲヨメ!!カイシャクシテヤル!!!」

「アイエエエェェ!!」

 ある貴族は腹を掻っ捌かれて内臓を引きずり出され……






「これから毎日貴族を焼こうぜ!?」

「ぬわーーーーーっ!!」

 ある貴族は串刺しにされてから弱火でじっくりと炙られ……






 他にも、ナイフで全身の肉を少しずつ削がれたり……

 頭から下を地面に埋められて首をのこぎりでゆっくり曳かれたり……

 丸太に縛り付けられて拳大の石をぶつけられまくったり……





 とにかく、彼等は悲惨な末路を迎えたのであった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。

渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。 しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。 「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」 ※※※ 虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。 ※重複投稿作品※ 表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。

女神に頼まれましたけど

実川えむ
ファンタジー
雷が光る中、催される、卒業パーティー。 その主役の一人である王太子が、肩までのストレートの金髪をかきあげながら、鼻を鳴らして見下ろす。 「リザベーテ、私、オーガスタス・グリフィン・ロウセルは、貴様との婚約を破棄すっ……!?」 ドンガラガッシャーン! 「ひぃぃっ!?」 情けない叫びとともに、婚約破棄劇場は始まった。 ※王道の『婚約破棄』モノが書きたかった…… ※ざまぁ要素は後日談にする予定……

卒業パーティでようやく分かった? 残念、もう手遅れです。

ファンタジー
貴族の伝統が根づく由緒正しい学園、ヴァルクレスト学院。 そんな中、初の平民かつ特待生の身分で入学したフィナは卒業パーティの片隅で静かにグラスを傾けていた。 すると隣国クロニア帝国の王太子ノアディス・アウレストが会場へとやってきて……。

婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪

naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。 「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」 まっ、いいかっ! 持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!

追放された私の代わりに入った女、三日で国を滅ぼしたらしいですよ?

タマ マコト
ファンタジー
王国直属の宮廷魔導師・セレス・アルトレイン。 白銀の髪に琥珀の瞳を持つ、稀代の天才。 しかし、その才能はあまりに“美しすぎた”。 王妃リディアの嫉妬。 王太子レオンの盲信。 そして、セレスを庇うはずだった上官の沈黙。 「あなたの魔法は冷たい。心がこもっていないわ」 そう言われ、セレスは**『無能』の烙印**を押され、王国から追放される。 彼女はただ一言だけ残した。 「――この国の炎は、三日で尽きるでしょう。」 誰もそれを脅しとは受け取らなかった。 だがそれは、彼女が未来を見通す“預言魔法”の言葉だったのだ。

奥様は聖女♡

喜楽直人
ファンタジー
聖女を裏切った国は崩壊した。そうして国は魔獣が跋扈する魔境と化したのだ。 ある地方都市を襲ったスタンピードから人々を救ったのは一人の冒険者だった。彼女は夫婦者の冒険者であるが、戦うのはいつも彼女だけ。周囲は揶揄い夫を嘲るが、それを追い払うのは妻の役目だった。

処理中です...