11 / 43
2章
10話《強制》
しおりを挟む「雅斗さん、今なんて……」
聞いたことが間違いではないかと、俺は恐る恐る聞いてみた。
「愁里くんのことが好きって言ったの」
彼はにっこりと笑い、部屋に入ってきた。
ドアを閉め、鍵を内側から掛けた。
「米沢さぁ、さっき鍵閉めてなかっただろ?誰でも見てくださいって言いたいの?」
「あ、ほんとだ。まあ俺は見られたっていいんだけどな……」
「そうなの?独り占めとかしたくないんだ。俺なら絶対誰かに見せたいとか思わないな」
雅斗さんは、俺の隣に来て頬を撫でた。
「で、お二人さんは今お楽しみの最中だったと」
「まぁ、一応……」
ぎこちなく、米沢は答えた。
「俺、最初っから見てたんだよね……もうさ、愁里君の声エロすぎて勃っちゃってるんだけど」
雅人さんは下半身を露にして、ペニスを取り出した。
俺はそれを見た。
言う通り彼のはそそり勃っていて……
「雅斗さん……そんなに……」
「さっきからずっとこれだから辛いんだよ……」
「ですよね……」
俺は何か出来ないかと焦った。
彼のをそうさせてしまったのは俺だし、責任は取らないと……
「じゃあ丹宮、お前雅斗さんの咥えてやったら?上の口空いてんだから」
「えっ……咥えるって……」
俺はそんなことするのは初めてで、挙動不審になってしまった。
「……ほら、これ口に入れて」
雅斗さんはペニスを俺の口にあてがった。
仕方なく口に咥え、少し舌を這わせた。
最初は怖かったが、少しすると慣れてきた。
「んっ……ふぁ……」
「咥えるだけじゃなくて口動かしてみて」
俺は分からないまま、口を少し動かしてみた。
じゅぷじゅぷと音を立てながらペニスをしゃぶると、彼のは少し大きくなってきた。
「あっ、ん……」
俺はしゃぶるのに夢中になっていて、アナルに入れられた指の存在を忘れていた。
その指が唐突に動かされ始め、俺は体を震わせた。
「んっ、ふぁ……あっ……」
「丹宮、足自分で持って。イイトコロばっかり弄ってやるから」
「へ?そこばっかりは……んぐっ」
俺がペニスから口を離し、米沢に反論していると雅斗さんに引き戻された。
「おい、いつ辞めてもいいって言った?続けろ」
……雅斗さんが、ご主人様の口調になった。
試験の時の雅斗さんに戻ったと、俺は確信した。
こうなった雅斗さんには逆らいようがない。
俺は足を自分で支え、下の口では米沢の指を、
上の口では雅斗さんのペニスを咥えた。
1
あなたにおすすめの小説
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる