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3. 作戦開始!
しおりを挟むカフェから帰宅した私は2人に気がつかれないように計画を考えましたの。普段はいつ通りに何事も知らないふりをして過ごしました。
屋敷にかえってから、どうやって復讐してやろうか!と考えた結界、思いついたのが夢の薬でしたの。
これを使ってどうやって復讐するのか?
知りたいですか?
それは今から実践して見せますわね。
あの2人の行動は我が伯爵家の力で調べあげていますのよ。婚約者にはまだ言っていませんでしたが、我が伯爵家は王家の情報屋と言われていますのよ。調べて結果を出さないなんてありえませんわ。
情報によると、今日のこの時間は2人で私が最初に見かけたカフェでお茶をしているはずですわ。
まずは…街に行き、この赤い色の若返りの薬を飲んで5歳くらいの少女になります。
服も自動的に小さくなるなんて、なんて素敵!
私って天才!
…じゃなくて、ここからが肝心です。
え~と、婚約者はどこに…いましたわ!
噴水の前で恋人と歩いていますわ。
ターゲットロックオンですわ!
もうカフェタイムは終わったのかしら?
でも、チャンス!
私は急いで近づいて、テオルド様の服を引っ張りました。ここで一言!
「お父様…。」
「「え!!」」
涙目でテオルド様の顔を見あげます。
「誰なのその子…。今、お父様って言わなかった?」
恋人の方が先に反応しましたね。
あら、やだ顔が鬼の様になっていますわよ。
「え!いや、誤解だよ!こんな子供知らない!!僕に子供なんていない!!」
私を振り払おうと必死ですね。ですが、私も負けませんわ。
「お父様…ひどい…。ふぇ~ん。お父様…私を忘れたの~!あまり会えないからってひどい~!わーん!!!」
周りの人達にも聞こえるような大声で、大泣きしてやりました。
周囲の人達から白い目で見られていますね。
ホホホッ!いい気味ですわ!!
「ちょ…ちょっと、どういうこと?私の他にも女がいるの?しかも子供まで産ませたのね?信じられないわ!」
パチーン!
恋人は激怒してテオルド様の頬をひっぱたきその場から離れてしまいました。
テオルド様は慌てて彼女の後を追いかけようとしますが、私が足元で引っ付いているので動けません。足からはなそうと足を振っていたら、見事に私が蹴られたようにぶっ飛びんでやりました。
もちろん、落ちる直前にしっかりと風魔法を使用してクッションのように使い地面ギリギリでダメージのないようにしましたよ。
しかし…周囲の人達からは私を蹴り飛ばした酷い男に見えた訳で…。
「うわ~ん!!」
ちゃんと目に涙が出る薬を仕込みながら大泣きの真似をします。
「おい、お前酷すぎないか?こんな小さな子供を蹴り飛ばすなんて!!」
優しい男性が私を抱き起こしてくれます。
「そうよ!しっかりと見ていたわよ!自分の子供によくもそんな酷いことができるわね!!」
見ていた女性が持っていたハンカチで涙を拭いてくれます。
「え!いや、違う…。俺は…。」
テオルドは人々に睨まれてタジタジになっているみたいです。
あっという間にテオルドは大勢の人達に囲まれてしまいました。私はその隙に…その場を離れます。
あれ?そう言えばこの薬って何分くらい有効だったかしら?
小さくなった時みたいに服も大きくなるのかしら?
いやん、早く帰らないとこんなところで服がキューティー◯ニーの様に破けてしまったら困りますわ。
私はテオルドの叫び声というBGMを聞きながら機嫌良く帰路につきました。
ああ~スッキリしましたわ!!!
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