✕✕が弱い俺の社内事情

麟里(すずひ改め)

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2章

10話《強制》

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 「雅斗さん、今なんて……」

 聞いたことが間違いではないかと、俺は恐る恐る聞いてみた。

 「愁里くんのことが好きって言ったの」

 彼はにっこりと笑い、部屋に入ってきた。
 ドアを閉め、鍵を内側から掛けた。

 「米沢さぁ、さっき鍵閉めてなかっただろ?誰でも見てくださいって言いたいの?」

 「あ、ほんとだ。まあ俺は見られたっていいんだけどな……」

 「そうなの?独り占めとかしたくないんだ。俺なら絶対誰かに見せたいとか思わないな」
 
 雅斗さんは、俺の隣に来て頬を撫でた。

 「で、お二人さんは今お楽しみの最中だったと」

 「まぁ、一応……」
 
 ぎこちなく、米沢は答えた。

 「俺、最初っから見てたんだよね……もうさ、愁里君の声エロすぎて勃っちゃってるんだけど」

 雅人さんは下半身を露にして、ペニスを取り出した。
 俺はそれを見た。
 言う通り彼のはそそり勃っていて……

 「雅斗さん……そんなに……」
  
 「さっきからずっとこれだから辛いんだよ……」

 「ですよね……」

 俺は何か出来ないかと焦った。
 彼のをそうさせてしまったのは俺だし、責任は取らないと……

 「じゃあ丹宮、お前雅斗さんの咥えてやったら?上の口空いてんだから」

 「えっ……咥えるって……」

 俺はそんなことするのは初めてで、挙動不審になってしまった。

 「……ほら、これ口に入れて」

 雅斗さんはペニスを俺の口にあてがった。
 仕方なく口に咥え、少し舌を這わせた。
 最初は怖かったが、少しすると慣れてきた。

 「んっ……ふぁ……」

 「咥えるだけじゃなくて口動かしてみて」  

 俺は分からないまま、口を少し動かしてみた。
 じゅぷじゅぷと音を立てながらペニスをしゃぶると、彼のは少し大きくなってきた。

 「あっ、ん……」

 俺はしゃぶるのに夢中になっていて、アナルに入れられた指の存在を忘れていた。
 その指が唐突に動かされ始め、俺は体を震わせた。
 
 「んっ、ふぁ……あっ……」

 「丹宮、足自分で持って。イイトコロばっかり弄ってやるから」

 「へ?そこばっかりは……んぐっ」

 俺がペニスから口を離し、米沢に反論していると雅斗さんに引き戻された。

 「おい、いつ辞めてもいいって言った?続けろ」

 ……雅斗さんが、ご主人様の口調になった。
 試験の時の雅斗さんに戻ったと、俺は確信した。
 こうなった雅斗さんには逆らいようがない。
 俺は足を自分で支え、下の口では米沢の指を、
 上の口では雅斗さんのペニスを咥えた。
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